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2005.11.28

たまにはカラマツ林も・・・

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(一面カラマツの石小屋ノ尾根・小金沢林道より)

カラマツの新緑に黄葉は鮮やかな時期にあたると本当にきれいなんですけど、こういう藪山歩きをしているとカラマツというのは・・・手の入っていない林は特に・・・枝が邪魔で、灌木もうるさい、そしてスズタケとの相性もバツグンで(笑)どうもイメージが良くない。というか私自身正直言うとあまり好きではありません。

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(こういう林はごく一部・石小屋ノ尾根上部にて)

以前、白谷ノ丸南東尾根から黒岳西南尾根を歩いた時に次は・・・と思っていたのが、その一つ北にある川胡桃沢ノ頭から東西に延びる石小屋ノ尾根と間(あい)ノ尾根。でも遠目から見ても一面カラマツ植林をまとったその姿はやはりすぐに行きたいとは思えない姿でした。

ということで二年半放置した末、なぜか気が向いて土曜(11/26)に歩いてきました。

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(川胡桃沢ノ頭より・一応バックは塩見から聖まで)

まぁ今回行く気になったのは、大月駅から大峠までタクシーを張り込める小金を持っていたから(¥6490)というのが一番の理由。早朝、駅前で準備中のタクシーを急かしたおかげで7時過ぎにはもう歩き出し。

15年の間に林道とは名ばかりの二車線舗装路に変貌した小金沢林道を40分ほど下って1342m点の辺り(展望の良い駐車場になっている)から石小屋の尾根に取り付きました。

尾根は林道の下りしなから見た通りな林床がスズタケに覆われたカラマツ植林。もちろんしっかりした藪が続くだろうと思っていたら、手入れが入っているおかげで意外に歩きやすく、藪は被るもののもうスイスイ。

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(間ノ尾根上部にて)

結局黒木の自然林は稜線手前の1852m峰附近からようやくという感じでそんな林を愛でる間もなく、取付いてから二時間ジャストで稜線に出てしまいました。が、予定よりかなり早く川胡桃沢ノ頭に着いてしまったものの、こんな所では変更するプランも浮かばないので、一息ついたらもう下山開始(笑)。

間の尾根は地形図で破線がついているものの、下りだしは下道のない笹尾根下り。すぐに灌木も混じるようになり行く手を阻まれましたが、カラマツ植林に変わると灌木はなくなり再び純粋な笹尾根に。でもこの辺りが尾根も広くRFに一番気を遣う所でした。

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(間ノ尾根下部の1530m圏峰)

神経を遣う箇所から解放されると同時にスズタケもなくなり、あとはカラマツの落ち葉がふかふかな心地よいプロムナード。たまにはこんな雰囲気も悪くありません。(^^)途中の1750m圏峰(改訂前のエアリアで云う大平の辺り)でランチをとれば道はなおも明瞭になり、あとはだいたい破線通りの道筋。

破線路が尾根を外れる尾根末端部も道筋は明瞭で、日川に降り立ち県道に這い上がった所でこちらも実働約二時間。終わってみれば登りも下りも標高差600mの完全なショートコースでした。

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(地形図にも載っている日川にかかる橋)

日川沿いの道も歩くのも本当に久しぶりで、標高が高いこともあって全て落葉を終えていましたが、あれはなかなかの美林ですね。今回のコースは尾根の様子、そして行きしな帰りしなの林道の様子を見るとカラマツ黄葉の時期に合わせていくべきだったかな~、とちょっとだけ後悔してしまいました。とはいえ今まで放置していたのですから、まぁこれはしょうがないかな。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.11.20

山は冬の装い

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(グミの滝・・・高さ約25m)

今週に入ってめっきり寒くなってきましたね。
お山の方もつい一月前までは汗をかきかき、水も結構消費していたのに、朝は寒いし、夜明け前の空はきれいだし・・・どうも今までの「暖かい」という感覚が残っていて、心も体もついていけてない感じです。

そんな訳で土曜(11/19)は久しぶりだった蕎麦粒山。
今回は笙ノ岩山南西尾根たる神庭(かにわ)尾根を登路にとり、鳥屋戸尾根の稜線をのんびり散策?、そして蕎麦粒山に上がった後は一杯水へ向かい、これまた久しぶりだった秩父側のグミノ滝の径路を下って川俣に出ました。

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(神庭尾根はこんな感じ)

神庭尾根は大日堂近くにあるおそば屋さんに寄るため用(笑)にとっておいた尾根で、ようやくの訪問。この尾根は末端部の状態がよろしくないので、以前FYAMAで筆まかせさんが紹介されていた、桜平のバス停 目の前にある仕事道の入口から尾根に取り付きました。

尾根は925m峰を境に植林と雑木林に分かれており、925m峰附近では紅葉がまだ盛り。特に紅葉の赤がきれいで今シーズン一番いい状態!(^^)

んでその上は露岩のやせ尾根が続き、急なこともあってあっさりと鳥屋戸尾根からの登山道と合流。笙ノ岩山頂附近のスズタケもすっかりなくなっており、パスすることなく山頂にも寄れました。

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(鳥屋戸尾根・稜線上の自然林)

笙ノ岩山からは鳥屋戸尾根の東を捲く登山道ではなく、ブナ・ミズナラの大木が多い自然林を愛でながらのんびり尾根上を行きます。鳥屋戸尾根は展望の良い東側もいいけど、西側の自然林もこの尾根の隠された魅力ではないでしょうか。

さすが尾根上は詰めるに連れスズタケが出てきますが、下道もそこそこ明瞭で藪の状態としては4、5年前のタワ尾根といった感じ。とはいえ、笙ノ岩山から蕎麦粒山まで2時間は若干かかり過ぎかも知れません。

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(長沢背稜/都県界尾根の稜線上・棒杭ノ頭附近にて)

蕎麦粒山に着いてまず驚いたのが北面にうっすらと雪が積もっていた事。近年の暖かさに慣れきっている事もあるけど、この時期に雪を見たなんて何年ぶりの事でしょうか。

それはともかく、山頂からは川苔やその奥に広がる東京・埼玉の市街地が見え、それだけで単純に嬉しく、寒い中ついつい長居。その後は捲道である登山道や上の稜線を気ままに歩きながら一杯水へ。

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(北面はうっすらと雪。グミノ滝の径路の下り始め)

下りにとったグミの滝の径路もよく考えてみたら6年半ぶり。

ここもご多分に漏れず下り始めの急斜面のスズタケはすっかりなくなり、のっけから道は不明瞭。その下もマーキングこそ増えていましたが、以前に比べると(特にグミの滝分岐までが)道は荒れていると思います。

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(グミの滝分岐にある作業小屋跡)

そして無事 川俣に降り立てば、あとは大日そばへ直行。
お目当てだった焼酎の蕎麦湯割りがメニューから消えていた??のは残念でしたが、暖かいお店の中でお酒にざるそば、そして変わらぬもてなしが冷え切った体にしみ込みます。(^^)

このお店がある限り17時台の遅いバスも却ってありがたいんですけど、お店は12月から翌年の3月まで冬季休業に入りますのでお気をつけくださーい・・・って云っても  なーんて思う人はほとんどいないんでしょうネ(笑)。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>

・・・・・☆・・・・・☆

あとリンクの方にリブルさんのページ、山と温泉の風を追加しました。

低山高山に季節も問わず歩かれている豊富な山行記録と温泉の情報。それらが全て電車バスといった公共交通機関で行かれている所が凄い。ぜひご覧くださいませ。
 

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2005.11.15

鶴ヶ鳥屋山・・・参りました

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(大月・都留市境界尾根にて)

11月に入り、恒例となりつつある笹一酒造の新酒祭り向けの山はどれにしようとba_sobuさんと相談した時、ふと浮かんだのが本社ヶ丸と高川山という人気のある山に挟まれてイマイチ地味な存在の鶴ヶ鳥屋山。

大月側からだと立派な山姿を見せているこの山も、個人的には本社ヶ丸の帰りしなに寄った一回きりで、当時はさしたる印象もなく、そのまま私の頭の中から消えてしまって丸六年。本当に久しぶりの訪問でした。

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(南東尾根836m峰にて)

今回は都留市側の上大幡から836m峰を通り、高川山からの大月・都留市境界尾根を経て山頂に突き上げる南東尾根を登路に、そして下りは笹一直行尾根ともいえる(笑)北尾根(正確には鶴ヶ鳥屋山西隣ピーク北尾根)をとってみました。

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(鉢巻林道からこの斜面を上がります)

とにかく驚いたのが、もちろん植林やアカマツが絡むんだけど南東尾根ののっけから雑木林が続いたこと。藪っぽいのはごく一部で、1000m以下では見頃だった紅葉と相俟って明るい道のり。

尾根中腹の鉢巻林道を突っ切ってからはしばらくしんどい登りが続きましたが、それも高川山から繋がる大月・都留の境界尾根に出るまで。合流したピークから鞍部(1100m圏)に下るとそこは一面雑木林の広い、和やかな鞍部になっていて、まずはその様子にヤられてしまいました。

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(市境界尾根にて)

そして山頂へ向け急な斜面と化した尾根を登り始めると、今度は伐り残されたと思われるミズナラやツガ、ブナにイヌブナなどの大木が次々と現れるに至り、もうKO。鶴ヶ鳥屋ってこんなに佳い林を持っていたのですね!

とにかく鶴ヶ鳥屋山を「見直した」とか「侮っていた」とかそんなある意味ゴーマンな感想ではなく、「今まで放置してしまってほんとうにゴメンナサイ <(_ _)>」最後はそう思いながら歩いていました。ホントですよ!

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(鶴ヶ鳥屋山山頂付近にて)

山頂(南側が切り開かれて富士が見えるようになっていた)でとったランチは団体さんが入ってイマイチ落ちつかなかたけど、頂稜の自然林も良かったし、下りにとった北尾根なかなか。こちらは要所にマーキングがついており、心配していた鉢巻林道の通過も難なく一安心。

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(北尾根は雑木のプロムナード)

こうなればあとは送電塔のある808.0m峰に降りれば巡視路が船橋沢の林道に導いてくれるだろう・・・という考えはやはり甘く、巡視路が尾根の東側についていたのは完全に想定外。

でももう麓も近いので北西の枝尾根を拾って下るとまもなく船橋沢に降り立ち、徒渉。無事林道に上がりましたが、ここでba_sobuさんがなおも沢沿いに延びる道をめざとく見つけたので試しに辿ってみると・・・これが本当に笹一への近道で、R20に出たと思ったら目の前が新酒祭りで賑わっている笹一酒造!ba_sobuさん、ファインプレーでした。(^^)

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(笹一酒造、新酒祭りの様子)

受付でコップを貰ってさっそくお酒を頂こうと思ったら、すでにできあがっていた?ゴン太さん(この日は富士急・宝行きのバスも一緒でした)と合流。美味しいタダお酒をたらふく頂き、帰りはひたすらに寝るだけ??

去年も書きましたが、外で飲むというシチュエーションもいいし、とにかく従業員総出で盛り上げている様子はまさにお祭り。本当にいい雰囲気です。(^^) さて来年どんなコースをくもうかなぁ。。。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.11.09

今回は大満足!(^^)

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(日尻山北西尾根上部にて)

土曜といえばここんところず~~~っと雨続きだったし、今週の週間予報も悪い予報だったのに、土曜に近づくにつれ予報がみるみる好転。当日になってみれば雲一つない快晴で、これはもうお山へ行くっきゃないでしょ~っていう天気。私も急遽山行きに変更してしまいました。(^^ゞ

ということで泥縄でコースを考えた結果は御坂の日尻山。日尻山ってどこヨ?って向きも多いでしょうから一応説明しておきますと、芦川北稜の府駒山(釈迦ヶ岳東隣の山)北西尾根上にある1474m峰がそれになり、私自身3年ぶりの訪問。初訪の折りは北東尾根、そして前回は北尾根を登路にとっているので、今回は1173.1m峰を通って延びている北西尾根をとってみました。

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(日尻山の姿・・・蕪入沢上芦川林道より)

北西尾根は基本的にアカマツ混じりの雑木林が大半で、北東・北尾根のような林相的な妙味は薄いと思いますが、大岩を捲いて慎重に通過する箇所(1050m圏の岩記号)のようなアクセントもあり、なかなか楽しかったです。

甲府からの始発バスが遅くなってしまったため、日尻山に着いたらもうランチの頃合い。
広い山頂でのんびりしたら、府駒山を目指します。日尻山から府駒山の間も道標皆無なものの、ずいぶん歩きやすくなっていました。

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(釈迦ヶ岳より、正面は黒岳)

んで府駒山に上がれば、あとは稜線の登山道を西へ行くだけ。この辺りは標高が高いせいか紅葉は終期に入っている感じでした。

これまた久しぶりだった釈迦ヶ岳も南アや八ツの稜線がぼんやり見えるものの、目当ての富士は見えずじまい。そんな山頂でしばらく展望を楽しんでもまだ時間があったので、今回は鳥坂峠まで足を延ばすことにしてさっそく下り始めると・・・

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こ~んな・・・

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・・・道のりが・・・

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・・・鳥坂峠までたっぷり二時間半!(^^)

・・・てな感じで雑木林の紅葉黄葉はもうもう最盛期。
今年の紅葉は完全に諦めていたので、コレは嬉しい嬉しい誤算でした。お山さん、ゴン太さん、ほんとうにありがとぉ~~っ!

ということで詳しいいきさつはREPに記しますが、この日の朝のバス、山中、そして帰りと3度出会った「山とバス」の管理人ゴン太さんの報告(黒打ノ頭<神座山>)もどうぞ~。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2005.11.05

錦秋・錦繍の日原

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(篶坂ノ丸附近にて)

紅葉は遅れてるし、気がついたらすでに猟期に入っているし・・・で文化の日(11/03)はようやくというか久しぶりの日原入り。早くも猟区内は今シーズン最後になってしまうので、歩くコースを考えに考えた結果はやはりタワ尾根。

今回はタワ尾根をウトウノ頭まで上がって四間小屋尾根を下降。途中で尾根を離れて上段歩道の行方を探しながら三又に出て、小川谷左岸の中段歩道をハンギョウ尾根の辺りまで歩いて日原に戻るという小川谷の周回?コースでした。

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(ウトウノ頭の下りしなより、酉谷山、喜右衛門尾根)

ここのところ毎度というか休みが近づくにつれ予報が悪くなっており、今回も天気はあまり期待していなかったのですが、終日曇りベースだったものの晴れ間も時おり覗いてくれ、おかげで標高1100m~1500m位で見頃になっていた紅葉も思いの外楽しむ事ができたのはラッキーだったかもしれません。(^^)

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(四間小屋尾根1388m峰附近の様子)

んで今回も毎度のごとく紅葉の盛りだった四間小屋尾根1388m峰の広尾根でランチをとり、枝尾根を拾って上段歩道の通る滝谷右岸のシオジ平(あくまで私が勝手に呼んでます <(_ _)>)に降りたら、前に頓挫した上段歩道の「その先」探索のはじまり。

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(踏跡薄し、滝谷右岸の上段歩道?)

道はまずシオジ平先の枝尾根に出た所で滝谷に降り、あとは右岸を高捲いていく感じ。が、当初は明瞭だった道もだんだん不明瞭になり、ほとんど斜面をトラバースする形になってしまい、かなり危険な道のりになったのでしょうがなし滝谷の下降に切り替えることに。

しかしその滝谷の下降も高捲きの連続で丸腰・ビブラムの身分ではけっこうしんどい道のりではありました。

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(三又附近にて)

何とか三又に降りたあとは、犬麦林道を終点まで歩いて中段歩道へ。
今回、中段林道を歩く予定はなかったのですが、この日の様子から紅葉の見頃がこの道のライン辺りだったので急遽変更したのです。

中段歩道は基本的に植林の多い道なのですけど、そのぶん右岸とは違って道がしっかりとしており、以前通過に唯一気を遣った滝上谷の辺りも改修されて問題なく通れるようになっていました。

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(小川谷左岸中段歩道、滝上谷にかかる桟道 と ハンギョウ尾根附近)

中段歩道の一番の見所であるハンギョウ尾根附近の自然林ももくろみ通り盛りになっていて、思わずにっこり。(^^) しかしこの日は帰宅時間を厳命されていたので、ここで打ち止めにせざるを得なかったのが心残りだったかも。ここまで来たならやっぱり日原まで通しで歩きたかったなぁ。。。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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