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2010.03.21

城ヶ尾歩道の探訪 その3・菰釣山南東面で真剣に遊ぶ

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(イデン沢<コモツリ沢・菰釣沢>枝沢の緩斜面に聳える大ケヤキ)

いやいや、当初は暖冬で今シーズンは雪がほとんど降らないだろうと思っていたら、それなりに降ってしまって(笑)ほぼ二ヶ月。ようやく世附(世附川流域の山山)の廃道探訪を再開することができました。(^^)(^^)

ということで今回は城ヶ尾歩道の西寄り。一月に歩いて打ち止めとなったイデン沢940m圏二俣中間尾根の東側斜面から東へ、イデン沢の枝沢(イデン沢940m圏二俣右俣)~イデン沢900m圏二俣中間尾根~840m圏中間尾根~菰釣山シキリ尾根1030m圏。そしてカワゴノ沢870m圏二俣中間尾根を降りてカワゴノ沢の870m圏二俣まで城ヶ尾歩道を辿ってきました。

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(雪は菰釣山山頂付近で僅かに残るのみ)

ちなみに一番大事な説明を忘れていたので、とりあえず城ヶ尾歩道のあらましを説明しますと、大栂南東尾根の中腹から大栂東尾根~イデン沢(コモツリ沢・菰釣沢)~菰釣山シキリ尾根の枝尾根やイデン沢の枝沢などシキリ尾根の中腹(おおよそ1050m~1000m)~シキリ尾根~カワゴノ沢~フジモク沢(本水沢・荷干沢)~中ノ丸南尾根(白石沢右岸尾根)の下部~白石沢~白水ノ沢右岸尾根~白水ノ沢~信玄平までの山腹を延々とトラバースする径路のこと(東側は白石歩道の可能性もあり)で、現在は当然のごとく廃道状態

一月に西の大栂東尾根からイデン沢940m圏二俣中間尾根の東側斜面と、東端の白石沢から信玄平は辿っているので、今回はその3という事になります。

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(菰釣山シキリ尾根のひとコマ)

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(城ヶ尾歩道がありました・イデン沢900m圏二俣中間尾根中腹)

これまた一月以来となる青根経由・道志までのバスは、なんと個人的に今までで最高の乗客数でかなりビックリしましたが、それでも下善の木まで乗ったのは私一人。今回は西沢経由で菰釣山に上がり、まずはシキリ尾根を下降。そしてイデン沢840m圏二俣中間尾根が分かれる1100m圏峰でシキリ尾根と分かれて中間尾根の方を下降。すぐ下の分岐で今度は西の枝尾根であるシキリ沢900m圏二俣中間尾根の方へ降り、尾根が広がった所でようやく城ヶ尾歩道の捜索を始めます。

とはいえさすがにすぐに道は見つからないので周囲を見物しながら捜索したのですが、この1020m圏あたりの西側の緩斜面はなかなか良い所でした。藪は薄く、周囲にはモミやブナ、そしてすぐ下にイデン沢の枝沢(イデン沢940m圏二俣右俣)を流れていることもあって立派なシオジやケヤキも目に入り、城ヶ尾歩道の道形を探しながら周囲をウロウロしていると、おっと!薄いながらもようやく見つかりました。

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(尾根から西の枝沢へ降りた所・スズタケがうるさい)

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(イデン沢の枝沢<940m圏二俣右俣>1010m圏二俣)

そうとわかれば後は辿るだけ、なんてのはやっぱり甘くて、四つ足の立派なケヤキを見て、すぐ西の枝沢の枝沢(イデン沢940m圏二俣右俣1000m圏二俣右俣・笑)へ降りる所がさっそく不明です。ここは枝沢へ降りて少し遡ると対岸に薄いながらもスズの被った道形をなんとなく発見。スズに埋もれながらもなんとか道形を残している道筋を辿ると、じきにイデン沢940m圏二俣右俣の1010m圏二俣(これでもかなりややこしいな)に降り立ちました。

この二俣はなかなか雰囲気の良い所で、ここから先もよく見るとそれなりのが対岸へ延びています。まずはこの二俣のすぐ下の先ほどの枝沢の枝沢が分かれている1000m圏の二俣確認してから、ベッタリついたダニを払い(暖かいしね)、沢で顔を洗って、なおも先を行きます。

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(ピタリとこの沢筋に到着・一月に打ち切った場所が対岸に見える)

が、この先は最初こそそれなりに歩けたものの、まもなくスズタケが埋もれだして行く手を阻みましたが、それにもめげず強引にトラバースしていくと見覚えのあるザレた沢筋が見えてきて、ようやくスズから解放されるとその沢筋でした。しかも一月に打ち切った場所が薄い道形の先に丁度目の前に見えており、ようやく辿り着いたこととその時歩いたルートに間違えがないこともわかって、これは二重の喜びでした。

とりあえず城ヶ尾歩道の西側は繋げたので今度は東側。とはいえ来た道をそのまま引き返すのはかなりしんどいので、ここはこの沢筋をすぐ下を流れるイデン沢940m圏二俣右俣へ下ってから、右俣を遡りました。実際に辿ってみると周囲は明るく広くて、渓相・林相・雰囲気はイデン沢の本谷より良い感じですね。

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(イデン沢枝沢<940m圏二俣右俣>に降り立ちました)

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(大ケヤキ・幹周りは5m弱か)

そして沢沿いに少し上がると、城ヶ尾歩道を捜索している時に見下ろしていた左岸側の緩斜面が目に入ったので沢から離れてそこへ這い上がると、その中で飛び抜けて大きいように見えた木が、実際目の当たりにしても本当に大きくてビックリ。少なくとも5m弱はある大ケヤキで、それはイデン沢の主とも云える風格があり、今回はその脇でランチをとらさせてもらいました。

それにしてもスズタケの蔓延るこの辺りで、なんとも雰囲気の良いランチ場があったのは幸運でした。ランチを終えたら北へそのまま斜面を上がって城ヶ尾歩道に戻り、今度は東へ辿り始めます。

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(900m圏二俣中間尾根を乗越してもこんな感じ)

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(スズから解放されても次はザレ場が・・・)

こちらも先程でないにしろスズタケがうるさかったのですが、スズが生えているように見えてもそれなりの労力でトラバースでき、藪を抜けるとまたザレた沢筋をトラバース。やがてイデン沢840m圏二俣中間尾根に上がるとそこは明瞭な撓みになっていて、尾根を乗越した先には今までより明瞭な道筋が延びていてホッとしました。

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(イデン沢840m圏二俣中間尾根を乗越す所・明瞭な撓み)

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(840m圏二俣中間尾根を乗越すと道形はやや明瞭に)

その道筋の見た目通り、この先は今までより歩きやすくなって(それでも道筋を捜索する箇所はいくつかありました)、尾根が広がることもあって周囲はなかなか良い雰囲気。

それでもザレ場のトラバースも何箇所かありましたが、それも歩きの良いアクセントといった感じで、それらをこなすとまもなくシキリ尾根と合流しました。

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(意外に道形が残ってるなぁ)

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(シキリ尾根<1030m圏附近>に戻りました)

シキリ尾根を下っている時、この辺りにそれなりの道筋が通っていたのを不思議に思っていたんですけど、もしかするとこれは城ヶ尾歩道の名残なのかも知れないと実際辿り着いてみて感じましたが、実際の所はどうでしょうね。

この先もカワゴノ沢870m圏二俣中間尾根が分かれる1030m圏峰を少し下った所から、北へそれなりに明瞭に延びていて躊躇なく先へ行けます。

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(カワゴノ沢870m圏二俣中間尾根上・道形はぼちぼち)

道筋はここからカワゴノ沢へ下って行く一方なので基本、尾根に沿いつつ辿っていきましたが、もしかすると下部の急斜面あたりはつづら折れになっているかも知れません。

下りだしてから15分ほどでカワゴノ沢に降り立ったら、行程的にも時間的にも今回は「ここまで」でしょう。全身くまなくダニチェックをして、顔をよく洗ったら、あとは忍橋林道へ登り返して帰路に就きました。ちなみに最後に付け加える形になりますが、地蔵平~千鳥橋の間はダンコウバイ、フサザクラ、ヤシャブシが満開で、キブシ、ネコヤナギ辺りは咲き始め。ミツマタは二本杉峠付近でも見頃、下ではすでに満開になっていました。

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(カワゴノ沢<フジモク沢・本水沢・荷干沢790m圏二俣左俣>の様子)

今回で城ヶ尾歩道の核心部は歩けたのであとは白石沢までの間、と言う事になりますけどこの辺りは植林の多い所なんですよね。なので今回のように楽しめる行程かどうかは実際歩いてみないとわからないけど、白石歩道との分岐も気になるので一度は歩かないといけないですね。しかしそれにつけても今回は世附自体が久しぶりと言う事もあって本当に楽しい、そして城ヶ尾歩道をうまく辿れた事もあって会心の山行きでもありました。

城ヶ尾歩道・・・当然の事ながらすでに廃道状態で、これまた当然の事ながら全く万人向けではありません。歩くのはもちろん個人の自由ですけど、歩くにあたっては「地形図とコンパスのみ」で確実な地形判断をできることが必須のスキルです。そして廃道歩きは後々のフォローのことを考えると尾根・沢・藪などの総合的なスキルも求められる、と心得てください。しつこく余計な世話を焼いているだけなのかもしれませんが、念のため。
 
・・・・・☆
 
◆ 2010.03.20 (Sat)   晴 時々 曇
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:30-サガセ西沢ゲート 09:10- 菰釣山 10:05/10:15- 菰釣山シキリ尾根1100m圏峰 10:45- 城ヶ尾歩道捜索(イデン沢900m圏二俣中間尾根)-10:55/11:15- イデン沢枝沢(イデン沢940m圏二俣右俣)1010m圏二俣 11:35- 引き返し地点 11:55- イデン沢枝沢の緩斜面 12:05/12:55- イデン沢840m圏二俣中間尾根乗越す 13:25- シキリ尾根1030m圏 13:45/13:55- カワゴノ沢870m圏二俣 14:10- 忍橋林道終点 14:25- 地蔵平 15:10/15:20- 千鳥橋 15:40- 二本杉峠 16:20- 細川橋 16:55
 

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コメント

ba_sobuさん、

いえいえまだまだ済んでませんことよ。二月は通えませんでしたからねぇ。あと今年は新緑の季節の世附も見てみたいと思っています。とある花もいたらいなぁということで(笑)。

ということで今シーズンはちょっとだけ行動パターンが変わるかも知れません。

投稿: komado | 2010.03.26 22:56

会心の一日 無事終えられて
おめでとうございます
この冬の山遊びを、心おきなく?済ませ
読者?もいっしょに 楽しませていただきました。ありがとうございます。
 
次は 春の・花の・芽ぶきを・楽しむ山遊びですね  (^^)

投稿: ba_sobu | 2010.03.23 21:39

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