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2006.08.30

たらこキューピーCD化!

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たらこたっぷり (^^) 09/06発売! ¥ 1,260

さてさて、二年程前にたらこキューピーのCMが好きっ!って記事にしたら、それ以降一部でブームになったらしく、いつのまにやらCMソングがCD化の運びになっていたのにはビックリでした。

そんなわけでニュースを聞いた当初はうぉ~うぉ~っっ!と叫びまくって狂喜していたのですが、聞くところによると今回のCDはオリジナルテイクが収録されているのではなく、キグルミなる小学生ユニットが新たにレコーディングしたものが出るらしくて、個人的にはそれがちょっと・・・って感じ。せっかく出すなら今までのテイクやキューピーのサイトの合唱バージョンなどをまとめて入れて欲しかったなぁ。なので新品は買わずおそらく中古屋さん流れを購入する事になると思います(笑)。

あと初回限定でたらこたっぷりボックスなる特製版も同時に発売されるらしいのでたらこマニアの方はこちらの方がよろしいのでしょうね。

ちなみに前述したたらこキューピーのサイトはこちら。んでCDのサイトはこちらになります。興味のある方はぜひどうぞ~。(^^)(^^)

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(あーあ、買っちゃった・・・。左がモンベル、右が17年もの?のサーマレストUL)

あと、お盆は山行きにいろいろに出金夥しく金欠状態だし、泊まりがけ自体ここ数年は年一になっているというのになんと週末に↑エアマット買っちゃいました~。

ちなみに買ったのは左の赤い小さい方で、モンベルのULコンフォートシステムパッドなるもの。実は先月、山用品屋さん巡りをしているときに偶然見つけて、手に取った時からその軽さと小ささ、そしてその値段に凄く惹かれていたのです。

もちろん沖縄を除く日本全国を共に回ったサーマレストの方も愛着はあるし、まだまだ問題なく使えます。でも去年鳥海行きの時に購入したダウンシュラフよりも大きくなってしまった姿を見て、今ならもう少し小さいのがあるのだろうな~、と買い換えを考えるようになったのですが、サーマレストUL(ウルトラライト)の後継であるプロライトは怖ろしく高いんですよね。というかこのUL自体も当時国内で買うには高すぎたんでREI経由で買ったんだっけ。

とにかく、モンベルの方も色はともかく(笑)空気を入れて広げてみれば寝心地はなかなか快適で、縫いつけられているストラップがマットを丸めてまとめるのに大変便利だったりと、「あったらいいのに」と思っていた機能もついて今のところは大満足。ほいじゃぁ、どこかへ・・・と行きたいところだけど、これから泊まりがけで行けるがどうかなんてわからないんだよなぁ(苦笑)。ということで先週のお山はお休みでした。(^^ゞ

・・・・・☆

あとも一つ。リンクの方に時折こちらのBBSの方にいらしてくださる茄子さんのブログ、唯我独山を追加しました。

ひとり深山に分け入る茄子さんの山歩き沢歩きは一見淡々としながら、実は滋味深いもの。見ていて引きこまれてしまいます。みなさま、ぜひご覧くださいませ。(^^)
 

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2006.08.24

御坂のお花の様子など

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(森の妖精れんげしょうま・・・盛りでしたが花は例年の半分ほど)

今週はちょっと忙しくて・・・普段だったら記事無しの所ですが、レンゲショウマについて照会がいろいろ来ているので今回は「短報」という形で・・・<(_ _)> <(_ _)>

北ア行きの記事のコメントで少し申し上げましたが、日曜(08/20)は御坂主稜(御坂峠~大石峠)をお花見がてら軽く歩いてきました。7月からずっとこちらや南大菩薩の様子を見てうすうすは感じていたものの、今年はやはり花が少ないですね。とにかく歩き出しから道ばたの彩りが少ないのが明らかで、よく見ると一通りの種類は咲いてはいるものの量はかなり少ない状態。その中でも道中頑張って咲いていたのはカイフウロだけだったように思います。

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(黒岳山頂にて)

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(たむらそうは咲き始め。周りの花はかいふうろ)

その上、全体的に開花も遅れており、数の多いユウガギクやタムラソウ、テンニンソウが一部で咲き始めましたが蕾は固いのが大半。アザミの類もまだ蕾だし、トリカブトの蕾なんてまだムカゴみたいでこの分だと咲き始め自体が9月にずれ込みそうな感じです。

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(見かけた白菊三種・・・ゆうがぎく、いなかぎく?、しらやまぎく)

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(大石峠にて)

ということで御坂といったら・・・なレンゲショウマもご多分に漏れず少なかったです。こちらは例年の半分程度といった具合でしょうか。まぁもともとの量が多いので道中歩いていればそれなりには楽しめますが、普段の姿を見慣れていると寂しさはちょっと禁じ得ないかもしれません。

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(てんにんそうも一部で咲き始めたが、こんなのが大半)

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(も一枚・・・(^^;;;)

でも、お花が少なくても今シーズンに入ってようやく森の妖精に逢えたので、今回はそれだけで感謝なのでした。本当にいろいろな意味で。それにお花狙いだとどうしてもその咲き具合にヤキモキしてしまうのはまぁしょうがないんだけど、どんなにありふれた花でも最初に逢ったときは・・・あぁ今年も無事に逢う事ができた・・・と自然に思うようになりました。

これから徐々に涼しくなってくれば、紅葉だってもう間近。しかし歳喰うと時間が経つのが本当に早いですね~。「もう秋かよ」って。なんかな~(苦笑)。
 

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2006.08.21

不帰岳から不帰嶮へ 3

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(不帰の嶮と天狗、白馬鑓を振り返る・唐松岳附近より)

三日目も朝から好天。前夜は快適に眠れ快調そのもの。戸隠あたりから出る日の出を見ながら、そしてちょこまか撤収するテント組の様子を見ながらオベントを食べて、気分良く出発します。

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(天狗小屋の朝・雲海の奥に焼山、火打、妙高が見える)

天狗ノ頭を越えると後立山の稜線が、そして黒部を挟んで劔や立山はもちろんその奥には槍穂も見えるし、思いもかけずタカネイバラなんかも見つけちゃって気分はなおも良くなり、ひと下りでもう一つの「不帰」不帰の嶮のはじまりでもある天狗ノ大下りに差し掛かります。

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(天狗ノ頭より五龍、鹿島槍、後立山の稜線を望む)

高い所へはほとんど行かないせいか、この手の難所の名前はよく聞くものの実はその内容というか行程はまったく知らなかったりします。だからと云ってまぁこれは毎度の事なんだけど、ガイドを持参するとか、前もってガイドを読んで頭に入れておくという事は全くしません。要は地図を見れば岩稜が続くという事はわかるし、アップダウンが多いというのもわかる。でもこの手の岩稜は地図だけではイマイチイメージが掴めず、実際に現物を目の当たりにしないとどうしようもないところがある。

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(不帰キレットを見おろす)

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(天狗ノ大下りを見上げる)

天狗ノ大下りは高度感のあるザレた急降下が続いて、下りの苦手な自分にはちょっとしんどいですが、ここは自分の事よりも先行者がいたので、落石とかそちらの方に気を遣いました。

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(不帰一峰の下りしなより二峰の姿)

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(不帰二峰より一峰、キレットを見おろす)

キレットで先行者をほどんど抜かさせてもらえば、ここからが不帰の嶮の核心部。唐松岳から来た人が下ってくるのを待って登り返します。実際に登ってみると高度感はもちろんあるけど、足がかりの少ない箇所や狭いバンド状をへつる箇所などには鎖があるし、基本に忠実であるなら難しいものでは決してなく、むしろアップダウンが続くので体力勝負といった印象です。

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(二峰上部の登りはこんな感じ)

そして二峰に上がれば難所はあっけなく終わりで、あとは唐松岳まで雲上散歩。ちょっとした浮遊感が心地よく、そして楽しいです。(^^) 前日は天気が良すぎて歩いているときは雲海をほとんど見られなかったので尚更でしょうか。こういう高山の稜線歩きはやはり一味違いますね。

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(唐松岳山頂にて)

唐松岳からは五龍の巨体が一番目を引くところでしょうけど、ここから八方へ下山なので「劔さん黒部さん、さよ~なら~」の思いの方が強かったかな。唐松岳や小屋周辺もハイカーがぽつぽつといましたが、いざ八方へ下りはじめると次々に登りのハイカーとすれ違います。

雲海の効果もあったかも知れないけど丸山ケルンのあたりもなかなか良いところでした。白馬や不帰そしてちょっとそそられた立派な五龍の姿を目に焼き付け、まだ下りはじめると雲海の中にそして樹林帯に入ります。

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(丸山ケルンにて)

樹林帯に入ると再びお花が多くなって楽しいのですが、人も多くなって些か閉口気味。しかし下はもっと凄いんですね。八方池に降り立ったら周囲は観光客で溢れかえっていてもうもうビックリ。八方が観光地である事をこの時はじめて知りました(笑)。

あとはもうひたすらに下ってすぐにリフトに乗ったのですが、今の時期のリフトは気持ちいいわ~。一番下のもゴンドラじゃなくて普通のリフトだったら文句なしだったんだけど、この感想は冬場の事を全く考えていないですね。

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(八方尾根は樹林帯に入るとお花畑が続く)

んで下山したら温泉で汗を流し、駅前のおそば屋さん(テキトーに入った割には結構んまかった)に入って生ビールとおそばと天丼で〆。白馬駅に戻ると丁度よく特急がやって来て、席も余裕で確保。おかげで帰省のピークなのにスムースかつ快適に帰京する事が出来ました。(^^)

高いところは木曽駒以来丸4年ぶりでしたが、やはり高いところには高いところの良さがありますね。今回歩いてみてそれを久しぶりに思い出させてくれた、そんな思いです。とにかく天候に恵まれた事が一番。そして今年の大雪に恵まれた??事。あと急遽実行した山行きだったけど、今年はどこへでも行けるように前もっていろいろ調べておいたのが結果、大吉と出ました。

ここまでうまく行く事は滅多にないけど、高いところも年に一度くらいは行ってもいいかな、今回歩いてからそう思うようになりました。

・・・・・☆

◆ 2006.08.16 (Wed)  晴 一時 霧
天狗山荘 05:30- 天狗ノ頭 05:50- 不帰キレット 06:50- 不帰一峰 07:15- 不帰二峰 07:55- 不帰三峰 08:10/08:20- 唐松岳 08:40/09:10- 丸山ケルン 09:55- 八方池 10:50- 八方池山荘 11:25→ 八方 12:00

八方リフト通し券 ¥1400
第二湯の郷 ¥500
第二湯の郷~白馬駅 タクシー(迎車) ¥1090
 

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2006.08.19

不帰岳から不帰嶮へ 2

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(チングルマの道・避難小屋と清水岳の中間点あたり)

さて、二日目は今回の山行き最大の目的でもあった清水(しょうず)尾根の核心部でもある尾根上部のお花畑にようやく逢える日。と噂に聞いていからこそお花をのんびりと愛でたかったので、ただでさえしんどい尾根をわざわざ登りにとったのです。

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(振り返れば清水尾根の先には劔岳と猫又山・毛勝山)

この日も朝から快晴で、猫又峠に向かえばさっそく立派な劔岳のお出迎え。そして道ばたの花もツマトリソウ、タテヤマウツボグサ、ミヤマママコナ、ミヤマトウキ、エゾシオガマ、ヤマハハコ、ミヤマホツツジ・・・と徐々に増え始めてイヤが上にも期待が高まってきます。

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(清水尾根のお花のごく一部・その1)

しばらく行って周囲の高木がなくなると行く先に清水岳へのなだらかな稜線が見えてきて、ここからがお花畑のはじまり。ニッコウキスゲが斜面を埋め、道の両側にはヨツバシオガマにハクサンフウロも加わります。

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(にっこうきすげも盛り)

徐々に尾根が広がり雪田を見るようになるとここからが本番。チングルマにハクサンコザクラ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、イワイチョウ、イワカガミなどが「ここいらはオイラの領分よ」って感じで入れ替わり立ち替わりで周囲を埋める様子は圧巻の一言。

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(はくさんこざくらと劔岳)

そんなお花畑を愛でつつ、見え見えな周囲の展望を望みつつ、誰もいない、行く先のなんともいえない丸みを帯びた稜線を一歩一歩確かめながらゆるゆる歩く・・・それは夢心地というより、あまりに久しぶりで忘れかけていた光景でした。

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(はくさんいちげも花盛り)

そんな様子に「これでもう充分よ」と思っても、それを無視するかのようにハクサンシャジン、タカネヨモギ、ミヤマコゴメグサ、イブキジャコウソウ、ミヤマリンドウ、カライトソウ、シモツケソウ、イブキトラノオなどなど次から次へと新たな花が出てきます。

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(清水岳より旭岳・小旭岳方面。右手は杓子に白馬鑓)

そして新たな雪田を見ると今度は一面ハクサンイチゲのお花畑。オタカラコウにタカネマツムシソウ、ヤチトリカブトやウメバチソウといった秋の花も現れて、リンドウ(オノエかも)の蕾も目につくようになると、ようやく清水岳の広い山頂に導かれます。ここへ着くまでですでにエアリアのコースタイムをかなりオーバーしていました。(^^ゞ

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(旭岳の登りしなより清水尾根を振り返る)

清水平の大きな雪田(融雪水とれます)を横切ると、砂礫状の中を行くようになり高山らしい雰囲気がより漂ってきます。コマクサもまだまだセーフで、タカネツメクサ、チシマにイワギキョウ、タカネシオガマ、ミヤマクワガタ、タカネヤハズハハコ、ミヤマアズマギク、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ。しかしココまで来ても一番逢いたかったミヤマハナシノブの姿はイッコも見つけられない。もうダメだろうけど、これでガックリするのは贅沢というもの。んなら北岳へ行きなさい、ですね。

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(清水尾根のお花のごく一部・その2)

小旭を南に捲いて裏旭の登りに差し掛かってもお花畑は途切れず(ここいらはハクサンイチゲがメイン)、旭岳をまたまた南に捲くと、巨大な雪田を介してようやく白馬とご対面。要塞のような白馬山荘の姿に驚きつつ、チングルマやハクサンコザクラで埋まる鞍部から稜線に這い上がれば、そこは人の多いというイメージ通りな白馬の姿。

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(旭岳を捲くとようやく白馬とご対面)

ここからは完全なおのぼりさんで、山頂に上がり朝日(小屋が目立ちますね)や大池方面の稜線を眺めて、白馬山荘のきれいな展望レストランでお食事という暴挙・・・もう完全にたがが外れていますネ(笑)。しかしここはレストランや売店の施設だけでなくウエアやら靴まで売ってあるのには驚きました。これが「白馬」なのか。。。

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(カール状になった清水谷。右は旭岳)

んで、あとは天狗山荘まで快適な稜線歩き・・・といいたいところですが、ここから風が吹き出しガスってきた上に、途中でサングラスを置いてきて引き返したりと杓子岳へ登り返す前にもうヘロヘロ。杓子も白馬鑓も白いガレの山という感じで白馬とちょっと違う雰囲気でまた良かったです。

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(左から旭岳・白馬岳・杓子岳・・・白馬鑓ヶ岳より)

それでも白馬鑓に着く頃には再び晴れてきて、天狗山荘の手前ではまず無理だろうと思っていたウルップソウを見つけて大興奮(初めてだったのです)。そおいえば白馬からの向かいしな、稜線の脇に巨大化したオオバコのような植物が沢山あって何か気味悪かったのですが、アレは花を咲かした後のウルップソウだったのですね。

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(正面に白馬鑓ヶ岳・本日のお宿天狗山荘より)

そして下り着いた本日のお宿天狗山荘は、ロケーション宜しく水も豊富で大変良いところでした。しかも生ビールは売ってるし、前もって予約したせいか??6人部屋独り占めだったし、話には聞いていましたが完全な穴場ですね。ここは。テンバでちょこまか動く学生パーティは見ていて微笑ましく、夕焼けを眺めたり、夜にはお盆の彗星を眺めたりと大変快適な一夜でした。


・・・つづく。(^^)

 
・・・・・☆

◆ 2006.08.15 (Teu)  晴 時々 霧
不帰岳避難小屋 05:30- 清水岳 08:30/08:45- 稜線合流 10:45- 白馬岳 11:05/11:50- 杓子岳 13:20- 白馬鑓ヶ岳 14:10/14:30- 天狗山荘 15:10

白馬スカイプラザ(カレー&ジュース&コーヒー) ¥2000
天狗山荘 一泊二食 ¥8900
生ビール ¥800

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2006.08.17

不帰岳から不帰嶮へ 1

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(祖母谷温泉と いかにも急峻な清水尾根末端部)

かえらずから帰らず・・・いささか物騒な題ですけど無事に帰ってきましたよ~。(^^ゞ

お盆の休みといえどもここ数年は近場のお花見が続いていましたが、今年のお盆はなんとなく遠出したい気分になっていたので、7月に入ってから飯豊に北ア南アに西の方と天気次第で動けるようにいろいろ計画を練っていました。

んでいろいろあって実はこの山行き自体急遽だったのですが、天気の様子から北アの北部なら天気も安定していそうだったので今回は7年ぶりの北アルプスに決定! 初めての白馬岳を黒部側の清水(しょうず)尾根から上がり、後立山の稜線を唐松岳まで行き八方へ降りるというコースだったので、不帰から不帰へと云う訳です。

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(名剣沢の様子)

13日の夜の急行「能登」で魚津に出て、富山電鉄に乗り換え宇奈月へ。予約なしに現地入りしたため、半分バクチだった欅平へ行く黒部峡谷鉄道(全便定員制のため)の一番列車の切符も難なく取れました。¥600なりのボッ○クリ立ち食い天ぷらそばで軽く朝食を取り、ずらずら並んだ小さい客車に乗り込みます。

まもなく列車が動き出し、まず驚いたのが噂に違わぬ本当に急峻だった黒部の姿。よくこんな所を開発したな~、と半ば呆れながら周囲の様子を見つつ、うつらうつら。再び目が覚めたらもう終点の欅平に着いていました(笑)。

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(百貫ノ大下リはブナが美しい)

慌てて客車から飛び出すと、なんとここで

「遊歩道は名剣温泉より先は通行止めになっておりますので祖母谷(ばばだに)温泉へは行けませーん。ご了承ください。」

といったアナウンスが流れて茫然自失。ババダニ行けなきゃ山行きが丸つぶれじゃねーか(゚Д゚)ゴルァ!って感じで一瞬パニくりましたが、どんな事があっても強行突破しよう(笑)と腹をくくって、ロープの張られた水平歩道の入口を一瞥。祖母谷方面へ向かいます。

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(白い撫子・・・せんじゅがんぴ)

舗装された遊歩道というか林道を行くと10分程で名剣温泉を通り過ぎ、まもなくゲートだったのですが、偶然にもここで祖母谷温泉スタッフの方の車が通りがかり、様子を聞いたらなんと問題なしのこと。どうやら祖母谷へ向かう途中で工事箇所があるらしく、観光客は入れたくない為の措置のようです。この話を聞いて本当にホッとしました。

例の工事箇所らしき場所を過ぎると間もなく長いトンネルに入り、それを抜けると行く先に祖母谷温泉の建物が見えてきます。そして唐松岳の登山口を一瞥し、立派な橋梁で祖父谷・祖母谷を渡ってなおも10分程行くと名剣沢のロックシェッドがあり、その手前が清水尾根の登山口でした。

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(清水尾根上に上がるとオオシラビソ林が続く)

登山口からひと登りでガレた名剣沢を渡り、枝尾根に取り付くと百貫ノ大下リと呼ばれるつづら折れの登りが始まります。道は細いながらも刈り払われており、意外に歩きやすかったのには驚きました。しかし暑い上に夜行明けで重荷のせいか、頭がボーっとしているし汗のかきかたが普段よりかなり多い。

これは軽い熱中症だな、と思いつつなおも先を行くと運の良い事に再び沢に出たので、ここで頭とクビを沢に突っ込み、痛さで我慢できなくなるまで冷やして休んでいたら、うまい事体調を取り戻せました。

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(おおばみぞほおずき と おおれいじんそう)

あとはもう快調で、ブナ林を愛でながら、久しぶりだったセンジュガンピを愛でながらスイスイ登っていく感じ。道は依然としてしっかりしており、沢を渡るところが崩れたりしているもののさほどの難なく渡れます。そして1548mの尾根に上がる前の沢を渡る箇所も新しめのロープや梯子がつけられており、その様子からこの登山道はどうやら去年辺りに改修された模様です。

そんな道の意外な歩きやすさにも驚きましたが、白馬から下ってくる人の多さも意外でした。日曜絡みだったせいもあるのでしょうが、祖母谷の登りだしから不帰岳小屋泊まり白馬泊まり合わせて20人近くとすれ違ったと思います。

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(小屋手前の水場附近にて)

そして百貫山の東鞍部で清水尾根上に上がると今まで続いた百貫ノ大下リもおしまい。あとはオオシラビソなどの黒木の許の緩い登りで、ゴゼンタチバナにカンチコウゾリナ、シロバナクモマニガナ、コガネギク、トリアシショウマ?などなど・・・とお花も増えてきます。

エアリアには載っていない水場(ココはちょろちょろ)を過ぎるとまもなく「小屋まで30分」と書かれた立木を見て、ちょっとしたお花畑になっていた沢(エアリアの水場)を横切ると、本日のお宿不帰岳避難小屋に着きました。

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(本日のお宿・不帰岳避難小屋)

小屋は鉄骨コンクリートの立派な建物で内トイレ付き。中は小ぎれいに整理されており、水場も至近で宿泊に問題はありません。南側は開けているので展望も良さそうです。(当日はガスっていた)

最後の最後で追い抜いたご夫婦と話しながら小屋で過ごしていると、夕方になって白馬から単独の方が降りてきて、小屋泊まりは計四名。こんな所を歩く方たちですから会話も弾んで楽しい一夜をすごせました。(^^)(^^)


・・・つづく。(^^)

 
・・・・・☆

◆ 2006.08.14 (Mon)  晴
欅平駅 08:45- 祖母谷温泉 09:20/09:35- 百貫山東鞍部(1681m点) 12:40/12:55- 不帰岳避難小屋 14:25

新魚津~宇奈月温泉(富山地方鉄道) ¥900
宇奈月~欅平 リラックス車(黒部峡谷鉄道) ¥1960
 

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2006.08.07

ちょっと早めな盛夏の南大菩薩

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(白谷ノ丸を振り返る・ハマイバ丸への行きしなより)

梅雨が明けて今までの涼しさから一転、暑い日が続きますね。こうなるとそろそろ低山のお花も盛りに入ってくるのですが、同じ盛夏でも時期によって咲く花が変わってくるし、身体は当然の事ながら一つしかないのでどこを歩こうかいろいろと迷ってしまうもの。

とにかく南大菩薩や御坂の山山に関して云えば、という点では8月上旬からお盆まで。そしてとなると秋の花が咲き揃い出すお盆から下旬にかけてといったところで、これが山行きの選択を大いに迷わせてくれるのです。(^^ゞ

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(こおにゆり と やなぎらん)

ということで悩みに悩んだ末に決めたのは3週前にも歩いた南大菩薩。今回(08/05)も例年通り白谷ノ丸から米背負峠までの南大菩薩の草原帯をくまなく??見られるコースをお花見しながらのんびり歩いてきました。

行きしなの車窓から見える周囲の山山は気温が高いせいかぼんやりと霞んでいかにも暑そうで、いささかゲンナリするような姿。それでもいざ歩き出して白谷ノ丸に上がると、気温が急上昇したせいでしょうか雲がつぎつぎとやって来て意外に涼しかったです。もちろん日が当たればもちろんかなり暑いけど(笑)。

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(白谷ノ丸附近はまだ寂しい)

白谷ノ丸は最盛期の事を考えるとまださみしい感じ、というか時期が少々早めと云うことを割り引いても今年は花が少ないと思います。それでもコウリンカにタチフウロ、シモツケ、ウスユキソウ、キリンソウ、シシウド、ハナチダケサシ、カイフウロ辺りが元気に咲いて、マツムシソウやこの日は諦めていたヒメヒゴタイ(!)、ワレモコウといった秋の花も咲き始めていました。

そして数の多いタムラソウやセイタカトウヒレンは蕾を膨らませてスタンバイ。かなり深くなった草むらの中をよく見てみるとタチコゴメグサにウメバチソウの蕾も可愛らしい。

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(紅白のたちふうろ に かいふうろ)

そして湯ノ沢峠に下ると車はたくさん停まっているものの、意外や人出はまばらで静かなもの。最盛期前だからでしょうか??水浴びしたかったので(ちなみに水場までの道も付け替えられていました)久しぶりに避難小屋を覗いてみると「湯の沢峠の花しるべ」なる小さいパンフが置かれていました。

パンフを貰って再び尾根に戻り、峠の草原を横切ります。峠附近も白谷ノ丸と同じ感じですが、こちらはシモツケソウが多くなって草原をうっすらとピンクに染めています。先月のハナチダケサシ満開の時と3週間違うだけで様相は随分変わるものですね。

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(しもつけそう満開・ハマイバ丸にて)

そういうわけでお花は先月より少し標高を上げて大蔵高丸を過ぎてからが本番でした。大蔵高丸を過ぎると花の密度が一気に濃くなり、前述のお花にトモエシオガマやオミナエシ、ヒメトラノオが加わり、満開のヨツバヒヨドリで埋まった草原が続くようになります。

そんなヨツバヒヨドリの草原もすごいのですが、今回狙っていたのがハマイバ丸のシモツケソウ。歩いていて満開なのはもうわかっていたけど、登山道脇も草原も一面ピンクに染まった様子はまさに圧巻の一言でした。

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(ハマイバ丸より下はよつばひよどりが満開)

ハマイバ丸を過ぎると草が繁茂して道をふさぐ箇所も出てきますが、日差しにじりじり灼かれながら、むっとした草いきれの立ちこめる中をかき分け歩くのも、今の季節ならではで決して嫌いではありません。というか結構ルンルン気分だったりしますけど、この日は草が完全に乾いていたから快適だったのかも。

でも、晴れてさえいれば草露に濡れるもの結構気持ちが良いものです。今の時期なら濡れたって服はすぐ乾くし。というかこの時期は濡れることの方がちょっと多かったように思います。

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(こうりんか と 逢えると思ってなかったかせんそう)

そんな楽しい草原歩きも天下石に着くとおしまい(ってこの書き方は3週前と一緒だ~・笑)で、より緑の濃くなった自然林の尾根を下りきると米背負峠で今回の稜線歩きもここでおしまい。峠からは去年と同様に米背負沢沿いの道を下りました。

まず一番気になっていた林道の進捗が止まっているのか??すぐに降り立つ水場の辺りに変化がなかったことにビックリし、そして本当にホッとしました。あとは手入れされていないのか草が繁茂して道をふさいでいたり、不明瞭な箇所も若干ありましたが、総じて云えばまだ登山道の格好はついていると思います。

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(米背負峠にて)

そしてこの道で目当てだったレンゲショウマはまだ蕾(ここのレンゲショウマは訪れるたびに減っていると思う)。でももう一つのお目当てだったタマガワホトトギスには何とか逢えて、山歩きを終わってみれば量こそ最盛期にはかなわないものの種類は結構あって、大満足の一日でした。シカの営巣地なんかもぼちぼち見かけるようになってそろそろヤバいかも・・・の思いは強くなっていますが、やはり南大菩薩はお花が多いですね。

あと、帰りの林道歩きは長くてヒマなので、↓のような企画を思いついてタマアジサイばかり撮っていました(笑)。御笑覧ください。(^^;;;;;

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(たまあじさい八変化・大蔵沢大鹿林道にて)

ちなみに今回はREPも恒例のお花のアルバムもないので、この日見かけた花の名前だけ挙げておきまーす。(^^;;;

ヨツバヒヨドリ、キオン、マルバダケブキ、シモツケ、コウリンカ、シモツケソウ、シシウド、ヒメトラノオ、ハナチダケサシ、ノアザミ、ノハラアザミ、ハナイカリ、タチフウロ(赤・白)、コオニユリ、オオバギボウシ、フジイバラ、ノコギリソウ、ウスユキソウ、ヤマハハコ、イワキンバイ、トモエソウ、オトギリソウ、トモエシオガマ、オトコヨモギ、クルマバナ、ニガナ、シロバナニガナ、タチコゴメグサ、ヤマオダマキ(黄・紫)、コウゾリナ、ヌスビトハギ、キリンソウ、イタドリ、キンレイカ、ネバリノギラン、ヤナギラン、カイフウロ、タカネグンナイフウロ、キンポウゲ、アキカラマツ、ヤハズハハコ、マツムシソウ、ヒメヒゴタイ、ヤマホタルブクロ、クガイソウ、キンミズヒキ、ツリガネニンジン、ミヤマヤブタバコ、フシグロセンノウ、ダイコンソウ、ミツモトソウ、オミナエシ、ワレモコウ、オカトラノオ、ヤブレガサ、ノブキ、カセンソウ、ヤマアジサイ、タマガワホトトギス、ソバナ、ヤマユリ、タマアジサイに同定できなかったセリ科の花に、表にできないお花(笑)を含めて計67種でした。
 

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2006.08.02

金山・・・静かなる花の山

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(金山うっすらと現る・天狗原山より)

久しぶりに青春18きっぷなんて買っちゃったので、これまた久しぶりのアウェイで頸城の金山(2245m)へ遠征してきました。ということで土曜(07/29)はホリデー快速から鈍行を乗り継ぎ南小谷へ出、貸し切りバスに揺られて小谷温泉へ。

バスの終点に建つ渋い山田旅館にもかなり惹かれるものがあるのですが、すぐ上で起きた県道崩落のため、妙高廻りでない限り登山口まで車で行けない状況(少なくともく8月半ばまでは)ではその行程を考えるともうチト上で泊まりたい。泣く泣く急遽造られた泥濘の道をひと登りで村営の雨飾荘に投宿。かけ流しの温泉で英気を養います。

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(きぬがさそう・・・かなりご無沙汰)

翌日(07/30)は明るいながらも雲の広がる中、5時ジャストのスタート。十数年ぶりだった妙高小谷林道はすっかり舗装されて以前のワイルドな感じは全くなくなっていました。金山の登山口までは雨飾荘からぴったり一時間。車は一台だけでおふたりさんが準備中。

さっそく山道に入ると、先週に刈り払いが入ったらしくスッキリ歩きやすくなっている。期待に反してまもなく雨が降り出し、ガスに煙るブナ林の中を淡々と登ります。しかしこのブナ林・・・かなりのものです。

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(中腹の沢道の8割方はまだ雪渓)

水場を過ぎるとすでに巨大化したミズバショウとオタカラコウの出迎えを受け、これまたブナの美しい痩せた尾根上に上がると、ミヤマママコナ、ハクサンオミナエシにソバナが現れて「らしく」なってきました。

登山道はここから尾根の左側を通っているのでわかりづらいんですけど実はその尾根の右側がすでにお花畑で、遠目から見てもクルマユリにニッコウキスゲ、おそらくイブキボウフウ?などのセリ科の類にナデシコの類と思われる花々で埋もれています。尾根が急なのでアクセスできずに眺めるだけなのが惜しい。

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(みやまきんぽうげ咲く道)

再び尾根から外れて沢の中を行くようになるとシラネアオイにショウジョウバカマ、サンカヨウ(ToT)。沢はすぐに雪渓に変わって道を見落とさないように慎重に行きますが、雪渓は踏み抜きにさえ気をつければ涼しく、歩きやすくて快適ですね。

途中雪が切れると花のついたミズバショウに本当に久しぶりのキヌガサソウに涙涙。そして沢のツメはキヌガサソウにサンカヨウ、ニリンソウの咲く広場になっていました。

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(しらねあおいがわかるでしょうか?)

その広場から尾根に上がるとミヤマキンボウゲが現れ、急な登りながらも一面お花畑の中を登るようになります。イブキボウフウ?、オオハナウド、イブキジャコウソウ、白花のヤマホタルブクロ、タカネニガナ、エゾカワラにシナノナデシコ、クルマユりなどなどなどなど・・・あまたの花がなぐさめてくれます。

しかし刈り払われているのは歩きやすくていいのですが、道脇の花々も平気で刈られているのはやはりその多さゆえなのでしょうか。

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(黄色いスミレも久しぶり・おおばきすみれ)

急登をこなすと今度はこれまた立派な木の多いオオシラビソ林に変わり、林床にはマイヅルソウやゴゼンタチバナで一面埋まっています。金山はこのオオシラビソ林と登りだしのブナ林の様子も実は特筆ものでしょう。

下の様子が様子だったので上はどんな感じなのだろう と期待を膨らませつつ、オオシラビソ林を抜けるとそこはもう天狗原山(△2197.1m)の一角なのですが、なんと笹の被っていない斜面はどこも雪雪雪!!

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(金山の手前辺りか・雪は例年に比べるとかなり多いらしい)

しかも周囲はガスっているし、こりゃもう一仕事だな~・・・と思い始めた途端、周囲のガスが徐々に晴れて行く先の金山がうっすらと姿を見せてくれました。

おかげで行くルートも何とか把握でき、あとは金山までルートを探しながらの雪渓歩き。気温が高いのでサクサク歩けてこれはこれで気持ちがよいです。(^^) でもそんな状態なので頂稜のお花はショウジョウバカマにシラネアオイ、オオバキスミレがメインで、お目当てのハクサンコザクラやシナノキンバイはまだまだ一部で咲き始め。おそらく盛りはお盆頃になるのでしょう。

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(はくさんこざくらは咲き始め)

山頂につく頃には完全に晴れてくれたが、展望は裏金山が姿を現してくれたぐらいで今ひとつ。雨飾山方面の刈り払い道を一瞥して、山頂の少し下でのんびりランチ。久しぶりのアウェイのランチも貧しいながらも格別のものでした。

結局休憩中に通りがかったのは一人のみで、下山を始めたら朝の二人組と単独さんとすれ違い。この日あった人はこれで全てでした。あと地元の方だった単独氏からは雨飾山もいいよ~、と云われてしまったので(笑)次の機会は歩くことにしましょう。

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(中腹のお花畑はこんな感じ)

今回は本当に珍しく往復ルートなので、帰りはお気楽なもの。雪渓をゴロゴロ転がったり、これも目当てだった天狗原山のお地蔵さんを捜索したり(結局見つからず。雪に埋もれていたか)しながら降りていきます。

そして行きがけはガスっていたオオシラビソ林も帰りは晴れており、素敵な林の雰囲気に浸ることができました。

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(オオシラビソ林も凄い)

中腹のお花畑からは高妻山方面も見えましたが、やはり山頂部はガスで姿を現してくれなかったけど晴れただけでもう満足。キヌガサソウやサンカヨウには次は何年後に逢えるのだろうと思いながら、ちょっと後髪引かれる思いで下っていくと、あっけなくブナ林に出てしまいました。

こちらも日差しが入り、行きがけとは全く違う雰囲気。裏のお目当てを探しながら降りて行くもこれまた不発だったのは残念でしたが、とにかく林が良いので気分が悪いわけはありません。

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(これが こきんれいか=はくさんおみなえし)

やがて林道に降り立てば、小谷温泉まではもう一頑張り。強い日差しにじりじり照らされながら歩いていると、雨飾山が一瞬だけ姿を見せてくれて、それが妙に嬉しかった。

そして小谷温泉まで一気に降りて、山田旅館で一浴。中も外観同様、木造のシブい造りで今度はここに泊まってみたいと思わせる雰囲気でした。

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(下部のブナ林もこれまた凄い)

REPはないのでコースタイムなどなど。(^^;;;

◆ 2006.07.30 (Sun)  曇 のち 晴
雨飾荘 05:00- 金山登山口 06:00/06:10- 水場 07:00- 天狗原山 09:20- 金山 10:00/11:10-天狗原山 11:30- 金山登山口 13:40/13:50- 小谷温泉BS 15:20

雨飾荘 一泊三食一人割増 ¥9675
山田旅館入浴料 ¥500
小谷温泉~南小谷駅 タクシー(迎車) ¥5200弱

でした~。
やっぱり雪の多い山は自然が豊かでたのしいわぁ。また行きたいな。(^^)
 

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