美しき雑木林の山山(境沢ノ頭~古部山)
(嵯峨塩のシナノキ林)
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
・・・・・☆
もうひと月近く経ってしまいましたが、今年は正月直後の初歩き。昨年かくれっ窪を訪れた際、境沢ノ頭から南の山山もかなりご無沙汰していることに気がついて(笑)気になってきたので歩いてきました。
(牛奥より)
こちらの方はかなりマイナーですが県道がすずらん荘までは通年通れるので、この時期でも1000mを超える標高に気楽にアクセスできるのはかなりいいですね。
とはいえ、嵯峨塩鉱泉に降り立つと外はマイナス6度。さすがにかなり寒く、準備もそこそこにさっそく歩き出します。
(氷の造形・今シーズン初でした)
(嵯峨塩のシナノキ林)
この時期に1000mを超えるところから歩き出せると、↑↑こういう林に即アクセスできる。
昨年の緑の頃も良かったけど、落葉を終えた時期は木々の風情がよくわかります。登りだしから植林を介さずに歩き出せるってなっかなかないんですよ!実は。
(牛奥峠ゲート)
(尾根伝いも雑木林が美しい)
稜線を通る林道に出たら、尾根を南下。牛奥峠に出たら、今回は稜線伝いに1490m方を目指しました。
稜線を抜ける風がかなり冷たく閉口しましたが、それでもなおも美しい雑木林が続く道のりにうっとりします。
(1490m峰)
この辺りの山でみかける(↑↑三角コンバ・かくれっ窪と書かれた)道標はかなり減りましたね。まぁかなり古いですから。星王さま・かくれっ窪の存在はたしか古部山でみかけた同じ道標で知ったのでした。そしてここの道標が一番状態がいいのではないでしょうか?
1490m峰からは昨年と同様、境沢ノ頭へ向かいます。
(境沢ノ頭)
ゆるい上下を繰り返して境沢ノ頭に着いたら、今回はここからなおも稜線通しに南へ行きます。
南へ下ると尾根が広がり、明るい雑木林のもとゆるゆる歩けるこのあたりもハイライト、というか古部山まではこんな感じが続くんですよねー。
(南も雑木林が続く)
(三角コンバの手前辺り)
道中、一部カラマツやヒノキの植林が絡むのですが、ほんとうに少しだけ。あとはひたすらに雑木林に覆われた広尾根が続きます。
ただ嵯峨塩から境沢ノ頭の間との違いは、林に少々荒れた感が感じられるところでしょうか。
(ふかふかの尾根道)
(巨樹もちらほら)
クリやミズナラの巨樹もちらほらいるし、富士は拝めるし、ここは冬の日だまりハイクにうってつけだなと久し振りに歩いて改めて感じましたよ。
この日は道中、出会ったハイカーは皆無。まぁこのあたり当然ながら多少の慣れは必要ですが、もうちょっと歩かれても良くなくね?とは思うんですよね、、、。
(古部山)
ようやく着いた古部山。変わったところと言えば西側が通せんぼされていたことですが、何があったんでしょうかね、、、。
(古部山過ぎてもこの感じ)
(大天狗直下の山ノ神)
古部山からは東側の大天狗の方へ下りました。こちらも20年以上ぶりのはず。道中、ほぼ記憶がなかったのですが、大天狗山頂で南へ下っていた(水野田山方面)階段は覚えていました。当時からろくすっぽ人の入らない不思議な存在でしたからね。
そして大天狗のピークからなおも東へ下ると、黒木の中に山ノ神が祀られていました。こんなところにあったのか、、、!
(大天狗からの下りはかなりしんどい)
もうここまで来れば先は知れているのですが、ここは大天狗と言われるぐらいですから(笑)先の下りが一番の難所で、自分は当然お初。
まぁ丸腰でも慎重に下れば下れるのですが(実際丸腰だったし、、、)、下りはちょっと用意した方が穏当ですよねえ、、、な岩場の急斜面。想像よりは難儀しました。
(伐採跡に)
でもこの難所さえクリアできれば、あとは伐採跡の展望を楽しみながらゆるゆる下るだけ。
しかしここまで来ても植林がほとんどないって、改めてすごい山域ですよね。そして↑↑この伐採跡も今後なにを植えるのかなぁ?そのまま放置して雑木林という線もありそうだけど、今はシカが増えちゃってますからね。
(最後まで雑木林が続きました)
ということで最後の下りでは階段が現れて、この尾根も一部整備されていたようです。とはいえ階段はすでに朽ち始めており、深い落ち葉と相まって少々下りづらかったかも。じきに大志戸林道に降り立ったら、今回のところは穏当に県道の方へ下りました。
30分ほどで県道に出たら、そこは竜門峡入口のバス停の筈なのにぬあんとバス停が消滅してる!!とはいえこのあたりは自由乗降区間なので問題はなく、偶然にもいい時間にやってきたバスに乗り込み、甲斐大和駅へ向かったのでした。