この光景、いつまで・・・
(白谷ノ丸附近の草原・・・去年の様子)
梅雨が明けて低山の花も最盛期に入りました。
盛夏は高山へ、と言いたくなるのがまぁ普通でしょうが、私の場合は低山のお花見に忙しくなる時期です。
「このクソ暑いのに何で低山ばかり歩かれるのですか?」といったメールもたま~に頂くのですが、理由と思いつくのは低山の花に目覚めた事。そして真夏の低山は人が少ないというのがあります。
でも最大の理由は、このお花畑がそう遠くない将来ただの草原(今の石尾根のような)になってしまう、ならばそうなる前に見て、記憶に留めておこう・・・と思っているからです。
(ハマイバ丸附近の草原・・・同じく去年の様子)
奥多摩(多摩川北岸の山々)から奥秩父、そして大菩薩もここ数年とシカによると思われる花の減少が相次いでいます。お花畑とうたわれた丸川峠も今や本当にさみしい状態で、去年久しぶりに訪れた時の衝撃はいまだに忘れられません。
大菩薩がやられれば、次はこの南大菩薩や奥多摩三山。そしてその次は御坂や陣馬・高尾・・・これは決してオーバーな話じゃないと思っています。しかも大菩薩近辺で言えば林道の開削も気になる所で、小金沢や上日川峠からの林道は狼平を乗越しそうな勢いだし、大蔵沢から大鹿沢へはトンネルをぶち抜く(大谷ヶ丸の真下??)話も聞いています。
シカの影響かどうかはわかりませんが、湯ノ沢峠附近の草原もここ数年、ススキが増えたせいでマツムシソウなどの晩夏の花がごっそりと減っていまいました。これはおそらく元に戻る事はないでしょう。
なんか悲観的な話ばかりになっちゃってますが、以上の理由から「今見ておくべきものは低山のお花」と決めているのです。
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