大常木林道
(シャクナゲ満開・岩岳にて)
東京都の水道水源林に張り巡らされた水源林巡視路。私が意識しだしておそらく6.7年は経ってるでしょう。そんなあまたの巡視路の中で交通の便の都合でなかなか行けなかったのが今回歩いた大常木林道。日曜(05/15)にようやく歩く機会に恵まれました。
この道は以前から掲示板の方で話題には出ていたのですが、結果的にはGWに歩かれたKandaさんの報告が火をつけたカタチとなり、数人で歩くつもりでいたのがあれよあれよという間に大パーティに変貌。天気にも恵まれ(雨が後半まで降らなかったという意味で)思いもかけず楽しい一日になりました。
(大常木林道・岩岳尾根中腹にて)
エアリアで岩岳尾根の登山道に「大常木林道」と記されているのを知っている方は多いと思いますが、この大常木林道には実はその先がありまして、岩岳の先にあるハシカキのタルから大常木谷に降りて、シナノキのタルに上がってモリ尾根を乗越し、竜喰谷の源流域をぐるりと回って三ノ瀬に至る、というのがその道のり。この道自体、昔は丹波-一ノ瀬を結ぶ古道だったようです。
そんな道も今は忘れ去られて水源林巡視路として使われているだけですが、この道が廃道扱いになっている理由が当然ながらあり、それがハシカキノタルから大常木谷にある会所小屋跡までの間が崩落続きで非常に荒れているということ(らしい)。
(会所小屋跡にて)
ハシカキノタルでの休憩中は会所小屋まで40分とか1時間で余裕だろうと話していたものの、実際にはここの通過に1時間半かかった事からも云えるように、かなりの難所。難所を下り終え、シオジの大木が素敵な会所小屋跡での短いランチはその安堵感もあったのでしょう。とても楽しいひとときでした。
この核心部以外・・・余慶橋からハシカキノタルまでは歩きやすい道ですし、会所小屋から先もいくつか難のある崩落はあるものの、そこそこ歩ける道ではあります。
(シナノキノタル附近にて)
個人的な印象としては、丹波川を挟んで対になっている大黒茂林道より明るい雰囲気だった。まぁこれは北向きと南向きの差かな?花は少ないけど素敵な自然林が随所に見られ、深山の雰囲気もたっぷり。沢に尾根にと変化にも富み、総じて佳い道だと思います。会所小屋からシナノキノタルを過ぎた辺り・・・が私の好みですね。ってことはやっぱ一度はモリ尾根を歩かなきゃ(笑)。
今回、時間の都合もあり、道の完全トレースができなかったので、この辺りがいつになるかわからないけど次の課題として残りました。まぁ完全トレースにこだわらなくてももう一度は歩いてみたい、そう思っています。
(井戸沢の手前辺りか?)
しかし、長らく勝手に憧れていた大常木行きがこんな形になるとは夢にも思っていませんでした。
まずは大常木行きに火をつけてくれたKandaさん。当日妙~な所へおつきあい頂いたenoさん(enoさんがある意味一番しんどい山行きだったかもしれませんね)、Hgさん。そして大半の時間パーティを引っ張ってくれたhillwalkerさん、運転に確保に大活躍のシマダさん、資料に花や木の同定を快くしてもらったtakigoyamaさん、下見から連荘でつきあってくれたかずさん・・・みなさんどうもありがとうございました。
そして呼びかけや立案、下見と陰ながらこの日のコーディネートを一人でしてくれた峰さん。やっとこ大常木林道を歩けたことより、ネットでやりとりしている皆さんと顔を合わせることができた。それが一番嬉しいことでしたし、一番大切なことでもあったと思います。ほんとうにありがとう。次は皆さんと一緒にあるきましょうネ。(^_-)
・・・・・☆
ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
| 固定リンク
「【奥秩父・秩父・奥武蔵 2005】」カテゴリの記事
- 山は冬の装い(2005.11.20)
- 久しぶりの一ノ瀬界隈(2005.08.30)
- 大常木林道(2005.05.24)
- 矢岳・・・新緑眩しい(2005.05.04)
- あかやしおアカヤシオ赤八染(2005.05.01)
コメント
タカさ~ん、いらっしゃ~い!(桂三枝調で)
ここは車がないと下見もできない。本当にしんどい所ですね。
こりは歩いている最中に話していたことなんですけど、塩山のタクシー会社に仮泊して三ノ瀬早朝スタートってのはいかがでしょう。
まぁ、どうしてもお金はかかるんですけどね(笑)。
投稿: komado | 2005.06.05 22:50
なに!
大常木林道を歩いたって!
タカも行きたかったワン!
なかなか1日では行けないコース。
10年以上も憧れていたのに!
先を越されてしまったか。
komadoサイトの皆さん、羨ましいかぎりですな~。
投稿: タカ | 2005.06.04 08:03
hillwalkerさん、こんばんわ。
そうですか、やられたのはのどの辺りですか。確かにそれならは4日も気がつかないというのはいささか??ですね。
でもダニに結膜炎・・・改めてお見舞い申し上げます。
これに懲りずにお山へ、そして機会があったらおつきあいくださいませ。<(_ _)>
投稿: komado | 2005.05.30 21:11
ちなみに、私がやられたのは喉仏の下の窪みです。頭を周って一番柔らかい場所に食いついたのかも知れません。よく考えてみると、ここをやられたのは2回目のようです。前回は家でシャワーを浴びたときに無意識に取って血だけが少量流れたような記憶があります。今回は大常木産なら4日も飼っていた!木曾でも檜の樹皮のチップをかぶっているし、材木運搬会社の4WDに乗せてもらっている。これが一番怪しいです。
「恐怖」…私も同じです。リュックに触れません。でも、来週あたりになれば…ほかの方がうずくでしょう。ムジナの巣で顔を洗ったせいとは思わないけど結膜炎にもなってしまった。それでもいい経験、得がたい山行でした。
投稿: hillwalker | 2005.05.30 10:28
肝心なことを書き忘れていた。。。(^^ゞ
hilwalkerさん、ダニはおそらくスズタケの可能性が強いと思います。ちなみに昨日は脇に生えているスズタケに足が触れただけで・・・でした(笑)。
私の場合は足についている場合が多いんだけど、一匹でもついていたら落ち着いた所で(もちろん人のいない!)素っ裸になって体や衣服のウラまで調べます。
んで帰宅してから又調べる、と。
とにかく変な細菌が出ないと良いですね。昨日はその話を聞いていたんで結構恐怖でした。
投稿: komado | 2005.05.29 16:18
峰さん、hillwalkerさん、こんばんわ。
>峰さん
> もう今月いっぱいでやめようと思っておりますゥ
う~ん。残念です。けど、やめないでください!とか頑張って続けてください!とは云いませんヨ。
こちらで「勝手に」リンクだけは残しておきます。
>hillwalkerさん
ダニ、大変でしたね。危険な道の代償は私のデジだけで済んでいたと思っていたのに。。。
でも今日、お向かいの大黒茂を歩いてきたんですけど、ダニ凄かったです(笑)。不思議と小室川から北尾根乗り越す辺りまでだけが。
ふと足元を見たらべったり付いているんで絶叫でした。でも私の格好でも襟ぐりが弱点だし、完全防水の雨具があり得ないように(毛細管現象があるから)、ダニの侵入を完全に防ぐ格好はあり得ないと思っています。
要は侵入する時間を引き延ばすだけ。あとは徹底チェックあるのみです。
ホント数年前の西丹沢(西丸-東丸)以来の数でした。そおいやあの時も同じ時期、今まで今の時期や初夏に歩いてもつかれたことがなかったので時期的なものかも知れません。
どうぞお大事になさってください。
ギンリョウソウ、今日顔を出し始めた感じでした。
投稿: komado | 2005.05.28 20:20
出張が続いて(深夜帰宅早朝出発の繰り返し)皆さんへのお礼が遅れました。盛り上がっているようすをちょっと覗くだけで仕事に追われてました。感想は皆さまと同じなので、ここでは触れません。待ち合わせや電車の時間を追っかける状態だったので、傷があるようだと思いながらよく見もしないでいたら、マダニが完全に喰いこんでいました。皮膚ごと切除の憂き目に会いました。大常木産のダニかネクタイ姿でちょっと覗いた木曾の檜の森産か分かりません。小さいとはいえ手術することになったり、ライム病、野兎病などに感染しないよう、皆さん山から帰ったら全身をチェックしましょうね。スタイル的にはkomadoさんのが一番ダニ対策になっているようで、さすがと感染、じゃない感心しました。
moguさんのところもかなり盛り上がっているようですが、私はサミットではオブザーバーだと思っています。
でも楽しい1日でした、て、この話題はもう終わりだよね。今週は病院で時間を取られたこともあり、週末は仕事です。
投稿: hillwalker | 2005.05.27 18:19
むかしから藪山歩き、バリエーション・ルート行は日陰の存在でした、こちらのWebSiteは枠にとらわれない、自由なスタイルもあるんだと云うことを、山登りを始めて数年経った人に知ってもらえるいい機会だと思います。
末永くお続け下さい、続けてほしいなぁと思います。(人に言うのは簡単ですけれど・・)
まぁ。もしおやめになっても、時間のある週末はまた山に誘いますので、Webを離れても末永くよろしくです・・♪♪
わたしは、もう今月いっぱいでやめようと思っておりますゥ(’~’)
投稿: 峰 | 2005.05.26 22:53
峰さん、Kandaさん、こんばんわ。
ええと・・・私のページを隅まで見てくださった方はお解りかと思うんですけど、このページを開いたきっかけがFYAMA(リードオンリーながら、なぜか未だに生きている)のWebフォーラム化でした。
しかしご存じの通り、そのFYAMAが終わってしまった今、大恥をかくこともなくなったので(笑)このページを続ける意味がなくなってしまい、この一ヶ月ほどは、続けようかやめようか・・・どおしよう・・・と考えていたのです。なんか相変わらず危ういことも起きているようだしネ。
でも、今回皆さんと歩いて思い知ったのが、私のページにいろいろとご教示、ご報告を頂くことで、それが良い刺激になり私の山歩き自体が充実していた、ということ。
自分ではさほど変わっていないつもりでいたのに、昔のように一方通行でFYAMAに投稿していた時とは全く変わっていたことに、愚かにも今頃気がついたのです。
だから今はできる限り長く続けよう、心からそう思うようになりました。
ほんとうにありがとう。
こんなページですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: komado | 2005.05.26 21:24
お疲れさまでした!峰さんもご苦労様でした。なにやらなにやら楽しそうなことになりましたね。見ているだけでわくわくしました。いやあ、こんなに流行るとは思いませんでしたよ、大常木。自分は詳しくなかったので。
私もKomadoさんと同じくシナノキノタル前後が好きです。写真の感じもいいですね。エアリアで、こんなところどうやって行くんだろう、でも名前があるんだから、行ってみたいなあ。と思っていたのは、でもそんなに前じゃありません。
何だかいちおうは皆さんといっしょに歩いたような気もするのは、ネットの良いところです。ありがとうございました。
投稿: Kanda | 2005.05.25 22:07
念願の大常木林道のレポートが、花のひかりアップされました。komadoさんはじめご参加の皆様お疲れさまでした。
Kandaさんのご報告で、この登山道の存在は皆さんよくご存じですので、komadoさんと二人で歩くよりは、いっそみんなで歩いたほうがたのしいだろう、皆さん会所とかがどんな雰囲気か知りたいでしょうと思い、皆さんをお誘いしました。
皆さん和気あいあいとてもよい雰囲気の登山だったようで本当に何よりです。
>次は皆さんと一緒にあるきましょうネ。(^_-)
ははは、どうしましょうねェ?それよりも、また秋かそれ以降にでも計画しますんで、皆さん奮って参加してネ・・♪♪
投稿: 峰 | 2005.05.25 14:29