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2008.12.21

樅ノ木沢西沢を繞る尾根・黒木を愛でる

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(樅ノ木沢ノ頭南尾根上部にて)

さてさて、ここのところ定期的に雨や雪が降ってくれているのでスズタケの埃も立たず、キレイに保たれてある意味ヤブ日和が続きます。そうなると自然と雪のない、標高が低めな西丹沢になっちゃいますネ。

ということで今回(12/20)はバス利用の西丹沢にチャレンジ!ということで道志側の御正橋から甲相国境稜線のブナノ丸に上がり、西沢 樅ノ木沢中間尾根たる樅ノ木沢ノ頭南尾根を下降。そして樅ノ木橋から樅ノ木沢ノ頭南尾根西隣の樅ノ木沢 西沢右岸尾根を辿って国境稜線へ登り返し、稜線を高指山まで縦走。平野へ降りるコースを組んで歩いてきました。

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(樅ノ木沢ノ頭というか油沢ノ頭というか1306m峰)

前にこちらでみなさんで利用しましょう!と宣っておきながら(笑)青根・道志へ向かうバスに乗ったのは二年半以上ぶりのこと。しかし三ヶ木から月夜野行きのバスにハイカーが10名程乗っていたのには驚きました。12月だというのに。そして月夜野から長又行きに乗り継いだのも毎度のごとく私一人・・・ではありませんでした。

御正橋でバスを降り、雲一つない青い空に似合わない、というか今の時期とは考えられないほどの意外な暖かさに驚きつつさっそくブナノ丸へ向かいます。雪はブナノ丸直下でその名残をわずかに残すのみ。ブナノ丸に上がったら、富士に南アに八ツにと展望のよくなった甲相国境稜線を西へ向かいます。

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(モミやツガの黒木が多い・樅ノ木沢ノ頭南尾根)

エアリアで樅ノ木沢ノ頭とされている1306m峰への登りにさしかかる手前の小さなピークに「樅ノ木沢ノ頭」と書かれた道標があったのには何か理由があるのでしょうか?それはともかく1306m峰へ登り返してから少し戻った所から南へ派生しているのが樅ノ木沢ノ頭の南尾根。意外やマーキングが複数ありましたが、さっそくスズタケの中を下り始めます。

最初は明るい雑木の許、スズはそれなりに深いものの下道があるようなのでそれを探りながら降りる感じ。それがじきにモミやツガが目立つ黒木主体の林に変わったのですが、それは丹沢初心者の私でも珍しくない光景だと今はわかります。でもなおも下っても黒木並木は続いて、ふとお隣は樅ノ木沢だったなー、と気がつきました。これは言い得て妙じゃなくて、樅ノ木沢の由来自体が周辺の林相から来ているのでしょうね。

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(南尾根下部もヤブは薄くなるがこんな感じ)

じきに立派なツガの巨樹を見ると尾根の分岐がある1120m圏にでて、ここからひと下りすると突然という感じでスズタケが薄くなって再びマーキングが出てきましたが、そこにはビリ沢歩道の文字が・・・。この樅ノ木沢ノ頭の南尾根を通る径路がビリ沢歩道なのかなぁ?でもビリ沢って西丸の方の沢だよな。。。

それはともかくこの辺りからはヤブも薄くなり、踏跡も明瞭になって歩きやすくなります。黒木に覆われた1004m峰を越えても黒木はなおも続いて、というより下れば下る程その木々が立派になっていく様子がこの尾根の一つの見所でしょう。3m級の木々も多くなかなか見事です。(^^)

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(西沢 樅ノ木沢出合にて)

そんな自然林から植林が混ざりだすと尾根末端は間近。末端近くで明瞭な道筋が尾根を乗り越していたのでちょっと西へ辿ってみたのですが、西沢を渡ると林道のような感じになって対岸の尾根へ上がっていました。これはおそらくですけどこのあと登り返す予定の対岸の尾根(樅ノ木沢 西沢右岸尾根)を通る樅ノ木林道につながっているのでしょう。

調査が終わったら尾根末端の西沢と樅ノ木沢本谷の出合に着地。白砂の明るい、そして緩やかな流れの樅ノ木沢の素敵な様子(石組み風の堰堤がとにかく惜しい・景観をちょっとは考えたんだろうけど)に軽く感動を覚えつつ、今度は樅ノ木橋を目指して沢を下り始めます。

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(樅ノ木橋にて)

沢床が広いのでまずは右岸を行き、それに行き詰まると左岸へ。その左岸の斜面には沢を高捲くように径路が延びていて、それを辿ろうとしたんですけどスズタケに灌木が茂って歩きづらくなったのでまたまた沢歩き。すると広いナメがこれまた素敵でこのまま・・・と思ったら滝に阻まれましたが、もう先には樅ノ木橋が見えていました。

ここで左岸に移り、スズの斜面をよじ登ると先ほどの径路に出て、樅ノ木橋に到着。ランチ場はココしかなかったんですけど、日当たりのいい明るく小広いところで助かりました。人が来るわけないのでおかげでのんびりさせて頂きました。

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(西丸と北東尾根を見上げる・樅ノ木沢 西沢右岸尾根中部より)

そおいや6年半前、私自身の初めての西丹沢も水ノ木に降り、菰釣橋でランチをして、そのあと金山沢と水ノ木沢の中間尾根を登り返したダニまみれの山行きでした(笑)。菰釣橋の現在の様子も気になりますけど今回の所は往復するだけの余裕がないので、それは諦めて休憩を終えたらこれからまた登り返しです。樅ノ木橋を渡った対岸の植林尾根が目的の樅ノ木沢 西沢右岸尾根なのでさっそく尾根に取り付き再スタート。

こちらは植林のモミとヒノキに分けられた中、スズタケも生える暗い尾根。普段だったらガッカリするところなのでしょうけど、この日は気温が上がって結構暑くなっており、日差しの入らない真っ暗な尾根はこの日に限って言えば却って歓迎でした(笑)。とはいえ登っても登っても植林がなかなか切れてくれません。

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(右岸尾根上部の藪はそれほどでもない)

それにこちらの方はスズタケ自体が枯れ始めている感じで先の樅ノ木沢ノ頭南尾根よりも歩きやすいのに、なぜかマーキングが見当たらないのはあちらが曲がりなりにもビリ沢歩道と云われる??径路だったからなのでしょうか。

それでも尾根が国境稜線へ向けて急になると植林はようやく切れて、かわりに岩がちになり、スズタケもそれなりに茂ってきますが、それも歩きの良いアクセントと言った程度。お陰で歩みはスムーズで2時間とかからずに国境稜線に上がってしまいました。

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(御正体山の巨体・甲相国境稜線より)

あとは平野へ向け帰路につきますが、先ほどの中間尾根を意外に早く登れたので時間的に高指山までは行けそうです。

ブナの美しい稜線の先に逆ので富士が見えるロケーションは新鮮だし、右には御正体山の巨体が聳え、そして左には懐かしの西丸や世附川流域の山々が見えます。そおいや御正体山も久しく訪れていない事を思い出しました。

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(高指山への道すがら)

そして富士岬平や高指山からは山行きのフィナーレに↓↓↓こんな光景が待っていました!

夕暮れの逆光の富士もこうやってみるとなかなかのものですね。そんな光景を飽きることなくボーッと眺めてから平野へチンタラと下ったのでした。

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(高指山より)

さて、今回久し振りに平野から高速バスで帰ってみました。下山途中にケータイで予約できるというのも時代ですねぇ・・・というか何を今更というか、利用するのが遅すぎですね(笑)。

帰りは速いし、ゆっくり眠れるし、それに平野から相模湖まで1150円という富士急の大月~河口湖間の料金とほとんど変わらないその驚異的とも云える安さも魅力的です。おかげでちょっと変化をつけて魅惑の西丹沢の山歩きを楽しむことができました。(^^)(^^)(^^)

・・・・・☆

◆ 2008.12.20 (Sat)   晴
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 御正橋 08:30- 前ノ岳 09:25- ブナノ丸 09:40/09:50- 樅ノ木沢ノ頭 10:20- 1004m峰 11:05- 西沢 樅ノ木沢出合 11:35- 樅ノ木橋 11:50/12:15- 甲相国境稜線 13:55- 大棚ノ頭 14:40- 高指山 15:35/15:45- 平野 16:25
 

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【前道志・道志・丹沢 2008】」カテゴリの記事

コメント

茄子さん、こんばんわ。
ホント、樅ノ木沢は短かったけどあの明るさは本当に印象に残る沢でした。先が読めればあそこでランチをとりたかったです。

ちなみにイデン沢の方はナメらしいナメは少ないです。正直遡行のおもしろみと言う意味で云ったらあまりないような気もしますけど、茄子さんのことですから、茄子さんの目で興味深いところを見いだしてくれるのかも。ただあそこをめぐる山稜の自然林は一見の価値ありですヨ。(^^)

投稿: komado | 2008.12.24 19:12

AKIOさん、こんばんわ。
あらあら二週前でも10名程とはあのバスも結構利用されているみたいですね。大して使ってないんですけどなんだか安心しましたよ(笑)。

冗談はともかく、あのバスの車中から見る大室山は本当に大きくて凄い存在感。車からの車窓を見てからあの山が信仰の対象になっていたことを理解した、そんな瞬間を思い出しました。大室も個人的に課題が残っているので機会を設けて訪れたいですね。(^^)

投稿: komado | 2008.12.24 19:07

樅ノ木沢、このあたりは滑の綺麗な沢が多いようですが、ここもそうなんですね。おまけに白砂ですか。羨ましいかぎりです。そう言えば、先日のイデン沢は滑の話がありませんでしたが、あちらは滑なしですか?
それから、今年はとても暖かい12月で、西丹沢のダニはどうかと思ってましたが、どうやら杞憂だったようです。

投稿: 茄子 | 2008.12.23 18:50

こんばんは。菰釣山に続いての西丹沢シリーズ、楽しんで読ませていただいています。小生は6日(土)に、この土曜日限定のバスで、橋本ー三ヶ木ー月夜野ー久保で大室山茅ノ尾根を登りました。初めて乗りましたが、歩き出しの時刻も早いし気に入っています。うまくルートを選ぶと楽しめそうです。この時も三ヶ木からは10名ほどのハイカーが乗っていましたが、焼山登山口、西野野、伏馬田入口、東野などで三々五々下車して、富士急バスに乗ったのは小生と菜畑山へ行く単独行の人だけでした。小生も今まで「休日運休」という言葉の解釈を間違えていましたが、富士急バスもあいまいな表現で客を逃がしていると思います。

投稿: AKIO | 2008.12.22 22:23

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