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2006.04.12

小川谷をぐるりと一周・・・完結

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(小川谷右岸上段歩道・鳥居谷右俣附近)

・・・・・ということで、日曜(04/09)はまたまた日原。「完結」とうたったタイトル通り、二年半かけてようやく上段歩道の完歩に漕ぎつけました。(^^)(^^)(^^)

当日のコースはもちろん小川谷右岸の上段歩道から三又に出て、左岸の中段歩道を辿って日原に戻るという、水源林巡視路を使って小川谷流域をぐるりと一周するものです。

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(上段歩道・四軒小屋尾根を乗越した辺り)

さすがに4月に入ったせいか日原行きの2番バスも立客が出るほどの盛況ぶりでしたが、鷹ノ巣山の登山口を過ぎればやはり一人旅は確定・・・と思ったら、取付けに単独氏が休んでいてビックリ。ここは少し話をして先を行かせてもらいました。

山道に入ればあとは本当に一人旅で、まずは通い慣れた上段歩道を淡々と歩きます。

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(上段歩道・滝谷右岸の緩斜面・・・シオジ平)

道は篶坂ノ丸東尾根(篶坂尾根)をそして材木小屋尾根を越えて、いつものように鳥居谷の左俣で一休み。そしてカラマツ林に入ると四間小屋尾根の山腹を行くようになり、まもなく四間小屋尾根の尾根上に上がりますが、ここも尾根上を一瞥しただけでさっさと乗り越すと、今までとは気配が一変。

気配が一変するとちょっとした緊張感も持つようになるんですけど、ここから滝谷までの一帯は何度か触れているとおり待望の自然林というか美林地帯で、のっけからシオジの立派な木々のお出迎えにすでにKO。

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(上段歩道・滝谷に降りた所)

不明瞭になった道をなおも行くとブナの大木をいくつも見るようになり、やがてシオジ平と勝手に呼んでいる広々とした緩斜面に出れば、足は自然に周囲を彷徨うように動いていました(笑)。

この辺りでは標高が高いこともあり、花もないしまだまだ芽吹き前でしたが、冬とは明らかに違う明るい日差しが林内に燦々と降り注いでおり、その様子はやはり「春爛漫」。新緑の時期まで待たなくて佳かったと心底思えました。というか新緑の時期も行きたい(笑)。

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(上段歩道・喜右衛門尾根附近)

そんな様子に半分呆けながら滝谷に降りたら、今回はここからが本番。半年前は時間の都合で滝谷を降りましたが、その時の様子から上段歩道の続きは対岸の尾根へ延びているのだろうと思っていました。

しかし対岸の斜面は切り立っているか崩れているかなので、ここは滝谷を少し下って取付けそうな斜面を見つけた所で飛び石で徒渉。そして斜面に取り付いたらあとはひたすらにグズグズの斜面を登るだけ。

B060412f
(三又にて)

なんとか尾根(喜右衛門尾根の枝尾根)に上がっても道形らしきものが見つからないので、探索がてらその尾根を下ってみたら、尾根を乗越す道形があっさりと見つかってしまいました。

道は若干不明瞭でしたが一度涸沢を渡って、喜右衛門尾根を乗越すと明瞭に。そしてそこには古い水源林の林界班標があり、これでこの道が上段歩道の続きであると確信。しかしツバノ尾根にあった林界班標だって新しいのだったのに、ここのは古いままというのはこの道自体が放置というか廃道扱いなのでしょうか。

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(中段歩道・滝上谷の大小屋ノ滝)

喜右衛門尾根から先、道は一旦明瞭になりますが道は細いし路盤も緩くやはり通過には気を遣います。そして涸沢を渡り、もう一度渡った沢が喜右衛門小屋窪(喜ヱ門窪)か。

道はここで喜右衛門小屋窪左岸尾根の山腹を行くようになりますが、この斜面が崩落の連続で一番気を遣う箇所でもありました。そしてこの難所を抜けると、無事酉谷沿いの登山道と合流。10分ほど下ると三又でした。

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(中段歩道・ハンギョウ尾根の辺り)

三又からの帰路ももう何度か歩いた道。一度林道広場に上がり、犬麦林道を終点まで行って中段歩道へ。

中段歩道の方はカロー谷までは難なく歩きやすかったのですが、そこから先、ヨコスズ尾根の西側を通って日原へ下るまでの間が以前よりも荒れており、しかもこの区間は切り立って、高度感のある箇所も多いので通過にはけっこう神経を遣いました。

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(中段歩道・カロー谷~日原間は荒れている)

結局、今週も山歩きというよりは山旅と云った感じの歩きになっていまいましたが、上段歩道をようやく歩き通せたこと。そして滝谷周辺の自然林がおそらく日原でも有数の美林地帯であると確認できたのが今回一番の収穫でしょうか。

とにかく歩けば歩くほど歩きたい所がだんだん増えていく。私はまだまだ日原からは離れられそうにありません。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>

・・・・・☆・・・・・☆

あとも一つ。リンクの方に先週の坪山で偶然遭遇したおしり道下さんのブログ「おしり道下・の趣味」を追加しました。

富士急山梨バスと大月周辺の山々のお話に特化したというか偏った(笑・でも褒め言葉ですヨ)ブログで、今回のダイヤ大改正のお話しも もとは彼の情報からでした。記事はすぐ消えてしまうようですが、こちら方面の山々が好きな人は要チェックでしょう。(^^)
 

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【奥多摩 2006】」カテゴリの記事

コメント

おそらくかずさんが怖いと思うのは中段歩道のカロー谷から日原の間までだと思います。道は土砂に埋もれかけてる上に切り立っていて高度感があり、桟道はボロボロ。シマダさんじゃないけど下手なジェットコースターよりスリリングです。

ああいう所で人と会うと実はかなり気を遣うものなのです。お互いに静けさを求めている訳ですから、気軽に話してくれる人もいるけど、そういう出会いすらある意味いやがる人も結構いて、そういうときは挨拶からして少々緊張してしまいます。却って登山道の方が気が楽というか。。。(笑)

投稿: komado | 2006.04.18 23:50

上段歩道の完歩おめでとう!
読んでてハラハラいたしました。
高度感があるっていうの、僕は苦手です。
高所恐怖症だから~。

>一人旅は確定

僕も最近気になるフレーズです。
一人で静かな山旅希望!

こんなとこにハイカーがいるはずないってとこでバッタリ会うと、ショックです。
「どちらから?」と興味津々で話してしまいます。

投稿: かず | 2006.04.17 05:44

おしり道下さん、今後ともヨロシクです。あの偏愛ぶりは素晴らしいの一言。とにかく「自分が好きで歩いている」というのは幸せなことだし、一番大事なことだとも思っています。

kuroさん、毎度の駄文読んでくれてアリガトね。結局長くなっちゃいました。(^^ゞ
でも小川谷の源流部は魅力的というより魅惑的。ずぶずぶハマって抜けられなくなってしまいました(笑)。

投稿: komado | 2006.04.13 22:45

repよんできたよぉ~
8時間くらい・・歩いたね
宿題おわってよかったじゃん!春爛漫・・うぅ~いい言葉だよ
私の好きなブナあるから、このコースも・・φ(..)メモメモだね(笑)

投稿: kuro | 2006.04.13 17:40

りんくの件・感謝しています

投稿: おしり道下 | 2006.04.13 05:18

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