道志から地蔵平、そして畦ヶ丸へ
(朝の城ヶ尾峠)
まぁほとんど年一ぐらいなんだけど西丹沢にボチボチ入るようになると、だんだんと気になってくるのが大又沢の上流部にある地蔵平の存在。
公共交通機関ハイカーの私がここに行くには浅瀬入口から延々林道を歩くか、細川橋から二本杉峠を越えるのが現実的な線なんだろうけど、新松田へ出る事自体 煩わしい身ではなかなか行く気になれなかったのですが、今回ba_sobuさんの力をお借りしてようやく実現に漕ぎつけました。(^^)
(城ヶ尾峠からの径路が合わさるまではこんな感じ)
ということで土曜(02/11)は道志側から西丹沢への山歩き。今回は三ヶ瀬川東沢の水晶橋から城ヶ尾峠にあがって地蔵平へ降り、セギノ沢とバケモノ沢の中間尾根を辿って畦ヶ丸へ登り返して、城ヶ尾峠に戻るというコースを組んでみました。
心配していた林道の方もゲートのかかる水晶橋まで無事入れ、城ヶ尾峠までは日陰で少し寒かったけど10cmほどのまっさらな新雪が積もる素敵な道のり。地蔵平への道はその城ヶ尾峠から別れているのですが、その径路の峠から城ヶ尾山の南尾根までトラバースする箇所が悪いらしいので、大事をとって今回は一度城ヶ尾山に上がってから南尾根をそのまま降りる迂回ルートをとりました。
(地蔵平の一角・右手がセギノ沢とバケモノ沢の中間尾根)
城ヶ尾山からの下り初めは美しい自然林の許スズタケが煩いのですが、下道は明瞭でマーキングも複数つけられているようにやはり迂回路して使われているようです。菰釣-大栂の間から顔を出す富士の姿も新鮮に映ります。
ほどなく東から城ヶ尾峠からの明瞭な道が合わさればあとは降りるだけで、信玄平を過ぎるとまもなく植林に突入。気がかりだった南尾根下部で道が東に外れる所も、道なりに曲がってくれるので間違えようがなく、あっさりと地蔵平に降りてしまいました。
(地蔵平の地蔵堂)
地蔵平のシンボルとも言えそうな地蔵堂が暗い植林の中にあったのが意外でしたが、さっそく参拝して少々休憩。本当は南にあるらしい集落跡(かっては小学校もあったとか!)もぜひ見てみたかったんだけど時間の都合で今回は割愛せざるを得ませんでした。
さて今回は地蔵平からが本番。目的のセギノ沢とバケモノ沢の中間尾根はセギノ沢沿いの廃林道をしばらく行くと難なく取り付け、尾根中部の1003m峰まではスズタケの被る暗い植林の尾根続きます。丹沢というか西丹沢は植林帯にまでスズタケが絡む事が多いと思うんですけど、アレはいったい何故なんだろう。理由を知りたい。
(中間尾根中部の自然林)
そして次の1010m圏のピークに着くと、ようやくとも言えるブナ自然林との再会にほっと一息。水晶沢を挟んだ対岸の山肌も遠目から見ても大木とわかるような木々がボンボン立っており、非常にそそられます。やはり一度は東海自然歩道の旧道も歩いてみないといけませんね。
そんな光景に出逢えて気分も上々。でも尾根の右側はまだ植林が続いているせいでランチ場に適した日の当たる緩斜面がなく、ランチ場を探してなおも尾根を辿ったのですが、旧道を突っ切りなお先を行っても藪は深くなるばかり。
(大界木山への登りしなだったと思う)
結局なにも食べられないまま稜線の登山道に出てしまい、ヘロヘロになりながら畦ヶ丸の避難小屋までなんとか上がってようやくランチ。この時点ですでに14時を回っており、ここまでお昼が遅れたのも本当に久しぶりの事で、快晴で気温も上がって暖かかったのが救いかもしれません。
ようやく人心地を取り戻したら、畦ヶ丸に寄って帰路についたのですが、大界木山への登りがこれまたしんどく、城ヶ尾峠に戻ったのが16時半。そして水晶橋戻りが17時過ぎと思いもかけず長い行動なってしまいました。
(城ヶ尾峠より・・・屏風岩山の下に中間尾根が通っている)
しかしこの県界の稜線(甲相国境稜線)も自然林が多く、なかなかの雰囲気。それに落葉している事もあり周囲の山山の様子をよく見る事ができたのも収穫で、今まで想像だけだったプランが現実にちょっとだけ近づいてきたような・・・そんな気分にもなった山行きでした。(^^)
・・・・・☆
ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
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コメント
> 3年も前の話だし、歩いてみないと分かりません。
でも、かずさんの情報で歩く気になったんですから。(^^)
もしかしたら近いウチに行くかも??
投稿: komado | 2006.02.20 20:53
いや~、でもあの人は、かなり山慣れた人だったから、我々が厳しいところも、問題無しにしてしまうでしょうねえ。
3年も前の話だし、歩いてみないと分かりません。
でも大常木が歩けたんだから、大丈夫だよ~。今思えば、かなりいい経験だった?
投稿: かず | 2006.02.19 18:42
旧自然歩道の情報、サンキュです。
普通に歩ければ問題ないんだけど、この手の道は大常木林道しかりで荒れ方によっては藪尾根や沢の登下降よりも神経を遙かに遣うので、実際歩く時はドキドキもの。
一度下見のつもりで歩いてみようと思っています。うまく行ったら結果オーライで。(^^)
藪はそんな濃い訳ではないんだけど下道が薄いので歩きづらい感じ。密藪にはほど遠いです。でも丹沢はダニが多いから、今の時期はその点に気を遣わなくて済むので楽ですよ。
投稿: komado | 2006.02.16 22:02
城ヶ尾峠からの旧東海自然歩道は歩けるようですよ。
3年前、城ヶ尾峠に行った時、地蔵平で一泊したというツワモノに出会いました。
僕が行くとなると避難小屋泊まりは必須ですね。
一旦下って、登る勇気もないよ~。
スズタケのヤブ漕ぎお疲れ様です。
あのヤブの中では確かにランチは不可能!
気持ちが痛いほど分かります。
スズタケの背丈はどの程度でしたか?
背丈以上だとほんとにきついですよね。
投稿: かず | 2006.02.14 21:47