2005.11.15

鶴ヶ鳥屋山・・・参りました

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(大月・都留市境界尾根にて)

11月に入り、恒例となりつつある笹一酒造の新酒祭り向けの山はどれにしようとba_sobuさんと相談した時、ふと浮かんだのが本社ヶ丸と高川山という人気のある山に挟まれてイマイチ地味な存在の鶴ヶ鳥屋山。

大月側からだと立派な山姿を見せているこの山も、個人的には本社ヶ丸の帰りしなに寄った一回きりで、当時はさしたる印象もなく、そのまま私の頭の中から消えてしまって丸六年。本当に久しぶりの訪問でした。

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(南東尾根836m峰にて)

今回は都留市側の上大幡から836m峰を通り、高川山からの大月・都留市境界尾根を経て山頂に突き上げる南東尾根を登路に、そして下りは笹一直行尾根ともいえる(笑)北尾根(正確には鶴ヶ鳥屋山西隣ピーク北尾根)をとってみました。

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(鉢巻林道からこの斜面を上がります)

とにかく驚いたのが、もちろん植林やアカマツが絡むんだけど南東尾根ののっけから雑木林が続いたこと。藪っぽいのはごく一部で、1000m以下では見頃だった紅葉と相俟って明るい道のり。

尾根中腹の鉢巻林道を突っ切ってからはしばらくしんどい登りが続きましたが、それも高川山から繋がる大月・都留の境界尾根に出るまで。合流したピークから鞍部(1100m圏)に下るとそこは一面雑木林の広い、和やかな鞍部になっていて、まずはその様子にヤられてしまいました。

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(市境界尾根にて)

そして山頂へ向け急な斜面と化した尾根を登り始めると、今度は伐り残されたと思われるミズナラやツガ、ブナにイヌブナなどの大木が次々と現れるに至り、もうKO。鶴ヶ鳥屋ってこんなに佳い林を持っていたのですね!

とにかく鶴ヶ鳥屋山を「見直した」とか「侮っていた」とかそんなある意味ゴーマンな感想ではなく、「今まで放置してしまってほんとうにゴメンナサイ <(_ _)>」最後はそう思いながら歩いていました。ホントですよ!

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(鶴ヶ鳥屋山山頂付近にて)

山頂(南側が切り開かれて富士が見えるようになっていた)でとったランチは団体さんが入ってイマイチ落ちつかなかたけど、頂稜の自然林も良かったし、下りにとった北尾根なかなか。こちらは要所にマーキングがついており、心配していた鉢巻林道の通過も難なく一安心。

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(北尾根は雑木のプロムナード)

こうなればあとは送電塔のある808.0m峰に降りれば巡視路が船橋沢の林道に導いてくれるだろう・・・という考えはやはり甘く、巡視路が尾根の東側についていたのは完全に想定外。

でももう麓も近いので北西の枝尾根を拾って下るとまもなく船橋沢に降り立ち、徒渉。無事林道に上がりましたが、ここでba_sobuさんがなおも沢沿いに延びる道をめざとく見つけたので試しに辿ってみると・・・これが本当に笹一への近道で、R20に出たと思ったら目の前が新酒祭りで賑わっている笹一酒造!ba_sobuさん、ファインプレーでした。(^^)

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(笹一酒造、新酒祭りの様子)

受付でコップを貰ってさっそくお酒を頂こうと思ったら、すでにできあがっていた?ゴン太さん(この日は富士急・宝行きのバスも一緒でした)と合流。美味しいタダお酒をたらふく頂き、帰りはひたすらに寝るだけ??

去年も書きましたが、外で飲むというシチュエーションもいいし、とにかく従業員総出で盛り上げている様子はまさにお祭り。本当にいい雰囲気です。(^^) さて来年どんなコースをくもうかなぁ。。。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.11.09

今回は大満足!(^^)

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(日尻山北西尾根上部にて)

土曜といえばここんところず~~~っと雨続きだったし、今週の週間予報も悪い予報だったのに、土曜に近づくにつれ予報がみるみる好転。当日になってみれば雲一つない快晴で、これはもうお山へ行くっきゃないでしょ~っていう天気。私も急遽山行きに変更してしまいました。(^^ゞ

ということで泥縄でコースを考えた結果は御坂の日尻山。日尻山ってどこヨ?って向きも多いでしょうから一応説明しておきますと、芦川北稜の府駒山(釈迦ヶ岳東隣の山)北西尾根上にある1474m峰がそれになり、私自身3年ぶりの訪問。初訪の折りは北東尾根、そして前回は北尾根を登路にとっているので、今回は1173.1m峰を通って延びている北西尾根をとってみました。

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(日尻山の姿・・・蕪入沢上芦川林道より)

北西尾根は基本的にアカマツ混じりの雑木林が大半で、北東・北尾根のような林相的な妙味は薄いと思いますが、大岩を捲いて慎重に通過する箇所(1050m圏の岩記号)のようなアクセントもあり、なかなか楽しかったです。

甲府からの始発バスが遅くなってしまったため、日尻山に着いたらもうランチの頃合い。
広い山頂でのんびりしたら、府駒山を目指します。日尻山から府駒山の間も道標皆無なものの、ずいぶん歩きやすくなっていました。

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(釈迦ヶ岳より、正面は黒岳)

んで府駒山に上がれば、あとは稜線の登山道を西へ行くだけ。この辺りは標高が高いせいか紅葉は終期に入っている感じでした。

これまた久しぶりだった釈迦ヶ岳も南アや八ツの稜線がぼんやり見えるものの、目当ての富士は見えずじまい。そんな山頂でしばらく展望を楽しんでもまだ時間があったので、今回は鳥坂峠まで足を延ばすことにしてさっそく下り始めると・・・

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こ~んな・・・

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・・・道のりが・・・

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・・・鳥坂峠までたっぷり二時間半!(^^)

・・・てな感じで雑木林の紅葉黄葉はもうもう最盛期。
今年の紅葉は完全に諦めていたので、コレは嬉しい嬉しい誤算でした。お山さん、ゴン太さん、ほんとうにありがとぉ~~っ!

ということで詳しいいきさつはREPに記しますが、この日の朝のバス、山中、そして帰りと3度出会った「山とバス」の管理人ゴン太さんの報告(黒打ノ頭<神座山>)もどうぞ~。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.10.19

本社ヶ丸・・・宝鉱山からの新ルート

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(ようやく逢えました!(^^) からかさ岩にて)

ここのところ週末になると天気が悪くなって本当に困りますねぇ・・・しかも予報自体も外れまくってるからなおさらイライラしてしまう。

体があいているのに二週間もお山へ行けないのはさすがにしんどいので、日曜(10/16)は回復傾向だと抜かしていた予報を信じて、宝鉱山に着いた時点で雨がやんでいたら三ツ峠、そしてまだ降っていたら本社ヶ丸へ行こう、と決めて雨の降りしきる中 家を出ました。

結局、宝鉱山に着いたら霧雨にはなったものの雨は止まなかったので本社ヶ丸に決定。去年こちらでもちょっと触れた登山道の整備された本社川右岸の尾根・・・本社ヶ丸東南東尾根を歩いてきました。

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(本社嶽尾根上部にて)

この東南東尾根の登山道は下部につけられている送電線巡視路と植林の作業道をベースにつくられているようで、道は至って明瞭。選択に迷うような分岐にも必ず標識(とはいえ「登山道」としか書かれていない)があり初心者でなければ問題なく歩けると思います。

このコースで一番気になっていた からかさ岩 は1320m圏の尾根の肩であっさり見つかりました。高さ10m近くはある立派なもので、乾いていれば上へ登れるんじゃないかなぁ。ちなみに からかさ岩 に出逢うには尾根の肩にあがった時点で標識に従い,右へぐるりと回り込むこと。直進するショートカットのコースに入ってしまうとスルーしてしまうので注意が必要です。

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(本社ヶ丸東峰にて)

んで、登山道はここで尾根を左に外れてトラバース。そして1161m峰を通って突き上げる南東尾根(本社嶽尾根)と合流して、ふた登りぐらいで からかさ岩で別れた東南東尾根とも合流(踏み跡ありそう)。まもなく本社ヶ丸東峰に飛び出しました。

自然林に囲まれた東峰も色づき始めており、↑こんな感じ。東峰から山頂へ向かうと岩稜に変わるので色づきの早い低木灌木の類が主になるのですが、それがイマイチどころかイマニ・イマサンと云った所。雨が降っていることもあり、写真を撮る気すらおきませんでした。

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(1541m峰北尾根にて)

山頂についた時、空が明るくなっていたのでもしや・・・と思ってちょっと粘ってみたのですが、やはりというか雨はやまず諦めて下山。最近の本社ヶ丸からの下山コースは自然林を楽しめる北尾根か1541m峰北尾根になっちゃっていますが、今回は藪のない(巡視路が通っているので)1541m峰北尾根をおりました。

天気と紅葉には恵まれなかったけど、雨の降る中淡々と歩くのもたまにはいいものです。通い慣れた山も別の姿も見ることができるし、何より静か。笹子駅に着いて一息つくと、「あ~やっぱり歩いてよかったなぁ。。。」って思いがじわじわと湧いてくるのです。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.09.05

初秋の三ツ峠

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(1591m峰北尾根上部にて)

のっけからバスダイヤの改悪に激怒しつつも、お山に入ればそれはそれ。気分も落ち着き、いつの間やら山の空気にひたっている自分がいます・・・ということで土曜(09/03)は一年ぶりに三ツ峠へ行ってきました。

もちろん秋のお花見も目当ての一つだったのですが、今回は先月に歩き損ねた御坂山西隣の1591m峰北尾根を歩くことと、三ツ峠山頂周辺の林の散策が一番の目当てでしょうか。

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(御坂山附近にて)

まず登路にとった1591m峰北尾根は、地形図を見る限り植林もしくはアカマツ林の平凡な尾根、と想像していましたが、実際にはヤブはほとんどなく雑木林の多い歩きやすい尾根でした。

もちろん新御坂トンネルが間近を通っているので車や排気口の音が入ってしまうんですけど、1342m峰を過ぎると御坂らしく下草も生えだし、連続する感じで主稜線に合流するところもなかなかよかったです。

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(御巣鷹山直下にて)

主稜線に上がったあとは、御坂山~清八山と稜線をぐるりと回って三ツ峠へ。天下茶屋の分岐から清八山までは植林や伐採跡や続くのですが(なので滅多に歩かない)たまにはそれもいいでしょう。今回は御坂山や御巣鷹山周辺の自然林を歩きたかったのですから。

ちなみにお花の方はレイジンソウにテンニンソウ、コウシンヤマハッカ、カイフウロ、ハンカイシオガマ、ヤマハハコ・・・などなど。サラシナショウマやヤマトリカブトは咲き始めでまだまだ蕾の方が多かったです。
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(やまとりかぶと と はんかいしおがま)

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(こうしんやまはっか と ふじあざみ)

こんなルートで三ツ峠を訪れるのは初めてのことで、最後にこの日の最高峰が来るのは些かしんどいだろうと思っていたら案外すんなり上がれたのは通い慣れた道のせいでしょうか。

御巣鷹山や木無山の草原にはワレモコウやキンミズヒキ、マツムシソウ、タムラソウ、ウメバチソウなどなどが咲いていましたが、ススキやその類が草原の大半を埋め、完全に秋の風情でした。

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(草原から御巣鷹山を望む)

午后の光を浴びて草原が輝く姿は艶やかなんだけどもの淋しくもある。私が一番に秋を感じるのは気温や天気や植生などではなく、そんな日のひかりの色だったりします。

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(屏風岩・・・登っている人が見えるか??)

んで、下りは4年ぶりに達磨石経由で三ツ峠駅に降りました。
御坂にあって三ツ峠の東、南東面は訳あってほとんど歩いていないので、今回はそれらの偵察もかねていました。涼しくなったらこの辺りをぼちぼち歩こうかなと思っています。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.09.04

甲府-富士吉田線が・・・

あっけなくやられてしまいました。

甲府-富士吉田線はなんやかんや云っても国中と郡内を結ぶ幹線なので、よほどのことがない限り変わらないであろうと思い込んでいましたし、実際他の路線の状況の方にばかり気が行っていってました。

そんな中、9/1に富士急バスの甲府-富士吉田線と甲府周辺のダイヤ改正が行われたのですが、この改正に伴い甲府側の富士急平和観光が運行から撤退。全ダイヤが吉田側の富士急山梨バス持ちになってしまい、甲府側(下り)の朝の便が大幅に繰り下がっていました。

おかげで石和発の一番(土日は)が08:29になってしまいました。

おかげで朝一の芦川行きのバスの連絡便がなくなってしまいました。

・・・・・・・・・・・・・。

とにかく昨日は何も知らずに河口湖駅から藤野木に出たのは不幸中の幸いで、もし石和から行っていたら完全にぶちギレて、ひとり石和の町で怒り狂っていたことでしょう。

ちなみに午後の便に関して云えば15時台の下りが土休日運休になった他は変わりありません。だいたい一時間ヘッドで運行されているようです。

あと車内にあった時刻表にはおなじく富士急平和観光持ちになっている芦川線の時刻が載っていませんでした。この路線だけは変わらずなのか、前みたいに村営バスに戻ったのか?これも気になる所です。

まぁ芦川へは石和駅から御坂西小学校までタクシーだな。約1500円の出費。痛いなぁ。。。
 

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2005.08.21

御坂へお花見 (^^)(^^)

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(大石峠にて)

お盆休みはスペシャルが潰れ、一泊が潰れ、日帰りすら潰れて、南大菩薩の山行きのあとはフリーになる日が一日しかない。んなもんでどこへお花見に行こうか悩んで悩んで・・・結局6日のほとんど逆コース(大石~大石峠~中藤山~黒岳~御坂峠~三ツ峠入口BS)にしてしまいました。(^^ゞ

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(レンゲショウマ・・・最盛期やや過ぎか)

河口湖駅に降りた途端、外はピーカンなんだけど爽やかな風が吹き、富士もくっきり。思いの外涼しかったのはやはり秋が近づいている証拠でしょうか。今回も前回同様、お花の撮影山行で超のんびりペースで、一度雨に降られましたが(しかもランチ中!)、終日乾いた涼しい風が吹いて山も快適そのもの。

展望はほとんど利かなかったけど、この時期麓がくっきり見えるなんて滅多にないこと。展望に関して云えば今回はもうそれだけで充分でした。

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(中藤山の辺りだったと思う)

ちなみに目立った花は大石峠附近がユウガギク(始・これから黒岳山頂でもわんさと咲くキクなんだけど自信なし)、タムラソウ(始)、マツムシソウ、コウゾリナ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、マルバダケブキ、コオニユリ、ママコナ・・・。黒岳附近がタムラソウ、カイフウロ、テンニンソウ(始)、レンゲショウマ、キバナアキギリ、ママコナ、メタカラコウ・・・といった具合。

そしてサラシナショウマやレイジンソウ、タカオヒゴタイといった初秋の花も咲き出し、トリカブトも小さい蕾をつけていました。来週以降は順次秋の花と入れ替わってくるのでしょう。

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(黒岳展望台より)

さすがに黒岳に近づくとそれなりにハイカーとすれ違いましたが、今の時期の静けさは変わりありません。今夏は御坂(だけじゃないけど)をあまり歩けなかったので、都合がつくなら久しぶりに初秋の姿を見てみたい、そお思いました。

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(御坂路のミズナラ林)

今回は大石を8時前に歩き出して、御坂峠に着いたのはなんと16時過ぎ。本当は御坂山にも寄りたかったんだけどしょうがなしパスしました。

超スローペースな撮影山行も、山の見え方が普段と違ってなかなか楽しいものです。とはいえ純粋なお花見山行も今年はこれでおしまい。次からは徐々にヒネって行くことになると思います(笑)。

・・・・・☆

ということで08/20、大石~大石峠~中藤山~黒岳~御坂峠~三ツ峠入口BSを歩いてきましたが、今回もREPはありません。そして今回も代わりにをつくってみました。よろしかったらこちらをご覧ください。

この日の花は86種類を確認。その中で木本・セリ科・マメ科などうまく撮れなかったものを除いた74種を載せています。名前の間違え等ございましたら遠慮無く指摘してもらえると嬉しいです。
 

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2005.08.07

レンゲショウマ、お待っとさ~ん

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(盛夏のお目当てはもちろんこのお方 (^^(^^(^^ )

お待たせしました~!土曜(08/06)はここのところ照会の多いレンゲショウマなどお花の様子見をかねて久しぶりに御坂入り。今回は高温が予想されたので楽をして(笑)天下茶屋から御坂山~黒岳~大石峠と御坂主稜を歩いてきました。

ちなみにレンゲショウマは咲き始めで、最盛期はお盆の週前半だと思います。

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(今日のお花はジミですが・・・しゅろそう)

予報では最高気温が35℃とか云っており、かなりしんどいだろうと思っていたら、気温が上がりすぎたせいでしょうか?稜線は雲がかかりこの時期にしてはかなり快適に過ごすことが出来たのは幸運かも知れません。

今回は下見の意味が強いので花の写真全てを撮ってはいないんですけど、今回目についたのは、カイフウロ、オオバギボウシ、キンレイカ、シュロソウ、ヤマホタルブクロ、ウスユキソウ、ミヤマヤブタバコ、クガイソウ(終)・・・辺り。そして終始見られたこれらの通奏低音とも云える花々に場所ごとによって見られる花々増えるといった感じでしょうか。

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(御坂山山頂にて)

とにかく植生のめまぐるしく変わる御坂主稜にあって今回歩いたコースはそれが一番激しく、御坂山周辺に御坂峠、黒岳周辺、不逢山から大石峠にかけてと目立つ花がどこも違う。それだけに道中飽きさせないし、花の種類も最盛期となるお盆過ぎにはかなり多くなります。

ということで今回は花よりも蕾の方が多いかも?な状況だったので、今月中に同じコースをもう一回歩くかも。

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(大石峠にて・一番華やかな時期かも??)

大石峠も種類は少なかったのですが、ニッコウキスゲがまだ残っており、それにユウスゲ、コオニユリ、カワラナデシコなどなど・・・花が大きく色鮮やかな花花が草原を占めており、華やかさという点では今の時期が一番なのかもしれません。

今回は開花の進み具合が思ったよりも遅かったので、大石峠周辺の華やかさは本当に嬉しかったです。

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(小滝連なる・沢妻川源流部にて)

んで、下りは画像掲示板でも話題になった金堀山西隣ピークの西鞍部から沢妻川を下りるコースを採ってみましたが、源流部が荒れていることもあり道形が皆目わからずほとんど沢下り。丸腰で歩くにはかなり危険な箇所もあり、tawaさんに行かせないで良かったと心底思ったのが正直な所。

下り着いた新井原の酒屋さんのおじさんによると、この沢妻川ルートも昔は節刀ヶ岳へのよく歩かれたルートだったとか。そんなことから近年整備しようとしたのですが、荒れていて出来ずじまいだったそうです。

このコース、うまくいったら芦川村唯一の酒屋がある新井原への格好の下山ルートになると目論んでいたんだけど、やっぱりだめでした~(笑)。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.07.05

女坂峠越え古道の謎・・・解ける (^^)

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(女坂峠古道・笹子側の一コマ)

 笹子スキー場(東山梨変電所の辺り??)を出外れて、オクノ澤を渡つて、逓信省地中ケーブルに沿うて行く。間もなく無人小舎の先で、左手に淸八峠、三ツ峠山への逕を見送って、尚も進む。この邊り地中ケーブルを埋没した跡とて、幅廣い逕をなしてゐる。・・・(略)・・・女坂峠からは、前方にケーブル埋没線に沿うて降るのであつて、右手に女坂山(大沢山)に登つて行く逕を見送って、急な傾斜を電線に沿うてジグザグに降る。

(鐵道省山岳部編・日本山岳案内第三集 より)

そおいや、御坂には女坂峠が二つあるんですよね。
今回触れる女坂峠はもちろん東にある藤野木と笹子を結ぶ方の峠です。

昨年の12月に上げた女坂峠についての記事を覚えている人は少ないでしょうけど、そこで触れた峠道についているしっかりとした謎の石垣に関する疑問が↑上記の通りあっさり解明しました。(^^)

とにかく笹子にスキー場があったという事自体驚愕でしたが、もうこの文が書かれた時点で雪が少なく放置状態だったのは、いくら昔のことでも納得です。

でもこの鉄道省の本、凄いです。戦前の段階で御坂や南大菩薩、権現あたりの詳細な記述はこれまた驚愕で、持ち主である某I氏(<(_ _)>)の言葉じゃないけど、奥多摩や丹沢のも見てみたいですね。

ちなみに女坂峠古道についての興味のある方は
以下に掲げるの二つREPをご覧くださいませ。(^^)
女坂峠~藤野木(御坂) <2003.12.23>
女坂峠~笹子 <2004.11.27>

・・・・・☆

blogの方、久しぶりにデザインを変更しました。
とはいえこの変更、実は積極的なものではなくその逆で、要はここ数ヶ月のココログのトロさにとうとうキレて、プラスからベーシックにプランを戻してしまったのです。

まぁなんやかんや云っても腐ってもni○tyですから(笑)いろいろ利点もあって今まで我慢してきましたが、月700円もとられてこのトロさ。もうボッタクリ以外の何ものでもありません。


早く 何とかしろーっっ!!


ということで、眞鍋かをりじゃないけど、古河しゃちょーの所へ人生初のとらっくばっくをしてみたい気持ちです(笑)。

あっ、今週は今まで遊び呆けていたツケを払ったためお山はお休みでした。
 

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2005.06.27

御坂も夏の装い

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(大石峠にて)

しっかし、ここ数日のクソ暑さはいったいなんでしょう!!
そんな暑さにもめげず、日曜(06/26)はお花の様子見がてら御坂の気になる藪尾根を歩いてきました。

御坂主稜の中部、大石峠から新道峠の間には3本の顕著な南尾根が延びており、去年の初夏は西の1630m圏峰南尾根と真ん中の中藤山南尾根を歩いたので今回は最後となる一番東の尾根、馬場川と中藤川に挟まれた1620m圏峰南尾根を登路にとりました。

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(クサタチバナに埋もれる1620m圏峰南尾根・1340m峰にて)

取付は毎度ながらの灌木に埋もれたアカマツ林で先が思いやられましたが、いざ尾根に足を入れると藪はそんなには濃くなく、御坂らしい露岩を見ながらの登りが続きます。

やがて行く先に高木が見えなくなると通過のしんどい倒木帯を介して、風向計の立つだだっ広い台地に出ますが、これは御坂に通われている人なら一度は見かけたことがあるでしょうハングライダーの発着所で、この辺りからニッコウキスゲやアヤメ、クサタチバナなどお花が徐々に出てきて思わずにっこり。(^^)

なおも先を行くと、3年ぶりとなるサンショウバラとの再会があったり(コレが一番嬉しかった!)、グンナイフウロにキバナノヤマオダマキ、そしてなおも咲き残るヤマツツジにオトコヨウゾメやガマズミといった木の花てんこ盛り状態で、上部の藪こぎはそんな花々をかき分ける少々贅沢??なものでした。

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(不逢山~大石峠間はキスゲロード)

んで御坂主稜に上がったら、今回は稜線を西へ。
花の方は先週の大菩薩同様にまださみしく、キンポウゲにアヤメ、ヤマオダマキ、マイヅルソウ、ユキザサ、ヤグルマソウ、ハコネシロガネソウ、コウゾリナ・・・ぐらい。

しかし、そのまだみどり色な下草をよく見てみると、シモツケソウやクガイソウにオオバギボウシ、カイフウロなどなどがそろそろスタンバイな状態で、レンゲショウマも蕾ができはじめ盛夏に向けて準備着々といった所。でも一見パッとしないそんな下草を見て、季節の進み具合をいつの間にやら感じられるようになっていた自分に今回一番驚いたかもしれません(笑)。

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(テンニンソウに埋まる尾根・節刀ヶ岳への道すがら)

サラサドウダンの花ガラで埋もれた節刀ヶ岳でランチをとったあと、下りはこの時期の様子を見てみたかった鬼ヶ岳北尾根をとりました。とはいえ今回は尾根末端まで降りるのではなく、<地形図でいう水ノ沢山>南鞍部から東へ中芦川入沢へ降りる破線路を辿るのが目的。

その北鞍部からの破線路は、やはりというかボサに倒木が絡んで不明瞭な箇所が多く、沢沿いの道をいう性質を考えると登りはちょっと難しいかもしれません。でも中腹にはこの日一番の林ともいえる立派なケヤキが林立する雑木林があったりしてなかなか楽しませてくれました。

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(立派なケヤキの木々・水ノ沢山南鞍部からの下りしな)

ほんとうに何もない所だけど、その明るい佇まいが好ましい芦川村も久しぶりの訪問。今夏もあと何回かこの山間の村を訪れる機会がありそうで、それは私の中では御坂の花花と同じくらいに楽しみな事でもあったりします。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.05.10

そろそろ御坂通いが・・・

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(雪頭ヶ岳・・・根場より。左手の尾根が大岩尾根)

今年のGWは好天に恵まれているのもあるけど、とにかく去年の鬱憤を晴らしまくっています。泊まりがけはないけど(笑)。ということでGW最終日の05/08は久しぶりに御坂主稜を訪れました。

そもそもの予定では根場(ねんば)から雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳~十二ヶ岳~毛無山~長浜と尾根末端まで歩くつもりでした。

しかし、初っぱなから通い慣れたはずの登山道を間違えて大岩尾根を末端近くから歩く事になったり(笑)、十二ヶ岳の手前でひょんな事から動けなくなった方を介抱したりで時間が過ぎてしまい、天気も怪しくなってきたので、先を打ち切って桑留尾へ降りてしまいました。

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(聖・赤石・荒川もクッキリ・・・手前は王岳)

歩き出しこそ快晴でしたが、間もなく薄い雲がかかりだし展望はダメかな~と思っていたんですけど、雪頭ヶ岳に上がってみたらアッとびっくり!南アのスカイラインが怖ろしくクリアに見えていました。真冬だって↑こんなにクリアに撮れた事はないです!ってくらい。

んで、新緑は1500m以下でそれ以上はまだ芽吹き前。でもお花はタチツボスミレ、エイザンスミレ、ツルキンバイ、シロバナエンレイソウにヒメイチゲなどなど・・・道中絶え間なく咲いているのはさすがに御坂といった所でしょう。

稜線の岩場ではこの日のお目当てだったコイワザクラも満開。桑留尾へ下る道の下部ではこれでもかというぐらいイカリソウが続いていたのにも驚きでした。

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(御坂主稜・金山附近・・・まだスッキリとしている)

↑の稜線、芽吹き前と云うこともありスッキリしていますが、テンニンソウやヤグルマソウ、ユキザサ、ヤブレガサなどなど稜線の下草を形成する草達も顔を出し始めています。あと半月もすれば道の両側がその下草で埋まることでしょう。

木々の新緑に下草の新緑、そしてクサタチバナが咲き出せば花の御坂の本格的な始まり。私もそろそろ御坂通いが始まりそうです。これから秋口まで・・・花花花に藪?・・・本当に楽しみです。(^^)(^^)(^^)

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(こいわざくら・・・満開 ^^)

ちなみに雪頭ヶ岳南西尾根とも云える大岩尾根・・・登山道の合流する中腹までの様子ですけど、下部はアカマツ混じりの雑木林。そこを過ぎると広い尾根一面ヒノキ植林の幼木帯に出て、カヤトや灌木・あと当然ながらバラヤブも仕込まれた中を行きます。藪自体思いっきり濃い訳ではないのですが、かなり歩きづらいです。

ということで05/08、大岩尾根・鬼ヶ岳・十二ヶ岳を歩いてきましたが、大岩尾根は無理してまで尾根通しに歩く価値はほとんどないのでREPの方も今回はなしにします。悪しからず。<(_ _)>
 

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