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2011.05.07

日陰名栗峰を一山として歩く

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(坊主谷 中ノ谷出合・中央が中ノ谷左岸尾根)

GWも後半に入って山でも新緑の時期になりましたね。そんな訳で三連休中日のみどりの日(05/04)は久しぶりというかようやくとなる日原・石尾根周辺で、今回は峰谷から坊主谷と中ノ谷の中間尾根たる中ノ谷左岸尾根を登路にとって日陰名栗峰に上がり、ヤケト尾根を下って日原に出るという日陰名栗峰を南北に縦断するコースを組んで歩いてきました。

今回は峰谷歩き出しなので出足が遅めだったんですけど、この時間になると電車もバスもさすがに凄い人出ですね。青梅線でいっきさんと会ってなければイヤになってましたよ(笑)。でもこの日一番驚いたというか愕然としたのが奥多摩湖の水の少なさで、湖畔もさることながら普段は湖水で埋まっている峰谷川が広々とした砂礫の中、細々と流れるただの小川と化していたことでした。

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(中ノ谷出合へ向かおうとしたらいきなり・・・)

そんな訳で立ちっぱなしのまま峰谷に着いたら、準備をしてさっそく出発。今回は坊主谷を歩くので三沢橋の分岐を過ぎればあとは当然のごとく一人旅で、ここからようやく山歩きだぁと言う気分になれます。

でも・・・とっても悪い子な事に今回左岸尾根の取り付けでもある中ノ谷の出合までは全くのノープランで(笑)、さてどうやって中ノ谷の出合に出ましょうかねぇ?と思案しつつ林道を終点まで歩いてみたものの、その先に踏跡らしきものが全く見当たらなかったのでのっけから適当にトラバースを敢行。しかしすぐ先の沢でいきなり↑↑これでした。。。

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(坊主谷右岸の径路・道形は薄く、万人向けではない)

ただその沢筋の対岸の上目には植林帯が見えるので、とりあえずそこを目標にその甚だ宜しくない崩落斜面の渡れそうな所を慎重に選びながら登りつつ、そして渡るような感じ。実際丸腰での通過はかなり危険ですね。

そんなトラバースも4mほどの滝まで上がって来たところでようやく一息。休憩中、周囲をよく見てみるとなんか薄い道形らしきものが上流方へ延びている事に気がついて、これは・・・と思いつつさっそく辿ってみた所、奥へ行くに従い徐々にそれらしい踏跡に変わって、狙っていた植林帯の下端を通りがかる頃にはそれなりに明瞭な径路に変わっていました。

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(中ノ谷左岸尾根・こちらもツガにアセビの尾根)

その植林帯も間もなく抜けて、次に大岩を横切るともう登る予定の中ノ谷左岸尾根の末端部が間近に見えており、これはウマいこと中ノ谷の出合へ行けそうだゾ!と思い始めた途端、出合を前にまたまた甚だ宜しくない崩落斜面に阻まれましたが、それをなんとか渡りきるとピタリと中ノ谷の出合に降り立ちました。

中ノ谷出合は左の中ノ谷が広大なワサビ田跡になっており、今辿ってきた荒れた径路はおそらくこのワサビ田の仕事道なのでしょう。今回はここまで来れば仕事はあらかた終わったようなものだし、出合の雰囲気もいいのでパンを食べつつちょっとだけまったり。それから目の前の左岸尾根の取り付きました。

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(幹周りおおよそ5mストレートの立派な大栂)

のっけの急登がなかなかしんどいのですが、岩屑混じりの尾根上にアセビや2・3mクラスのツガが林立しているという、もはや峰谷川流域特有の??といいたくなるような林相で、藪も全くなく周囲の木々を愛でながら歩けます。

途中、アセビとミツバツツジが豪華に咲く一角があったり、↑↑のような幹周りおおよそ5mストレートで伸びているぶっとい大ツガがいたりと、足下の花がほとんど無い分こういう楽しみがありました。(^^)

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(ツガ林が続き、なかなかスズタケが出てこない)

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(尾根上部にさしかかるとようやく枯れたスズタケが出てくる)

左岸尾根を登っていて驚いたのが登っても登ってもお約束のスズタケがなっかなか出てこないことで、尾根左上手に日陰名栗峰東峰のランチ場が見えるようになると、ここでようやく枯れたスズタケが出現。

するとこれまたようやくツガ林を抜けて周囲には立派なブナやミズナラが目につくようになってきましたが、尾根上には比較的明瞭な切り開きが通っているものの、肝心のスズタケが倒れまくっていてそう簡単には歩かせてもらえません。

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(日陰名栗峰より鷹ノ巣山)

それでもそんなスズタケを分けつつ乗り越えつつのろのろ登っていくと、やがて右手から植林帯が合わさってじきに石尾根縦走路に飛び出しました。ここまで来ればあとは日陰名栗の南尾根と同様の防火帯が切られた尾根というか斜面を登って山頂へ向かうだけ。

行きがけのバスが混んでいたので日陰名栗峰東峰のランチ場にも誰かいるかもと思っていたら、実際にランチ場に着くと誰もいません。天気も展望も今ひとつでしたが、石尾根の防火帯はいつ訪れても気持ちがいいですね。心底のんびりできますよ。

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(ヤケト尾根上部はコメツガの立枯れが進み、明るい)

そんな気持ちよさにちょこっとお昼寝もしつつ休憩を終えたら、次はそのままヤケト尾根を下り始めます。

ヤケトの主尾根を歩くのは何年ぶりかなぁ??とにかくスズタケの枯死が進んで歩きやすくなっているのは当然のこととして、こちらも北面のコメツガの立ち枯れが進み、周囲が明るくなって雰囲気が変わりましたね。

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(ヤケトももはや和みの尾根と化したか??巡視路のやや上辺り)

そんな訳で下るにつれ尾根が広がると、周囲の自然林を愛でつつ広い尾根上をあちこちウロウロできるようになっていた事に驚いてしまいました。こんなの一昔前だったらスズの密藪に阻まれて絶対に無理だったのに。

もはやヤケト尾根は酉谷の右岸流域の尾根群と同様に、密藪の尾根から和み系の尾根に変貌しつつあると言う事なのでしょう。おかげで寄り道が過ぎて尾根中腹を横切る水源林巡視路に出るのに思いの外時間がかかってしまいました。

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(1247m峰附近の緩斜面・Part1)

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(1247m峰附近の緩斜面・Part2)

んで今回は巡視路は歩かず、久しぶりになおも尾根伝いに降りたんですけど、実はここからがこの日のハイライトで、カラマツの植林に挟まれた尾根上の狭い自然林が下るにつれ徐々に広がり、どう考えても素通りなんてできない素敵な緩斜面に変貌したのは全くの想定外。

もちろん周囲のスズタケは枯れている訳ですから周囲を歩き回るのに支障なんてなく、

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(1247m峰附近の緩斜面・Part3)
 
 
ヤケト尾根さん、今の今まで侮っていて本当にごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・
 
 
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(巡視路に入ると地震の影響もあったが通行できる)

と一人うわ言のように発しながら、ボーゼンと周囲を彷徨っていたと思います(笑)。

そんな素敵な緩斜面もカラマツ植林に変わるとそろそろ終わりも間近で、その植林を抜けると今度は新緑美しい自然林に変わって、まもなく尾根下部を横切る水源林巡視路(新道)に出ました。

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(日原川本谷にかかる吊橋)

巡視路に出ればあとは巡視路を辿って日原川本谷にかかる吊橋へ下る段取り。途中、一箇所だけ地震の影響か崩れている箇所があったものの、徐々に濃くなる緑にまだまだ見事だったミツバツツジを愛でつつ吊橋へ駆け下ったのでした。

しかし、日陰名栗峰の南北縦断というのは過去にもやっていたので、実のところ今回は登りの中ノ谷左岸尾根の様子がわかればイイやぐらいに思っていたのですが、下りのヤケト尾根には本当に参りました。その広い形状は個人的には好みでもあるはずだし、以前はスズタケが濃かったせいもあるんですけど、尾根中腹はカラマツ植林が大半で個人的に見る所なしと決めつけていたのは本当にお恥ずかしい限りです。

とにかく先ほども書きましたけどヤケト尾根はすでに和みの尾根に変貌しつつあるようですネ。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.05.04 (Wed)   晴 時々 曇
奥多摩駅 07:50→ 峰谷 08:30- 林道終点 09:30- 中ノ谷出合 10:00/10:10- 石尾根縦走路 12:05- 日陰名栗峰 12:20/13:05- 尾根中腹の巡視路 13:50- 尾根下部の巡視路(新道)14:45- 吊橋 15:00- 東日原 15:55
 

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【奥多摩 2011】」カテゴリの記事

コメント

kbさん、

そうそう今年はツツジばかりに目が行ってしまいますけど、今年はアセビも凄い花付きですよね。涼しいお陰でまだまだ愉しめますね。

日曜は秩父だったんですけど、個人的に秩父へ行くとアセビがヒカゲツツジに見えちゃうんですよねぇ(笑)。個人的にはあとはオオヤマザクラのマクロが今年も撮れたらなぁと思っています。

投稿: komado | 2011.05.12 23:49

7日はヤケト尾根の東側八丁山から鷹ノ巣でした。
八丁山附近のアセビがまだ見頃だったのは以外でしたがミツバツツジも見頃でしたね。
所々で桜も咲いていて何度目かの花見でした。
ヒルメシクイノタワに出る手前の尾根のスズタケはヤケト尾根と同じ様に枯れていました。
奥多摩のスズタケは枯れているのが目立ちますね。
新緑は綺麗でいいですね。

投稿: kb | 2011.05.08 11:32

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