続・ヤケト尾根で遊ぶ
(日陰名栗峰南尾根・・・石尾根縦走路との合流点にて)
本当は続続続くらい??なんですけど「花のひかり」を始めてからヤケト尾根を訪れるのは二度目なのでとりあえず続、です。(^^ゞ ということで先週の日曜(09/24)はまた日原で、久しぶりにヤケト尾根で遊んできました。
ヤケト尾根を歩いたことのある人なら尾根中腹を横切る水源林巡視路の存在はご存じだとは思いますが、ヤケト尾根は尾根下部の東側がカラマツ植林になっていることもあり、その中を巡視路がいくつか通っています。その中で東側と尾根西よりのルートは確認していて、今回は残っている一番西のルートを探索が目的でした。
(ヤケト枝尾根の登りだし)
今週も天気予報は大きく外れて、台風一過の??好天に恵まれた中快調に東日原をスタート。もちろん気分は悪いわけもなく、お陰で歩みもはかどり吊橋まで一時間とかからず、すぐに尾根(主尾根ではなく枝尾根)に取付きます。
ひと登りすると道は主尾根へ向け尾根を東に外れますが、ここは尾根通し。きらきら光る自然林の許せっせと詰めると先程別れた道から西へ分かれてきた道(あ~ややこし。でも図説する気はありませんのであしからず。)と合流。ひと登りでカラマツ植林の末端に出ると、道はここで尾根を西へ外れます。
(ヤケト尾根西側の水源林巡視路はこんな感じ)
すぐに西よりルートを分けるとここからが本番。カラマツ林が途切れると道が荒れだし気を遣うようになりますが、シオジにカツラといった渓畔林の美しい所で雰囲気はもちろん悪くありません。
そして二年前引き返した箇所を過ぎると、意外に水量のある一ノ沢、二ノ沢と越え、今までとは明らかに違う沢らしい雰囲気漂う三ノ沢を渡る辺りがまた林の美しい所で、ポンポンと二本立つシオジの大木がなんともグラマラス。
(シオジの大木・三ノ沢附近にて)
そしてなおも西へ行き、眞鍋本(日原を繞る山と谷)でいうオッコシ尾根・・・三ノ沢の左岸尾根に乗ると、ここでスズタケが現れて道が途端に不明瞭になってしまいました。
尾根上にも切り開きがあるように見えたのですが、ここはもう踏み跡とも云えないような道筋をなおも西へトラばります。ツバノ尾根を間近に見つつ日陰名栗沢の水流を見おろす所まで来ると、その先はもうスズタケが被っていて行く気を失わせるには充分な様子。今回はここで打ち止めにして、斜面に取り付きました。
(オッコシ尾根の様子)
苔がびっしりと生えてふかふかの岩場を慎重に登り先程のオッコシ尾根上に上がると、尾根上には道とはいえないまでも明瞭な切り開きが通っていてビックリ。スズを漕ぐと云うより分けるといった程度の藪でけっこう歩きやすかったです。
そして尾根が広がるとここも見事な自然林。微妙に黄色がかった木々の緑が強い日差しに照らされて輝いている様子はもうもう・・・言葉が出ません。ボクにとってはスズタケの中にいても天国気分。(^^)
(ヤケト尾根中腹の巡視路)
そんな中をゆるゆる行くと、小一時間であっけなく中腹の巡視路に飛び出します。しかしこの中腹の道、西方向へは一体どこまで延びているのだろう。。。
ここからオッコシ尾根をそのまま詰めても良かったのですが、今回も確認のため巡視路を東へ行きました。ヤケトの主尾根が乗越す所まで10分弱。ここから改めてヤケト尾根を詰めていきます。
(ヤケト尾根上部にて)
ヤケト尾根上部も二年の間に周囲のスズタケがなおも減って、登りだしこそ周囲の林を愛でつつ気楽に行けましたが、日陰名栗峰直下はまだまだスズタケが濃く、スズに倒木を越えたりくぐったりとそれなりに歩きでのある感触がこれまた嬉しいもの。
そしてそんな藪が突然という感じで途切れると、開けた石尾根の稜線にポンと飛び出します。もう何度も云っているけど、この瞬間が大好きです。石尾根を北側から登る時の一つの醍醐味ですね。藪がなくても。
(日陰名栗峰東の肩にて)
ヤケトのツメでもある東の肩はお馴染みの休憩ポイントでもあるので、そう言う意味でもヤケトは便利なのかな?? 登りしなは快晴でしたが、ボクが上がった頃には雲が出てきて折角の展望もぼんやり。ここは鷹ノ巣にはかなわないけど展望は良好だし、周囲には下草も生えていて穏やかな雰囲気、そして人通りだがほとんどなくとにかく静か。ということで石尾根に上がるとここでの休憩が自然と多くなってしまいます。
あとは峰谷へ下るだけなので、久しぶりに昼寝なんぞもして心ゆくまで休んだら下山開始。今回はこちらも久しぶりとなる南尾根を下りました。
(日陰名栗峰南尾根上部にて)
南尾根の方は総じて変化なしといった所で、急降下ながらも自然林が楽しく、ついつい歩みがのろくなってしまいます。北斜面のヤケト尾根と違い南斜面なので、緑の輝きがストレートに出ていて日差しに照らされるとこれがまたいいんですよね~。
そんな楽しい直滑降も立派な祠の山ノ神に降り立つともうおしまい。道中の無事を感謝して、あとは峰谷川の豊富な流れを見つつ林道をちんたら歩いて峰谷へ向かいました。
(日陰名栗峰と南尾根を見上げる・下の林道より)
しかし今回はある意味ケリをつけるためにヤケトを訪れたのに、その更なる深さを知ることになったのは皮肉なのか何なのか。本谷北岸の方ばかりでなくもっとこっちにも足を向けてよ、と云われてしまったような、そんな気持ちにもなった山行きでした。とにかく日原はまだまだ深いです。
・・・・・☆
ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
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コメント
あのシオジ、葉っぱがついているのが本当に惜しいのです。できることならba_sobuさんにも幹を見てもらいたかったなぁ。。。
シオジは太くてもスラリと延びてる印象があるのですが、これは幹自体が太いし、その延び方もこう・・・優美な曲線を描いているような感じでなかなか美しいヤツでした。
ヤツには落葉時にもう一度逢いたい気持ちもあるけど、さて次はいつになることやら。
投稿: komado | 2006.09.30 22:04
グラマラスなシオジの写真 なかなかの男?前!
あれだけのボリュームですから背丈も結構あるのでしょうね。
お写真からもそろそろ色づいているのが感じられます
草(すず)深いヤケト尾根は奥多摩の宝ですね(^^)
投稿: ba_sobu | 2006.09.29 00:29