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2015.08.05

後立山の稜線をつなぐ 2(針ノ木岳~赤沢岳~種池)

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(針ノ木峠からの稜線を振り返る)

今回は前日から本当によく眠れて、まわりの撤収の音で目が覚めて時計を見るとすでに4時過ぎ。完全に寝過ごしてしまいました。

テントから顔を出すと雲一つない快晴なのは良いけど、これではご来光は間に合わないので朝食をとりつつおかたづけ。それでも5時過ぎには歩きだせました。しかし外はすでに暑く、稜線を抜ける風が強いのが救いでしょうか。

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(針ノ木岳へ向かいます)

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(シナノキンバイ)

前日より遙かにクリアな好天のお陰でしょう。行き交うハイカーのみなさんも皆さんテンション高めです(笑)。針ノ木岳への登りは想像よりも急ではなく楽ですね。

お花も想像より多く、ミヤマダイコンソウにシナノキンバイの黄色いお花が目立ちます。そしてシナノキンバイの咲いている脇でようやくマトモに咲いているショウジョウバカマに逢えました。時期が遅いせいか前日も、そして岩手でもフられていたのです。

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(ミヤマクワガタ)

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(槍ヶ岳から野口五郎~水晶~赤牛~薬師)

ということで良い気分で登っていくと小一時間で針ノ木山の山頂に。ここでようやく黒部湖や黒部川左岸の稜線とご対面で、薬師から立山の稜線がとにかく懐かしく、こちらからだとこう見えるのか!と。

前に五色から針ノ木岳を望んでから何年経ったのでしょうか?(笑)

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(振り返って蓮華岳)

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(イワオウギ)

そして北側の常念山脈から穂槍、野口五郎、水晶、赤牛、薬師と連なる稜線も見事で懐かしゅうございます。

あちらの方もご無沙汰しているなあ、なんて思いながら楽しむ展望。なんやかんや言って自分も北アの稜線を結構歩いているんですよね。

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(シコタンソウ)

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(針ノ木岳が立派だ)

そんな展望を楽しんだら、お次は北のスバリ岳へ向かいます。この下りも意外にお花が多くてビックリ。タカネシオガマにイワオウギ、ミヤマオダマキにも何とか間に合ったのはラッキーでしたし、

岩場の斜面を下るようになるとそこにはシコタンソウがびっしり。そしてトウヤクリンドウがもう蕾を大きくしていてそろそろ咲き出しそうな勢いです。

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(スバリ岳へ向かいます)

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(スバリ岳を越えたらお次は赤沢岳)

スバリ岳に登り返したところでお腹が減ってしまったので(笑)またまた長めの休憩。天気が良いと周囲の山山を眺めても飽きませんね。ホント。

そしてスバリ岳を過ぎるとハイカーもばらけて、ここから快適な稜線歩きの始まりです。

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(左手には剱岳と黒部別山)

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(赤沢岳を過ぎると五龍や鹿島槍がぐっと近づく)

赤沢岳も鳴沢岳も意外に楽だったのは前日寝まくったせいなのか、気分が良かったせいなのか、それとも本当に稜線のアップダウンが楽だったのか、よくわかりません。

でも歩くにつれ近づいてくる後立山北部の山山、そして遠ざかる針ノ木岳の様子がその時々で変化するのも、好天時の稜線歩きの楽しみ。ホントごく基本的な?こういう楽しみってずいぶん長い間忘れていたような気がします。

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(赤沢岳を振り返ります)

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(ハクサンフウロ)

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(最後まで雪の残る所かな?)

鳴沢岳を越えると行く先に新越山荘が見えてくるのですが、ここの下りが見た目よりも意外にエグくて焦りました。でも針ノ木岳の前後と同様に、これも稜線の良いアクセント。

それをこなすと、道は尾根の東側を巻くようになり、雰囲気が一変します。もう雪は溶けているものの、おそらく最後までの雪の残るところなのでしょう。ショウジョウバカマが咲き始めていて、シナノキンバイはまだ蕾。シナノキンバイは蕾の姿も良いですね。

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(ショウジョウバカマ)

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(クルマユリ)

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(ミヤマキンバイ)

ただ巻き道は風が通らないのでかなり暑かったです。そして足下にミヤマキンポウゲやミヤマキンバイの黄色で埋まるころ、新越山荘に着きました。

小屋は想像通りこじんまりとした小屋ですね。何か飲もうかとも思ったけど暑過ぎるので(笑)今回ばかりは手持ちのお茶で充分です。なのでほぼ素通りで登り返しを始めます。

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(新越山荘が見えてきた)

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(鹿島槍と岩小屋沢岳)

登り返しは再び尾根の東側を行くせいか、この登りがこの日で一番暑く、しんどかったです。

2623m峰を越えるとようやく稜線上に戻って、ここから岩小屋沢岳までの間は短いですけど歩いて気持ちの良いところですね。

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(種池までの緩やかな稜線がそそる)

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(ミヤマトリカブト)

そして岩小屋沢岳から先は今までの稜線らしい稜線から一転、左右非対称の広くのっぺりとした稜線が種池小屋へ延びています。

実際歩いてみると、ザレの際を通ったかと思うと、草原を抜け、黒木の林に入り、雪田を見たりと、これはアルプスというより東北の山のような感じですね。暑いのが少々キツかったけど、個人的には種池までのこの道のりが一番印象的でした。

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(緩やかな稜線のお花畑が続いて東北の山のようだ)

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(種池山荘)

そんな緩やかな道のりも、突然という感じで種池山荘に出ればお終い。小屋で最後の休憩を取ったらあとは柏原新道を下りましたが、こちらもかなり暑かったです。でも途中で横切った雪渓の雪のビニールに詰めて首を冷やしながら下ったら、これのおがげか?意外に楽に下れましたとさ(笑)。

一年ぶりの北アルプスはなんか針ノ木へ寝に行った感じもしますけど(笑)、地味と思いこんでいた稜線の表情の多彩さがとにかく印象的でした。というかここはバラエティに富んだ好コースですよ!どこかの○名山だけ登って帰るだけなら、こちらの方が数十倍は楽しい。そんなことを思いつつホクホク気分で帰途についたのでした。

 
・・・・・☆
 
◆ 2015.07.26 (Sun)   晴
針ノ木小屋 05:10- 針ノ木岳 06:00/06:15- スバリ岳 06:50/07:10- 赤沢岳 08:15- 鳴沢岳 08:50/09:00- 新越山荘 09:30- 岩小屋沢岳 10:10- 種池山荘 11:10/11:25- 登山口 12:55- 扇沢駅 13:10
 
 
ポカリスウェット (種池山荘) ¥500
コーラ (扇沢) ¥210
バス (扇沢~信濃大町駅)¥1360
 

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コメント

kbさん、

kbもここが空白になっていたのですね。
この辺りは扇沢にも黒部湖にも近くて山深さに欠ける上に少々地味な区間、と決めつけていたは完全にアホでした。記事にも書きましたけどむしろ扇沢周回の好コースですね。

なので今後は先入観で決めつけることはやめて未踏の区間をぼちぼち繋げようかなあ、と思い始めているところです。

投稿: komado | 2015.08.07 23:32

針ノ木・蓮華は登っていますがkomadoさんと同じく
針ノ木・種池山荘間が抜けていて以前から気に
なっていて歩きたいと思っていました。
清水から祖母谷の下りと同じで体力的に
自信が無くなり歩く機会を亡くしました。
写真で見るとやはり気持ちが高ぶりますね。
高い山はさすがに展望も花も違いますね。

投稿: kb | 2015.08.07 10:06

AKIOさん、

雨でも山歩きは楽しめるものだけど、それでもたまにしか来られない山はやはり好天が良い。そうしみじみと思った山行きでした。

自分は山は二十年ちょいなんでそれより以前の常識はわかりませんし、特に高山はほとんど行ってませんでしたけど、少なくとも自分はテントの人は行動が早めなのはそんなに変わってないような気がします。自分は次の日のコース次第ですね。のんびりできるときは徹底的にのんびりする。それはバイクでツーリングしていたときと変わりません。

投稿: komado | 2015.08.06 23:30

Komadoさん、こんにちは。

>でも歩くにつれ近づいてくる後立山北部の山山、そして遠ざかる針ノ木岳の様子がその時々で変化するのも、好天時の稜線歩きの楽しみ。ホントごく基本的な?こういう楽しみってずいぶん長い間忘れていたような気がします。

稜線はやはり眺望のきく時に歩きたいですね。昔歩いた山々に思いを馳せたり、未踏の山を見て次の山行に思いを馳せたりするのは楽しいですね。

この稜線は人は少なそうだし、樹林帯を汗だくで登るのと比べると、何と言っても針ノ木雪渓の涼しさは最高の贅沢だと思います。

今年久しぶりにテント泊して気づいたのですが、夏山でも暗いうちからヘッドランプで歩き出す人が意外と多いことでした。LEDになって以前より明るくなったのかもしれませんが。先日朝日平で4時40分ころ出発したら、ほとんど最後でした。

投稿: AKIO | 2015.08.06 09:21

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