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2006.03.06

秩父の重鎮 大平山

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(大平山から大ドッケへの下りしなの自然林)

南関東の山々に於いては歩かれていない山を探す方がむつかしい位だと思うのですが、今回久しぶりに訪れた大平山はその数少ない一つに挙げられる山でしょう。

ということで日曜(03/05)はそんな大平山を東日原から一杯水、七跳山経由で訪れ、下りは尾根伝いに大ドッケ、峠ノ尾根と辿って浦山の川俣へ降りるというコースで歩いてきました。

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(ヨコスズ尾根登山道の様子)

3月に入って気温が緩んだせいか日原行きの2番バスは席が埋まるぐらいのハイカーがいましたが、ヨコスズ尾根に入ったのはほんの数人。帰りのバスの事もあり、のんびりと歩いて七跳山へ向かいます。ちなみに積雪は一杯水までは10cm以下。

一杯水から縦走路を西へ行くと積雪も20cmほどに増えてようやくスノーハイクらしくなりました。ハナド岩では快晴なのに展望は霞んでいて、富士もやっとこ確認できるくらい。花も葉もまだだけど、そんな光景はもうすでに春って感じですね。

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(七跳山直下にて)

縦走路をなおも西へ行き、東鞍部から七跳山に這い上がればあとは大平山の大クビレへ下るだけ。ここもスズタケが枯れてなくなり怖ろしいぐらいに歩きやすくなっています。天目山林道の乗越す大クビレまではなぜかマーキングが煩いぐらいについていました。

あと言い忘れていましたが七跳山はいちおう干支の山です(犬剥簾ノ峰・犬麦スダレノ峰)。私自身干支の山を必ず訪れる訳ではありませんが、手軽に行ける所ならやはり行ってしまいます。(^^ゞ

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(大平山の大クビレにて)

陽当たりのよい大クビレでランチをとったら、大平山へ登り返して下山開始。とはいえ実はここからが本番だと思っていたのですが、営林局で測量でもされたのか??下道は比較的明瞭だし、境界見出標やらペンキマークやらも続いて拍子抜け。

が、そんな楽な道のりも1469m峰の先の尾根を分ける所までで、あとは当たり前ながらスズタケが被るようになり、雪がついている事もあってすぐに全身びしょ濡れ。でもここから1315m峰までの自然林が素晴らしく、尾根が広い事もあり藪を漕ぎつつ周囲をウロウロ。ここはこの尾根筋で一番の見所だと思います。

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(大ドッケへの下りしなの自然林)

そして古い道標が健在だった1315m峰からひと下りして登り返した小さな突起が大ドッケで、ここでなおも北へ延びる主尾根と別れて北東へ延びる峠ノ尾根に入ります。

峠ノ尾根もしばらくはズスタケの被る藪道が続きますが、それも1050m圏の東端で出る伐採跡まで。ここで最後の展望を楽しんで再び下り始めると、尾根は和やかな雑木林に植林帯を交える快適な道のりに変わりました。

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(峠ノ尾根中部の伐採跡より・仙元尾根の奥に有間山)

やがて送電塔(720m圏・新秩父線61号)に出れば、あとは明瞭な巡視路が麓まで導いてくれる段取りで、地蔵峠で道中の無事を感謝すれば、のんびり降りても川俣までは15分ほど。

この日が渓流釣りの解禁日だったので淡い期待を持ちつつ大日そばへ寄ってみたのですが、まだ3月なので店は当然お休み。でも地元の方やバスの運ちゃんなどなぜか話し相手に恵まれて、暖かくなったこともありバスの待ち時間も楽しく過ごせました。

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(地蔵峠の山ノ神とお地蔵さま)

大平山はマイナーだし、バックに長沢背稜/都県界尾根が聳えているせいでイマイチ目立たないし、林道から山頂へ簡単に行けてしまったりすることもあり、疎外されている上に軽んじられてもいる存在なのではないでしょうか。

でも向かいの大持山から見える大平山のその立派な姿を知っている人もそれなりにいるだろうし。なにより地形図を見てもその巨きさがわかるように、秩父の重鎮としての貫禄は十二分にあると私は感じています。

大平山・・・今後も大日そばと組み合わせて、何度でも訪れたい山ですね。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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コメント

かずさんごめん。読みいってなかったね。
両方ともに

いぬむぎ すだれ の みね

と読みます。
ちなみに私はこういう文献等をすすんで集めている訳ではなく、大半がtakigoyamaさん、そしておっさんさんにおんぶにだっこです。

この手のお話しはまずtakigoyamaさんにお聞きするといろいろ返ってくるかも知れませんよ。(^^)

投稿: komado | 2006.03.13 21:56

>知識をひけらかしているだけ
誰です?そんなことを言う人は。
僕はそんな風に思ってないよ。

僕は古い資料がまったくないので、こういう情報はほんとにありがたいのです。
イヌムレノ峰だよね。たぶん。

たとえ古い資料の引用であっても、見る人によっては新鮮な情報なのですよ~。
その山に関する情報は、知ってる限りいれてちょうだいね。
それでこそ、山へ愛情が深まるってもんです。
komadoちゃんのレポは勉強になってます。
マジだから~。

投稿: かず | 2006.03.13 02:41

来年の干支の山・・・シマダさん、マジであったのですね!驚きました。去年の歩き初めが酉谷山だったので、七跳~大平は今年の歩き初めの予定でした。風邪をひいたのでのびのびになっていたのです。来年は機会を見つけて必ず行こうと思っています。ありがとうございました。<(_ _)>

  
かずさ~ん、あたしも学なんざぁ持ち合わせておりませんですよ。ただ知識をひけらかしているだけ(笑)。古い資料を読んでいれさえすれば誰でもわかる事ですよ。

本当に学のある人は知識をひけらかしたり、自分をおりこうさんに見せようとはしませんです。(^^)
 

投稿: komado | 2006.03.11 23:38

>犬剥簾ノ峰・犬麦スダレノ峰
そんな別名が付いているのですか。
読めない…。
オイラは学がありませんからあ。(泣)。
そういうミニ情報しっていると、歩くの楽しいよね。
久々に、奥武蔵のエアリア出してしまいましたよ。たまには風を通さないとカビてしまうよね。
ってくらいあっちのほうは全然行ってな~い!

投稿: かず | 2006.03.08 21:15

奥多摩において干支「亥」にちなむ山名は「猪畑ノ峰」というのが有りました、宮内敏雄著「奥多摩」復刻版のP96「刈寄山」の項参照
「戌」が「犬○○ノ峰」ならばこんなのも有りかと・・・
オニに笑われそうですが(^^;

投稿: shimada | 2006.03.08 20:51

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