塩沢から石尾根へ
(1587m峰の南東尾根を捲き終えた辺り・・・バックはヨモギ尾根上部)
しかし今年は冬の訪れ方が早く普段がけっこう寒い上に、先週所用でお山へ行けなかった間にとうとう低い所でも積雪がありこりゃイカ~ン!ということで土曜(12/17)は当初の予定を変更。年明けにでも、と思っていた塩沢沿いの水源林巡視路から奥甚助尾根を歩いてきました。
10月に栗ノ木ダワ尾根を歩いたのも、そもそもはこの塩沢沿いの巡視路と奥甚助尾根が念頭にあった、というか下見を兼ねていたのです。
(ワサビ沢附近にて)
今回はいつもの電車でなんとシマダさんとバッタリ(雲取~鷹ノ巣日帰りなんて元気ッスね~)。バスも一緒でしたが、終点まで乗っていたのは当然ながら?私ひとり。今回も塩沢橋まで林道をえっちらと歩いていきます。
塩沢橋から塩沢沿いにしばらくいった所でヨモギ尾根の登山道に入り、今回も右の沢道をとりました。
当初は植林の中、徐々に高度を上げながら塩沢を高捲く感じで行きますが道はしっかりしており、ワサビ沢の手前辺りから自然林も混ざるようになり徐々に雰囲気が出てきます。
(奥後山への分岐の手前辺り)
そしてワサビ沢を渡ってしばらく行き、道が1587m峰の南東尾根を絡む辺りで奥後山への登山道と塩沢沿いの道の分岐があるのですが、これがちょっとわかりづらい、というかわざとそうしているのでしょう。(分岐の性質上、くれぐれもマーキングをつけるようなおバカな真似はしないように!)
分岐から一旦先へ行くといきなり道が荒れ出して一瞬焦りましたが、しばらく行くとまたしっかりした道形を取り戻し、素敵な自然林の中見慣れぬまわりの山稜を楽しみながらゆるゆる行くと、道は下りに転じてまもなく奥甚助クボに降り立ちました。(おそらく1200m辺りじゃないかなと思う。)
(奥甚助クボにて)
ここは沢の水量も多いし、明るく落ち着けるいい場所でした。頃合いも良かったのでここでランチにしても良かったのですが、せっかく石尾根に上がるんだから・・・ということで対岸に渡ると急な斜面の上にしっかりした切り開きが延びています。
道はまず東へトラバースする感じで延びており、奥甚助尾根に乗ればあとは尾根伝いの快適な道。切り開きは3m以上あってスズタケは被らないし、道も急な尾根を忠実に辿るのではなく、つづら折れになっていたので歩きやすかったです。一昔前のハンギョウ尾根を想起させるような感じといったらいいのか。
(奥甚助尾根にて)
奥甚助クボから石尾根の縦走路までは1時間20分ほど。すぐ先は予想通り五十人平のヘリポートだったのでこの附近でランチにしたのですが、風が強くてこの時ばかりは展望にこだわった自分を呪いました。
石尾根は思ったよりも雪が少なく総じて10cm以下でしょうか。でも久しぶりにサラサラの雪を蹴散らしながら歩く感触が思いの外懐かしく、その展望と相俟ってたいへん楽しいものでした。(^^)
(一応石尾根の様子も・・・ブナ坂にて)
んで七ツ石山に寄った後は、これまた久しぶりに登り尾根を尾根通しに下降。
堂所から1214m峰迄はアセビ・灌木の若干被る痩せた尾根なのですが、その先は雑木にカラマツ植林のからむ広尾根が本当に心地よい所で、傾いた夕日の色に染まった林の中をゆるゆる歩くひとときは、この時期最高のフィナーレだったのかもしれません。
(登り尾根1214mからの下りしな)
しかし、今回の塩沢沿いの巡視路はなかなか楽しかった。沢から石尾根へ上がるルートというのも貴重だし、何よりその効率の最悪さが(笑)いちばんの魅力かも知れません。ここも緑の覆う時期にもう一度歩いてみたい、今回歩いてそう思いました。
・・・・・☆
ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
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コメント
Kandaさん、こんばんわ。
確かにおっしゃるとおりですね。でもこれは自嘲気味に云ったつもりなんです。
でもこのルートやそれこそ大黒茂林道など大菩薩の北面に関して云えば、昔の新ハイの記事のおかげでそれこそ試行錯誤しながら何度も通うことなく、のっけから楽しませて貰い、それこそ効率的に歩いていたりする。
使う言葉は確かに体をあらわすけど、ボクは必要以上に気にしていないのかも知れません。
投稿: komado | 2005.12.20 20:08
>何よりその効率の最悪さが(笑)いちばんの魅力かも知れません。
なんとすばらしいこと!それは私が求めているものかもしれません。でも、それこそ効率がいいということではありませんか?
片倉谷といい、塩沢といい、興味深いところを歩かれていますね。
投稿: kanda | 2005.12.19 23:09