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2010.03.29

城ヶ尾歩道の探訪 その4・一年ぶりにフジモク沢へ

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(一週間後はなんと雪・菰釣山シキリ尾根のひとコマ)

えっと・・・実はお彼岸の振替休日(03/22)にお花の様子見で前道志(楢山沢~楢峠~高畑山~倉岳山~トヤ山北尾根)の方を歩いてきたんですけど、最近ちょっと忙しいのでこちらで纏める事ができず、山歩きの記録倉庫の方のみにアップしました。もしお暇でしたらご覧頂けたらと思います。<(_ _)>

ということでここからが本題。しかし土曜(03/27)の天気のハズレ方には参りましたネ。とはいえ、それにもめげず今週も世附(世附川流域の山々)の廃道探訪をしてきました。今回は先週の続き、城ヶ尾歩道の未踏分を繋げるということで、先週切り上げたカワゴノ沢から尾根(カワゴノ沢左岸尾根)を越えてフジモク沢(荷干沢・本水沢)~中ノ丸南尾根下部の枝尾根・主尾根~白石沢の間を完全にトレースしてきました。

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(菰釣山シキリ尾根のひとコマ・Part2)

行く所は南関東では一番天候の不安定な丹沢ですので、基本的に山行きの際に最悪のことも一応は考えてはいるんですけど、曇るならともかく青根あたりから雪が降り出したのは全くの想定外でした。とはいえこの日のバスの乗客は少なく、月夜野行きはボクを含めて3人。そして道志方面のバスに乗り継いだのは私一人と普段通り(笑)。丹沢がホームの皆さんはわかっていらっしゃったのでしょうか・・・。

それでも雨じゃないので歩くのに支障は無く、助かりました。そんな訳ですから今週もサガセ西沢経由で甲相国境稜線に上がれば周囲は↑↑こんな銀世界。そして菰釣山に上がったら今週もまたシキリ尾根を下降。まずは城ヶ尾歩道が尾根を横切る1030m圏を目指します。

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(菰釣山シキリ尾根のひとコマ・Part3)

それでも思いもかけず雪に樹氷のシキリ尾根を歩く機会に恵まれたのですから、これはラッキーでした。美しい森林はいつ歩いてもやっぱり美しいものですね。

ただし雪に凍ったお陰かダニはつきませんが、下るにつれ雪や氷が溶けるので当然服は濡れます。それでもこの頃には雪がやんでいたので、午後になれば服も乾くだろうと構わずそのままいきました。

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(ブナ沢ノ頭と南東尾根<カモオキ沢右岸尾根>・シキリ尾根より)

城ヶ尾歩道が横切る1030m圏まで降りると、もう周囲に白いものは見当たらず、周囲は少し濡れているだけで先週とあまり変わらない感じになってました。ここから城ヶ尾歩道に入って、まずはカワゴノ沢870m圏二俣中間尾根の辺りを降ります。

「辺り」というのは、今回施業図の通りに尾根の東側やそこから西側へトラバースする箇所もできる限り忠実に追ってみたのです。実際歩いてみると道形のない箇所も多かったけど、下部のトラバース区間はそれなりに道形が残っていました。

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(城ヶ尾歩道は左・カワゴノ沢左岸尾根を乗り越える所にて)

カワゴノ沢(フジモク沢・本水沢・荷干沢790m圏二俣左俣)に降りると、先週は咲き始めだったハナネコノメは満開どころかすでに盛りすぎといった感じ。と、ここで世附ではハナネコと同様に早春の沢につきもののコチャルメルソウを見たことがないことにフト気がつきました。世附にはコチャルメルソウがいないのか、それとも単にボクが見つけられないだけなのか、はたしてどちらでしょうね。

対岸の植林尾根(フジモク沢790m圏二俣中間尾根=カワゴノ沢左岸尾根)にはスズタケが茂って見た目入りづらい感じですけど、いざ入り込んでみると明瞭な道が延びていました。そしてすぐ先には施業図通りに分岐があって、目的の城ヶ尾歩道はもちろん左でしょう。

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(カモオキ沢出合を目前に道は中央の崩落で寸断されていた)

その左の道を辿るとまもなく尾根上に上がり、そのまま乗り越すように北のフジモク沢へ下り始めます。この辺り道や周囲の様子から、そおいや去年というか丸一年前にこの道歩いたなと気がついて、なおもそのまま行くと十字路(これも記憶に有った)を越えた先で、道はカモオキ沢の出合(フジモク沢・本水沢・荷干沢870m圏二俣)を目前に崩落で寸断されていました。

去年、カモオキ沢出合側から逆にカワゴノ沢へ尾根を越えた時、カモオキ沢出合附近で尾根の取付がなかなか見当たらなかったのはこの為だったんだ、とようやくわかった反面、全く偶然に城ヶ尾歩道の一部を歩いていたことは驚きでもありました。

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(カモオキ沢出合<フジモク沢870m圏二俣>)

カモオキ沢の出合はブナ沢ノ頭南東尾根の末端が延びている所でここも一年ぶりの再訪。両岸共に一部植林があるのが玉にきずだけど、広々として好ましい所だし、おかげでのびのびランチをとる事ができました。

ランチをとり終えたら左岸側に延びる城ヶ尾歩道をなおも追いますが、ここから先はスズタケが被るものの道形が比較的明瞭になったのにはちょっと拍子抜け。その明瞭具合は世附言語で云えば??奥野歩道(旧東海自然歩道)のレベルでしょうか。ただ道形がわかりやすくなるとスズタケが絡むようになるのが嫌らしいというか、この辺りらしいですね。

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(カモオキ沢出合からは道形がやや明瞭になるがスズタケが煩い)

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(カワゴノ沢出合から最初の沢)

ただ沢を横切る所は藪から開放されるので、ここで一息つけるというかダニを払える(笑)。やっぱり歩いているとヤツが結構ひっつきますねぇ。。。なのでスズを漕いで解放されたらダニを払う、と言うのを繰り返す感じでしょうか。

そして二つ目の沢から三つ目の沢を越えてしばらく行くまではこの辺りで一番ヤブの濃い箇所で、基本スズタケが谷側に倒れていることもあって、この辺りは奥野歩道そのままの様子と言い切れると思います。

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(スズタケが濃い、奥野歩道のような箇所もあった)

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(こんなところも)

そんなスズの濃い箇所を抜けて、藪はまだ被るもののかなり薄くなって少し安心していたんですけど、実は今回ここからが大変な所で、徐々に東へ行くにつれ体にひっつくダニも比例して増えていくというオソロシー状況に。。。(^^;;;;;

これまでは沢と沢の間にダニを払えば良いぐらいだったのが、この辺りになるとスズタケやちょっとした灌木に体が触れる度にダニがどっちゃりとくっつく始末で(笑)、その度に必死にダニを払いながら進むという、七年前の金山沢と水ノ木沢ノ中間尾根を登ったときのことを想起させるようなヒドさ。

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(中ノ丸南尾根が近づくと藪は薄くなったが・・・)

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(中ノ丸南尾根を乗り越す手前か)

でも西丹沢ってなんでこんなにダニが多いのでしょう!これは雨後のせいなのか(この可能性が一番高い鴨)場所のせいなのか時期のせいなのか、よくわからないけど、個人的に今までの経験から少なくとも世附の辺りの於いては、自然林よりも植林下のスズタケの藪の方がダニは多いような気がしています。

そんなこんなでのろのろと東へ行き、見覚えのある鳥獣保護区の看板を見かけるとまもなく中ノ丸南尾根(白石沢右岸尾根)を乗り越しましたが、こちらにも同じ看板がありました。以前中ノ丸の南尾根を登ったとき、当時はまだ真新しかったこの看板の存在が不思議だったんですけど、そこに城ヶ尾歩道が通っていたから付けられてたんですね。でも今はこの辺りまで猟師さんが来る事ってあるのかなぁ。。。

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(白石沢へ向かう箇所も藪の薄い箇所はあったが・・・)

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(白石沢へ降りる所はこんな感じ)

中ノ丸南尾根を乗越すと再びスズタケが被る箇所が現れましたが、それも距離的には知れたもの。白石沢の沢音や対岸の白水ノ沢右岸尾根が近づいてくるとそろそろ白石沢も近く、白石沢に降り立つ直前に合流するはずの白石歩道との合流点はよくわからずに、ようやく白石沢に降り立ちました。

そこは一月に城ヶ尾歩道を信玄平まで辿ったときにおおよそ見当をつけていた所で、そこから道筋なりに左岸側へ辿ると自然と一月に取付いた切り開きに行けるようになっていて、この辺りの判断も間違えのないことがわかって、今回ここまでトレースできた事とこれまた二重の喜びでした。

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(白石沢出合)

とはいえ城ヶ尾歩道の大半をトレースできたのはいいのですが、この時点ですでに14時半近く。今は道志側のバスがない以上実は結構な時間で、ここから沢沿いに白水ノ沢出合まで延びている白石歩道を、今のペースで道を探りながら歩いていたのでは地蔵平に着く頃には日が暮れてしまいます。

なので白石歩道を歩くのはまた別の機会にして、帰りは白石沢~フジモク沢をそのまま下る事に。(^^;;; 一旦すぐ上流側にある桃ノ木沢出合まで往復してから、全身入念なダニチェックを行い、帰路につきました。

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(白水ノ沢出合)

白石沢にしろフジモク沢にしろ事前の情報の全く持ち合わせてないまま下降してしまいましたが、実際歩くとしんどい滝場もなく、フジモク沢と合流してから堰堤を二回ほど捲いたぐらい。実際しんどかったのは雨後のせいか水量が多くて山靴で飛び石徒渉をする時ぐらいだったのは幸い、というか実はこれもまた楽しいもの。

結局地蔵平には桃ノ木沢の出合直下から1時間30分弱と意外に早く着きましたが、この時間では細川橋で17時台のバスを捉えられるギリギリの時間。まぁ土曜日だし、そんなにガツガツしても山行きがつまらなくなってしまうだけなので、もう最終バスでいいや、と大杉歩道経由でのんびりと細川橋へ向かう事にしました。

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(大又沢林道ではフジザクラが咲き始めた)

ということで地蔵平からは先週と全く同じ行程。千鳥橋までの大又沢林道沿いも先週はダンコウバイが満開で周囲をほんのりと黄色く染めていたのに、この日はもうほとんど終わりに近くて、これまた盛りを過ぎていたフサザクラが目立つくらい。でも先週密かに期待して密かにフラれていたフジザクラ(マメザクラ)がこの日は咲き始めていて、この日はこの花を見られただけでもう十二分に満足だったのでした。(^^)

城ヶ尾歩道・・・当然の事ながらすでに廃道状態で、これまた当然の事ながら全く万人向けではありません。歩くのはもちろん個人の自由ですけど、歩くにあたっては「地形図とコンパスのみ」で確実な地形判断をできることが必須のスキルです。そして廃道歩きは後々のフォローのことを考えると尾根・沢・藪などの総合的なスキルも求められる、と心得てください。ダニもかなり多いし(笑)、相変わらずしつこいぐらいに余計な世話を焼いているだけなのかもしれませんが、念のため。

・・・・・☆
 
◆ 2010.03.27 (Sat)   曇 時々 雪
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:30-サガセ西沢ゲート 09:10- 菰釣山 10:10/10:20- 菰釣山シキリ尾根1030m圏 11:05- カワゴノ沢870m圏二俣 11:30/11:40- カモオキ沢出合 11:50/12:45- 中ノ丸南尾根乗越す 13:55- 白石沢(桃ノ木沢出合往復)14:20/14:30- 白石沢出合 15:00- 白水ノ沢出合 15:30- 地蔵平 15:45/15:55- 千鳥橋 16:15/16:25- 二本杉峠 17:05- 細川橋 17:45
 

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【前道志・道志・丹沢 2010】」カテゴリの記事

コメント

かずさん、

もちろん悪さをするマダニの類よん♪
ホント一昔前の奥多摩や大菩薩の方なら今の世附以上の藪なんてごく当たり前にあったのに、それでもダニに付かれることは本当に少なかったのでそんなものだと思ってたんだけど、世附は別格。オソロシーよ(笑)。

ボクは気をつけているから久しく食いつかれていないけど、一度つくと血を吸いきるまで本当に離れないし、無理をしてとると頭だけ残ってこれがまた危ない。そおいやデジカメはマクロが得意だから今度撮って持ってこうか??

投稿: komado | 2010.04.02 20:32

AKIOさん、

そちらはダニがいませんでしたか、とはいえこれは世附の辺り全体に言える事なんですけど、あちらもスズタケが徐々に枯れているので、あと10年もすると世附も日原のようになってしまうでしょうね。まぁダニが恋しくなったら??たまにはこちらの方はいかがでしょうか(笑)(^^)。

お話を聞くとミツマタお花見の人出は今でもありそうですね。ボクはもう18時近くに下山したので、ブナの湯も最終バスもハイカーの姿はなく、その人出が何か信じられないような気もするのです。

投稿: komado | 2010.04.02 20:02

komadoちゃんが遭遇したダニは悪さをするのですか~?

丹沢のヤブ漕ぎってしたことないからわからないけど、鹿が多いからダニも多いってことかな?
血を吸う系?

気が付かないだけかもしれないけど、僕はダニを肉眼で見たことないんですよ~。

投稿: かず | 2010.04.01 18:23

こんばんは。
>土曜の天気のハズレ方には参りましたネ。
まったく同感です。小生も久しぶりに丹沢、いつもは単独ですがこの日は3人で箒沢権現山~畦ヶ丸~世附権現山でした。陽だまりハイクを期待していましたが、箒沢ではミゾレがチラついていました。でも登り始めは植林で雑木に入る頃には止んだのでラッキーでした。

畦ヶ丸への登りはスズタケの中でしたが、ダニは大丈夫でした。ダニは世附方面だけなのでしょうかね?

帰りのバスは浅瀬入口から最終の一つ前に乗りましたが、まだミツマタの季節のためか座席は一杯でした。

投稿: AKIO | 2010.03.30 19:52

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