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2015.05.06

もう一つの大樺尾根を歩く

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(新緑の大樺尾根<大樺ノ頭北東尾根>を往く)

GWに入って安定した天気が続きますね。前後しましたが初日の土曜(05/03)は懸案となっていながら長年放置していた、「大樺沢左岸尾根というか大樺ノ頭北東尾根の方」の大樺尾根(大樺尾)をようやく歩いてきました。

岩科本や改定前のエアリアを持っている人はご存じでしょうけど、大樺ノ頭から派生する北尾根と北東尾根は共に「大樺尾根」と呼ばれています。北尾根の方は9年前に歩いており(記事は→ こちら)、それから林相と交通の便の都合でず~っと放置していたのが、交通の便がクリアされてようやく歩く気になったというところでしょうか。(^^ゞ

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(小金沢林道・新緑が素晴らしい)

しかし大月から小菅へ抜けるバスが本当にできるなんて・・・おじさん胸熱ですよ(笑)。今回は小金沢林道との分岐になっている新小金沢橋で降ろしてもらって(自由乗降区間なので)、橋を渡った小金沢公園でいそいそと準備。それから林道に入りました。

新緑の小金沢林道を歩くなんてダム工事前だから20年以上ぶりのこと。紅葉の美しい小金沢ですから、もちろん新緑だって美しい。林道脇に咲く花を同定したり、遠い山肌に咲くサクラを望んだりと、なかなか楽しい道のり。ただ大樺沢までだといささか長いですね。

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(大樺尾根下部は若い二次林で始まり・・・)

大樺沢を渡るともう北東尾根の末端ですが、末端は変電施設になっていて取り付けないので、枯れた小沢を渡った一つ西の枝尾根に取り付いてみました。

ひと登りで送電塔に上がり、ここから枝尾根上に上がるまでが急登が続いてしんどい箇所。でも植林だったこと(日陰になって涼しいから)とスズタケが枯れて無くなっていたのが救いで、小一時間かかってようやく枝尾根上に出ました。

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(かつては獰猛なスズタケの藪だったのでしょう)

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(主尾根を合わせた辺り・カラマツの新緑が美しい)

尾根上は伐採後放置された若い二次林とカラマツ植林に分けられていて少々荒れた印象なのは予想通り。でも新緑はこんな林でも素晴らしい。そして尾根上のスズタケはすでに枯れていましたが、斜面に寝ている枯れたスズタケの様子にかつての藪の獰猛さを想像せずにはいられません。

ひと登りで左手から主尾根を合わせても同じ感じの尾根が続きます。ただここでプラ階段が現れたのには驚きました。そして二次林とカラマツ植林が左右入れ替わると、じきに尾根を横切る明瞭な径路に飛び出してもっとビックリ。この径路は近傍の送電線巡視路なのでしょうかね??

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(尾根を横切る明瞭な道<巡視路?>があった)

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(ダケカンバ林を見るのも久しぶりだ)

とはいえその径路を探索するヒマは今回は当然ないので、そのまま尾根上を行きます。すると尾根左手に立派なブナが散見されるようになり、それからダケカンバがどっと増えて、標高がかなり上がったことがわかります。冬からず~っと低いところばかり歩いていたので、ダケカンバ林なんて久しぶりに見かけましたよ(汗)。

ランチは途中の平たい箇所でいただき、それからひと登りで尾根が広がって、広い急斜面を登るようになると北尾根も近いです。

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(広い斜面を登るようになると、北尾根との合流点は近い)

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(合流点付近の緩斜面にいたハリギリとブナの大木)

その斜面を登り切る直前にハリギリとブナの大木を見つけて喜んでしまいましたけど、北東尾根の自然林って本当にこの辺りだけだったのか。。。9年前に下った時、分岐の様子を見てちょっと期待してしまったのは見当外れだったんですねえ。

すぐ上の北尾根を通るシオジの森の遊歩道と合流すれば、黒木の森をひと登りで大樺ノ頭に到着。ここではバイカオウレンを期待していたもののダメでした。まあ林床が乾いていたから、そのせいもあるのかな。。。

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(大樺ノ頭直下は黒木の林を登る)

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(楢ノ木尾根・ウラジロモミ、シラベはあらかた囓られていた)

大樺には13時台に着いたので、ここからは東の楢ノ木尾根を下ります。

楢ノ木尾根は7年ぶりでしょうか?一番変わったのはやはり上部の黒木林。尾根が妙に明るくなったのは、やはりシカさんがシラベやウラジロモミの樹皮を囓って、木が枯れてしまったから。もう方々で何度も見ている光景だけど、いつ見てもやるせない気分になってしまいます。

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(唐松立の手前より、大樺ノ頭)

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(唐松立<1597m峰>)

それもひと下りして広葉樹林帯に入ると、スズタケが枯れてなくなってはいるものの林に変化はありません。

唐松立の前後は自然林の残された、楢ノ木尾根のハイライト。ここはもう少しゆっくりしたかったけど、まだまだ先は長いのでちょっとの休憩で通り過ぎなければいけなかったのが少々残念でした。

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(唐松立周辺は自然林が辛うじて残っている)

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(ヒカゲツツジ)

唐松立からは下りと言うより、平衡なアップダウンが続いて意外に時間が掛かります。

1409m峰辺りから岩場が続くようになって、そこで気がついたのはこの辺りにはシロヤシオが結構いること。とはいえ今年は花が期待できないし(去年が当たり年だったので)、そもそもシロ狙いなら他にいい所がたくさんありますね(笑)。

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(泣坂ノタル)

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(泣坂ノ頭から大峰への道すがら)

泣坂ノタルからの泣坂は久しぶりだった今回もやはりしんどかった。へろへろになって登り詰めると、クロスケの遊び場であるクリの大木が散見される窪地を介して泣坂ノ頭にようやく着きました。

ここから大峰へは一投足。ここまで来ればおおよそ時間が読めます。

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(大峰・山ノ神はまだ健在でした)

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(西沢ノ頭への下りは快い雑木林が続く)

泣坂ノ頭から大峰、西沢ノ頭(1298m峰)にかけては美しい雑木林の続くところで、だからこそ大峰は登る価値のある山、素敵な山だと思っているんですけど、西側が皆伐された西沢ノ頭からの下りが、なんと7年歩かなかった間に灌木が育ちまくって藪化していたのには驚きました。

近年大峰が歩かれなくなったのはこのせいなのでしょうか。この間だけ刈り払いすれば、大峰は下も上も雑木林の続く好ましい道なので、今は山ブームだし(笑)バスだって小菅まで延びているわけですから、手入れしてもらえると嬉しいんですけどねえ。。。

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(西沢ノ頭より下は伐採後の灌木が育って歩きづらくなった)

その灌木の藪を抜けて、緩く登り返すと水無山の分岐。一息ついたら上和田へ向け、急な尾根をひたすらに下ったのでした。
 
・・・・・☆
 
今は知らない人も多いでしょうから、念のために記しておきますと・・・小金沢林道は急峻な谷筋にむりやりつけられた林道であるがゆえに山側は擁壁や岩壁が延々と続くので、最後の林道へ着地する箇所が実は一番の難所。実際、楢ノ木尾根の北尾根群の尾根末端はそのほとんどが高い擁壁で囲まれてます。まぁマイナーすぎるので下りにとる人はいないでしょうけど、仮に下りに採る場合はそういう局面でも安全に降りられるスキルが必須・・・要はGPSを持ってるだけでは安全に降りることができないという事です。

ここではありませんが、近年同じような状況で遭難した事案もありましたので、この点を充分に留意されつつ、自らのスキルを冷静かつ謙虚に判断されて山歩きに臨まれることを切に願います。
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
◆ 2015.05.02 (Sat)   晴
市営グランド入口 06:20→ 新小金沢橋 06:55- 小金沢公園 07:00/07:10- 大樺沢橋 08:45/08:55- 尾根上に上がる 10:05- 径路に出る 11:20-(途中休憩50分)- 大樺ノ頭 13:10/13:20- 唐松立(1597m峰)14:00- 泣坂ノタル 15:30- 泣坂ノ頭 15:50- 大峰 16:05- 水無山分岐 16:45- 上和田 17:40
 

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