秋山初日・・・(^^)
(小沢ドウミより岡松ノ峰への登りしな)
しかし月が変わった途端にめっきり涼しくなってしまい・・・暑いのは苦手だからそれはそれで良いんだけど・・・こうもいきなりだと少々さみしい感じもしますね。
そんなわけですっかり秋めいた9月最初の山行きはかずさんと相乗りでまたまたまたまたの南大菩薩。今回は南大菩薩の稜線歩きに、丸四年ぶりとなる大谷ヶ丸南東尾根の下降を加えたコースを組んで歩いてきました。
(湯ノ沢沿いの道も久しぶり)
今回は大月駅から真木小金沢林道の湯ノ沢峠登山口へタクシーで出て(¥4970)からのスタート。雨後の好天に空気は澄んで気分は上々だけど、歩き出しはちょっと寒かったです。
湯ノ沢沿いの道はおそらく4.5年ぶりでしょう。こちらのお花見に通い出した頃は桑西から炎天下の中、延々と一時間半ほど歩いて取り付いたものですが、今回はタクシーのお陰でなんと7時前の出発。すっかり堕落してしまいました(笑)。のっけからお花を撮りまくるかずさんより先に行かせてもらい、湯ノ沢沿いの登山道を行きます。
(湯ノ沢峠の草原はこんな感じ)
カラマツ林の中を行くと、まもなく湯ノ沢によう沿うになりグッと雰囲気が良くなります。咲き始めのレイジンソウにヤマトリカブトは朝露をつけて瑞々しく、周囲の木々や下草には朝日が差し込んで本当に輝いている。そんな中をゆるゆる歩いていると、のっけからこんなに気分が良くていいのかしらん??と思ってしまいます。
以前はスズタケが被ってびしょ濡れになりながら通過したスズタケ帯も噂通りに刈り払われており、あとはもうスイスイ。やがて辺りが開けてトラバース道に変わると湯ノ沢峠はもう間近。
(今日のお花・・・ゴージャスごまな)
湯ノ沢峠に上がりさっそく草原へ向かうと、まずは少ないながらも満開なマツムシソウのお出迎え。そして朝露をつけたススキが一斉に輝いている様子にしばらく立ち止まり、甲斐駒から深南部まで勢揃いの南アの稜線にまた立ち止まり、筋雲のかかる秋の空にまたまた立ち止まり。その上ススキの根元をがさごそ・・・と歩みが全くはかどりません(笑)。
とはいえススキの方(ナンバンギセル)は草が深くて捜索するのが面倒になってしまい早々に断念。これでようやくマトモに歩けるようになりました。ちなみにお花の方はマツムシソウにタムラソウ、アキノキリンソウ辺りが盛りでしょうか。進み具合は見たところ例年に比べて10日ぐらい遅れている感じです。ちなみにお花はかずさんのレポが詳しいですので、こちらをどうぞ~。(^^)
(まつむしそう・・・少ないながらも満開)
でも、そんな気持ちのよい稜線歩きも、ハマイバ丸を過ぎた辺りから徐々に東からガスが上がってきてあっけなくおしまい。ガスがかかってきた上に風も吹いてきてTシャツでは寒いぐらいで、身体を暖めるためにどうしても一生懸命歩く感じになってしまいます。
そのせいか米背負峠に着いても米背負沢を上がってくる筈のタカさんにも会えず(行きしなの中央線でお会いしたのです)、大谷ヶ丸に上がってもお昼の時間には早過ぎたので、すぐに南東尾根の下降に移りました。
(ハマイバ丸の草原より、大谷ヶ丸・滝子山の稜線)
大谷ヶ丸の南東尾根を降りるのは丸四年ぶりの事でその間の変化がかなり気がかりだったのですが、尾根分岐のピークからして余計なマーキングはほとんどなく、これなら大丈夫。(^^) 尾根も下道が若干明瞭になったかな??ぐらいで、すぐ現れる巨岩を左へ捲きすぎて尾根に戻るのに苦労したのはご愛敬。あとはすいすい降りて、スズタケが現れるとじきにホリヌキドウミのザレた鞍部に降り立ちます。
ここからがちょっとした難所でドウミのすぐ上にある露岩はザレた北側を慎重に捲いて尾根上に戻り、1447m峰へ登り返す感じ。今回のように下りならさほど問題はないのですが、登りだとドウミへ下るのに少々気を遣うところです。
(ホリヌキドウミすぐ上の露岩。ここは左<北>へ捲く)
そして1447mから小沢ドウミへ降りる間のブナ・ミズナラの自然林が南東尾根一番のハイライト。ここからスズタケも被ってきますが、秋の乾燥した空気の許では皮膚にべたつく事もなく、藪が腕や身体をすり抜ける感じがなんとも心地よかったりしました。
小沢ドウミに降りると天気も回復して、今度は岡松ノ峰への急な登り返し。個人的にはこの登り返しが一番の難所で(笑)、今回驚いたのは以前刈り払われたスズタケがまた育って下道を完全に覆っていた事。この一帯はどうやら旧に復しつつあるようです。
(小沢ドウミへの下りは自然林が美しい)
へろへろになりながら岡松ノ峰にく上がり、雑木のこれまた美しい尾根を介すると送電塔(No18)の立つ大久保山の西の肩に着きます。当然ながら周囲の展望利きまくりなのでここでようやくランチ。今来た南東尾根を振り返り、恵能野川沿いの斜面や滝子山東尾根、雁ヶ腹摺から南へ延びる尾根群を眺め(滝子の東尾根や中双里も久しく行ってないな~とか)ながらのんびり過ごしました。
ランチを終えればあとは間明野へ下るだけなのですが、今回はなおも尾根伝いに下るのではなく、歩いた事のなかった送電塔から南西へ延びている巡視路を降りてみました。
(大久保山西の肩より南東尾根を振り返る)
しかし期待を膨らませて下りはじめた巡視路は10分ほどであっけなく見覚えのある恵能野川に降り立ってしまい、川を三度程渡り返すとアモウ沢の径路と合流。すぐ下が山ノ神で、その先はもう通い慣れた道。道中、雑木林はもちろんの事、普段はうっとおしく感じる植林すら明るく好ましく感じてしまうぐらいだったのは、その強い日差しのお陰だったかも知れません。
んで毎度の事ですが(笑)、その後は径路をそのまま恵能野・遊仙橋まで行くのではなく、途中で径路と別れて切目峠を越えて間明野へ降りたのはもちろんビールが飲みたかったからです。(^^)
金山神社で道中の無事を感謝して集落へ降りると、周囲の田んぼの稲も頭を垂れてやはり秋の様相。今回の山行きは天気も空気も日差しも木々も草花も・・・そしてコースも、と全てにおいて秋山初日と云えるような一日でした。お花巡りもおそらく今回で一段落。これからは普段通りの藪山歩きが続きそうです。
・・・・・☆
ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
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コメント
> 僕は後2回通うつもりです。
> さすがにもう相乗りしてくれる人はいなさそうだね。
あはは。九月半ば以降のあの草原の様子を見たことがないので、実はちょっと気になってます。
レポ頑張ってつくってね~。かずさんのレポが出来てこの記事も完成ですから~(笑)。
投稿: komado | 2006.09.11 20:50
ほんとに、またまたまたまたですね~(笑)
今年は何回通ったのかな~?
僕は後2回通うつもりです。
さすがにもう相乗りしてくれる人はいなさそうだね。
僕が歩いた時は滝子山は雲の中でしたよ~。
komadoちゃんの俊足ぶりには驚かされました。
レポは一生懸命作っているから待っててね。
投稿: かず | 2006.09.11 03:58
そうそう、マツムシソウもようやく咲いて山歩きの快適な季節が近づいてきました~。と書こうと思ったんですけど、kuroさんの所を覗いてビックリしたというか衝撃でした。
お怪我方はいかがですか?
ボクのブログが山へのモチベーションになるかどうかは甚だ??ですけど、治療にリハビリを越えて、山に復帰される事をお祈りしています。
投稿: komado | 2006.09.10 18:46
もうマツムシソウの季節になったんだね
ここでのんびり山歩きした気分味わいました。
投稿: kuro | 2006.09.08 13:12
そうそう大蔵高丸とあと湯ノ沢峠の草原にある小ピーク。あそこは道が付け替えられてましたね。今は新しい道を歩いた方が快適ですけど、雪が降った時は旧道になりそうです(笑)。
ハナイカリ、まだ咲いていましたね。アレは7月の花の少ない時から咲いているので、本当に花期が長いんですね。見かけた時はちょっと驚きました。今年は花の少ないシーズンでしたが、通ったお陰で収穫多きシーズンでもありましたよ。
投稿: komado | 2006.09.06 22:46
あらためて、お疲れさまでした。
湯ノ沢峠から大蔵高丸への駆け上がり、道が変更
されてましたね。
ズルズルと滑ったことが懐かしい。
今回は、新しく「ハナイカリ」覚えました。
投稿: タカ | 2006.09.06 11:51