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2004.07.23

この光景、いつまで・・・

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(白谷ノ丸附近の草原・・・去年の様子)

梅雨が明けて低山の花も最盛期に入りました。
盛夏は高山へ、と言いたくなるのがまぁ普通でしょうが、私の場合は低山のお花見に忙しくなる時期です。

「このクソ暑いのに何で低山ばかり歩かれるのですか?」といったメールもたま~に頂くのですが、理由と思いつくのは低山の花に目覚めた事。そして真夏の低山は人が少ないというのがあります。

でも最大の理由は、このお花畑がそう遠くない将来ただの草原(今の石尾根のような)になってしまう、ならばそうなる前に見て、記憶に留めておこう・・・と思っているからです。

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(ハマイバ丸附近の草原・・・同じく去年の様子)

奥多摩(多摩川北岸の山々)から奥秩父、そして大菩薩もここ数年とシカによると思われる花の減少が相次いでいます。お花畑とうたわれた丸川峠も今や本当にさみしい状態で、去年久しぶりに訪れた時の衝撃はいまだに忘れられません。

大菩薩がやられれば、次はこの南大菩薩や奥多摩三山。そしてその次は御坂や陣馬・高尾・・・これは決してオーバーな話じゃないと思っています。しかも大菩薩近辺で言えば林道の開削も気になる所で、小金沢や上日川峠からの林道は狼平を乗越しそうな勢いだし、大蔵沢から大鹿沢へはトンネルをぶち抜く(大谷ヶ丸の真下??)話も聞いています。

シカの影響かどうかはわかりませんが、湯ノ沢峠附近の草原もここ数年、ススキが増えたせいでマツムシソウなどの晩夏の花がごっそりと減っていまいました。これはおそらく元に戻る事はないでしょう。

なんか悲観的な話ばかりになっちゃってますが、以上の理由から「今見ておくべきものは低山のお花」と決めているのです。
 

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【大菩薩・権現山稜 2004】」カテゴリの記事

コメント

> やっぱり「人間の営みのせい」

・・・ということにつきますです。はい。(;^_^A

前に丹沢へ連れてってもらった時、途中で見かけた(鬼が岩辺りだったか)鹿柵の説明書きで「食害」の箇所が消されて別の言い方に換えられていましたね。どう書かれていたか忘れちゃいましたが。

そおいえば先のコメントが長すぎて書けなかったけど、牛飼尾根のお花畑の件。あれはですね、尾根上部の東側は若木の植林帯でそんな雰囲気ではなかった覚えがあります。でも歩いたのは早春でしたから・・・実際はどおなんでしょう。確かにあそこは気になりますね。

誰か知っている人いませんか~。

投稿: komado | 2004.07.26 22:56

こんにちわ ba_sobuです。  

そうなんですか!!

そういえば 丹沢のたとえば堂平のブナ森の中にも、近年(調査のための)シカサクが増えています。確かの囲いの中は緑の下草が茂っていますが、囲いの外は ツルツルの地肌が見えていたりもしますね。

お花畑の衰退も ブナ森が減っているのも鹿さんがふえすぎた、、、ってことが大きいかもしれないけれど、鹿さんがなぜこんなに増えたのかっていうのは・・・やっぱり「人間の営みのせい」・・・ということ?・・・かもしれません・・・

お花畑っていうものを山に行くようになって知り、「こんなに綺麗なところがあるのか!」と感激したので、それがなくなってしまうかもしれないなんて・・ショックです。たしかに去年の秋の大蔵高丸は寂しかったし、おもえばことしの6月も白谷ヶ丸やハマイバに挟まれて、大蔵高丸の寂しさは目立っていました。そういうことなんですか! いわれるまで思ってもいませんでした。

投稿: ba_sobu | 2004.07.25 21:39

ba_sobuさん、こんにちわ。お花のお話し・・・結構深刻ですよ。だからコメントもかなり長いです(笑)。

石尾根にも昔はあつもりそうが咲いていたそうです。信じられませんよね、今の状況を見ると。もう僕の世代でもエアリアで石尾根の辺りに「お花畑」と書かれてあっても実際は??って感じでしたから。

湯ノ沢峠附近から大蔵高丸の草原(白谷ノ丸の一部も!!)がススキ原と化してしまったのは一昨年のことです。それまでは花に囲まれてランチをとっていたのでそれはそれはショックでした。まぁそれ以前からマツムシソウが徐々に減っていたので何でだろう??とは思っていたので、それが一気にあからさまになったという所でしょうか。

とにかく昔はお盆過ぎるとあの草原一杯にマツムシソウが群れていたのです。

ba_sobuさんは何度か聞いていますよね? 私がこのお花畑の最盛期はお盆前だって言っている事を。その理由こそススキなのです。だから今はススキの育つ前こそ最盛期。残念な話ではありますけどこれは声を大にして言いたい。

んで、御坂は草原と言うよりは樹林帯でしょう。三つ峠はともかく、主稜筋の草原で思い浮かぶといえば大石峠と雪頭ヶ岳ぐらいだと思います。御坂は樹林帯の下草が豊富で、その下草の花が咲くといったイメージ。ニッコウキスゲだってさすがに日当たりのいい所にいるものの、主稜では下草のようなもの??

釈迦ヶ岳の方は意外に少なかったです。去年の夏に黒岳から縦走しましたが、黒岳直下のあのブナ林が切れると不思議な事にお花もぱったりでした。こりも何でだろう??です。

とにかく私の書いたヤられるであろう山域の順番というのは、地図を見てもらえればわかりますけど、全部尾根で繋がっているのです。奥多摩(多摩川北岸の山山)と奥秩父は一緒のようなものだし(笑)、大菩薩とは柳沢峠で繋がっている。で、奥多摩三山とは鶴峠で繋がっているし、御坂とは笹子峠で繋がっているのです。要はそういう順番でシカがやって来るのではないか、ということ。

実は今月の頭にHgさんとお会いしたときもず~っとこのような話ばかりしてました。山歩きの前だっちゅーのにエラく悲観的になってしまう話ばかりで・・・(笑)。でもその中で今年は石尾根でヨツバヒヨドリが復活したなんて話も聞きました。これもシカ猟の影響??? 確かに今は日原に入っても3.4年くらい前のようにシカの姿や大量の糞をしょっちゅう見ることも少ないですね。

スズタケの枯死も、ススキの専横も、おそらくシカが絡んでいるのは間違いないんだろうけど、とにかくそのメカニズムがわからない。詳しそうな人には必ず聞いてはいるんだけど芳しい答えは返ってきませんし。でも酉谷山と直結な秩父の熊倉山付近ではシカの好物とされるカタクリがまだまだ多くて、これがまたナゾ、というか今までの推論が外れている形で非常に興味深いのです。
 

投稿: komado | 2004.07.24 17:38

ba_sobuですが・・・お花畑のこと、そんなに深刻・・なんですか? 大蔵高丸のススキの原って近年のことなんでしょうか? かつては石尾根も 白谷ヶ丸のようなお花畑であったのでしょうか? 今はマルバダケブキとフジバカマ?と・・・わらびの緑と・・・

御坂のお花畑って 雪頭ヶ岳付近には行ったことありますが
あのあたり~主稜~黒岳あたり?まで・・・
王岳の付近は それほどではないのですか? 釈迦ヶ岳あたりのことはご存じですか? 三つ峠の木無山は綺麗ですね。でも今は囲いがある。


たまたきのう、楽に行ける近場のお花畑ないかなぁ、、、なんておもったので地図を見ていたんですが 三頭山の牛飼尾根の上部に「お花畑」って書かれていましたが、ようすをご存じですか? 2年程前 牛飼尾根を下ってらしてましたよね?どんな感じでした?

でも冬にカヤトっぽいところが、夏にお花畑とは限りませんね。鹿留山の二十曲峠の草原はどんなかな~ って思ったンです。これは石割山の南とか鉄砲木の頭はお花畑だから、その流れがあるんじゃないかと・・・でもあそこは笹原だったかも? じゃ、夏も笹原かもしれませんね。杓子山の西尾根の一角は9月はお花畑でしたが。
うううん、気になってきます、あっちもこっちも。

そしてお花畑が縮小しているって・・・? 
さもありなん、 
落ち着かなくなってきました、わたしもまた。

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投稿: ba_sobu | 2004.07.23 23:33

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