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2006.10.16

深閑、黒木の地蔵尾根

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(仙丈ヶ岳より地蔵尾根)

三日目(10/10)は昔から歩いてみたいと思っていたもう一つの尾根、地蔵尾根を辿って伊那側の市ノ瀬(伊那里)へ降りる行程。地図を見てもわかるように標高差2100m以上ある長い尾根ですが、帰りのバスの時間が決まっていたこともあってのんびり眠ってしまい、今回は周囲が完全に明るくなった6時半のスタート。ゴン太さんはすでに出発していました。

まずはもう一度仙丈の山頂に登って、おそらく今回の山行きで最後になるであろう展望を楽しんでから下山開始。松峰の分岐に戻って、さっそく地蔵尾根に入ります。

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(苔むすシラベの自然林)

分岐から暫くは森林限界上のたおやかな尾根歩き。尾根左手の大仙丈岳西面のド迫力な斜面を見ながらすいすい下り、尾根が右へ曲がる辺りからダケカンバが現れると、まもなくシラベの幼木やシャクナゲで埋まるシラベの中木林に変わります。

降りるにつれシラベの木は徐々に高くなり、いつしか苔むした成木林になっていい雰囲気になってきます。(^^)

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(だけかんばの黄葉)

急な下りも落ち着き、ここからが期待の持てる所だな・・・と思っていたら、ここで予想外にお腹が減ってしんどくなってしまったので、平坦な場所を見つけて早過ぎるランチというより二度目の朝食(笑)。

苔むした静かな黒木の林の中でとる食事はまた格別で、まだ先が長いのにちょっとだけのんびりしてしまいました。

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(シラベ林の中の紅葉)

南へ丸山の尾根を分けると黒木の中にダケカンバやナナカマドの紅葉が混ざるようになり、ウデの悪い写真ではうまく表現できませんが、これもまたなかなかのもの。滅多に歩かないこともあるけど、こんな黒木の林が延々と続く尾根道もまた素敵ですね。

地蔵岳手前の2400m圏のピークは周囲が開けており、思いもかけず展望を楽しめたのもまた良いアクセントでした。

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(2400m圏のピークより地蔵岳・バックは中ア)

その2400m圏のピークから鞍部に降りると道は地蔵岳を右に捲き始めるのですが、その分岐を見落としてしまい、今までしっかりとついていたマーキングを見かけなくなったので「なんか、おかしいな~」と気がついた時にはすでに地蔵岳の三角点に上がっていました。(古くて判別できない大きい標識の上にK氏の標識あり)

でもこの地蔵岳の広い山頂も素敵な所で、ここでも思わず小休憩。
三角点から少し戻ると北へ明瞭な尾根が分かれていたのでその尾根を降りるとまもなく登山道と合流。ここにはしっかりマーキングがついていたので、先の分岐は林の雰囲気に呆けていて見落としていたのでしょう。

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(地蔵岳を過ぎるとコメツガ林に変わる)

地蔵岳を過ぎると今まで続いたシラベやトウヒの林からコメツガ林に変わって行きます。こちらも当然ながら雰囲気は悪くないけど、このあたりから松峰小屋分岐へ下るまでが道筋が不明瞭だったりコメツガの幼木が被って藪っぽかったりするので、一番慎重にマーキングを追わなければいけない所です。

そんな道も再び尾根に乗るようになり、周囲がスッキリするとまもなく松峰小屋への分岐に着きました。

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(松峰小屋にて)

この分岐も立派なコメツガの木々に囲まれた所で、分岐から小屋へは道標に従い左(南)の斜面を下ります。所要時間は下り4分登り6分といった所でしょうか。

小屋はしっかりとした建物ですが、中にはいると窓が一つしかないせいか暗く、隙間があったりして泊まるに支障はないけどやや荒れている印象です。エアリアの水場マークはおそらく小屋下の沢筋と思われますが、まとまった雨が降った後なのに水の流れていた様子がまったくありません。まだ先が長いのでここで切り上げましたが、もしかすると沢をもっと下るとしっかりした水場があるのかも知れませんね。

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(2087m峰を過ぎるとカラマツ林に)

分岐に戻って、2087m峰に登り返し北へ下りはじめると、今までずっと続いていた黒木の自然林はおしまいになり、ここからカラマツの植林が続きます。カラマツはすでに色づきはじめておりそれなりに雰囲気はありましたが、松峰の長い長い捲き道を捲き終えたら、すでに若干飽き気味。。。

次のピーク群も南に捲いてしばらく降りた所で、ゴン太さんが休んでいたのでちょっと挨拶をして先を行かせてもらいます。するとまもなく林道終点に出て、ここには松峰分岐以来となるまともな道標が立っていました。

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(林道に出てようやく広葉樹の紅葉に)

あとは林道歩きと山道歩きを交互に交える感じ。分岐には必ず道標があり見落とすことはないと思いますが、肝心の道の方がろくずっぽ歩かれていないせいでしょう、倒木に藪が被ったりと若干荒れ気味です。ここでようやく広葉樹の紅葉が見られましたが、ごく一部で基本的には下までカラマツ植林が続きました。

そして「孝行猿の碑」を見るとまもなくというかようやく柏木の集落に降り立ちました。孝行猿の碑からは道標がマメにあったので、もし地蔵尾根を登りにとる奇特な方がいらっしゃったら、この「孝行猿」の標識を追えばいいと思います。

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(市ノ瀬の様子・三峰川を渡る橋より)

ここまで来たら市ノ瀬はもうすぐだと思っていたら、ここからが長かった。結局伊那里のバス停まで40分ほどかかってしまい、仙丈からの実働時間はだいたい6時間40分。個人的にのんびり歩いたわけではありませんのでエアリアのコースタイムで歩くのはけっこうキツいと思います。

んで、ようやくたどり着いた伊那里のバス停で高速バスの時間を確認しようとしたら、なんと高速バスのバス停が入浴に寄ろうと思っていた入野谷始発に変更されていました。ということで入野谷(おそらく学校跡に建てられたと思う)へ行きさっそく入浴。お風呂から上がると丁度ゴン太さんが入ってきて、ゴン太さんの入浴後ふたりでビールで乾杯して今回の山行きを〆ました。

そして帰りの高速バス(南アルプス号)は入野谷から乗り換え無しで日野バス停までひとっ飛び。これで¥3000チョイは安いです!途中の双葉SAで休憩があるので小腹も満たせるし、とにかく乗り換えがないのが素晴らしい。今回初めてバスに乗ってみてその楽さを実感できました。とはいえ、ハイシーズンの休日は高速の渋滞があるからこちらが絶対にが良いとは言い切れませんけどね。

・・・・・☆

◆ 2006.10.10 (Teu)  快晴
仙丈小屋 06:25- 仙丈ヶ岳 06:45/07:00- 松峰分岐 07:10-(途中休憩40分)- 地蔵岳 10:00- 松峰小屋 10:35/11:00- 松峰北鞍部 11:55- 林道終点 12:30- 柏木 13:50- 市ノ瀬(入野谷)14:30

入野谷 入浴料 ¥500
缶ビール ¥280
伊那里~中央道日野BS(高速バス・南アルプス号) ¥3050 
 

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コメント

そうだそうだ!レポにも書いてありましたね~。夜行でしゃべられるのはマジでしんどいですよね。シカも翌日山行きを控えているわけですから。

実はボクもムーンライトながらという夜行列車で夜半を過ぎてもおしゃべりをやめない人たちにマジ切れして怒鳴りつけた過去があります(笑)。

投稿: komado | 2006.10.19 20:08

そんれがねぇ・・
今年白馬に夜行バスで行ったのよぉ~
そうしたら、11時すぎてもおしゃべりを止めなくてねぇ
ぶっちぎれたお客さんがいてね、もうその日は眠るどころじゃなかったよ、だから、当たり、はずれあるかもねぇ~(-_-;)

投稿: kuro | 2006.10.18 22:01

kuroさん、こんばんわ。
そうか、バスはお客の巡り合わせも重要なんですね!なんか良くない想い出でもありましたか??

たしかにああいう長距離になると宴会気分のグループに当たることもありそうですね。この手のグループってたまに鉄道でも見かけるけど、よほど煩くない限り、そんなに苦痛でもないけど、バスはちょっとイヤかも。

でも、この違いはいったい何なんだろう??

投稿: komado | 2006.10.18 19:53

ゴン太さん、こんばんわ。
いや地蔵岳はマジで寄るつもりはなかったのですよ。やはり最初は道筋を追いたかったから。(^^ゞ

でもですね、藪の時によ~く思うのですが、私はこういう道筋とか下道とかを追うのが本当に下手なんです。まぁこれはいつも地形を追っているので下道を信用しなくなってしまったせいなんですけど。。。

おかげで要らない苦労をすることもありますけど「無難」を考えるとそうしてもそうなっちゃうのです。

投稿: komado | 2006.10.18 19:50

ゴン太さんこんにちは♪

ゴン太さんのコースは、どんなコースですか?

komadoさん

孝行猿というのは、面白いね、今日は沢山歩いた気分だね、ふぅ~
ご馳走様でした。高速バスは格安だね乗りあった人たちが静かだったら、good(笑)

投稿: kuro@奇特な方 | 2006.10.18 12:33

この日は、本当にありがとうございました。m(_ _)m

同じ尾根を同じ日に歩いても、見る風景が結構ちがうものですね。そして、地蔵岳の三角点にやはり行かれていたのですね。あの日は地蔵岳については何も話さなかったけれど、きっとkomadoさんは行ったのだな、と思っていました。

私は地蔵岳は登らずマーキングにしたがって巻き道を行ったのですが、おそらくあの道中で一番歩き難い径でしたから、しっかり登って正解だったように思います。

でも、ホントはわざとマーキング見逃したんじゃないかな、と密かに疑っています(笑)。次回はマーキングを見逃して丸山→小瀬戸山とか、どうですか(笑)?

投稿: ゴン太(感謝) | 2006.10.17 21:36

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