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2006.04.30

マミエ尾根から小金沢山

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(露岩混じりの黒木の尾根・マミエ尾根上部にて)

GWを前に真木小金沢林道がようやく開通して、土曜(04/29)はながらく懸案となっていた小金沢山の東尾根たるマミエ尾根を歩いてきました。年がら年中低山を徘徊している私にとっては本当に珍しく2000m峰が続いています。(^^ゞ

とはいえ毎度毎度大峠までひとりでタクシーなどというブルジョアオナシスな事はできないので(笑)、今回はかずさんのお誘いを受け、hllwalkerさんと三人で大峠までのタクシーを同乗したというのがミソ。おかげでひとり頭2200円で済みました。<(_ _)> <(_ _)>

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(小金沢山林道分岐よりマミエ尾根の姿)

大峠で雁ヶ腹摺山へ向かわれるhillwalkerさん、かずさんと別れて、今回も石小屋尾根の時と同様ゲートをくぐって小金沢方へ林道をてくてく下っていくスタート。のっけから長峰や牛ノ寝通りを見下ろしながらのはじまりはアプローチがそれしかないとはいえ、ちょっと倒錯していますね。

40分弱で石小屋尾根の駐車場を過ぎ、そこからひと下りすると左へ小金沢山林道が分かれており、今回はそちらに入ります。

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(マミエ尾根1580m峰附近にて)

しばらく行くと再び分岐があり、ここはどちらの道をとってもマミエ尾根には行けるのですが、やはり行くからにはできる限り尾根をトレースしたいのでここは右の道に入り、もったいないけどなおも下っていきます。

そしてしばらく行くと、道は発電所の入口と思しき厳重なゲートのかかるトンネルについた所(地形図で道の途切れている所)でおしまい。この先は行けないのでトンネルの右脇から尾根に取り付きました。

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(マミエ尾根1580m峰より・中央奥が小金沢山)

尾根はスズタケの被るカラマツ、ヒノキの植林ではじまり下道は明瞭。尾根の全貌を見てもわかるように、岩コブの続く痩せた露岩の尾根という感じです。でもスズタケの濃い所が所々にあり手前の石小屋ノ尾根よりかは歩きでがあると思います。

そんな尾根なので所々展望も楽しめるのはgoodですけど、天気がイマイチだったのがちょっと残念。1580m峰からひと登りした1660m圏辺りから徐々に黒木が現れ、ようやくそれらしい雰囲気になってきます。

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(マミエ尾根上部にて)

とはいえ、良い雰囲気な黒木の林というのは尾根の南面が伐られていることもあってごく一部。スズタケや幼木低木灌木の藪に阻まれながら登っていき、周囲にシャクナゲ(おそらくハクサン)が現れて喜んでいたらすぐに小金沢山の山頂に着いてしまいました。

当初は順調にいけば小金沢山か気持ちのよい狼平でランチと思っていたのですが、稜線にはガスがかかりだして強風も吹き付けるという、とてもそういう気分になれない天気だったので、一休みしただけであっさり下山開始。

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(狼平より)

今回も狼平へ下る間が凍結していて、これも難所の一つでした(笑)。しかしさすがにGWですね、さして人通りの多いと思えない狼平へ下るまでの間に20人以上のハイカーとすれ違ったと思います。

上日川峠もそんなわけで周囲は車車車で大盛況。裂石へ向かう道中も午後なのに結構すれ違ったのには驚いたけど、よくよく考えてみれば小屋は近いんですよね。介山荘は好きな小屋だけどもう8年近く泊まってません。夏のお花がごっそり減っちゃったし。。。

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(ミツバツツジは裂石に近い所でようやく)

芽吹きやミツバツツジは下の林道へ出る辺りからようやく見られました。まぁ山もそうだけどスタートがスタートだから(笑)これはしょうがない。というか今回は懸案の尾根を歩けただけで満足だし、今回で大菩薩の稜線から派生する主立った尾根をだいたい歩けたという、一区切り感もあったりします。

そんな喜びもあったし、行きがけの事もあり気持ちが大きくなっていたか、帰りも塩山から特急を使うという普段ではあり得ない行動に出てしまいました(笑)。それでもこの日使った金額は大峠へのタクシー代よりも安く上がっているのです。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.04.24

ようやく・・・今年初の雲取山

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(大雲取谷モミソ窪出合附近にて)

いつもの年なら年明けの初歩きとか、雪のある時期には一度は必ず行く雲取山。でも今シーズンは雪が極端に少なかった事もあり、土曜(04/22)がようやくとも云える今年の初訪問。

今回は久しぶりに小雲出合尾根を登路にとり、下りは未踏だったヨモギ尾根の塩沢ルートを辿ってきました。

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(ブナの花?芽吹きとツバノ尾根・日原林道より)

小雲取出合尾根は過去二回訪れているのですが、その時は二回ともに1628m峰を通る枝尾根(というか実際に歩いてみるとこちらが主尾根の感じ)を歩いているので、今回は小雲取谷出合から突き上げている主尾根を歩いてみました。

尾根末端の小雲取谷出合へは大ダワ林道~モミソ窪から大雲取谷に降りて出合へ出ます。大雲取谷はさすがに水量が多くビブラムでは捲きに徒渉に若干気を遣いますが、歩いていて楽しいですね。気になっていた尾根末端部も難なく取り付け一安心。

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(小雲出合尾根下部はツガにヒノキの黒木帯)

尾根に取付いてまず驚いたのが広葉樹林を挟まずにのっけからツガにヒノキといった黒木の自然林だったこと。美しい広葉樹林で始まる1628m峰を通る尾根とは対称的です。そしてもう一つ驚いたのが尾根上に散らばるシカのフンの多さ。これは一昔前の日原の状況を見るような感じでした。

そんな訳でスズタケも当然枯れており、一旦立ち枯れ地帯を介してコメツガ・シラベの林に変わると1628m峰を通る尾根と合流。ふた登りぐらいで小笹の敷き詰められた気持ちのよい緩斜面に出ます。

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(小雲取出合尾根1858m峰直下の緩斜面)

人の多い雲取で休憩する気はさらさら無いのでここでランチにしました。ここは意外に展望も利き、本仁田山のすぐ隣に西武ドームが見えたのは果たして興醒めなのか、それとも嬉しいことなのかちょっと悩んでしまいました(笑)。

あとは倒木を乗り越えつつ尾根を行くと、東面捲き道を突っ切り、まもなく雲取山頂直下で縦走路に出るのですが、縦走路に出る直前がつるっつるの氷化した斜面になっており、ここの通過が今回一番大変な所だったかもしれません。

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(飛龍山を挟んで南アもクッキリ・雲取山より)

雲取山頂は大きいパーティが2パーティいましたが、それを除けば人出は意外に少なく、曇っていたにもかかわらず展望はこの時期にしてはかなり良かったです。富士に南アは当たり前、というか深南部や安倍奥の方までクッキリ見え見えだったのにはちょっと興奮してしまいました。

そんな光景にもう少し居てもいいかなー、とも思ったけど、先のことを考えるとそう言う訳にもいかずあっさりと下山を始めます。

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(ヨモギ尾根・奥後山附近にて)

ヨモギ尾根を歩くのもよくよく考えてみれば三年ぶりくらいでしょうか。のっけの水場までの道がしっかりとした階段になっていて驚きましたが、そこから先は変わりなし。若干若めですがブナにミズナラの自然林が楽しい道のりです。(^^)

奥後山を過ぎ、下りついた道標のある分岐で左折するのが塩沢ルートで、地図で見たその遠回りさに今まで敬遠していたのですが、実際歩いてみてもやはりかなり遠回りでした。

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(ヨモギ尾根登山道・塩沢ルートの上部)

分岐から水平というか若干登り勾配で始まる道は、自然林の中を行くなかなか楽しい道。が、やはり東向きの悲しさか、片倉谷の巡視路のように極端に暗くはないけど、日差しの入る午前中に歩くのが楽しいかも知れません。

緩い登り勾配もワサビ沢の右俣を渡ると下りに変わり、南へ折り返すとすぐに奥甚助からの道を合わせて、見頃のミツバツツジが美しい道をグングン下って塩沢橋に出ました。

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(カツラの新緑・後山林道にて)

普段だったら歩きのしんどい後山林道が今回は辺り一帯新緑に包まれて凄いことになっていました。そんな様子にひとり声を失っていると、なんとここで車に拾って貰い(!)お祭へひとっ飛び。

車窓からは新緑に満開の桜も見えて歩くのも悪くはなかったかな、とは思いましたが、諦めていた16時台のバスにも余裕で間に合って、やっぱりラッキーでした。そんな訳で林道をとぼとぼと歩いている私を見かけたら、みなさん遠慮なく拾ってくださいね~(笑)。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.04.18

今年も桃見 (^^)

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(ヤマツツジ、咲き出す。甲府・笛吹市境界尾根下部にて)

いや~、参りました。詳しくは後の方で云いますが、今回はなぜか歩き出しが笛吹川の中道橋からでした。(^^ゞ

ということで先週の土曜(04/15)は桃見目的で久しぶりに御坂は芦川北稜。滝戸山から北へ狢山。そして金刀比羅神社から東へ方向を変えて寺尾へ延びている、甲府・笛吹市境界尾根(旧中道・境川町村境尾根)を末端から辿って滝戸山へ行き、下りは境川側の鶯宿峠みちを降りてみました。

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(金刀比羅神社の様子)

ということでなぜか(笑)中道橋から延々と市境界尾根の取付けまで歩いたのですが、寺尾に入ってからの・・・満開の桜や芽吹きはじめた木々に彩られた山肌と桃畑を見ながらの尾根越え谷越えな道のり・・・がなかなかよろしく気分も上々。

尾根末端は竹藪に埋もれていましたが、構わず取付くと、ひと登りした所で藪もスッキリして芽吹きの始まった雑木林の好ましい道のりに変わります。

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(滝戸山山頂周辺は美しいミズナラ林)

お花もスミレ(何の?・笑)にイカリソウ、チゴユリ、フデリンドウ辺りは今年お初で、途中にある露岩帯ではヤマツツジも咲き始めていました。そおいやこの日はミツバを見かけなかったのは意外かも。

そんなわけで、この尾根が楽しかったのは末端から金刀比羅神社までと↑の滝戸山の直下。初訪の折りも山頂付近の美林には惹かれていたのですが、北側から来るものなかなか。そして前にも云ったかも知れませんが、滝戸山の西斜面の雑木帯にはかなりそそられるものがあります。

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(鶯宿峠の「なんじゃもんじゃの木」)

桃の時期なんで誰かいるだろうと思っていた滝戸山の山頂も、着いてみれば誰もいなくて休憩中も至って静か。結局この日も完全な一人旅でした。

そして下りの鶯宿峠みちはさすがに往事はよく歩かれていたようで、藪が被るものの道筋自体は至って明瞭。しかし途中から林道が絡んでくるのはもうしょうがないんだろうけど、上部というか境川の源流部一帯の雑木林がこれまた美林で、峠みちにもそんな雰囲気が色濃く残っていただけに、とにかく惜しい!の一言。この道は15年ぐらい前だったらもっともっと気分良く歩けた道だったんでしょうね。うーん。

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(大窪辺りはスモモが満開)

ということで峠みちはおおむね破線路通りについていて、境川に降りるともう林道が来ており、あとは延々と林道車道歩き。でも今回はここからが準メインな恒例にもなっている桃見のはじまり。

大窪辺りでは桃ではなくて李(スモモ)の花が満開で、それが下るにつれ桃の花に変わっていく感じ。李に桃に桜もまだまだ見頃で、そんな畑の下にはタンポポに菜の花、オオイヌノフグリにホトケノザと云った野の花。そして民家の庭には木蓮に躑躅と、まぁまぁ・・・これはもう何度も云っているように絢爛絢爛としか云いようのない光景。

結局、今回も一度東の八代寄りに大回りしてから御所のバス停までたっぷり歩いてしまいました。やはり桃の時期の甲府盆地は年に一度は必ず見たい光景ですね。緩く下りながら歩ける盆地のお陰もあるけど、車道歩きの苦手な私でもこの時期だけはあまり苦になりませんです。

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(モモはもう少し下の方で満開)

さて、以下は先にも触れた・・・人柱になったお話(苦笑)。
実はこの日はゴン太さんのブログで情報を仕入れていた もと中道町営の甲府市営バスに乗って、上九側というか芦川側から入山するつもりでした。

まぁ結果は失敗してバスを(というか実際はライトバンです!)乗り逃してしまい、急遽今回のコースとなった訳です。して今回なぜ乗り逃したのか?と云うことを説明してみますと・・・

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(甲府市営バス・中道北児童館BS)

  1. 中道町営時代にあった中道橋のバス停(中道橋南詰から少し東へ行った所・山梨交通バス「御所循環」の中道橋BSも同じ場所)が廃止されて、山梨交通バスの中道橋BSでの連絡は中道橋よりなおも道なりに南へ行った所にある中道北児童館BSに変わっていたこと。ちなみに中道北児童館BSと「豊富行き」の中道橋BSは同じ場所です。
  2. 甲府駅からの山梨交通バスがローカルバスの宿命か、5分以上の遅れで運用されていたこと。市営バスの時刻表を見ると、中道橋BSで御所循環で7分、豊富行きで2分の連絡時間があるのですが、実際にはまったく余裕がないというか、豊富行きではおそらく市営バスの方が先に行っている可能性すらある??かも。豊富行きとの接続を取ることなんてことも、おそらくしていない可能性の方が高そうです。

そんな訳ですので確実に市営バスを捉えるためには南甲府駅まで出て、駅から甲府市立病院まで徒歩というのが一番なのでしょう。ちなみに南甲府駅から病院までは2.4kmほど。徒歩30分程といった所でしょうか。ブルジョアな方なら南甲府からタクシーでも1000円でおつりが来るでしょう。甲府へ出る電車は今回と一緒(427M)なので甲府駅での暇つぶしがなくなる分、却って良いカモです(笑)。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.04.12

小川谷をぐるりと一周・・・完結

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(小川谷右岸上段歩道・鳥居谷右俣附近)

・・・・・ということで、日曜(04/09)はまたまた日原。「完結」とうたったタイトル通り、二年半かけてようやく上段歩道の完歩に漕ぎつけました。(^^)(^^)(^^)

当日のコースはもちろん小川谷右岸の上段歩道から三又に出て、左岸の中段歩道を辿って日原に戻るという、水源林巡視路を使って小川谷流域をぐるりと一周するものです。

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(上段歩道・四軒小屋尾根を乗越した辺り)

さすがに4月に入ったせいか日原行きの2番バスも立客が出るほどの盛況ぶりでしたが、鷹ノ巣山の登山口を過ぎればやはり一人旅は確定・・・と思ったら、取付けに単独氏が休んでいてビックリ。ここは少し話をして先を行かせてもらいました。

山道に入ればあとは本当に一人旅で、まずは通い慣れた上段歩道を淡々と歩きます。

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(上段歩道・滝谷右岸の緩斜面・・・シオジ平)

道は篶坂ノ丸東尾根(篶坂尾根)をそして材木小屋尾根を越えて、いつものように鳥居谷の左俣で一休み。そしてカラマツ林に入ると四間小屋尾根の山腹を行くようになり、まもなく四間小屋尾根の尾根上に上がりますが、ここも尾根上を一瞥しただけでさっさと乗り越すと、今までとは気配が一変。

気配が一変するとちょっとした緊張感も持つようになるんですけど、ここから滝谷までの一帯は何度か触れているとおり待望の自然林というか美林地帯で、のっけからシオジの立派な木々のお出迎えにすでにKO。

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(上段歩道・滝谷に降りた所)

不明瞭になった道をなおも行くとブナの大木をいくつも見るようになり、やがてシオジ平と勝手に呼んでいる広々とした緩斜面に出れば、足は自然に周囲を彷徨うように動いていました(笑)。

この辺りでは標高が高いこともあり、花もないしまだまだ芽吹き前でしたが、冬とは明らかに違う明るい日差しが林内に燦々と降り注いでおり、その様子はやはり「春爛漫」。新緑の時期まで待たなくて佳かったと心底思えました。というか新緑の時期も行きたい(笑)。

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(上段歩道・喜右衛門尾根附近)

そんな様子に半分呆けながら滝谷に降りたら、今回はここからが本番。半年前は時間の都合で滝谷を降りましたが、その時の様子から上段歩道の続きは対岸の尾根へ延びているのだろうと思っていました。

しかし対岸の斜面は切り立っているか崩れているかなので、ここは滝谷を少し下って取付けそうな斜面を見つけた所で飛び石で徒渉。そして斜面に取り付いたらあとはひたすらにグズグズの斜面を登るだけ。

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(三又にて)

なんとか尾根(喜右衛門尾根の枝尾根)に上がっても道形らしきものが見つからないので、探索がてらその尾根を下ってみたら、尾根を乗越す道形があっさりと見つかってしまいました。

道は若干不明瞭でしたが一度涸沢を渡って、喜右衛門尾根を乗越すと明瞭に。そしてそこには古い水源林の林界班標があり、これでこの道が上段歩道の続きであると確信。しかしツバノ尾根にあった林界班標だって新しいのだったのに、ここのは古いままというのはこの道自体が放置というか廃道扱いなのでしょうか。

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(中段歩道・滝上谷の大小屋ノ滝)

喜右衛門尾根から先、道は一旦明瞭になりますが道は細いし路盤も緩くやはり通過には気を遣います。そして涸沢を渡り、もう一度渡った沢が喜右衛門小屋窪(喜ヱ門窪)か。

道はここで喜右衛門小屋窪左岸尾根の山腹を行くようになりますが、この斜面が崩落の連続で一番気を遣う箇所でもありました。そしてこの難所を抜けると、無事酉谷沿いの登山道と合流。10分ほど下ると三又でした。

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(中段歩道・ハンギョウ尾根の辺り)

三又からの帰路ももう何度か歩いた道。一度林道広場に上がり、犬麦林道を終点まで行って中段歩道へ。

中段歩道の方はカロー谷までは難なく歩きやすかったのですが、そこから先、ヨコスズ尾根の西側を通って日原へ下るまでの間が以前よりも荒れており、しかもこの区間は切り立って、高度感のある箇所も多いので通過にはけっこう神経を遣いました。

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(中段歩道・カロー谷~日原間は荒れている)

結局、今週も山歩きというよりは山旅と云った感じの歩きになっていまいましたが、上段歩道をようやく歩き通せたこと。そして滝谷周辺の自然林がおそらく日原でも有数の美林地帯であると確認できたのが今回一番の収穫でしょうか。

とにかく歩けば歩くほど歩きたい所がだんだん増えていく。私はまだまだ日原からは離れられそうにありません。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>

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あとも一つ。リンクの方に先週の坪山で偶然遭遇したおしり道下さんのブログ「おしり道下・の趣味」を追加しました。

富士急山梨バスと大月周辺の山々のお話に特化したというか偏った(笑・でも褒め言葉ですヨ)ブログで、今回のダイヤ大改正のお話しも もとは彼の情報からでした。記事はすぐ消えてしまうようですが、こちら方面の山々が好きな人は要チェックでしょう。(^^)
 

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2006.04.07

なぜか坪山へ・・・

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(さすが平日!坪山山頂にて)

あれれ~??なぜか坪山山頂の写真が。。。しかも平日に(笑)。
多くは云いませんが、木曜(04/06)は坪山へちょっとお散歩してきました。

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(ヒカゲツツジは一部で咲き出した)

ヒカゲツツジを狙って坪山を訪れたのは丸6年ぶりでしょうか。今回は今まで歩いたことのなかった西尾根を登ってみたのですが、うわさ通りここはヒカゲツツジが多いですね。

でも、肝心のお花は一部日当たりの良い所で咲き始めたぐらい。見頃は早くても来週末だと思います。

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(イワウチワは満開)

そのかわりに凄かったのが↑このイワウチワ。いや~ここまであるとは・・・坪山までのんびり一時間半の間でもうお腹いっぱい、今年はごちそうさまって感じです。(^^)

西尾根は中部がイワウチワで上部はイワカガミ。これも花期は壮観でしょうね。

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(西原峠への捲き道)

んで坪山の山頂でパンを食べて休憩したら、もう下山開始。西原峠を目指して尾根を西へ行きます。

が、飯尾への破線路が延びている1170m圏峰への登り返しが始まる所で、「松姫鉱泉」の道標がついた道が尾根から右に分かれていたので試しに辿ってみたのですが、最初はいかにも造りたての許ないみち。それが1170m圏北東尾根を乗り越すと飯尾からの佐野峠ハイキングコースと合流して、この先・・・西原峠までが雑木の美しい道のりでめっけもんでした。

でも、かなり遠回りなので余裕のない人は尾根伝いの方が早いと思います。

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(さいはらみち のはじまり・・・一軒家の脇にある石標)

そして西原峠からは素直にさいはらみちを降りて中風呂へ。7時台の上和田行きバスがあったときはよく歩いたこの道も久しぶりで、以前から気になっていた箇所の調査を兼ねていました。まぁこれに関してはおいおい解ることなので詳しくは云いませんが、結果から云うと収穫ありです。(^^)

でも・・・でも今回、実はお山よりも↓の件が一番知りたかったのかも。

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(大月駅のバス時刻表・クリックすると大きい画像が出ます

ということで04/03に富士急山梨バスのダイヤ改正があったのですが、今回は大月市がスクールバスを廃止した事もあって大改正になっていました。

まずは瀬戸の方の路線が上和田から最奥の集落 竹の向まで延伸したこと(おしり道下さんアリガトです)。こちら方面は朝夕猿橋駅発着もあるようです。そしてスクールバスの代わりか?平日の本数が全般的に増えていること。これは平日ハイカーには朗報でしょうね。

あと個人的に驚いたのがハマイバ行きの一番バスと西奥山行きのバスが毎日運行、と云うことになっているのですが、以前こういうバス停につけられた時刻表が間違えていたということもあったので、どうも怪しい。

ですので、一応大月駅の時刻表を載せておきますが、ご利用の際は「必ず」大月営業所(0554-22-6600)までご確認くださるようお願いいたします。この画像が間違えていたからと云って何かあっても、私としては一切責任をとるつもりはありませんので悪しからずです。
 

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2006.04.02

春まだ浅き日原

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(長沢谷ナギ谷出合にて・正面がナギ谷オキ尾根)

ようやく4月になって日原の長~~い猟期が明けましたね。ハイ昨日(04/01)はもちろん日原でしたヨ。(^^)

今回はこれまた懸案となっていたナギ谷ノ頭(1671m)の南西尾根たるナギ谷オキ尾根登路にとり、ナギ谷ノ頭に上がった後は天祖山には寄らず、梯子坂ノクビレから孫惣谷を下降。そして孫惣谷左岸(タワ尾根の西側)につけられている水源林巡視路を東へ辿り、焼小屋窪右岸尾根(焼小屋尾根)からタワ尾根へ再び登り返して,篶坂ノ丸から材木小屋尾根を下降。下段歩道に出て日原へ戻るという、かなりややこしい、そして私にしては長目のルートを歩いてきました。

久しぶりの日原奥地という事もあり今回は一番バスで日原入り。東日原から日原林道の終点を目指してえっちらおっちら歩き始めます。下流部ではフサザクラにダンコウバイ、キブシが見頃でしたが、それも八丁橋を過ぎるまで。咲いていた花々は徐々に蕾に変わり、林道終点近くではダンコウバイ?もまだまだ蕾。

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(オキ尾根唯一の生き証人?・ナギ谷オキ尾根中部にて)

林道終点手前から大ダワ林道入って長沢谷に降り、ナギ谷オキ尾根の末端部が延びているナギ谷出合までは長沢谷の河床歩きです。長沢谷はさしたる難場はないものの水量が意外に多く、これ以上水量が増えると靴を濡らさずに行くのは少々むつかしくなるかも知れません。

左岸側にツブレと云うより転がり小屋(昔の林道終点近く。小屋は新しいけどこれが真鍋本「日原を繞る山と谷」でいうオンマワシ小屋)を見て沢が左へ屈曲するとナギ谷出合なのですが、その手前の両岸が迫った石門状の辺りが真鍋本で云うオンマワシになるのでしょうか。ちなみにこの辺り宮内本「奥多摩」の記述は若干間違えているようです。

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(ナギ谷ノ頭直下にて)

ナギ谷出合は↑トップの写真のような感じなので尾根にどう取り付こうか一瞬考えかけたけど、滝の連なるナギ谷を少し上がると難なく取り付けました。

尾根は最初こそ気持ちのよい雑木林でしたがすぐに尾根右側が植林に変わり、雑木と植林に分けられた地形図通りの鉄砲登りが続く感じ。長沢谷周辺の他の尾根と同様、林相的な妙味は少ないと思います。それにこちらでは鹿のフンも以前ほどではないにしろかなり見かけて、途中にあった立派な掛小屋はシカさんの冬季トイレといった状態。

それでもナギ谷の頭に近づけば立派な自然林はあるし、山頂直下は明るい緩斜面になっていて、コースの設定上どうしようかと思っていたランチ場も労せずに良い場所が確保できました。(^^)

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(孫惣谷梯子坂窪・板小屋窪出合にて)

ナギ谷ノ頭に上がればしばらくはお気楽な登山道に径路歩きが続くのだろうと思っていたら、梯子坂ノクビレへの急な下りが凍結してつるつるになっており、ここの通過が登山道なのに今回一番大変だったのは皮肉でしょうか。

それでも何とかクビレに降りたてば、あとは明るい自然林の巡視路歩き。孫惣谷沿いの巡視路は徐々に天祖山の採掘現場が見えてくるのが玉にきずだけど、この道はいつ歩いても楽しいです。ただ巡視路自体去年より崩落が増えており、若干荒れている感じでした。

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(焼小屋窪右岸尾根中部にて)

孫惣谷の巡視路は下部に来ると水松山中尾根を乗り越して水松谷に降り、そこから左岸の斜面を再び登り返してというか大高捲きして御供所へ降りるのですが、焼小屋窪右岸尾根を下から行くのはちょっとしんどかったので、今回は高捲きの途中で孫惣谷左岸の巡視路に入り、その巡視路をしばらく行ってから焼小屋窪右岸尾根に取り付きました。

そんな感じなので焼小屋窪右岸尾根の登りはおそらく実質200mちょいぐらい。この尾根も一部カラマツ植林が絡みますが、自然林の明るい尾根でした。この尾根の下部は巡視路から見ると尾根が広く、なかなか良さげな感じなので一度通しで歩かないといけないですね。

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(篶坂ノ丸にて)

そしてタワ尾根に上がれば、かの自然林を愛でながらののんびり尾根歩き。篶坂ノ丸で少々休憩した後は久しぶりに材木小屋尾根を降りました。

今回は時間もあったので尾根を忠実の降りるのではなく、尾根周辺の緩斜面を、林を愛でつつウロウロしながら降りてみました。篶坂ノ丸の山頂周辺はそれなりには歩いていたのですが、今回は新たな発見もあってかなり楽しかったです。

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(材木小屋尾根上部附近の緩斜面)

途中植林帯に入るとお猿とも遭遇。去年の秋にも四軒小屋尾根で会ったけど、どうやらここいらに住み着いているようです。そんなサル達をからかいながら降りて小川谷の音が聞こえてくると下段歩道にポンと出ます。

下段歩道に出ればあとは日原へ向かうだけ。下段歩道は噂通り改修されており、石組みも路肩もしっかりしています。そして何より下段歩道の難所の一つであった、鈴坂窪先の崩落地に桟道が掛けられており、その姿を見たときは思わずひとり歓声を上げてしまいました。

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(材木小屋尾根中部の緩斜面)

もちろん改修されたとはいえ、そこは高捲き道ですからすでに新たな(小さな)崩落がいくつかあり、完全には気を抜けません。でも一頃に比べればその通過は非常に楽でした。<(_ _)>

今回は5ヶ月ぶりの日原ということで未踏の尾根の踏査と長く歩く事を主眼に置きましたが、次からはかの自然林や数少ない?お花を愛でる余裕を持った歩きをして行こうかと思っています。これから木々が徐々に芽吹き、新緑が山肌を染める頃が日原の一番良い季節。今シーズンもたくさん歩くぞ~!(`0´)ノ!!

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(下段歩道の難所も修繕されている)

あっ言い忘れていましたが、日原林道は八丁橋のすぐ先で崩落があったためお車は八丁橋までです。崩落の状況から見て復旧までかなりかかるものと思われます。GWの通行も絶望的でしょう。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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