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2011.03.09

ひさしぶりのはなにた

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(花新田・フクジュソウはごく一部で咲き始め。見頃は彼岸近くになりそう)

いやぁ、よくよく考えてみたら↑↑ここは丸10年ぶりでしたネ。(^^ゞ
ということで今回(03/05)は久しぶりに花新田へ行ってきました。

ええと・・・ここは過去に4年間ほど通っていたんですけど、当時から一部ガイドはあったもののまだ知る人ぞ知る存在だったものが、今のようにここまで人が入るようになったのは2000年代に入って某メジャー誌にガイドが載ったことと、インターネットの普及が大きかったと思います。なのでそれからずっとご無沙汰していたんですけど、早い時期なら人も少なかろう、ということでこの時期の様子見もかねての訪問です。

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(細久保最奥の家屋)

さて今回は朝のバスが無くなったせいではないのですが、珍しく車で毛附の駐車場(一日¥300)へ乗り付けてからのスタート。珍しい所から歩き出したおかげで毛附トンネル周辺で地元の方々が作ったシカやイノシシなどの木の動物(これがなかなか見事!)などを見られたのはちょっとした収穫でした。(^^)

そしてすぐに着くと思っていた細久保が意外に遠かったのは少々以外でしたが、10年前はまだ電気が引かれていた↑の最奥の家屋もとうとう廃屋となったようです。そおいや細久保が無住になったと聞いたのは5年ほど前だったかなぁ。。。

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(道は思いの外しっかりしていたが・・・)

なので細久保から先の道の状態が気がかりだったんですけど、前は広大な伐採地だった所が植林されたせいか、道はしっかりしていて難なく歩けます。

ただ周囲にはシカ柵が張りめぐらされていて、途中柵の扉の出入りが何度かありました。シカの侵入を防ぐためにも扉の紐はしっかり締めましょうネ。

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(手前の木が??・奥は4mほどのカツラ)

でも10年違うといろいろと変わった箇所があるのは当然のこととして、結局一番変わったのは自分自身なのかも知れません。とにかく歩いていても当時とは目に入るものが違うのがよ~くわかるのです。

たとえばシカ柵とシカ柵の間の荒れた沢で↑↑こんな4mクラスの大木達がいとも簡単に目に入るのはやはり今だからな訳で、昔は全く目に入っていなかったんですよね。しかし奥のカツラはわかるんですけど、手前の木がわかりません。詳しい人教えて教えて。

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(カラ沢を詰めていきます)

奥へ進むにつれ道は荒れてきますが、それもほんのひととき。まもなくカラ沢の二俣に降り立てばあとは左の沢を詰めるだけです。

さっそく沢を詰め始めると当初はあった水流もじきになくなり、代わりに雪が出てきます。

B110309f
(見上げれば素敵な渓畔林が)

今回歩いて一番気持ちよかったのがこの辺りで、程よく締まった雪のお陰で歩きやすいし、なにより周囲の渓畔林がなかなか良いですね。

歩き疲れてふと斜面を見上げれば、雲一つ無い青空をバックに立派な木々が目に入り、至福のひとときでした。

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(咲いているのはごく僅か)

登って登って、立派なシオジの倒木を越えるとそろそろ・・・なんて話を聞いていたので適当に登っていたら、あれれいきなり咲いたフクジュソウが目に入って、ここで花新田に着いたことを知ったのでした。

しかし周囲のスズタケが枯れたせいで周囲が広々と感じるのは決して気のせいではないでしょう。花はさすがにまだ咲き始めですが、周囲の地面をよ~く見てみるとすでにあまたの蕾たちが頭をもたげており、足の踏み場もありません。

B110309h
(標柱は健在でした! ^^)

なのでここは以前の記憶をたよりに遠巻きに歩く羽目になったんですけど、見た所、極端に荒れたとが花が減ったとかいう事はなさそう??ですね。

とはいえ花の最盛期のように境界を完璧に区別がつけられないので、沢をかなり上がった所でようやくランチと相成りました。

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(花新田を見おろす)

さてランチを終えたら後は下山、なんですけど来た道を戻るのもあんまりなので、稜線まで詰め上げてから峠ノ尾根経由で戻ることにして出発なのですが・・・

周囲のスズタケが枯れたお陰でかなり楽になったと思い込んでいたツメの登りが、実際はスズが枯れたお陰でスズ自体が折れ易くなってしまい、まったく手がかりにならなかったので別の意味でまたしんどい登りでした。

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(稜線上のスズタケはとうとう枯れてしまった)

とはいえ稜線へは30分弱で上がれたので、やはり密藪よりは楽だったのでしょう。稜線にはすでに大平山からのトレースがついていて驚きましたが、ホコリを払ってひと下りすれば、この稜線最大の見所でもあるブナの広場に出ます。

五年前の記事を見ると、稜線は当時からすでに落葉が始まっていたもののまだ緑の葉が残っていたのですが、今は完全に枯れてしまい、↑↑このブナの広尾根もブナを愛でつつ自由に散策できるのは果たしていい事なのか悪いことなのか。

B110309k
(峠ノ尾根のひとコマ)

それはともかくとして、秩父ならではな両神山や浅間山の姿を梢越しにちらちら見つつ、途中でまだ残っていた古い道標とも再会したら間もなく大ドッケで、今回はここで右の峠ノ尾根に入りました。

今回はさほど長いつきあいではなかった枯れたスズタケも間もなく途切れて、和やかな雑木林を交える辺りはこの峠ノ尾根のハイライトでしょう。ただ展望を密かに楽しみにしていた1050m圏の伐採地にシカ柵が張られて入れなかったのは、行きがけに想像できた筈ですね(笑)。

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(コナラの大木が立つ地藏峠)

そんな伐採地を過ぎれば、あとは地藏峠へ向け急降下。送電塔からは尾根伝いではなく、巡視路を辿った方が楽に峠へ降りられることを完全に忘れていました。

そして地藏峠に降り立てば、峠の北側からは毛附の駐車場が足下に見下ろせて、あとはお気楽に金倉橋へ下れるものだと思い込んでいたんですけど、

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(金倉橋への道はもはやハイキングコースではない)

実際に北の道を降りてみると、のっけから高度感のある急斜面のトラバースなのでちょっと嫌な予感がしてたら、やはりというか道は徐々に細くぐずぐずになり、その上溝状に抉れた小沢を渡らされたりと、これがなかなか素敵な荒れっぷり。もはやエアリアの赤実線コースでも、「ハイキングコース」でもありませんので、要らぬ神経を遣いたくない向きには南の川俣へ下る道を採った方が良いでしょう。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.03.05 (Sat)   快晴
毛附P 08:20- 細久保 09:15/09:25- カラ沢の二俣 10:30/10:45- 花新田 12:10/13:15- 稜線 13:40- 大ドッケ 14:25- 地藏峠 15:50/15:55- 毛附P 16:20
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
恥ずかしながら今日気がついたのですが、前のバケモノ沢の記事の山行きの日時がなぜか一月になっていたので、修正しました。実際は 02/26(Sat)です。<(_ _)>
 

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【奥秩父・秩父・奥武蔵 2011】」カテゴリの記事

コメント

ba_sobuさん、

ホント東北は・・・特に北上山地はかなり変化があるような気がしますが、三陸の状況があまりに酷いので、それがわかるのももう何年後になるかも知れませんネ。

そういえば奥多摩でも稲村岩のコースでちょっと崩落があったとか。だからこちらでも少しは影響があるのでしょう。でも尊仏岩って実在しているものなのですか?

投稿: komado | 2011.04.02 22:51

かずさん、

結局コメント返さないうちに4月になっちゃたけど、先月は涼しかったから今年は今でも充分にお花を楽しめそうですね。

ボクが大ドッケと言わずに「花新田」と言ってるのはむかし標柱にそう書いてあったからなんですね。もう文字は判別できないけど、残っていたのは個人的にちょっと感動でした。

> 地藏峠

そうぼくも川俣へ降りた時も嵌りました(笑)。でも細久保経由で降りる分には問題ないと思います。

投稿: komado | 2011.04.02 22:48

ここも、そして他の場所も 今回の地震で変わってしまったところあるのだろうか?

東北の山は 関係あるでしょうね

関東の100㎞もはなれている秩父 奥多摩 丹沢などは
地震は それほど地勢を変えないものなのか?
脆い崖や道が崩落していたりしているかもしれない?

丹沢塔の岳の尊仏岩は関東大震災で落ちてしまったと
聞いたことがあります

投稿: bz_sobu | 2011.03.20 18:29

僕は2009年3月21日(土)に行ってました~。
確かにお彼岸の頃が見ごろかもね。
あの時は鹿柵設置中でしたけど、やっぱり完成して、扉もあるのかあ。

>標柱は健在でした! ^^
あれって何が書いてあったのですか?

それにしても、スズタケの見事な枯れっぷりにはびっくりくり~w(☆o◎)w
ほんの2年でここまで変貌するなんて、何かの前触れでしょうか?
確かにあの尾根は急登ですよ。
ポキポキとスズタケが折れたら難儀したことも想像できます。

地藏峠からの道はどこも荒れているようですね。
僕がたどった道も不明瞭の上、急下降でした。
指導標にあった細久保に出る道はどうなんだろうね?

投稿: かず | 2011.03.17 23:11

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