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2013.11.18

錦繍の秩父、日原・久しぶりの酉谷山

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(久しぶりに参りましたよ!大血川東谷の吊橋)

いやいや・・・なんやかんや言って近くまで来たり、南の捲道は通ってはいたものの、酉谷山の山頂に上がったのって丸三年ぶりだったんですね(汗)。ということで今回は酉谷山がメインの山行きで、これまた白石尾根(岩下谷ノ頭北尾根/新山沢 白岩沢中間尾根)以来4年ぶりに大血川の方から上がって日原へ抜けるコースを組んで、歩いてきました。

西武秩父駅から東谷ゲートまでは今回もタクシー(¥6020)。大血川へ向かう車中、R140から真っ白になった山が見えたんですけど、アレは和名倉辺りだったのでしょうか?おかげでちょっとワクワクしつつ、ゲートに着いたらさっそく歩き出します。

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(黒ドッケ沢出合の滝)

東谷林道は工事中で、迂回路にケンカ平歩道がそのまま使われていました。ふたたび林道に復帰してケヤキ植林に出たところでお次は東谷へ降りて対岸へ渡るのですが、堰堤下に渡されていた板が外されていたので、今は各々が安全に渡れる箇所を探して渡ることのようです。

対岸に渡れさえすれば、ひと登りで左手に黒ドッケ沢出合の立派な滝を見て、間もなく吊橋に出ます。そのまま対岸へ渡って黒ドッケ沢の径路との分岐がある台地にあがったところで一休み。チョコクロを食べたらそのまま大黒尾根(黒ドッケ沢左岸尾根)に取り付くのではなく、今回は一旦黒ドッケ沢の径路に入って、道が大黒尾根の末端部を乗り越したところで尾根に取り付きました。

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(大黒尾根<黒ドッケ沢左岸尾根>下部・日差しは殆ど入りません)

大黒尾根を歩くのは初訪の折以来4年ぶり?だったはず。そもそも秩父側の尾根ですし、初訪の折はあまり良い印象がなかったのですが、改めて歩き直してみるとそんなに悪くないですね。

紅葉の残る雑木の尾根歩きも楽しいし、右手に黒ドッケ沢や熊倉-酉谷の稜線、右手に長沢山の北東尾根を見ながら歩くのは新鮮な光景ですし。林相自体もそんなに悪い訳ではない。

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(お隣は長沢山北東尾根)

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(大黒尾根上部・スズタケはほぼ消滅)

ただ北西向きの急な尾根ですので、午前中は特に日差しがほとんど入らないのがイメージを悪くしていた原因でしょうか(笑)。

先月歩いた長沢山北尾根とおなじく4年の間にこちらもスズタケはほぼ消滅。藪こぎの労なく歩ける状態は楽ではあるんですけど、少々複雑ですねえ。

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(稜線に出ました・バックは酉谷山)

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(避難小屋もかなり久しぶり)

そんな訳であっさり都県界尾根/長沢背稜に飛び出したら酉谷山は一投足で、久しぶりの山頂に着くと先客さんが二人いらして驚いていたら、みなさん大血川から上がっていたのでした(笑)。小川谷林道が使えない今、最短で酉谷山に上がれるのは大血川からだったんでした。

そんな山頂でしばらくくつろいだらお次は下の避難小屋へ向かいます。あの・・・大黒尾根上部もそうなんですけど、近年訪れる度に都県界尾根北側のコメツガがバタバタ倒れて、北側の展望が年々良好になっているのがこれまた複雑な光景だったりします。シラベやウラジロモミは枯れる原因が明らかなのに対して、奥多摩周辺のコメツガが枯れるのは単に温暖化のせいなのか?これまたシカによる何らかの影響があるのか?たいへん気になるところです。

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(酉谷の道・上部の新道は落葉に埋もれてかなり不明瞭)

酉谷山の山頂も久しぶりなら避難小屋も同じく久しぶり。今回は小屋内でランチでした。しかし久しぶりだったのに小屋が相変わらず綺麗どころか、より良くなっているのはほんとうに凄いことだと思います。

そんな訳で気分良くランチを終えたら下山開始。今回は酉谷の登山道をそのまま下ります。

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(シオジのすらりとした木々が良いですねええ)

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(最奥の二俣・ここも素晴らしい)

酉谷の登山道はかの大地震以降小川谷林道が通行止めになっているせいか、こちらの道も同じ期間放置されている状態。上部の付け替えられた新道からして落ち葉に埋もれてかなり不明瞭です。

でもでもこの辺りの林が本当にすんばらしくって、最奥の二俣まではふかふかの落ち葉を分けながら歩ける天国のような道のり。酉谷の道って短いけど、奥多摩でも有数の樹相美を誇る道だと改めて思いました。

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(日向谷出合を過ぎると黄葉が復活)

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(喜右衛門坂を越えていきます)

二俣からしばらく下ると水流が現れ、日向谷出合を過ぎた辺りから紅葉も復活してきます。

そして骨谷出合を過ぎると道は一旦沢を離れて右岸を高巻くのですが、その高巻き区間が喜右衛門坂と言われるところ。木々の紅葉はこの辺りが一番よろしく、日差しがあったこともあって楽しめました。

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(紅葉は喜右衛門坂の辺りが良好でした)

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(酉谷の道は総じて荒れている)

そんな高巻きを終えて再び沢に近づくと、ひと下りで三又でした。

ということで酉谷は周囲の様子こそ素晴らしいとしか言いようがないのですけど(笑)、登山道の方は不明瞭だったり、桟道がぼろぼろだったり、道が埋もれかけていたり、欠損していたりと基本荒れていることに変わりはなく、もしもの時のエスケープとしては登山道を熟知した人以外は使えない印象です。

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(三又のひとコマ)

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(三又~林道間の紅葉も素晴らしい)

ひと月ぶりの三又は周囲が色づいて明るい雰囲気。本当はここでお茶をする予定だったのに、酉谷山で長居をしてしまったため、残念ながら一休みするしか時間はありません。

さて、小川谷林道が表向き通行止になっている現在、三又から日原へ戻る手立ては二つ。一つは小川谷右岸の上段歩道経由でタワ尾根のどこかに上がるルート。そしてもう一つが左岸の中段歩道を延々と辿るルート。右岸側はここのところ連荘していたので、今回はこれまた久しぶりに左岸の中段歩道を通しで歩くことにしました。

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(道は荒れ気味だが通行に支障はない)

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(日差しがあると良いですねえ)

そうと決まれば話は早く、小川谷林道の終点までもうひとがんばり。でも緩い登りのこの区間がこの日一番紅葉の美しかったところでもありました。

もともと林相の宜しいところの上に日差しがあって、オオモミジやメグスリノキ、そしてイロハモミジも綺麗に色づいていて、正直この区間はもう少し長くても良かったなあ(笑)。

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(犬麦林道・かなりスッキリしていて驚いた)

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(中段歩道・滝上谷へ降りるこの桟道がぐらぐらで恐怖)

20分ほどで小川谷林道の終点に着いたら、今回はここから犬麦林道の方を行きます。犬麦林道はかつてかなり荒れていたのに、久しぶりに歩いたら本当にスッキリきれいになっていて驚きました。

林道を30分ほど歩くと終点に着いて、ここから道なりに中段歩道に。ただ前半は植林が大半で、沢を横切る箇所以外正直歩くだけになってしまうのが残念なところなのですが・・・

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(中段歩道のハイライトはやはり・・・)

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(ハンギョウ尾根を横切る箇所でしょう!)

それもモノレールの軌道が通るハンギョウ尾根を横切る辺りから、林相は一変。自然林の中を通るこの辺りはブナ、ミズナラ、イヌブナの紅葉が盛りということもあって、中段歩道で一番のハイライト。

そして少し先を行くと今度はメグスリノキやイロハモミジなどカエデの多い区間もあって、実はここも楽しみだったんですけど、この手前で日差しが途切れてしまったのは日頃の行いが悪いせいでしょうか?(笑)

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(イロハモミジも見頃に)

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(カロー谷・チドリノキの黄葉が見事でした)

それでも降り立ったカロー谷の辺りもチドリノキの黄葉で埋もれていて、それはそれは見事な光景。色づき自体決して良好という訳ではないのに↑↑こんな感じですから、これで西日が入っていたらすんごい事になっていたのでしょうね。

ここから最後の登り返しが待っているので小屋跡で小休止。周囲の素敵な様子にもう少し長居したい気持ちもあったんですけど、帰りのこともありますので(笑)腰を上げて最後の登りに取りかかります。

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(中段歩道・カロー谷~日原の間は道が荒れている)

中段歩道のカロー谷と日原の間はここ数年徐々に荒れてきていて、一年ぶりに歩いた今回もやはり徐々に荒れているなーという印象。下部の崩落地は再び崩れたみたいでキレイなガリー状になっているし(笑)、その上では桟道が流されてこれまた慎重な高巻きを強いられる始末。

というかそもそもこの区間は高度のある急傾斜地のか細い高巻き道が続く所で、崩落地の下巻き高巻きからしてちょっとしたミスが即命取り、という表現もここの事情をご存じの方なら決してオーバーでないことは納得していただけると思います。

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(上がりきってもまだしばらくは気が抜けませんです)

そんな気を遣う道のりも最高点から緩く下って植林帯に入ると、文字通りにひと山越えた感じでしょうか(笑)。あとは16時台のバスに間に合わすべく少々急ぎ足で東日原へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.11.16 (Sat)   晴 後 曇
東谷林道ゲート 07:05- 吊橋 07:50/08:00- 912m峰 08:20- 酉谷山 10:05/10:25- 酉谷山避難小屋 10:35/11:10- 三又 12:20- 小川谷林道終点 12:45- 犬麦林道終点 13:15- カロー谷 14:25/14:35- 東日原 16:05
 

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コメント

komadoさん、

登った日付はもちろん、お名前まで・・・大変失礼しました。
言い訳になってしまいますが、携帯で拝見したために全体が把握できず、お恥ずかしい限りです。(今初めてPCで見ています。)

お勧めの本、ちょっと気になりますねぇ。探してみます。
ありがとうございました。

投稿: kinoe | 2013.11.22 21:10

kinoeさん、
はいはいそうです!そうです!私はBさんですけど、ba_sobuではなくkomadoでございます(笑)。

ヤマレコの方だったんですね。ボクはブログで手一杯なので時折覗くだけですけど、最近はうちのサイトにもヤマレコの方が書き込んでくださっているんです。しかしあの方だったとは、その節はエラソーに失礼いたしました。

ここ10年ほどで日原側も秩父側もスズタケが枯れて本当に歩きやすくなりました。ちなみに「大黒尾根」の名称は私が勝手に名付けたのではなく宮内本(「奥多摩」宮内俊雄)が出典元です。

kinoeさんはこの辺りの山にハマっておられるようですが、であるならば宮内本と原全教の「奥秩父」正・続二冊に加えて河野寿夫の「回想の秩父多摩」を図書館なり古書店から入手されて一読されることを強くお勧めいたします。超マイナーな山にも昔から歩く人はいた。一読されればこの辺りの山の見方が一変するしょう。

おかげでヤマレコでの楽しみが増えした。またどこかのマイナーな山でお会いした時はどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: komado | 2013.11.22 20:58

ba_sobuさん、こんにちは。

はじめまして、kinoeと申します。
榊山を調べていて辿り着き、興味深く拝見させて頂きました。

私も先日、大血川から酉谷山に登りました。
登頂後、同じルートで登って来た人と二人で話していると、長沢山方向から、また一人登ってきました。
どこから来たか聞くと、なんと大血川からだと言いました。
よく聞くと、私がその日登り損ねた尾根(大黒尾根?)を登って来たとのこと。

私は、その尾根の取り付き方とか、大血川峠の話などを伺った後、熊倉山方向へ向かいました。その方は、日原に下りるとのことでした。

前置きが長くなりましたが、もしかしてba_sobuさん?

余りにも状況が符合するのでビックリ。
ただ、私が登ったのは11月16日でした。???

近々、榊山と大黒尾根の周回を予定しています。(回る方向は検討中)

長沢背稜の埼玉側は特に、まだ秘境と言えるような場所も残っており、ありのままの自然を歩きたい私にとっては、魅力ある山域の一つです。

これからも、ひと味違う山行に期待しています。

失礼しました。

投稿: kinoe | 2013.11.22 09:30

ba_sobuさん、

チドリノキは低いところではまだまだ楽しめますけど、低いところの美渓となると、あとどこがあるかなあ。。

そうそう丹沢には少ないとおっしゃってましたけど、イデン沢の方は見事でしたよ。日常的に荒れない沢であれば比較的見られるような気もしますよ。

投稿: komado | 2013.11.21 00:15

komadoさん こんにちわ

わぁ、酉谷小屋の全景写真に どきん。
もう一度くらい 行かれるかなぁ 

無性に歩き回ってみたくなります あのあたり。
連続する木橋、沢を覆うようなチドリノキの黄葉
カラフルで細かい落ち葉の敷き詰められた山道

でも、じっさい歩いたら緊張でへとへとになるかもしれませんね
レポートのおかげで、のんびり楽しませていただきました。

投稿: ba_sobu | 2013.11.20 17:06

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