2013.11.18

錦繍の秩父、日原・久しぶりの酉谷山

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(久しぶりに参りましたよ!大血川東谷の吊橋)

いやいや・・・なんやかんや言って近くまで来たり、南の捲道は通ってはいたものの、酉谷山の山頂に上がったのって丸三年ぶりだったんですね(汗)。ということで今回は酉谷山がメインの山行きで、これまた白石尾根(岩下谷ノ頭北尾根/新山沢 白岩沢中間尾根)以来4年ぶりに大血川の方から上がって日原へ抜けるコースを組んで、歩いてきました。

西武秩父駅から東谷ゲートまでは今回もタクシー(¥6020)。大血川へ向かう車中、R140から真っ白になった山が見えたんですけど、アレは和名倉辺りだったのでしょうか?おかげでちょっとワクワクしつつ、ゲートに着いたらさっそく歩き出します。

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(黒ドッケ沢出合の滝)

東谷林道は工事中で、迂回路にケンカ平歩道がそのまま使われていました。ふたたび林道に復帰してケヤキ植林に出たところでお次は東谷へ降りて対岸へ渡るのですが、堰堤下に渡されていた板が外されていたので、今は各々が安全に渡れる箇所を探して渡ることのようです。

対岸に渡れさえすれば、ひと登りで左手に黒ドッケ沢出合の立派な滝を見て、間もなく吊橋に出ます。そのまま対岸へ渡って黒ドッケ沢の径路との分岐がある台地にあがったところで一休み。チョコクロを食べたらそのまま大黒尾根(黒ドッケ沢左岸尾根)に取り付くのではなく、今回は一旦黒ドッケ沢の径路に入って、道が大黒尾根の末端部を乗り越したところで尾根に取り付きました。

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(大黒尾根<黒ドッケ沢左岸尾根>下部・日差しは殆ど入りません)

大黒尾根を歩くのは初訪の折以来4年ぶり?だったはず。そもそも秩父側の尾根ですし、初訪の折はあまり良い印象がなかったのですが、改めて歩き直してみるとそんなに悪くないですね。

紅葉の残る雑木の尾根歩きも楽しいし、右手に黒ドッケ沢や熊倉-酉谷の稜線、右手に長沢山の北東尾根を見ながら歩くのは新鮮な光景ですし。林相自体もそんなに悪い訳ではない。

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(お隣は長沢山北東尾根)

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(大黒尾根上部・スズタケはほぼ消滅)

ただ北西向きの急な尾根ですので、午前中は特に日差しがほとんど入らないのがイメージを悪くしていた原因でしょうか(笑)。

先月歩いた長沢山北尾根とおなじく4年の間にこちらもスズタケはほぼ消滅。藪こぎの労なく歩ける状態は楽ではあるんですけど、少々複雑ですねえ。

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(稜線に出ました・バックは酉谷山)

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(避難小屋もかなり久しぶり)

そんな訳であっさり都県界尾根/長沢背稜に飛び出したら酉谷山は一投足で、久しぶりの山頂に着くと先客さんが二人いらして驚いていたら、みなさん大血川から上がっていたのでした(笑)。小川谷林道が使えない今、最短で酉谷山に上がれるのは大血川からだったんでした。

そんな山頂でしばらくくつろいだらお次は下の避難小屋へ向かいます。あの・・・大黒尾根上部もそうなんですけど、近年訪れる度に都県界尾根北側のコメツガがバタバタ倒れて、北側の展望が年々良好になっているのがこれまた複雑な光景だったりします。シラベやウラジロモミは枯れる原因が明らかなのに対して、奥多摩周辺のコメツガが枯れるのは単に温暖化のせいなのか?これまたシカによる何らかの影響があるのか?たいへん気になるところです。

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(酉谷の道・上部の新道は落葉に埋もれてかなり不明瞭)

酉谷山の山頂も久しぶりなら避難小屋も同じく久しぶり。今回は小屋内でランチでした。しかし久しぶりだったのに小屋が相変わらず綺麗どころか、より良くなっているのはほんとうに凄いことだと思います。

そんな訳で気分良くランチを終えたら下山開始。今回は酉谷の登山道をそのまま下ります。

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(シオジのすらりとした木々が良いですねええ)

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(最奥の二俣・ここも素晴らしい)

酉谷の登山道はかの大地震以降小川谷林道が通行止めになっているせいか、こちらの道も同じ期間放置されている状態。上部の付け替えられた新道からして落ち葉に埋もれてかなり不明瞭です。

でもでもこの辺りの林が本当にすんばらしくって、最奥の二俣まではふかふかの落ち葉を分けながら歩ける天国のような道のり。酉谷の道って短いけど、奥多摩でも有数の樹相美を誇る道だと改めて思いました。

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(日向谷出合を過ぎると黄葉が復活)

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(喜右衛門坂を越えていきます)

二俣からしばらく下ると水流が現れ、日向谷出合を過ぎた辺りから紅葉も復活してきます。

そして骨谷出合を過ぎると道は一旦沢を離れて右岸を高巻くのですが、その高巻き区間が喜右衛門坂と言われるところ。木々の紅葉はこの辺りが一番よろしく、日差しがあったこともあって楽しめました。

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(紅葉は喜右衛門坂の辺りが良好でした)

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(酉谷の道は総じて荒れている)

そんな高巻きを終えて再び沢に近づくと、ひと下りで三又でした。

ということで酉谷は周囲の様子こそ素晴らしいとしか言いようがないのですけど(笑)、登山道の方は不明瞭だったり、桟道がぼろぼろだったり、道が埋もれかけていたり、欠損していたりと基本荒れていることに変わりはなく、もしもの時のエスケープとしては登山道を熟知した人以外は使えない印象です。

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(三又のひとコマ)

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(三又~林道間の紅葉も素晴らしい)

ひと月ぶりの三又は周囲が色づいて明るい雰囲気。本当はここでお茶をする予定だったのに、酉谷山で長居をしてしまったため、残念ながら一休みするしか時間はありません。

さて、小川谷林道が表向き通行止になっている現在、三又から日原へ戻る手立ては二つ。一つは小川谷右岸の上段歩道経由でタワ尾根のどこかに上がるルート。そしてもう一つが左岸の中段歩道を延々と辿るルート。右岸側はここのところ連荘していたので、今回はこれまた久しぶりに左岸の中段歩道を通しで歩くことにしました。

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(道は荒れ気味だが通行に支障はない)

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(日差しがあると良いですねえ)

そうと決まれば話は早く、小川谷林道の終点までもうひとがんばり。でも緩い登りのこの区間がこの日一番紅葉の美しかったところでもありました。

もともと林相の宜しいところの上に日差しがあって、オオモミジやメグスリノキ、そしてイロハモミジも綺麗に色づいていて、正直この区間はもう少し長くても良かったなあ(笑)。

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(犬麦林道・かなりスッキリしていて驚いた)

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(中段歩道・滝上谷へ降りるこの桟道がぐらぐらで恐怖)

20分ほどで小川谷林道の終点に着いたら、今回はここから犬麦林道の方を行きます。犬麦林道はかつてかなり荒れていたのに、久しぶりに歩いたら本当にスッキリきれいになっていて驚きました。

林道を30分ほど歩くと終点に着いて、ここから道なりに中段歩道に。ただ前半は植林が大半で、沢を横切る箇所以外正直歩くだけになってしまうのが残念なところなのですが・・・

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(中段歩道のハイライトはやはり・・・)

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(ハンギョウ尾根を横切る箇所でしょう!)

それもモノレールの軌道が通るハンギョウ尾根を横切る辺りから、林相は一変。自然林の中を通るこの辺りはブナ、ミズナラ、イヌブナの紅葉が盛りということもあって、中段歩道で一番のハイライト。

そして少し先を行くと今度はメグスリノキやイロハモミジなどカエデの多い区間もあって、実はここも楽しみだったんですけど、この手前で日差しが途切れてしまったのは日頃の行いが悪いせいでしょうか?(笑)

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(イロハモミジも見頃に)

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(カロー谷・チドリノキの黄葉が見事でした)

それでも降り立ったカロー谷の辺りもチドリノキの黄葉で埋もれていて、それはそれは見事な光景。色づき自体決して良好という訳ではないのに↑↑こんな感じですから、これで西日が入っていたらすんごい事になっていたのでしょうね。

ここから最後の登り返しが待っているので小屋跡で小休止。周囲の素敵な様子にもう少し長居したい気持ちもあったんですけど、帰りのこともありますので(笑)腰を上げて最後の登りに取りかかります。

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(中段歩道・カロー谷~日原の間は道が荒れている)

中段歩道のカロー谷と日原の間はここ数年徐々に荒れてきていて、一年ぶりに歩いた今回もやはり徐々に荒れているなーという印象。下部の崩落地は再び崩れたみたいでキレイなガリー状になっているし(笑)、その上では桟道が流されてこれまた慎重な高巻きを強いられる始末。

というかそもそもこの区間は高度のある急傾斜地のか細い高巻き道が続く所で、崩落地の下巻き高巻きからしてちょっとしたミスが即命取り、という表現もここの事情をご存じの方なら決してオーバーでないことは納得していただけると思います。

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(上がりきってもまだしばらくは気が抜けませんです)

そんな気を遣う道のりも最高点から緩く下って植林帯に入ると、文字通りにひと山越えた感じでしょうか(笑)。あとは16時台のバスに間に合わすべく少々急ぎ足で東日原へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.11.16 (Sat)   晴 後 曇
東谷林道ゲート 07:05- 吊橋 07:50/08:00- 912m峰 08:20- 酉谷山 10:05/10:25- 酉谷山避難小屋 10:35/11:10- 三又 12:20- 小川谷林道終点 12:45- 犬麦林道終点 13:15- カロー谷 14:25/14:35- 東日原 16:05
 

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2013.10.15

久しぶりに秩父側から長沢山へ

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(長沢山附近・色づき始めた)

秋の絶好の好天の中を歩けるというのに、こんな時に限ってカメラを忘れるとはなんたる失態!なので今回は急遽持参していたiPodtouchのカメラで撮ったため、こんな↑↑絵画のような写真になっております(笑)。

ということで今回(10/14)は錦繍の日原第一弾といったところでしょうか、秩父側の大血川から5年ぶりに鉄砲沢 桶木沢左岸尾根たる長沢山北尾根を登路にとり長沢山へ。それから長沢背稜を東へ行き、喜右衛門尾根を下降して三又に出るコースを紅葉の具合を確認しつつ歩いてきました。

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(長沢山北尾根<鉄砲沢桶木沢左岸尾根>・下部の露岩帯)

秩父側から登るのも5年ぶりだったでしょうか?今回も西武秩父駅から大血川釣り場先の699m点までタクシーを走らせて(¥6380)からのスタート。最近は「あの花」ブームで秩父を訪れる人が増えているようで、運ちゃんもいつになくご機嫌でした(笑)。

さっそく西谷に降り、東谷からの導水路から来た水が滝のようにどうどう流れる様子を見つつ上がると、すぐ先が鉄砲沢の出合。歩き出し間もないので一息つく間もなく北尾根に取り付きます。

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(長沢山北尾根・1400m圏辺りの緩斜面Part1)

のっけは植林帯で、少し上がると大岩が現れてしばらく露岩帯が続きますが、慎重に行けば問題ないレベルです。しかし空は真っ晴れなのにここは北斜面である大血川の深い谷底なので、登っても登っても日差しが全く入りません。

登っているうちに植林はじきに抜け、雑木林に変わるとスズタケも現れ・・・なくて、至って楽に登れるようになっていたのは予想通りでした。

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(長沢山北尾根・1400m圏辺りの緩斜面Part2)

そして徐々に日差しが入ってくるようになると、北尾根のハイライトである1350m~1450m圏の広い緩斜面に出ます。

この辺りはまだまだ緑で一部コミネカエデが色づいているぐらい。初訪の折は枯れたスズタケが残っていて移動するのも少々難だった緩斜面も、今はスズタケが消えてどこでも自由に歩ける状態で、時間に余裕があるので当然周囲を散策。おかげで緩斜面のおおよその全貌を捉えることができたのは大収穫でした。

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(長沢山山頂)

そんな緩斜面から痩せた岩尾根を介すると、周囲はダケカンバに黒木が混じるようになり、周囲の木々も徐々に色づいてきますが、う~んやはりというか今ひとつ宜しくない感じ。そんなことを思いつつ登っていると周囲が明るくなって長沢背稜の縦走路に飛び出しました。

飛び出したところから西へ少し行くと長沢山なので、とりあえず山頂に寄ってから稜線を東へ。この辺りで色づき始めといった感じで、やはり色づきはあまりよろしくありませんですね。お目当てのオオイタヤメイゲツはまだ緑のも多いけど色づいたのは同時に枯れ出しているのが多い感じ。たまにハウチワカエデやサラサドウダンの綺麗な紅が見られるぐらいでしょうか。

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(芋ノ木ドッケ方面はこんな感じ)

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(長沢背稜縦走路はまだ緑)

ということで色づきが早めに進んでいた今年の秋も先の高温続きで少々変わったようです。なので今回も尾根伝いに板小屋ノ頭に上がってから水松山へ下ったのですが、この辺りは相変わらず迷われる方が多い!仮にうまく北斜面に移っても今はスズタケが枯れてスッキリしているから道筋が却ってわかりづらくなっている。

いつも思うんですけど、非登山道の領域にむやみにマーキングをつけるのがお好きな向きにおかれましては、本当はこうい所にこそ思う存分につけていただきたいんですけどねええ(笑)。あと天祖山の表参道とか。。。

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(滝入ノ峰ヘリポート草ぼうぼう)

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(喜右衛門尾根1480m峰)

おもわずグチが出てしまいましたが(笑)、稜線の縦走路も色づき始めたもののまだまだ緑が優勢。さすがに秋の三連休。普段は人の少ないこの界隈も人が結構歩いていました。

タワ尾根を越えて、しばらく歩いたところから喜右衛門尾根に入り、下降を始めます。

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(喜右衛門尾根の一コマ)

喜右衛門尾根を下るのもかなり久しぶりで、おそらく5年近く歩いてなかったのではないのでしょうか?ひと下りで出る1480m峰附近の緩斜面は相変わらず素敵なところですね。

久しぶりだったこともあって、今回もあちこち寄り道しながら下っていく道のりは、この日歩いていて一番楽しいところでもありました。

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(三又、二年ぶりでしたー・泣)

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(林道端にリンドウ、ジンジソウと)

二年ぶりの三又の写真がこんなの↑↑しかないなんて本当に悲しいんですけど、三又も相変わらず素敵な所でした。三又でランチをとれる幸せ。今シーズンはもうちょっと通ってあげたいなあ。。。

んで、あとは確認を兼ねてこれまた久しぶりに小川谷林道をそのまま下りました(スミマセン (_ _))。三又から林道終点までは荒れてはいるものの通行に支障なし、林道は余計なマイカーが通らないせいか却って状態が良いぐらいでした(笑)。あの・・・酉谷の整備も絡んじゃうからアレなんでしょうけど、震災からもう二年経ちますし、そろそろ歩行者だけでも表向き歩けるように便宜をはかってもらえないかなあ。。。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.10.13 (Sun)   快晴
699m点 07:00- 1400m圏緩斜面 08:40/08:55- 長沢山 09:40- 板小屋ノ頭 10:10-滝入ノ峰ヘリポート 10:45- 1480m峰 11:20- 三又 11:55/12:30- 林道終点 12:50- 滝上谷橋 13:25- かろう橋 13:50- 東日原 14:30
 

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2013.05.01

アカヤシオは不作でしたが・・・

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(アカヤシオ、傷んでいる花が多かった・バックは熊倉山)

ここのところ気温が上がらない日が続いているせいか、お花の進行も徐々に近年の平年並みに近づいてきているようですね。

そんな訳でGW前半の第一弾は日曜日(04/28)。恒例となっているアカヤシオのお花見で熊倉山・・・までは行きませんでした。実は(笑)。

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(1003m峰・山ノ神が下手に移されていた)

この日はちょっと寝坊して一番電車に乗れなかったので、ええいと奮発して久しぶりにタクシーで宗屋敷尾根の取付まで出て(¥3320)からのスタート。天気は最高だし、林道歩きをはしょった分だけ歩きは快調です。

歩き出しから一時間ほどで1003m峰に上がると、ここからアカヤシオが見られるのですが、イワウチワがまだ咲いているわりに、周囲にアカヤシオの花がらが落ちていないのは、ほとんど花をつけていなかった証左でしょう。あと山ノ神が今まであった場所からなぜ下手に移されていました。この祠はもともとここにあったものなのでしょうか??

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(1284m峰への登りしな)

1003m峰を過ぎると雑木林も増え、芽吹きの始まった木々を愛でつつ、足下にはカタクリもまだ健在。

するとようやくお目当てのアカヤシオにも出てきましたが、この辺りはすでに盛りすぎ。でも花付きはそんなに悪くない感じです。

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(ヒカゲツツジ・花付きはほぼ例年並み)

そして1284m峰に上がると、予想ではこの辺りで丁度良い感じのはずの所。んが実際は花が痛んでいる上に、傷んで開花できないまま枯れている蕾が多かったのは、荒天が続いた上に先週の雪の影響もありそうです。

でにこの辺りでも花付きは思いっきり悪い感じではなかったのが救いで、1284m峰からしばらくは、それなりにお花を楽しめた区間でもありました。

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(シラカケ岩より)

それでも1320m圏の岩コブを登ってギャップに降り、最後の登りにさしかかる頃からアカヤシオの花付きが明らかに悪くなって、残念ながらそれは蝉笹に上がってからも同じでした。

稜線は花付きが良くない上にお花自体がまだ咲き始めという事もあって、シラカケ岩からのほぼ定点は↑↑こんな感じ。この辺りではGW後半が見頃でしょうけど、これでは。。。稜線に関して云えば2006年以来の大不作の年になってしまいました。

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(稜線のアカヤシオは傷んでいる上に花付きも良くない)

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(シラカケ岩より・長沢山、芋ノ木ドッケ方面)

今年のアカヤシオは良くなかったけど、この日の天気は快晴だったので展望は良好。足下に緑のグラデーションを見下ろしつつ、奥秩父の山並みの奥には八ツらしき白い稜線もちょこっと見えて、今日の所はこれ以上望むのは贅沢というものでしょう。

とはいえアカのこの花付きでは、この先の聖尾根などの定点を歩くモチベーションも上がらないし、これからどうしよう・・・と悩んでいたら、ふと思いついたのが宗屋敷尾根1320m圏岩コブ手前の1290m圏鞍部から北の雑木林の方へ延びている明瞭な道のこと。そうだ、コレを辿ってみよう!

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(1290m圏鞍部から右手に分かれる道・はじめて辿ります )

そうとわかれば話は早い。蝉笹へ戻って朝来た宗屋敷尾根を下ると、あれ?誰か上がってくるなぁ・・・と思っていたらその方はなんとリブルさん!いやぁ驚きましたけど、これは嬉しいバッタリです。

急な尾根上で少しお話ししてから、リブルさんと別れてギャップに降り、今度は南回り(1320m圏の岩コブに登ると必然的に北回りとなる)で1290m圏の鞍部に出てみました。

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(緩斜面は好みなのだが、植林が大半)

さて鞍部に着いたらさっそく北へ延びる明瞭な道を下りはじめたのですが、道は最初こそ大きくジグを切る感じで延びていたものの、降りるに従い道は不明瞭になり、緩斜面に降り立つ頃にはもう道が判別できなくなっていました。

でもこうなる事は当然想定していましたし、なによりこの辺りは地形図を見てもわかるように広大な緩斜面になっており、これを適当に北へトラバースすれば難なく笹平へ出れそうなのがわかっていたので、こうなった以上は適当にトラバースするだけです(笑)。

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(まさに熊倉山の主!5m弱のブナ大木)

でもこの緩斜面、ほとんどが植林なのが本当に残念なところ。でもこればかりはしょうがないです。造林前の姿を見てみたかったなぁ。。。

なーんて思っていたら、突然↑↑こんな「おおもの」に出逢ってしまうから山歩きはやめられません。幹周り4.5mを優に超える、5m弱のブナの大木。かなりの老木ですが、どこか凄みを感じる存在感を放っているのはさすがで、まさに熊倉山の主に相応しいです。

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(狭い一角だけど、よく残してくれました)

思いもかけない出逢いに気をよくしていると、今度はバイケイソウの緑美しい渓畔林もあったりして、いやいやもうアカヤシオの事なんてどうでも良くなりましたよ(笑)。

とにかくブナの大木ににしろ、この渓畔林にしろ、狭い一角ながら営林署さんは本当によく残してくれました。昔の姿も見てみたかったけど、今回のところはこんな光景に出逢えたことに感謝ですね。

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(オオコガネネコノメ)

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(日野コースは渓畔林の新緑が圧倒的!)

少々興奮しながらなおもトラバースをすると、じきに日野コースに飛び出して、そこからひと下りで笹平でした。

あとは登山道を下るだけ、なのでお気楽でいたんですけど、沢沿いのコースのせいでしょう。オオコガネネコノメに始まってヨゴレネコノメ、ヤマエンゴサク、ニリンソウにトウゴクサバノオなどなどお花が次から次へと出てきて、なかなか先へ行かせてもらえません。

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(こんなニリンソウロードもあった)

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(新しい林道終点附近・ここから林道に上がった)

そんなお花たちも見事でしたけど、それより見事だったのが圧倒的な周囲の新緑。

強い日差しに照らされて輝く緑が素晴らしすぎて、言葉が出ません。。。

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(こんな山肌を眺められるのなら林道歩きも悪くない)

日野コースはつけ替えた道の上にも新しい林道が通っているんですね。何の気なしにそこから林道に上がってしまいましたが、最後に↑↑こんな光景を見られたんですから、これはこれでラッキーだったんでしょう。

最後までほんとうに楽しめた事に気をよくしつつ下っていると、ここでなんとリブルさんに追いつかれて(速いなぁ)、あとは一緒に武州日野駅を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
ちなみに過去の様子はこちら。参考程度にどうぞ。(^_-)

2012年 【2012.05.13】
2011年 【2011.05.08】
2010年 【2010.05.04】
2009年 【2009.04.29】
2008年 【2008.05.04】
2007年 【2007.05.05】
2006年 【2006.05.03】
2005年 【2005.04.30】
2004年 【2004.04.25】
 
・・・・・☆・・・・・☆
  
◆ 2013.04.28 (Sun)   快晴
宗屋敷尾根取付 07:25- 1003m峰 08:30/08:40- 1284m峰 09:30- 1290m圏鞍部 09:45- シラカケ岩 10:20/11:25- 1290m圏鞍部 11:50- 笹平 12:35- 営林小屋跡 13:10- 林道終点 13:40- 武州日野駅 14:45
 

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2013.04.17

峠越え、岩尾根登って小持山へ

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(妻坂峠・梢越しに武甲山を望む)

春はまだまだ気温の変化が大きいですね。なので先週歩いた川苔辺りだけではお花の、というかアカヤシオの開花の進み具合がイマイチ掴みづらかったので、久しぶりに奥武蔵方面をてくてく。

今回(04/14)は名郷から妻坂峠を越え、一旦一の鳥居へ降りたら、大持沢左岸尾根を登り返して小持山に上がり、高ワラビ尾根の1160m峰北尾根たるスヤマ沢右岸尾根を下降、それから橋立川を下って浦山口に出るコースを組んで歩いてきました。

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(トウゴクサバノオ)

この時期の奥武蔵は3年ぶり。名郷の辺りもすでに桜は終わって新緑の感じで、歩き出しこそそんな様子にうきうきしたのもつかの間、こちらは植林帯が多いのが難ですね。妻坂峠に上がってようやく「らしい」光景に出逢えて、実質ここからがスタートのようなものでした。

峠付近の木々は芽吹きはじめていたものの、峠北寄りの斜面のお花は予想通りあまり進んでいない感じで、コガネネコノメやカタクリ、ヨゴレネコノメが咲き始め。ニリンソウはまだ見あたりません。でもそのまま北の道に入ってしばらく下ると、狙っていたトウゴクサバノオいましたいました!実は今回奥武蔵に行ったのはアカヤシオよりも、この花に逢いたかったからなのです。

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(妻坂峠みち・秩父側は雑木林が多い)

こちらの道は雑木が多く、群れてはいないけどカタクリが普通に見られるのはさすがに秩父の山。楽しいですね。

林道まで車が溢れている一の鳥居まで降りたら、林道を西へ少し行き、大持沢を渡った所で左岸の尾根に取り付きました。

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(大岩二つくっついてトンネル状)

植林の中をせっせと登っていると、左手に大岩が見えたので気になって寄ってみたら、そこには二つの大岩がついてトンネル状。

これは潜るとなんかいい事ありそうな気がしたので、一度潜ってから尾根に戻りましたとさ(笑)。

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(大持沢左岸尾根・こんな箇所は意外に少ない)

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(左岸尾根中部では露岩帯の急登も交える)

植林を抜けると、雑木林に変わって本格的な登りになりましたが、やはり秩父の山には露岩がつきもの。アカヤシオもぼちぼち見られますが想像よりも少なかったです。イワウチワはまだ蕾だし。。。。

それでもしばらくは普通に登られるのですが、登るにつれ岩が徐々に増えてきて、950m圏を過ぎると結構なよじ登りになったのには驚きました。秩父の情報のないマイナー尾根はコレだからこわい。下りに採らなくて良かったです。

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(尾根上部・上のヤマグルマの大木が画になってたのでパチリ)

とはいえ、尾根上部まで植林があるので所々明瞭な道筋があったりするのも妙な感じ。

せっせと登って大持山~小持山の稜線が間近に見えてくると、稜線から人の声が結構聞こえてきたので、コレは人出が多そうだ。なので尾根が平衡になった1170m圏辺りの平らなところで今回はランチと相成りました。

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(小持山への道すがらより武甲山)

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(大持~小持稜線のアカヤシオはまだ蕾)

ランチを終えたら急に眠気に襲われたので、久しぶりにお昼寝なんかもして再び歩き出せば、ひと登りで稜線に。でもお昼寝しても眠気がとりきれず、面倒になったので大持山は諦めてそのまま小持山へ向かうと、稜線はまだまだアセビが満開。

ということでアカヤシオの方はまだみんな蕾で、見頃はこの週末以降になりそうです。

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(高ワラビ尾根上部の露岩帯より大平山・七跳山)

小持山に着いてもまだ眠気がとれず、座りながら少し寝たらカラダも覚めて、ようやく歩く気分になってきました。小持山からは久しぶりに高ワラビ尾根に入って、ぐんぐん下って行きます。

ひと下りすると↑↑周囲の開けた岩場に出るのですが、本当はここでランチの予定だったのに。。。

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(スヤマ沢右岸尾根・1070m圏峰手前の鞍部)

小持山から15分ほどで広い雑木の平頂と言った風情の1160m峰に着いたら、ここで少し休もうかと思ったんですけど、来た方向から人の声が聞こえてきたので、慌てて北のスヤマ沢右岸尾根を下りはじめます。

尾根上部はそこそこ普通に?歩けたのですが、1070m圏峰を越えると尾根が一気に急になって、同時に露岩も現れて徐々に歩きづらくなってきました。

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(アカヤシオ・多くはないが1000m以下で見頃)

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(こんなの聞いてないよー♪)

でも川苔山の足毛岩を彷彿とさせるような岩場辺りから、綺麗に咲いたアカヤシオが現れたのはかなり嬉しかったです。切り立った岩場なので写真の方はなかなか撮れないでもどかしかったですけど。

そんな岩場を過ぎても尾根は平衡になるどころか、より急になって↑↑リッジ状の露岩帯に出くわしたり、↓↓手がかりの少ない急降下を強いられたりと、先ほども書きましたけど、情報のない秩父のマイナー尾根はコレだから怖い。いきなり下りにとって怖い思いを何度もしてるのに・・・結局ただのおバカなんですね(笑)。

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(相変わらず急降下は続きます)

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(橋立川に降り立つ直前でもこんな感じ)

でもでも怖い思いをしながら下っている最中もアカヤシオは方々で綺麗に咲いていて、結局スヤマ沢出合の辺りまで普通に見られて、今回は充分に楽しめました。

結局この尾根は末端まで急で、なんとかスヤマ沢の出合に降りたってホッと一息。ここから沢をひと下りすれば、その後は整備された道が待っています。

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(スヤマ沢出合)

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(コガネネコノメ・満開で足の踏み場もない)

橋立川を歩くのは6年ぶりでしたけど、こうやって改めて歩いてみると渓畔林が見事ですね。そして足下にはカタクリにハナネコノメにツルネコノメソウ、ヨゴレネコノメ。そしてコガネネコノメが周囲の地面を埋め尽くすように咲いていたのがとにかく見事でした。足の踏み場もないぐらい。

沢沿いにはカツラもぼちぼちいましたが、う~んお花には少々遅かったようです。残念。

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(橋立川・この辺りはなかなか素敵です)

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(スゲ沢分岐からの道は荒れている)

ひと下りでスゲ沢の出合に出たら、右岸側に武甲山からの道が来ているのであとはお気楽に下るだけ。芽吹き新緑の始まった渓畔林は相変わらず見事だし、足下に廊下や滝を見ながら歩けるこの道は本当に良い道だな~

なーんて思っていたらじきに崩落箇所が続々と出てきて、とうとうトラバース不能の箇所に出てしまいました。前に歩いたときは苦労した覚えがまったくないので、6年の間に荒れたようです。さてどうしようとか周囲を見回してみると、手前で沢に降りて左岸を行く捲き道ができていました。

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(でもこの辺りは渓相よろしく、新緑も見事!)

でもその沢筋こそ新緑真っ盛りで、西日があたって輝く様子は正に最高潮。うおーコレはお得だったかも、とにやにやしながらもとの道に復帰すると、すぐ先が長者屋敷ノ頭からのメイン登山道との合流地点。そして今歩いて来たスゲ沢からの道の方は通行禁止でロープが張られていました(笑)。まぁ当然でしょう。

メインの道と合流してからも相変わらず新緑の道が続いて、楽しい限り。しかも道中レンプクソウを見つけて狂喜してしまいました。地味な花ですけどこの花は毎年狙いつつもフラれ続けて、今回はじめて見かけたのです。

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(レンプクソウ・ようやくお逢いできました♪)

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(山肌の芽吹きも見事だ)

そんな訳でかなりご機嫌になっているのに、林道に出てからは芽吹きの山肌がこれまた見事でいやいや、にやにやが止まりませんです。結果として美味しいコース取りになったことに感謝しつつ、浦山口駅へ向かったのでした。
  
・・・・・☆
 
◆ 2013.04.14 (Sun)   晴 後 曇
飯能駅 07:10→ 名郷 08:10- 山中(林道終点)09:00- 妻坂峠 09:25- 一の鳥居 10:00- 大持沢 10:10-(途中休憩60分)- 稜線に出る 13:25- 小持山 13:45/14:00- 1160m峰 14:15/14:20- スヤマ沢出合 15:25/15:35- スゲ沢分岐 15:45- 登山道合流 16:10- 浦山口駅 17:00
 

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