« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »

2006.01.30

西からぐるりと王岳へ

b060130a
(王岳山頂より・・・わかりづらいが左奥の山中湖が結氷して白く見える)

結局先週の雪も大したことはなかったので、土曜(01/28)は先週予定していた御坂の王岳へ行ってきました。

今回は王岳南尾根の初訪の折りに歩きそびれた五湖山南尾根(といっても途中で東へ折れ曲がっているのですが・・・)から、御坂主稜を東へ辿って王岳へ。そして下りはこれまた王岳南尾根初訪の折りから懸案となっていた根場(ねんば)へ直接降りる西入川ルートを歩いてみました。

b060130h
樹氷祭りの様子・・・今冬は管理も楽でしょう (^^)

今回一番驚いたのが9月以来の訪問となった河口湖駅の様子で、いつのまにか駅舎の改築工事に入っており、駅舎もバス停の待合室も売店もみんな仮の建物になっていました。

その上、西湖行きのバスが年頭からダイヤ改正されたらしく一番バスが8分繰り下がって07:38発。ちなみに二番電車の河口湖駅着が07:43という、ある意味非常にムカつくダイヤになっています(笑)。

あと甲府行きの方もどうやら改正されているようですのでご利用の際は吉田営業所(0555-22-7131)に確認された方がよろしいかと思います。(ウェブサイトの方は01/30現在、更新されていません)

b060130b
(△1292.5m峰附近の雑木林)

根場から西へ歩き出して間もなく通りがかる野鳥の森公園では、樹氷まつりの初日という事もあり朝っぱらから意外な人出で、それを一瞥して先を行くともうそこはかの青木ヶ原の一角。いきなり「命は親から頂いた大切なもの・・・」という立看番が車道とはいえイヤでも樹海にいる事を認識させてくれます。

目的の五湖山南尾根には御殿庭でR139と合流し、なおも先へ行った所で分岐する大和田林道を少し入ると難なく取り付けました。

b060130c
(御坂主稜はこんな感じ)

1126.6m峰に上がると尾根上にはササやバラ藪がやや被るものの明瞭な道筋が現れてまずビックリ。尾根も地形図から歩きやすい広尾根と想像したのは大ハズれで、実際にはやはりここも御坂の一角と思わせる痩せた岩尾根の上下が続く感じ。梢越しながら展望もきき、南ア(特に南部の山山)が大きく見えて堪能できたのですが、開けた所がなかったのでいい写真を撮れなかったのがちょっと残念でした。

でも西精山の標識がついていた1292.5m峰の周辺は小笹の敷き詰められた気持ちのよい雑木林が広がっており、風さえなければもうちょっとのんびりしたかった所です。

b060130d
(王岳の姿・・・御坂主稜の道すがらより)

藪らしい藪も五湖山に上がる直前だけで、五湖山あがったあとは西の展望台?に寄って早めのランチと思ったんですけど、主稜に上がった途端強風が吹き付けるようになり断念。

しょうがないのでランチ場を探しつつ主稜を西へ向かうも主稜は尾根が痩せている事が多く、適地となると登山道の上とかになってしまい、結局お腹を空かせたまま王岳まで行ってしまいました。ちなみに主稜の積雪は吹きだまり以外で15cm以下とこちらも少ないです。

b060130e b060130f
(王岳南尾根上部のブナ林)

根場から大回りで丸4時間かけ、ようやく王岳に着けばあとは直に根場へ下るだけなので、今回は富士をぼんやり眺めながら心ゆくまでのんびりできました。

そして下りにとった西入川ルートですが、道はまず王岳南尾根沿いに降り、途中(おそらく1490m圏)で尾根を東へ外れてカラマツ植林の中 急な斜面を電光形にしばらく降ります。やがて枝尾根を捉えて右手に涸沢を見つつ尾根伝いに下って対岸に渡り、間もなく堰堤に出ると山道はあっけなくおしまい。

b060130g
(西入川ルート。夏期は藪っぽいかも)

堰堤からの林道歩きも30分ほどで、結局急いでもいないのに王岳から1時間チョイで根場へ降りてしまいました。おかげで予定より一本早いバスに乗れて、河口湖からはホリデー快速でゆったり帰宅。これは運がよかったです。(^^)

この西入川ルートは道標も山頂にしかないし(なので下りにとったのは正解でした)、植林帯が大半で道の様子から夏期は藪っぽくなる事が予想されますが、慣れた人であれば王岳からのエスケープや根場起点の周回ルートが組めるという意味で使い道は大きそうですね。

ただ私が今後も歩くと言えるかは微妙な所かな。少なくとも時間的な制約がきつくなければ、やはり創研山には寄りたい所ですから。。。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.01.23

気分爽快!滝子山 (^^)

b060123a
(朝の滝子山・・・右が滝子山南尾根・左が浜立山南尾根)

いや~先週の記事でそろそろ雪があったりするのかもとか云っちゃったら、本当に降りやがりましたね~(笑)。とりあえず週末は御坂方面のつもりだったんですけど、降雪明けでチト遠いのはリスキーなので電車で行ける山ということで選んだのはやはり??滝子山。

今回は南面の柏木沢(三ノ沢)とズミガ沢(四ノ沢)に挟まれた尾根・・・浜立山南尾根を登路にとり、下りは南東尾根を穴沢山(△954.4m)まで行き、送電線巡視路を降りて立河原出るコースを歩いてみました。

b060123b
(浜立山南尾根下部にて)

浜立山南尾根は滝子山をめぐる主立った尾根の中で私が歩いていない、いわば最後の尾根。もちろん「とって置いてあった」というのもあるのですが、尾根上部の急峻さに腰が引けていたと云うもの実はあったりします。とはいえ、そんな尾根を降雪直後に訪れたとあってはあまり信用してもらえないかな~??

とにかく降雪明けの雪化粧された周囲の様子には行きがけの車中から興奮しっぱなしで、朝の滝子山も↑ご覧の通り。普段は退屈な林道歩きも今回は非常に楽しいものでした。

b060123c
(ここから難場のはじまり・・・浜立山南尾根上部にて)

登路の浜立山南尾根ですが、尾根にはズミ沢登山口へ向かう林道から大鹿林道に入ってすぐの送電塔から難なく取り付け、1164m峰まではすっきりとしたアカマツ林に雑木林が混ざる中、急ながらも平穏な登りが続きます。心配していた積雪は深くても15cmほど。

そして1164m峰を過ぎると尾根が痩せ、岩が出てきて滝子山南尾根(いわゆる南稜・寂しょう尾根)の上部と同じような雰囲気になり、振り返ると見慣れた周囲の山山の白さに目を見張り、富士に南アのスカイラインもクッキリ。やがて正面を立ち塞ぐ3mほどの大岩が現れてからがこの尾根の核心でした。

b060123d
(頂稜から西側の展望・・・お坊山、御坂の山山に南アも)

大岩は右に捲けそうでしたが雪がついていて怖かったのでここは直登。それをこなすと今度は手がかりの少ない岩の斜面に変わって、灌木を手がかりに這い上がるも今度はその灌木に行き場を阻まれたりと、雪がついている事もありここはちょっとしんどい所でした。

その難場をこなすとまもなく空が明るくなり、ポンと滝子山の頂稜飛び出します。滝子山の南尾根を上がる時もそうなんですけど、山頂に着く時よりもこの頂稜に上がる瞬間の方がクライマックスというか、あ~、上がりきった~ という気持ちになるのです。不思議なことに。

b060123e
(山頂直下はこんな感じ)

まずはすぐ西にある浜立山に寄り、それから滝子山へ向うと甲斐駒から笊ヶ岳までの南アの稜線に、八ヶ岳、奥秩父、そして八ツとにせ八ツ(笑)の間には北ア(穂高らしい)ともうもう見え見えの展望に思わず歩みも緩くなりがちで、山頂直下で南稜を上がってきたであろうハイカーに抜かされそうになる始末。頂稜の積雪も吹きだまり以外は15cm以下といった具合でした。

それでもなんとか山頂一番乗りは確保して(笑)、山頂でのんびりランチ。しばらくはそのハイカー氏と二人きりだったので今回も静かなままかな~?と思ったけどそこはさすがの滝子山。あとから単独さんやらパーティがやって来て、正午近くになると狭い山頂はいつもの賑やかさになっていました。

b060123f
(穴沢山南西尾根の露岩帯より・・・高川山、初狩を見下ろす)

賑やかになった所で山頂を抜け出して下山開始。穴沢山は3度目だし、今回は送電線の巡視路を辿る事に決めていたので急な下りに気を使うだけでRFの要は皆無。でも穴沢山を過ぎて、道が尾根を右に外れる所のすぐ先にある小ピークは↑上の画像のように展望がひらけているのでここは是非にでも寄って欲しい所です。

あとの巡視路も道はしっかりしており、小ピークから立河原まで30分ほどでした。

b060123g
(今日もアリガト (^^) 初狩駅より )

降雪直後の好天に恵まれた事もありましたが、やはり今回も滝子山に遊んでもらったのでした。(^^) とにかく何度訪れてもその度に新たな魅力を見せてくれる・・・滝子山はほんとうに佳い山ですね。

今回で滝子山をめぐる主立った尾根・ルートは一通り歩かせて貰った事になりましたが、今後も折を見てというか困った時には(笑)何度でも再訪するつもりでいます。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (7) | トラックバック (1)

2006.01.16

蕨山・・・寒さも緩んで

b060116a
(蕨山山頂・・・右端は大岳山、左端は棒ノ嶺)

先週、棒ノ嶺を訪れた時にふと目に入ったのがその北側にある蕨山。以前はちょくちょく来ていたこの山も、丸4年以上訪れていなかった事に気がついて、その時から今週はココと決めていました。(^^)

ということで日曜(01/15)はそんな久しぶりだった蕨山。今回は蕨山の北東尾根を登路に、そして藤棚山東尾根を下降して小殿へ降りるというコースを組んでみました。

b060116b b060116c
(蕨山北東尾根の上部はこんな感じ)

こうやって連荘でこちらに通うとつくづく思うのが、ウチから近いので朝が本当に楽だという事。8時のバスに乗るには6時半に起きれば充分なんて、普段の山行きではまず考えられませ~ん(笑)。

そんな訳で頭もスッキリ快調だし、バスもガラガラで飯能から乗ったハイカーはなんと私ひとりのみという状態。雲一つない好天のもと雨上がりの空気も清々しく、いい気分で北東尾根末端が延びている人見から歩き出します。

北東尾根は予想通り植林帯の続く尾根ですが、下道は明瞭で、尾根上部では岩コブを越え痩せ尾根を辿るといったちょっと意外な?箇所もあって思いの外楽しかったです。送電線巡視路の取付から蕨山(展望台の方)までのんびり歩いて2時間弱といったところ。

b060116d
(藤棚山附近にて)

山頂についた時は誰もいませんでしたが、5分ぐらいして一人やって来ただけ。人気の蕨山も今の時期はこんなもんなんですね。展望ももちろん良好で先週に引き続き日光連山から谷川にかけてのスカイラインもくっきり。そして先週の棒ノ嶺もそうだったんですけど平野部の広がりがなんとも魅力的です。

いつもは山並みの奥に平野が見える位の所ばかり行っているせいでそう感じるんでしょうけど、ここまで見えると双眼鏡で見ればウチの方も確認できるのかな~、と思ったりもしました。

b060116f b060116g
(藤棚山東尾根の様子)

そして下りにとった藤棚山東尾根ですが、藤棚山へ登り返す手前の尾根の分岐点に「大遠見山・西平山・小殿バス停」と書かれた私製の道標があったのにまずビックリ。

そんな様子にちょっとガッカリしながらも一歩下り出すと植林と雑木林に分けられた明るい尾根で、あとは道標はもちろん、マーキングもほとんどなかったのはこれまた意外で嬉しかったです。

でも733m峰大遠見山の標識ありから西平山へかけてのアップダウンは下りと決めた身にはけっこうしんどかったけど、こんなショートコースで音を上げたらいけませんね(笑)。下りというよりはちょっとした縦走気分も味わえる感じです。

b060116e
(733m峰・大遠見山にて)

そして広々とした592m峰を過ぎると植林帯に入り、末端部も難なく、無事に炭谷沢の林道に降り立ちました。降りた地点のすぐ先がもう集落になっており、小殿のバス停へも5分ほど。しかし小殿は竹寺の登山口になっているせいかトイレはあるし、気兼ねなく荷物の整理ができる東屋もある。しかも酒屋も近くて云うことなしですね。(^^)

フリースを着る気になれないぐらいの温かさの中、ビールをあおりつつ今降りてきた尾根を眺めながらバスを待つひとときは、聞き飽きたかもかも知れないけど(笑)ショートコースであっても格別なものです。

でもこれだけ気温が緩んじゃうと氷瀑の方はもうダメなんだろうな~。天気の様子もここへ来て変わってきているのでそろそろ雪があったりもするのかもしれませんね。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.01.11

かる~く 棒ノ嶺へ

b060111a
(氷結度いまいち・・・藤懸の滝)

先の三連休は個人的に珍しく三日間ともフリーだったのですが、連休の最終日に一日中寝ているのもなんかもったいない。なので軽くでもいいからお山へ行きたいな~、と思っていろいろ行き先を考えていたら、以前は足繁く通っていた名栗川流域の山々がふと浮かびました。

よ~く考えてみるとあの辺りは三年近く行っていなかったのです。

ということで連休最終日の01/09は棒ノ嶺(棒ノ折山)。今回は白谷沢の登山道を登路にとり、棒ノ嶺北東尾根を降りるという本当のショートコースでした。

b060111b
(ここまで上がってようやく雑木林・・・白谷沢源流部にて)

久しぶりに飯能駅に降り立つとテナントが変わっていたり、東飯能にはロータリーができていたりと三年近く行っていないといろいろと変化があるものですね。名栗へ向かうバスの車中もいろいろ変化があって車窓に釘付けでした。

でもさわらびの湯でバスを降りて一歩歩き出せば、以前と変わらぬ風景が広がってほっと一息。白谷沢の登山道は初めて歩きましたが、あれは本当に沢に沿って道が通っているんですね。滝を捲いたり、廊下の中を通ったりと普通に歩いても変化のある良い登山道だと思いました。あの林道さえなければなお良いんだけどなぁ。。。

b060111c
(棒ノ嶺山頂)

お目当ての氷瀑は思いの外今ひとつ。北向きなのに何でだろう?と思っていたのですが、帰りに登山口へ戻ると意外や谷に日差しが入っていたので、そのせいなのかも知れません。(あと標高が低いとか??)

白谷沢の登山道は林道に上がると沢を外れて東へトラバースしてしまうので、今回はちょっとお遊びで なおも白谷沢を詰めてみました。

最初は右岸に明瞭な道があったので??と思っていたら古い道標が見つかった事から見ても旧道のようですね。しかしそれもすぐにアヤフヤになって崩落地でジエンド。しょうがないので左手の尾根に這い上がって山頂へ。

b060111d
(すげー落ち葉・・・棒ノ嶺北東尾根にて)

山頂はさすがに寒い時期でしょうか、6・7人と云うのは普段に比べればかなり少ないんでしょうね。でも北側の展望は良好で、案内板を頼りに を~を~ これがそうか!って感じで見ると太郎に男体女峰、白根山が近い近い。北側の山々にあまり縁のない私にとってはこれは本当に嬉しい事なんです。

んで、山頂でのんびり休憩をとったら下山開始。さっそく北東尾根に入り少し下ると、怖ろしいまでの落ち葉の堆積地帯があって↑画像の通りの膝上オーバーな積もりっぷり。おっさんが一人 うっひょ~ (^^)(^^)(^^) とかいって喚声を上げるのはかな~り妙な光景でしょうね(笑)。

b060111e
(尾根上部は広大な伐採跡・・・棒ノ嶺北東尾根にて)

でもこの棒ノ嶺北東尾根、地形図で破線路が通っている事もあって侮っていましたが、意外や意外、マーキングがありながらもRFの楽しみも充分。というか最初は伐採跡を通った事もあり適当に降りていたら、いつの間にか下部では記憶を頼りに地形図と首っ引きになっている始末(汗)。

擁壁の続く尾根末端部も末端手前で一つ西の尾根へ降りる事で何とか解決して・・・と山歩きを終えてみれば小粒でもピリリと云った感じの楽しい一日でした。

こちらは植林も多く、黄色に色づき始めた杉林を見ると少々憂鬱な気分にもなりますが、まだまだ歩いていない所があった事に気がついたりして、前道志同様 こちらもボチボチ歩いてみたいな~と今回歩いて思いました。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.01.08

大室山へ初詣

b060108a
(大室山山頂直下、北面のブナ林)

明けましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。

・・・・・☆

元旦に少々ムチャした事もあり風邪っ気が完全に抜けきらず、ようやく昨日(01/07)が今年の初歩き。掲示板の方ではちょこっと触れましたが、初詣を兼ねて久しぶりの大室山でした。

今回は相模湖駅からバスを乗り継いで、長らくの懸案でもあった道志は大室指からの北尾根を登路にとり、下りは手沢右岸尾根・・・大室山西隣の1543m峰南尾根を辿って西丹沢に降りるコースです。

b060108b
(大室山北尾根・943m峰附近にて)

初歩きだというのに月夜野からのバスが来なくて焦ったり(前日の雪でチェーン走行だったので遅れたようです)、大室指で参拝する予定だった大室神社を見落としたり、と最初は順調さに欠けましたが、いざ尾根に取り付けば尾根は急なもののあとは至ってスムーズでした。

北尾根は雑木林に自然林も多いいい尾根だと思いますが、その尾根の位置上、943m峰の辺りだけしか日差しが入らず、あとは山頂まで日陰の寒い尾根歩きが続いたのが正直しんどかったです。

b060108c
(雨乞石より・正面の今倉山の左は南ア・右は三ツ峠)

それでもなんとか雨乞石に這い上がり辺りの写真を撮っていたら、手袋をしているのに手がジンジンするので温度計を見てみると氷点下10度。今のような寒い時期に道志側から上がるとしたら東の茅ノ尾根が最適なのでしょう(笑)。

雨乞石は岩上に上がって初めて展望が楽しめるんですね。もっと辺りが開けている所だと想像していたのでそれが意外でした。でも展望は良好で道志の山並みの奥に奥多摩から奥秩父、大菩薩、御坂、そして南アに梢越しながら化粧直しをした富士も見えるたのは嬉しかったです。

b060108d
(大室山山頂直下、北面のブナ林2)

雨乞石を過ぎれば、待望待望のブナ林のはじまり。ここから急に雪も増えだして(20cmほど)、寒い中毎度ながら林を愛でつつゆるゆると・・・辺りを彷徨うように詰めていきます。大室山へ来たからにはやはりココは外せないですね~。はい。(^^)

んで山頂についたら11時だというのに一番乗り。というか犬越路の分岐に降りてランチをとっていても誰も来ないという去年に引き続いての貸し切り状態。でも大室山は地味ながらも丹沢では高峰でそれなりに名のある山だし、酉谷山に比べたら遙かに楽に行ける山なのに、これも私にとっては意外な事でした。

b060108e
(1543m峰への下りしな)

そして下りにとった1543m峰南尾根ですが、1543m峰の南側にいつの間にか植生保護柵が張られており、降りられないの??と一瞬焦りましたが、私が入りたいと思っていた所がちょうど柵と柵の隙間になっていて一安心。

尾根は地形図通りの急な尾根で、溶けかけた雪と相俟って下りはちょっとしんどかったかな。でも末端部を除いて広葉樹林が続く明るい尾根でしたし、RFの楽しみも充分。(^^)

そして尾根の緩んだ箇所が地形図で想像した歩きやすい落ち葉道ではなく、丹沢らしいザレた、少々いやらしい痩せ尾根の上下が続いたのも良いアクセントでした。

b060108f
(1543m峰南尾根1055m峰にて・バックは大室山)

心配していた尾根末端部も問題なく、無事手沢橋に降り立ち西丹沢のバス停へ向かったんですけど、途中で通りがかるキャンプ場、今でも営業しているんですね。家族連れキャンパーもクソ寒い中、ポツポツいるじゃありませんか!

その上、西丹のバス停にたどり着き、バス待ちの間 着替えをしていると今度は自然教室の職員の方が出てきて「登山届けは出しましたか?」とか「積雪は?」とか「アイゼンは持っていますか?」と穏やかな話しぶりながらも詰問されて(笑)、なんの用意もしていなかった私は「ごめんなさい、ごめんなさいっ」とひたすら謝るのみ。

とにかく登りだしが道志側だったので登山届の件はなんとか理由をつけられたものの、これで下りの詳細なルートを云わされていたら確実に土下座ものでした。私は丹沢初心者なんでわからないけど、これが丹沢スタンダードなのでしょうか?(笑) とにかく昨日はちょっとしたカルチャーショックでもありました。

・・・・・☆・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (6) | トラックバック (1)

« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »