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2006.08.17

不帰岳から不帰嶮へ 1

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(祖母谷温泉と いかにも急峻な清水尾根末端部)

かえらずから帰らず・・・いささか物騒な題ですけど無事に帰ってきましたよ~。(^^ゞ

お盆の休みといえどもここ数年は近場のお花見が続いていましたが、今年のお盆はなんとなく遠出したい気分になっていたので、7月に入ってから飯豊に北ア南アに西の方と天気次第で動けるようにいろいろ計画を練っていました。

んでいろいろあって実はこの山行き自体急遽だったのですが、天気の様子から北アの北部なら天気も安定していそうだったので今回は7年ぶりの北アルプスに決定! 初めての白馬岳を黒部側の清水(しょうず)尾根から上がり、後立山の稜線を唐松岳まで行き八方へ降りるというコースだったので、不帰から不帰へと云う訳です。

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(名剣沢の様子)

13日の夜の急行「能登」で魚津に出て、富山電鉄に乗り換え宇奈月へ。予約なしに現地入りしたため、半分バクチだった欅平へ行く黒部峡谷鉄道(全便定員制のため)の一番列車の切符も難なく取れました。¥600なりのボッ○クリ立ち食い天ぷらそばで軽く朝食を取り、ずらずら並んだ小さい客車に乗り込みます。

まもなく列車が動き出し、まず驚いたのが噂に違わぬ本当に急峻だった黒部の姿。よくこんな所を開発したな~、と半ば呆れながら周囲の様子を見つつ、うつらうつら。再び目が覚めたらもう終点の欅平に着いていました(笑)。

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(百貫ノ大下リはブナが美しい)

慌てて客車から飛び出すと、なんとここで

「遊歩道は名剣温泉より先は通行止めになっておりますので祖母谷(ばばだに)温泉へは行けませーん。ご了承ください。」

といったアナウンスが流れて茫然自失。ババダニ行けなきゃ山行きが丸つぶれじゃねーか(゚Д゚)ゴルァ!って感じで一瞬パニくりましたが、どんな事があっても強行突破しよう(笑)と腹をくくって、ロープの張られた水平歩道の入口を一瞥。祖母谷方面へ向かいます。

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(白い撫子・・・せんじゅがんぴ)

舗装された遊歩道というか林道を行くと10分程で名剣温泉を通り過ぎ、まもなくゲートだったのですが、偶然にもここで祖母谷温泉スタッフの方の車が通りがかり、様子を聞いたらなんと問題なしのこと。どうやら祖母谷へ向かう途中で工事箇所があるらしく、観光客は入れたくない為の措置のようです。この話を聞いて本当にホッとしました。

例の工事箇所らしき場所を過ぎると間もなく長いトンネルに入り、それを抜けると行く先に祖母谷温泉の建物が見えてきます。そして唐松岳の登山口を一瞥し、立派な橋梁で祖父谷・祖母谷を渡ってなおも10分程行くと名剣沢のロックシェッドがあり、その手前が清水尾根の登山口でした。

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(清水尾根上に上がるとオオシラビソ林が続く)

登山口からひと登りでガレた名剣沢を渡り、枝尾根に取り付くと百貫ノ大下リと呼ばれるつづら折れの登りが始まります。道は細いながらも刈り払われており、意外に歩きやすかったのには驚きました。しかし暑い上に夜行明けで重荷のせいか、頭がボーっとしているし汗のかきかたが普段よりかなり多い。

これは軽い熱中症だな、と思いつつなおも先を行くと運の良い事に再び沢に出たので、ここで頭とクビを沢に突っ込み、痛さで我慢できなくなるまで冷やして休んでいたら、うまい事体調を取り戻せました。

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(おおばみぞほおずき と おおれいじんそう)

あとはもう快調で、ブナ林を愛でながら、久しぶりだったセンジュガンピを愛でながらスイスイ登っていく感じ。道は依然としてしっかりしており、沢を渡るところが崩れたりしているもののさほどの難なく渡れます。そして1548mの尾根に上がる前の沢を渡る箇所も新しめのロープや梯子がつけられており、その様子からこの登山道はどうやら去年辺りに改修された模様です。

そんな道の意外な歩きやすさにも驚きましたが、白馬から下ってくる人の多さも意外でした。日曜絡みだったせいもあるのでしょうが、祖母谷の登りだしから不帰岳小屋泊まり白馬泊まり合わせて20人近くとすれ違ったと思います。

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(小屋手前の水場附近にて)

そして百貫山の東鞍部で清水尾根上に上がると今まで続いた百貫ノ大下リもおしまい。あとはオオシラビソなどの黒木の許の緩い登りで、ゴゼンタチバナにカンチコウゾリナ、シロバナクモマニガナ、コガネギク、トリアシショウマ?などなど・・・とお花も増えてきます。

エアリアには載っていない水場(ココはちょろちょろ)を過ぎるとまもなく「小屋まで30分」と書かれた立木を見て、ちょっとしたお花畑になっていた沢(エアリアの水場)を横切ると、本日のお宿不帰岳避難小屋に着きました。

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(本日のお宿・不帰岳避難小屋)

小屋は鉄骨コンクリートの立派な建物で内トイレ付き。中は小ぎれいに整理されており、水場も至近で宿泊に問題はありません。南側は開けているので展望も良さそうです。(当日はガスっていた)

最後の最後で追い抜いたご夫婦と話しながら小屋で過ごしていると、夕方になって白馬から単独の方が降りてきて、小屋泊まりは計四名。こんな所を歩く方たちですから会話も弾んで楽しい一夜をすごせました。(^^)(^^)


・・・つづく。(^^)

 
・・・・・☆

◆ 2006.08.14 (Mon)  晴
欅平駅 08:45- 祖母谷温泉 09:20/09:35- 百貫山東鞍部(1681m点) 12:40/12:55- 不帰岳避難小屋 14:25

新魚津~宇奈月温泉(富山地方鉄道) ¥900
宇奈月~欅平 リラックス車(黒部峡谷鉄道) ¥1960
 

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コメント

ふふふ。しょうずおねはマジでスゴかったのよ~。(^^)

投稿: komado | 2006.08.18 23:23

うわっ!

投稿: kuro | 2006.08.18 07:42

komadoさんならではのコースどり。

さすがですね。

投稿: タカ | 2006.08.18 07:06

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