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2006.06.28

深々と歩く御坂の山山

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(黒岳山頂直下にて・林床の花はユキザサ)

今週末は珍しく土曜に好天の予報が出ていましたね。でもいろいろあって山行きは日曜になってしまいました。(^^ゞ

ということで日曜(06/25)はおおかたの予想通り、夏の花の様子見を兼ねて御坂の主稜筋へ。本当に久しぶりに黒岳南尾根を登路にとり、あとは主稜を西へ大石峠まで歩いてきました。

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(黒岳南尾根下部にて)

黒岳南尾根を末端から歩くのはおそらく5年ぶりのこと。今回も初訪の折りと同様、長崎から取付こうと思ってのですが、バスで寝過ごしてまい(笑)、長崎からの尾根(馬乗石山を通る尾根)の西隣の尾根から取付きました。

下に県道が通っていることもあり、のっけの急斜面を慎重に登って尾根が緩めば一安心。あとは灌木の薄く被る尾根をひたすらに詰めていきます。

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(今日のお花 その1・たかね?ぐんないふうろ)

藪は間もなく途切れて、スッキリとしたアカマツ混じりの雑木林に変わると、林床には緑の下草も現れ、ヤブレガサはすでにつぼみを付け始めてスタンバイ。素敵なミズナラの疎林もあるし、こんな林の様子を見るたびに あぁやはりここは御坂なんだなぁ。。。と思いながら歩いているような気がします。

1156m峰を過ぎ、露岩混じりの急登介して1376m峰に上がると、ここからが南尾根の核心部。といっても行程が難しい訳ではなく、明るい自然林のもと、ヤマツツジの残花も鮮やかな巨岩・露岩を右に左に、そして岩の間をすり抜けるように行くのがなんとも小気味よい感じ。

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(黒岳南尾根・烏帽子岩(ではない)附近にて)

そして烏帽子岩で展望はないながらもやはり上がって(手がかりが少ないので岩が濡れている時は要注意です)、周囲に露岩がなくなるとまもなく広瀬からの道と合流。そしてクサタチバナの咲く広い尾根をひと登りで板取沢からの道を合わせれば、黒岳への最後の登りが始まります。

地図を見れば一本調子の登りが続くこの辺りも、黒木混じりのブナの自然林にカラマツ植林、そして開けた露岩帯と意外にバラエティに富み、林床の下草もいろいろ変わるのが実は楽しい。テンニンソウで埋まった緑の広がりも久しぶりだし、ニッコウキスゲもつぼみを付けてそろそろ咲きだしそうな雰囲気。

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(黒岳山頂直下にて)

そして周囲が明るくなるとポンと山頂直下の展望台に飛び出し、山頂までは一頭足。山頂の広場こそごく一部でアヤメが咲いているぐらいですが、周囲の美しい自然林を散策すれば下草のユキザサが満開。ユキザサ自体は地味なので、晴れているときよりこういうガスった天気の時の方が却って目立つというか引き立つ感じで好ましいと思うのです。

とはいえお花はここからが本番。山頂の散策を終えて稜線を西へ行くと、アヤメにグンナイフウロ(もしかするとタカネかも)、キンポウゲ、ヤグルマソウなどが次々と現れ、ヤマツツジにウツギの類(ってなんだよ!それ・笑)も多く、緑の中に彩りが増えていくのを見るのは天気が今ひとつでもウキウキしますネ。

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(この辺りはミヤマカラマツ・不逢山附近にて)

アヤメにグンナイフウロが満開だった破風山でいそいそランチをとり、花をボーっと眺めながら休んでいるととうとう雨が降りだしてきました。破風山からなおも西へ向かうとグンナイフウロは見かけなくなり、代わりに??ミヤマカラマツやヤマオダマキ、そして不逢山の辺りでようやく咲き始めたニッコウキスゲとの再会を果たして大石峠へ降り立ちます。

大石峠の草原はいちおうアヤメにニッコウキスゲ、キンポウゲがメインですが、まだまだ緑の方が優勢な感じ。それでもアヤメやキスゲといった派手な花が咲いていると少し華やいだ雰囲気になりますね。

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(今日のお花 その2・あやめ)

そんな草原で雨の降る中、またまたボーっと佇んでから、今回は大石へ下山。峠みちは藪っぽい箇所が一部刈り払われており、今シーズン中に全て手入れがされるのかも知れません。

林道に出ると、ピンクの鮮やかなシモツケにも逢えて気分も良かったのですが、それも間もなく見ることになる若彦トンネル絡みの工事でぶち壊し。工事絡みの標識等を見ていると、どうやら来年の4月には開通しそうな感じです。このトンネルが開通した暁には吉田から芦川へのバス路線ができることを密かに祈っているのですが、まぁ夢物語でしょう(笑)。

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(大石峠にて)

本格的に夏の御坂へ通い出してから今年で4年目になります。以前は毎度毎度同じ稜線に、咲く花もだいたい予想できてくると歩いていてつまんなくなるのかな~?と漠然と思っていましたが、これがなんのなんの・・・というか通う度にずぶずぶ深みにはまっていく感じ。なんか藪山と一緒だな。

とにかくその変化に心が浮き立つし、たとえありふれた花でも今年も逢えたことに心から感謝している自分がいるうちは、御坂に限らず夏の花めぐりはやめられないのでしょうね。

とにかくこれからの夏の御坂は本当にお勧めです。御坂なんて・・・歳くってからでも歩けるから所だから・・・といって先延ばししていると、そのうちシカにみんな食われちゃういますよ~(笑)。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.06.25

富士急・5枚回数券はいかが?

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(大月駅~河口湖駅間用は一枚あたり¥1010)

夏の花もボチボチ咲き始めてそろそろ御坂の山山へ通う季節になってきました。

しかし御坂方面へ行くとなると、関東周辺で一番高い運賃体系を持つであろう富士急をどうしても使わなければいけないので、交通費が結構というかかなりかさみます。

そんなわけで以前、御坂のお山用に河口湖西湖フリーきっぷを紹介しましたが、これも制約が多くて思ったよりも使うことが少なく、結局普通に切符を買うということの方が多くなっているのが現状です。これだと芦川にも行けないしね。

ということで御坂マニアの皆様におそらくちょっとだけ朗報・・・かも(笑)。先月三ツ峠の行きしなに車内で広告を見かけた5枚回数券というものを今回購入してみました。

回数券というのは基本的に11枚の切符を10枚分の値段で買えるのもの。でもいくらこれから御坂へ通うと云っても11枚というのはさすがに消化にしんどい量なので端から購入は考えていなかったのですが、今回新発売されたのは5枚というのがミソ。割引率も11枚のとほとんど変わらず、大月~河口湖用は一枚あたり¥1010と百円お安くなっています。

ただし有効期限が購入日から三ヶ月間(これでも延長されたらしい)なので、個人的には今の時期しか買えないのですが、これが二人とか三人パーティだったりしたら充分に使う価値もあるでしょう。

発売箇所はおそらく有人の駅であればOKだと思います。ただし、大月駅でのタイトな乗り換え時間中に購入するのはおそらくしんどいというか顰蹙かも知れません。余裕を持った方がいいかもです。

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(新河口湖駅舎、ほとんど完成しました)

あと・・・半年ぶりに河口湖駅を訪れたら、新駅舎がほとんど完成していました。
見た目通りのウッディな建物で、すでに一部使用されていますが、おそらく富士登山の開始と同時に正式なオープンになるような気がします。次に訪れるときは中でビールが買えるのかな~??
 

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2006.06.21

みどりの防火帯とツツジの倉掛山

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(倉掛山への向かいしなより三窪高原を振り返る)

ボクがこちらの方なんて本当に珍しいでしょ?(笑) ちなみにこちらに来たのは丸6年ぶりの事。

三窪高原の界隈はバスが走っていない事もあり、バイクを手放してからは訪れる機会はほとんどありませんでしたが、土曜(06/17)はHgさんのお陰をもちまして・・・というかご案内でba_sobuさんご夫妻と一緒に三窪高原から倉掛山へツツジのお花見をしてきました。

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(れんげつつじ・・・まともに見るのは6年ぶり)

久しぶりに通った板橋峠へ向かう林道もすっかり舗装されて、途中で車を停めて直接ハンゼノ頭へ向かいます。

行きしなの車中は晴れ間も見えていましたが、歩き出す頃にはガスが出てきて雨らしきものも落ちていました。そんなガスに煙る自然林の中を淡々と行くと、次第にヤマツツジがちらほら現れて何となくホッとした雰囲気が漂います。

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(三窪高原のどこか ^^;;)

すると嬉しいことに辺りも明るくなりだし、稜線に出る頃には晴れ間も出てきて暑いぐらい。目玉のレンゲツツジは花付きはおそらく今ひとつ、そしてまだ2.3分咲きといったところでしたが、レンゲをまともに見たのも丸6年ぶりのことだったので感慨も一入でした。

こうなれば前に見かけた(柳沢峠附近だったと思う)キレンゲも見たくなってくるのですが、Hgさんのお話によるとどうやら植栽らしいということがわかってちょっとガックリ。確かに道中キレンゲは見かけなかったです。

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(さらさどうだんのつぼみ)

レンゲツツジやヤマツツジの見事な三窪高原も↑上の写真のような状況で、もう一つの目当てだったサラサドウダンに至っては去年の花ガラばかり見る有様で花つきは良くなかったのですが、それでもヤマツツジがひとり??気を吐いて満開で色も鮮やか。

今年は2ヶ月前からヤマツツジは見てたけど量も状態も今回のが一番でした。というかここへ来てようやくヤマツツジを堪能できた、そんな感じです。

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(倉掛山への向かいしな)

三窪高原を過ぎると、ここも東京都の水源林の一角と思わせるスッキリとした防火帯になって、あとは倉掛山を目指すだけ。お花こそキンポウゲが咲き出したぐらいで少なかったのですが、時おり現れるヤマやレンゲツツジが緑の防火帯に彩りを添えています。

さすがにツツジの季節??のせいなのか倉掛山への道すがらもハイカーが結構いたのは意外や意外(yamyamさんご夫妻との遭遇もありましたし)。途中から藪っぽくなるかと思われた防火帯もずっとスッキリしており、草露対策に穿いていたオーバーパンツは無用の長物でした。

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(やまつつじ・・・満開)

あとHgさんに言われるまで気がつかなかったのがサラサドウサンの多さ。もちろん今年は不作だし、立派な大木がいくつもシカに囓られて枯れているのは気がかりではあるけど、ごく普通に咲けばかなり壮観なんでしょうね。

歩く前からわかってはいたものの、ドウダンの少なさには少々ガッカリだったのですが、捨てる神あれば・・・なのか白沢峠への下りしなで今年は完全に諦めていたアズマシャクナゲ(さすがに終期でした)に逢えたのは本当に嬉しかったです。

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(白沢峠への下りしな)

密かに期待で心を膨らませていた、かの古びたトラックでも有名な白沢峠は、いろいろあって落胆の方が大きかったのが今回一番残念だったこと。

帰りは来た道を戻るのではなく今は水源林巡視路となっている斉木林道を辿って戻りましたが、手入れの良い植林に自然林が混ざる道は少々長いけど雰囲気は悪くありません。途中の沢ではこれまた今年は諦めムードだったクリンソウにも逢えましたし。(^^)

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(斉木林道にて)

今回思いもかけず、未踏だった三窪高原とヤブ沢峠の間のその半分を歩くことができました。それに今年は春先からツツジにフられる事が多くて、今頃になってようやく堪能できた。

おかげで今回で春先からの山行きに一区切りつけることができました。お誘い頂いたHgさん、そしてba_sobuご夫妻さま、ほんとうにありがとございました。これで来週からは心おきなく夏のお花を目当てに歩くことができそうです。(^^)

・・・・・☆

ということで06/10、ハンゼノ頭~藤谷ノ頭~板橋峠~倉掛山~白沢峠~斉木林道を歩いてきましたが、今回REPの方はありません。悪しからずです。<(_ _)>
 

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2006.06.14

南大菩薩・・・花ではなく緑のみち。

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(ハマイバ丸と南東尾根・行きしなの林道より)

朝からしっかり晴れているのって本当に気持ちが良いですネ!ここのところぐずついた天気が続いていたので尚更そう思ってしまいます。

ということで土曜(06/10)はもちろんお山へ。長らく懸案となっていたハマイバ丸南東尾根と登路にとり、ハマイバ丸からは稜線をお坊山まで辿って南東尾根~棚洞山南尾根~笹子駅というちょっと長目のコースを歩いてきました。

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(ハマイバ丸南東尾根中部にて)

貸し切りと思っていたハマイバ前行きの一番バスは5人程のハイカーいてちょっとビックリ(どうやらタカさんも同じバスにいらっしゃった模様 ^^)。タクシーに追い抜かれながら林道をてくてく歩いてテニスコートのある日向部で真木川を渡り、すぐにハマイバ丸の南東尾根に取り付きました。

尾根はのっけからスズタケが被りますが、さほどではありません。ただ晴れたお陰でヤブが乾いていたのは助かりました。しばらくは雑木とカラマツ植林に分けられた痩せた急な尾根が続きます。

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(稜線の草原はまだまだ淋しい状況)

徐々にスズタケが濃くなると尾根の右側が自然林に変わるのですが、ミズナラにブナ、カエデの巨木が多いなかなかの林で、鹿鳴の滝経由の道を歩いた印象から林相的な妙味は少ないと思っていただけに、これは大変嬉しい光景でした。

1300m圏辺りから尾根が緩んで広がってもスズタケは濃くなったり途切れたりを繰り返す感じで、盛夏のお花見用とっておかなかったのは正解でした。1525m峰を過ぎるとようやくヤブから解放されて、まもなく鹿鳴ノ滝からの道と合流。今回は南東尾根をトレースすることが目的だったので山頂まで尾根を詰め切りました。

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(ハマイバ丸からの下りしな・正面は大谷ヶ丸、左奥は滝子山)

山頂の三角点をタッチしたらさっそく南の草原に向かいのんびりランチ。今回は虫も少なく、久しぶりに富士も見えたし昼寝もできて至福のひとときでした。(^^)

ちなみに草原の方はまだまだ草自体が淋しく、お花はイワキンバイにエゾノタチツボスミレ、チゴユリにキンポウゲがようやく咲き始めた程度。お花の方はまだまだこれからでしょうね。

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(大谷ヶ丸からの下りしな)

休憩を終えたら稜線を南へ向かいます。当初は久しぶりに大谷ヶ丸の西尾根か南東尾根でも降りようかと思っていたのですが、このまま降りると帰路のバスの時間が微妙に開いてしまうのでちょっとイヤな感じ。

・・・と、ここで個人的に大好きなお坊山の南東尾根も緑の覆う時期は歩いたことがなかった事を思い出して(!)、ここでお坊山へ向かうことにしました。

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(今日のお花・くさたちばな)

大谷ヶ丸から曲沢峠へ向かう道はおそらく6年ぶり。道脇の下草が刈られたのか薄くなったのかはわかりませんが、道もスッキリして随分と歩きやすくなっていました。しかし・・・大谷ヶ丸より先はお花がほとんどなくてそれがちょっとだけ期待外れだったかも。

そして大鹿峠に近づくにつれ、屏風のように聳えるお坊山がイヤでも見えてくるのですが、実際の登りは確かにしんどいことはしんどいけど、さほど時間はかかりませんでした。

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(お坊山南東尾根上部にて)

西峰で最後の展望を楽しみ、東峰のベンチでまた昼寝をして(笑)南東尾根の下降に移ります。

やはりいつ来てもこの尾根はいいですね。美しい雑木林の中を歩けるだけでも良いのに南東尾根に入った途端、今年初となるクサタチバナのお出迎え。しかもそれが道中を彩っており思いもかけない花の道になっていました。さすがにお向かいは御坂だけあってこの様子は納得だったのですが、それまで花がほとんどなかったのでこれは嬉しかった。

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(棚洞山山頂直下は山火事の跡が痛々しい)

本当はそのまま南東尾根を末端まで降りるつもりでしたが、さすがに面倒になってきたので棚洞山からは南尾根を使って笹子駅へ直滑降。山頂附近は比較的新しい山火事の跡があり思わずビックリ。

もしかして去年滝子山であった山火事って実はここのことではなかったのでしょうかねぇ??とにかく南尾根は急だから早い早い。笹子駅まで40分とかからずに到着でした。

今回は長年の懸案をこなし、久しぶりに長目の行程だったこともあり充実感のある山行きでした。クサタチバナも咲き始めたし、今年もそろそろお花モード・・・かな~??(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.06.08

恵能野川から滝子山へ

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(恵能野川の径路・恵能野川最後の徒渉点にて)

すっかりご報告が遅れましたが、先週末は珍しく連荘でした。(^^ゞ

そんな日曜(06/04)は一月以来となる滝子山。今の時期だったらイワカガミにツツジの見頃な南尾根(南稜・寂しょう尾根)が一番妥当なコースなのでしょうが、この時期は人も多いだろうし結局ヒネって、久しぶりに恵能野川からアモウ沢乗越を経由して上がってみました。

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(径路は明瞭なれど、桟道未だ手入れされず)

恵能野川沿いの径路は恵能野川の出合でもある遊仙橋BSから行くのがよく紹介されていますが、今回もそちらからは行かず、間明野から切目峠を越えて恵能野川の径路に出ました。

下りでは何度か歩いた切目峠みちも登りは今回がはじめて。金山神社で参拝して、峠で一休みしても径路に出るまでは20分弱。やはり恵能野廻りよりは若干早いようです。とはいえこの道の真価が発揮されるのはやはり下りなのでしょうかね。間明野には酒屋があるから(笑)。

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(恵能野川径路の 山ノ神)

恵能野川の径路の方は変わらず明瞭でしたが、手入れはされていないようで、桟道・橋ともに柔くなっていたり、破損箇所が増えています。今後もこのままだとすると通過に支障がでてきそうです。

山ノ神を過ぎ、東尾根(東稜)への巡視路を左に見てしばらく行き、今回はそのまま直進して小沢ドウミからの林道に出た所でアモウ沢とコブトチ沢の中間尾根取り付きました。

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(アモウ沢 コブトチ沢中間尾根にて)

晴れの予報もこちらでは外れで、ガスの中淡々と尾根を詰めていくと、ガスっているながらも空が明るくなってきたのが救いだったかも。

そんな天気のせいなのかどうかわからないけど、今回も道中でニホンジカの姿を見かけました。日原や丹沢のようにフンが多いわけではけど、ここ2年程はその姿を見かけることが多くなったのは少々気がかりです。

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(今日のお花・・・たちかめばそう)

そして一つ北の恵能野川とコブトチ沢の中間尾根を合わせる手前辺りから、目当てだったイワカガミがちらほら・・・といいたい所でしたが、残念ながら花は終期でした。というかその葉の量のわりに花が極端に少ない様子はここだけではなく、私の見たところ南大菩薩の稜線東面で思い浮かぶ他の群落ではみんな同じ傾向のような気がします。

まもなく稜線に上がると、マイヅルソウにイワキンバイ、タチカメバソウ、ルイヨウボタンと地味ながらもここから山頂までが一番お花の多い所で、登山道脇の下草も生えそろってきて、そろそろ夏の雰囲気、でした。

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(鎮西ヶ池にて)

右からズミ沢コースを合わせると行き交うハイカーも多くなり、山頂に着いても空は明るいもののガスがかかったまま。もう少し高い所へ行けば雲海なんかが見られたのかも知れません。

好天の予報が出ていたせいでしょうか、狭い山頂には人が溢れていたので一息ついただけでUターン。分岐まで戻って今回は本当に久しぶりにズミ沢コースを降りました。

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(ズミ沢コース上部の防火帯)

ズミ沢コースを歩くのはおそらく6、7年ぶり。のっけから防火帯が切られて石尾根のようになっていたのには面食らいましたが、雑木に自然林も多く、沢沿いを行く道のりはなかなか楽しかったです。

というか今回歩いてみてこのコースの良さを再認識したし、やはり滝子山へ延びる登山道はどれもハズレなしという思いを強く持った山行きでもありました。別に無理してヒネらなくてもいいんですよね~、この山は。もちろんヒネっても凄く面白いんだけど。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.06.04

緑・緑・緑の小川谷源流部

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(小川谷右岸上段歩道、滝谷の辺り)

4月に上段歩道を歩いたときから、小川谷の源流部は新緑の頃にでも・・・と思っていたのが、ぐずついた天気のお陰で延びにのびてようやくの決行です。

ということで土曜(06/03)はそんな小川谷源流部の一角をba_sobuさんご夫妻とのんびり歩いてきました。

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(三又への下りしな)

今回は小川谷林道の終点まで車で乗り付けてのスタート。

一歩三又へ降りはじめると周囲はもうもう、みどり緑みどり・・・新緑とも違うし盛夏の時のそれとも違う鮮やかなみどり。と周囲の緑に呑まれてしまいそうな様子で、林床にはクワガタソウが咲き、道ばたにはガクウツギ(花付き良いかも)に、数は少ないながらも花付きの良いヤマツツジが満開。

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(シオジ平にて)

いつ来ても趣のある三又に降り、下段歩道を少し戻って四間小屋尾根に取り付きます。
天気は諦めていたのになんと日差しが入って、ただ登るだけと思っていた植林下の尾根もみどりが眩しく、上段歩道が乗越す所も難なく上がれました。

上段歩道の分岐も見落とすことなく、少し休んでから上段歩道に入り、いざシオジ平へ。のっけからシオジのみどりに覆われたトラバース道はわかっていながらも、トチにブナにミズナラにカツラに次々現れる木々にとついつい見とれてしまいます。

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(上段歩道、滝谷への下りしな)

そして薮が絡んで不明瞭な上段歩道を構わず行き、シオジの立派な木々で埋まる緩斜面に出た所がシオジ平(あくまでkomado呼称よん)。

周囲の林に溶け込むようにただただ彷徨うだけでなく、3人いるせいかさっそく木々の同定が始まります。んが、落葉時にはシオジと思っていた立派な一本木が実はカツラだったとか、ここへ来てシオジとサワグルミの区別がアヤしくなったりといろいろありましたが、まぁこれは毎度のことでしょうか(笑)。

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(滝谷から這い上がるところ。^^;)

そしてシオジ平の先の枝尾根を捉えて滝谷に降り、少し下ってから対岸の斜面に適当に取り付きます。ザレた急斜面を滑りながらもせっせと詰めて喜右衛門尾根(上滝尾根)の枝尾根に這い上がった所で、その尾根を降りてトラバース道を見つけて喜右衛門尾根へ向かいました。

喜右衛門尾根へトラばる所もまたシオジの美しい所で、天気予報が外れて日差しがあったのは幸運でした。折角の美しいみどりも日差しがあればこそ。あるとないとではやはりパワーが違います!

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(上段歩道、喜右衛門尾根附近)

今回は残念ながらショートコースになってしまいましたが、小川谷源流部・・・やっぱり凄い。附近の自然林の良さを再認識した山行きでもありました。今日の山に、思いもかけず日差しがあったことに、そしてba_sobuさんご夫妻には本当に本当に感謝です。

それに尾根歩き主体な私の山行きではなじみの薄い、シオジやカツラと云った渓畔林が今回メインだったこともちょっとスペシャルな感じがあって良かった。今度は絶対に黄葉紅葉の頃だわ~。(^^)

・・・・・☆

ということで06/03、三又~四軒小屋尾根~小川谷右岸上段歩道~喜右衛門尾根(上滝尾根)~三又を歩いてきましたが、今回REPの方はありません。あしからずです。<(_ _)>
 

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