2006.10.30

浅間山を見に行くつもりが・・・

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(紅葉は旧碓氷峠付近が盛り)

ここを見ている方はおそらくご存じのことと思いますが、最近かずさんが幹事役となっていろいろとタクシー相乗りをしています。

そんな中、以前から「二度上峠へ行かない?」って誘われていて、最初は「それどこよ~」って感じだったんですけど、いつも同じ山域ばかり歩いている身にはたまには別の所を歩くのも悪くないし、なにより浅間山すぐ東の山稜だから浅間の雄姿を間近に見られるのも魅力的だな、と思って浅間のエアリアを購入。先週の土曜(10/28)にとうとう実行の日を迎えました。

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(小天狗附近より浅間隠山方面)

体育の日の連休に飯豊から南アに転進したこともありお金が多少余っていたので、今回は旅行気分も味わいたくて集合場所の高崎駅まで新幹線を使いました。ずっと立ってたけど(笑)。でも高崎って意外に近かった。最寄りのJRの駅からの運賃は石和へ出るのとなんと同じだったのです。

そして今回は高崎駅でお昼用にと名物でもあるだるま弁当を奮発。集合場所の改札に向かうとすでにかずさんがいて、その後ゴン太さんが、そしてリブルさんは??と思ったんですけどみんな顔を知らず(笑)ちょっと困ったな~って話していたら、近くにザックを担いだ単独の方が立っていたので、かずさんに聞きに行ってもらったら何とリブルさんとのこと。ここでようやく全員が集合して、さっそく西口へ向かい予約していたタクシーに乗り込みます。

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(鼻曲峠への下りしなより大天狗)

やっぱりタクシーはバスに比べると全然速いですね。1時間10分ほどで二度上峠にたどり着きました。(¥13060) でも朝から今ひとつの天気は峠についても変わらず、目の前に見えるはずの浅間もガスに覆われ見えません。峠でお話をしながらストレッチしてから、浅間隠山へ向かわれる三人と別れてまず南の鼻曲山へ向かいます。

稜線は紅葉どころかすでに落葉完了寸前で、クマザサの敷き詰められたミズナラの疎林はなかなか素敵です。時折残っているカエデやツツジの紅葉を愛でながらすいすい行き、意外や一時間半弱で小天狗に着いてしまいました。ここまでで出逢った人はひとりのみ。二度上からは浅間隠に行かれる人が大半のようですね。

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(留夫山への登りしな)

でも長日向からの道を合わせるとハイカーが一気に増えます。折角の展望も時折ガスが晴れて周囲の様子が見れるぐらいで浅間も裾野が見えるぐらい。でも西側の緩やかな感じはこれが晴れていたら・・・とその様子は容易に想像がつくだけに・・・。

大天狗もガスっていたし、すでに霧積温泉からの登山者でいっぱいだったので半ば素通りする感じでなおも南へ向かいます。でもあれだけ多かったハイカーも鼻曲峠から先へ行くとぱったり。鼻曲山はどうやら霧積や長日向から歩かれるのが大半のようです。

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(お昼はたかべんの だるま弁当 ^^;;)

この辺りからカラマツの黄葉がつづき晴れ間も多くなり、ようやく気分もノってきます。そして何と一等点峰だった(!)留夫山に着くと、梢越しながら浅間の山頂部だけがその姿を現してくれ思わずひとり歓声を上げてしまいました。

ランチも留夫山直下の気持ちよい雑木の緩斜面で頂きました。ちなみにお弁当に付けられている紙には「閑雅静寂な境地で禅の心と季節の味覚を楽しむ普茶料理の深い味わいを存分にお召し上がりください」と書かれており、今はまさにそんな感じ。(^^) 余談ですがボクのオヤジが新潟の人間だったので子供の頃からだるま弁当はよく食べていたのですが、煮物が多く子供の頃は正直あまり嬉しくなかった、このお弁当が美味しいと思えるようになったのは大学生になってからだったように思います。

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(旧碓氷峠にて)

そんなちょっと幸せなひとときを過ごしたら、腰を上げてなおも南へ向かいます。留夫山を過ぎると伐採後の若い二次林に変わり、道は尾根の中心に延びているというか掘れている「もと登山道」と思われる溝を右左へ何度も渡りながら下る感じ。

そして周囲が立派な雑木林に変わるとここでようやくきれいな紅葉黄葉が見られるようになり、心もちょっと浮き立ち良い気分になるとあっけなく旧碓氷峠に降り立ちました。

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(旧中山道・909m峰手前だったと思う)

紅葉は峠附近が最高潮。曇っていたのは惜しかったけど、古道の面影を残す峠の良い雰囲気と相俟ってこの日一番の良い所。車道(R18)の方は何遍も通っていたけど、こういう歴史のある道はやっぱり雰囲気が違うな、と改めて感じたのでした。

旧碓氷峠からはどちらへ降りようか道中ずっと迷っていたのですが、意外に早く着いたので横川へ下ることにして、道標に従い旧中山道に入ります。

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(旧中山道の北向い馬頭観音)

さてこの旧中山道、降り始めこそ軽井沢から延びている廃道化した林道を行く感じで、途中に別荘だったと思われる廃屋も残っていたりして雰囲気はいまひとつでしたが、山中茶屋跡からしばらく降りるとようやく山道になって一安心。道標こそ少ないものの道は広いし、安中遠足(おそらく)と書かれた謎の標識もあって迷う心配は無いでしょう。それに松井田町で付けられた説明書きがたくさん立てられており、古を偲ぶアイテムも豊富で飽きさせません。

個人的には座頭転がしから北向い馬頭観音の間が左手に沢を見ながらの伸びやかな雑木の美しい道で、一番素敵だなと思った箇所でした。

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(横川まではアプトの道遊歩道を・旧丸山変電所にて)

結局急いでもいないのにR18の通る中山道口のバス停へ降りるのに二時間とかからず、長いかな~?と思っていたコースも終わってみれば程よい一日コース。南画を思わせる裏妙義のシルエットをボーっと眺めれば、あとはアプトの道遊歩道を辿って横川駅を目指すだけ。

アプトの道はR18をくぐり、峠の湯に出た所で本線に接続するんですね。線路を残して舗装された上り線が遊歩道になっており、ふと上を見上げるとまだ架線がかかっている・・・(ToT)。でも右手の下り線が今すぐにでも電車が走れるように見えたのが不思議だったんですけど、丸山変電所に着く直前、妙な音がするのでなんだなんだ??と思っていたらなんとトロッコが!横川から峠の湯まで運行しているんですね。ビックリです。

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(妙義のシルエット・R18の下りしなより)

それに遊歩道も観光客が意外に多くて、その筋と明らかにわかる人は少なかったです。それに横川駅周辺もかなり変わっていて観光地化していました。ひっそりとしているのかな?と勝手に思っていたのも全くの杞憂でした。

んで横川駅に着いたら、おぎのやの本店に寄ってこれまたボクにとっては贅沢にカツ丼とビールで〆。えっ、何で釜めし食べないかって??だって釜めしはその気になれば近所で売られることがありますから(笑)。それにおぎのやのお弁当だったら玄米弁当が好きなんですけど、量が少ないしなぁ。。。

今回お目当ての浅間山は残念でしたけど、awayの山を歩くのはやっぱり新鮮ですね。それにプラスして今回はいろいろと旅行気分も味わえて楽しい一日でした。幹事役のかずさんをはじめ、ゴン太さん、リブルさん、本当に有り難うございました。また機会がありましたらヨロシクお願いしますね。

・・・・・・☆

◆ 2006.10.28 (Sat)  曇 時々 晴
二度上峠 08:55- 鼻曲山(大天狗)10:35- 留夫山 11:30/12:10- 旧碓氷峠 13:05- 山中茶屋跡 13:40- 弘法の井戸 14:35- 中山道口BS 14:55- 旧丸山変電所 15:20- 横川駅 15:45

だるま弁当 ¥900
高崎駅~二度上峠 タクシー ¥13060(・・・を四等分)
カツ丼(おぎのや) ¥650
缶ビール(おぎのや) ¥300
 

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2006.10.16

深閑、黒木の地蔵尾根

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(仙丈ヶ岳より地蔵尾根)

三日目(10/10)は昔から歩いてみたいと思っていたもう一つの尾根、地蔵尾根を辿って伊那側の市ノ瀬(伊那里)へ降りる行程。地図を見てもわかるように標高差2100m以上ある長い尾根ですが、帰りのバスの時間が決まっていたこともあってのんびり眠ってしまい、今回は周囲が完全に明るくなった6時半のスタート。ゴン太さんはすでに出発していました。

まずはもう一度仙丈の山頂に登って、おそらく今回の山行きで最後になるであろう展望を楽しんでから下山開始。松峰の分岐に戻って、さっそく地蔵尾根に入ります。

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(苔むすシラベの自然林)

分岐から暫くは森林限界上のたおやかな尾根歩き。尾根左手の大仙丈岳西面のド迫力な斜面を見ながらすいすい下り、尾根が右へ曲がる辺りからダケカンバが現れると、まもなくシラベの幼木やシャクナゲで埋まるシラベの中木林に変わります。

降りるにつれシラベの木は徐々に高くなり、いつしか苔むした成木林になっていい雰囲気になってきます。(^^)

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(だけかんばの黄葉)

急な下りも落ち着き、ここからが期待の持てる所だな・・・と思っていたら、ここで予想外にお腹が減ってしんどくなってしまったので、平坦な場所を見つけて早過ぎるランチというより二度目の朝食(笑)。

苔むした静かな黒木の林の中でとる食事はまた格別で、まだ先が長いのにちょっとだけのんびりしてしまいました。

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(シラベ林の中の紅葉)

南へ丸山の尾根を分けると黒木の中にダケカンバやナナカマドの紅葉が混ざるようになり、ウデの悪い写真ではうまく表現できませんが、これもまたなかなかのもの。滅多に歩かないこともあるけど、こんな黒木の林が延々と続く尾根道もまた素敵ですね。

地蔵岳手前の2400m圏のピークは周囲が開けており、思いもかけず展望を楽しめたのもまた良いアクセントでした。

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(2400m圏のピークより地蔵岳・バックは中ア)

その2400m圏のピークから鞍部に降りると道は地蔵岳を右に捲き始めるのですが、その分岐を見落としてしまい、今までしっかりとついていたマーキングを見かけなくなったので「なんか、おかしいな~」と気がついた時にはすでに地蔵岳の三角点に上がっていました。(古くて判別できない大きい標識の上にK氏の標識あり)

でもこの地蔵岳の広い山頂も素敵な所で、ここでも思わず小休憩。
三角点から少し戻ると北へ明瞭な尾根が分かれていたのでその尾根を降りるとまもなく登山道と合流。ここにはしっかりマーキングがついていたので、先の分岐は林の雰囲気に呆けていて見落としていたのでしょう。

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(地蔵岳を過ぎるとコメツガ林に変わる)

地蔵岳を過ぎると今まで続いたシラベやトウヒの林からコメツガ林に変わって行きます。こちらも当然ながら雰囲気は悪くないけど、このあたりから松峰小屋分岐へ下るまでが道筋が不明瞭だったりコメツガの幼木が被って藪っぽかったりするので、一番慎重にマーキングを追わなければいけない所です。

そんな道も再び尾根に乗るようになり、周囲がスッキリするとまもなく松峰小屋への分岐に着きました。

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(松峰小屋にて)

この分岐も立派なコメツガの木々に囲まれた所で、分岐から小屋へは道標に従い左(南)の斜面を下ります。所要時間は下り4分登り6分といった所でしょうか。

小屋はしっかりとした建物ですが、中にはいると窓が一つしかないせいか暗く、隙間があったりして泊まるに支障はないけどやや荒れている印象です。エアリアの水場マークはおそらく小屋下の沢筋と思われますが、まとまった雨が降った後なのに水の流れていた様子がまったくありません。まだ先が長いのでここで切り上げましたが、もしかすると沢をもっと下るとしっかりした水場があるのかも知れませんね。

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(2087m峰を過ぎるとカラマツ林に)

分岐に戻って、2087m峰に登り返し北へ下りはじめると、今までずっと続いていた黒木の自然林はおしまいになり、ここからカラマツの植林が続きます。カラマツはすでに色づきはじめておりそれなりに雰囲気はありましたが、松峰の長い長い捲き道を捲き終えたら、すでに若干飽き気味。。。

次のピーク群も南に捲いてしばらく降りた所で、ゴン太さんが休んでいたのでちょっと挨拶をして先を行かせてもらいます。するとまもなく林道終点に出て、ここには松峰分岐以来となるまともな道標が立っていました。

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(林道に出てようやく広葉樹の紅葉に)

あとは林道歩きと山道歩きを交互に交える感じ。分岐には必ず道標があり見落とすことはないと思いますが、肝心の道の方がろくずっぽ歩かれていないせいでしょう、倒木に藪が被ったりと若干荒れ気味です。ここでようやく広葉樹の紅葉が見られましたが、ごく一部で基本的には下までカラマツ植林が続きました。

そして「孝行猿の碑」を見るとまもなくというかようやく柏木の集落に降り立ちました。孝行猿の碑からは道標がマメにあったので、もし地蔵尾根を登りにとる奇特な方がいらっしゃったら、この「孝行猿」の標識を追えばいいと思います。

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(市ノ瀬の様子・三峰川を渡る橋より)

ここまで来たら市ノ瀬はもうすぐだと思っていたら、ここからが長かった。結局伊那里のバス停まで40分ほどかかってしまい、仙丈からの実働時間はだいたい6時間40分。個人的にのんびり歩いたわけではありませんのでエアリアのコースタイムで歩くのはけっこうキツいと思います。

んで、ようやくたどり着いた伊那里のバス停で高速バスの時間を確認しようとしたら、なんと高速バスのバス停が入浴に寄ろうと思っていた入野谷始発に変更されていました。ということで入野谷(おそらく学校跡に建てられたと思う)へ行きさっそく入浴。お風呂から上がると丁度ゴン太さんが入ってきて、ゴン太さんの入浴後ふたりでビールで乾杯して今回の山行きを〆ました。

そして帰りの高速バス(南アルプス号)は入野谷から乗り換え無しで日野バス停までひとっ飛び。これで¥3000チョイは安いです!途中の双葉SAで休憩があるので小腹も満たせるし、とにかく乗り換えがないのが素晴らしい。今回初めてバスに乗ってみてその楽さを実感できました。とはいえ、ハイシーズンの休日は高速の渋滞があるからこちらが絶対にが良いとは言い切れませんけどね。

・・・・・☆

◆ 2006.10.10 (Teu)  快晴
仙丈小屋 06:25- 仙丈ヶ岳 06:45/07:00- 松峰分岐 07:10-(途中休憩40分)- 地蔵岳 10:00- 松峰小屋 10:35/11:00- 松峰北鞍部 11:55- 林道終点 12:30- 柏木 13:50- 市ノ瀬(入野谷)14:30

入野谷 入浴料 ¥500
缶ビール ¥280
伊那里~中央道日野BS(高速バス・南アルプス号) ¥3050 
 

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2006.10.14

錦繍の南ア銀座通りを歩く

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(早朝の黒戸尾根を見下ろす)

さて2日目(10/09)は甲斐駒にあがってから仙丈ヶ岳へ向かう行程。間に北沢峠を挟んでいるので稜線漫歩とは言い難いし、人が多そうでもあるけど紅葉と展望、そして前日大荒れだった山頂附近の様子がどうなっているのかがかなり楽しみです。(^^)

山肌の紅葉と相俟って周囲が鮮やかに朝焼けの色に染まる中、七丈小屋をスタート。風はまだ強く吹いていましたが前日のような強さではなく、そのお陰か気温は高めで助かりました。

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(八合目より)

テンバを過ぎてひと登りした所で日の出を迎えてなおも気分良くせっせと詰めていきますが、やはり高い所はちょっとしんどい。ペースをゆるめて一歩一歩ゆるゆる行くことにします。

やがて周囲のダケカンバがなくなると展望がひらけて、鳳凰越しの富士に、奥秩父、八ツ。そして白くなった北アは乗鞍から後立山の方までともうどこも見え見え状態。途中、そんな北アを狙って撮っている人もいました。

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(甲斐駒山頂直下だと思う)

八合目を過ぎると巨岩の間を縫うように行くようになり、梯子や鎖場も難なくこなしてなおも行くと、をを!前日の名残であろうハイマツや草木についた霧氷がちらほら出てきます。実は霧氷を見るのも本当に久しぶりのことで「よく残ってくれたよっ!」とおもわず叫んでしまいました。

じきに北岳も見えるようになり、そんな中をルンルン気分で行き甲斐駒神社の本社に参拝すれば山頂はもうすぐ先。山頂に着くとすでに10名程のハイカーがいましたが、これは少ない方だと下りだしてからよ~くわかりました(笑)。

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(直登コースより駒津峰を見下ろす)

そしてここで行く先の仙丈ヶ岳や南部の山山ともご対面。こちらや中アは白くなかったけど、奥の御嶽や白山はさすがに白くなっていました。

そんな爽快さにここでもう少しのんびりしたかったのですが、ここから仙丈へは稜線漫歩の類ではなく、一度大きく下って登り返す感じなので適当な所で泣く泣く切り上げざるを得ません。そして行ったことのなかった摩利支天へ向かうつもりでさっそく下りはじめたら・・・。

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(仙水峠への下りしなより)

何と間違えて直登コースを下ってしまい、それに気がついたのはかなり下ってしまった後のこと。もう登り返すのはしんどいので諦めてそのまま下りましたが、ここでふと駒津峰の方を見るとすごい数の人人人。これだけ人がいれば直登コースの方も途切れず登ってくるわけで、ここは石を落とさないよう慎重に下りました。

そしてようやく直登捲き道分岐に降りたらここからが人出の最高潮で、ハイカーで溢れかえる駒津峰で少し休んでいる間にも次から次へとハイカーが上がってきます。さすがは甲斐駒。でもそこから振り返った美しい山姿はやはりさすがは甲斐駒だったのです。(^^)

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(仙水峠附近より仙丈ヶ岳)

尾根伝いの道は以前歩いたことがあるので、今回は仙水峠へ降りて駒仙小屋(いつの間にか長衛小屋から名前が変わっていたのですね!)に出る道をとりました。紅葉は仙水峠へ降りるまでが最高潮で、ダケカンバやカラマツの黄色にナナカマドの赤も鮮やか。そして双児山の山腹は黒木の緑とダケカンバの黄色がこれまたいい感じ。

あれだけたくさんいた人もはじめてだった駒仙小屋への道に入るとぱったり。この道、沢の水量は豊富だし意外やなかなかの雰囲気。狙い通りに河原でのんびりランチもとれてもう言うことナシです。

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(森林限界を超えた所)

そしてテントの花が咲く駒仙小屋を通り抜け林道に上がると、ここから仙丈へ向けての登り返しのはじまり。ひと登りで北沢峠への捲道と合わせると、今度は仙丈の下山組に次々とすれ違います。こちらも人出は多いんだけど甲斐駒の方に比べれば若干少ない感じ。

黒木越しの紅葉を楽しみながら二合目・五合目と順調に上がり、そこからひと登りするとようやく森林限界に出ます。ここでハイマツの緑に覆われた、なんともたおやかな稜線が目に入るのですが、この瞬間に今の今まで心の中でうじうじうじうじ持ちつづけていた「飯豊に行きたかったよぉ」という気持ちが氷解していったのです。

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(山頂はもうすぐ)

ここからは下山者もほとんどいなくなり、ボク好みのゆるゆる稜線歩き。ここまで上がっても北岳はまだ巨きいし、その脇の富士は頂部にだけ雪をつけたなんか締まりのない姿でちょっとユーモラス。間ノ岳・塩見の奥に見える荒川や赤石もやはり大きかった。

そして小仙丈のカールを見て、その先の仙丈のカールが近づいてくるともう山頂は間近。カールの底に立つ仙丈小屋を確認して山頂に上がります。

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(カールの奥には馬の背・鋸・八ツ・・・仙丈ヶ岳山頂より)

山頂には小屋泊まりの人がひとりいただけで連休最終日ということもあって本当に静かでした。山頂では展望を楽しむというより、ただただボーっとしていたのでしょう。

ここで翌日下る地蔵尾根の姿を確認。やっぱり長いねぇ。。。そして下のカールに立つ仙丈小屋がかげってきたのを見計らって小屋へ向かいました。

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(本日のお宿・仙丈小屋)

噂には聞いてきましたが、建物は新しくキレイで快適な小屋でした。
さっそく中に入って受付を済ませ、奥の自炊スペース??に行くとなんとそこにはゴン太さんがいて思わず絶叫。もしかして・・・と思って翌日の予定を訊いたらやはり地蔵尾根でした(笑)。

この日の宿泊者は10名程。夜中にふと目が覚めて表に出たら、立待の月明かりがカールを照らして幻想的でした。明るいお陰で☆はいまひとつだったけど、それでも下界とは比べものになりません。雲一つなく明日もいい天気になりそうです。


・・・つづく。(^^)


・・・・・☆

◆ 2006.10.09 (Mon)  快晴
七丈小屋 05:25- 八合目 06:14- 甲斐駒ヶ岳 07:25/07:45- 駒津峰 09:00- 仙水峠 09:50/10:00-(途中休憩60分)- 北沢駒仙小屋 11:35- 二合目 12:10- 大滝頭五合目 13:00- 小仙丈岳 14:00/14:10- 仙丈ヶ岳 15:00/15:40- 仙丈小屋 15:55

仙丈小屋 寝具無素泊 ¥3500
缶ビール ¥600
 

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2006.10.11

飯豊転じて・・・

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(黒戸尾根の刃渡り)

いや~、この連休は当初からほんとうに久しぶりな飯豊と決めていろいろ準備していたのに、皆さんご存じの通り大荒れの天気になってしまい今年も泣く泣く断念せざるを得なくなってしまいました。

そんなわけで土曜(10/07)は行けなくなったショックのあまり半ば放心状態で過ごしていたのですが、まだ休みは続くわけだし、南関東の方は怖ろしく良い予報が出ていたので一時間考えてヒネり出したのが今回のコース。そう、丸6年ぶりとなる南アです。(^^)

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(横手白須分岐附近にて)

ということで翌日曜(10/08)は普段からよく利用する中央線427M(高尾06:14発のスジ)で長坂へ向かいます。韮崎を過ぎると車窓からは鳳凰や甲斐駒(山頂附近はガスがかかっていた)・鋸などの見慣れた山並みが見えてきますが、今回ははじめてそこを歩く事もあって気持ちが高鳴っているというか、いつもとは違う気持ちで車窓をずっと眺めていました。

そして風が強くて少々寒かった長坂で下車。タクシーで黒戸尾根の登山口となる尾白渓谷Pへ出ました(¥3450)。ちなみにここへ出るにはは韮崎や小淵沢からタクシーというパターンが多いように感じますが(夜行や特急も停まるし)、地図を見てみると長坂からが一番近そうだったので今回は長坂から乗ってみました。でも実際どのくらいの違いがあるのかがちょっと気になっています。

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(刃渡りに上がる手前のコメツガ林)

尾白渓谷の駐車場はさすがに秋の連休ということもあり9時前だというのにほとんど満車状態。実はここへ来るまでまったく知らなかったのですが、この辺りは観光地でもあるんですね。駐車場に着いた当初はみんなハイカーだと思いこんでおりました。(^^ゞ

すぐ先の甲斐駒神社で参拝をしてから吊橋を渡って登山道に入ると、人けがほとんどなくなります。

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(甲斐駒山頂は大荒れか・五合目附近より)

黒戸尾根の登山道はしんどい割にはよく歩かれているようで道自体はたいへん歩きやすく、急な登りが続くものの思ったよりはかなり楽な印象。強風が吹き付けるものの、色づきはじめた雑木林の中を気分良く上へ上へとせっせと上がっていくと、いともあっけなく横手との分岐に出てしまいちょっとビックリ。広葉樹林の紅葉はこの辺りでそろそろ見頃に入った感じでした。

この辺りからさすがに人が増えだし、それを追い抜きながらしばらく行くとコメツガなどの黒木の林に変わって、じきに難所で有名な??刃渡りに出ると周囲が一気に開けます。周囲はもう見え見えで気持ちよいのですが、いかんせん風が強すぎました。でも刃渡り自体は想像していたのとは違い、けっこう歩きやすかったです。(というか歩きやすくしたのでしょうね)

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(五合目の鞍部にて)

風が強すぎてどうしようかと思っていたオベントタイムも、刃渡り途中の東側のテラスで何とかとれたのは幸運でした。

その後も小屋泊まりであろう人々を抜きながら快調に黒戸山を捲いて五合目へ下りはじめると、ここでようやく上のガスが切れて甲斐駒の山頂がその姿をあらわしてくれました。でも、その姿は樹氷で真っ白。おそらく山頂附近は大荒れだったのではないでしょうか。この日の内に一気に山頂まで登ろうなんて考えないで正解でした。

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(七丈小屋への道すがら)

そして倒壊しかけた五合目小屋に降り立てば、七丈小屋へはもうすぐ。まだお昼過ぎだし、もう超余裕コイていたのですが、実はここから七丈までがこの日一番大変な箇所。

飯豊転進で重荷だったとはいえ別にそれまで飛ばしたわけでもないし、ここからは梯子や桟道が続いて行程的にもしんどいことはしんどいんですけど、それより低山ハイカーの悲しさか標高が2200・2300mを越えると身体が一気にしんどくなってしまう。小屋についた頃にはもうヘロヘロになっていました(笑)。

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(本日のお宿・七丈第二小屋)

受付のため第一小屋に入ると中にはもう20名程がいたでしょうか。そんな様子にやはり今の時期は・・・と一瞬諦めかけましたが、素泊まりは第一小屋奥にある第二小屋だと小屋番さんに言われてのこのこ行ったら、こちらは7.8名といった所でホッとしました。

小屋は狭い尾根に張り付くように建てられたほとんど避難小屋といった風情で、有人小屋に慣れていない身には却って親しみの持てるもの。噂には聞いていましたがハイシーズンだというのに小屋番さんが本当にお一人で切り盛りされているんですね!最終的にはこちらにも20名以上入って寝具つきの方は詰めて使っていましたが、寝具無しの方はわずか三名で広げた荷物を置く余裕があるぐらいとけっこう快適に過ごすことができました。


・・・つづく。(^^)

 
・・・・・☆

◆ 2006.10.08 (Sun)  快晴
長坂駅 08:15→ 尾白渓谷P 08:40/08:50- 竹宇甲斐駒神社 09:00- 横手白須分岐 10:20- 刃渡り 11:35/12:05- 五合目小屋跡 12:55- 七丈小屋 13:50

長坂駅~尾白渓谷P タクシー ¥3450
七丈小屋 寝具無素泊 ¥3000
 

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2006.08.21

不帰岳から不帰嶮へ 3

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(不帰の嶮と天狗、白馬鑓を振り返る・唐松岳附近より)

三日目も朝から好天。前夜は快適に眠れ快調そのもの。戸隠あたりから出る日の出を見ながら、そしてちょこまか撤収するテント組の様子を見ながらオベントを食べて、気分良く出発します。

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(天狗小屋の朝・雲海の奥に焼山、火打、妙高が見える)

天狗ノ頭を越えると後立山の稜線が、そして黒部を挟んで劔や立山はもちろんその奥には槍穂も見えるし、思いもかけずタカネイバラなんかも見つけちゃって気分はなおも良くなり、ひと下りでもう一つの「不帰」不帰の嶮のはじまりでもある天狗ノ大下りに差し掛かります。

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(天狗ノ頭より五龍、鹿島槍、後立山の稜線を望む)

高い所へはほとんど行かないせいか、この手の難所の名前はよく聞くものの実はその内容というか行程はまったく知らなかったりします。だからと云ってまぁこれは毎度の事なんだけど、ガイドを持参するとか、前もってガイドを読んで頭に入れておくという事は全くしません。要は地図を見れば岩稜が続くという事はわかるし、アップダウンが多いというのもわかる。でもこの手の岩稜は地図だけではイマイチイメージが掴めず、実際に現物を目の当たりにしないとどうしようもないところがある。

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(不帰キレットを見おろす)

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(天狗ノ大下りを見上げる)

天狗ノ大下りは高度感のあるザレた急降下が続いて、下りの苦手な自分にはちょっとしんどいですが、ここは自分の事よりも先行者がいたので、落石とかそちらの方に気を遣いました。

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(不帰一峰の下りしなより二峰の姿)

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(不帰二峰より一峰、キレットを見おろす)

キレットで先行者をほどんど抜かさせてもらえば、ここからが不帰の嶮の核心部。唐松岳から来た人が下ってくるのを待って登り返します。実際に登ってみると高度感はもちろんあるけど、足がかりの少ない箇所や狭いバンド状をへつる箇所などには鎖があるし、基本に忠実であるなら難しいものでは決してなく、むしろアップダウンが続くので体力勝負といった印象です。

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(二峰上部の登りはこんな感じ)

そして二峰に上がれば難所はあっけなく終わりで、あとは唐松岳まで雲上散歩。ちょっとした浮遊感が心地よく、そして楽しいです。(^^) 前日は天気が良すぎて歩いているときは雲海をほとんど見られなかったので尚更でしょうか。こういう高山の稜線歩きはやはり一味違いますね。

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(唐松岳山頂にて)

唐松岳からは五龍の巨体が一番目を引くところでしょうけど、ここから八方へ下山なので「劔さん黒部さん、さよ~なら~」の思いの方が強かったかな。唐松岳や小屋周辺もハイカーがぽつぽつといましたが、いざ八方へ下りはじめると次々に登りのハイカーとすれ違います。

雲海の効果もあったかも知れないけど丸山ケルンのあたりもなかなか良いところでした。白馬や不帰そしてちょっとそそられた立派な五龍の姿を目に焼き付け、まだ下りはじめると雲海の中にそして樹林帯に入ります。

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(丸山ケルンにて)

樹林帯に入ると再びお花が多くなって楽しいのですが、人も多くなって些か閉口気味。しかし下はもっと凄いんですね。八方池に降り立ったら周囲は観光客で溢れかえっていてもうもうビックリ。八方が観光地である事をこの時はじめて知りました(笑)。

あとはもうひたすらに下ってすぐにリフトに乗ったのですが、今の時期のリフトは気持ちいいわ~。一番下のもゴンドラじゃなくて普通のリフトだったら文句なしだったんだけど、この感想は冬場の事を全く考えていないですね。

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(八方尾根は樹林帯に入るとお花畑が続く)

んで下山したら温泉で汗を流し、駅前のおそば屋さん(テキトーに入った割には結構んまかった)に入って生ビールとおそばと天丼で〆。白馬駅に戻ると丁度よく特急がやって来て、席も余裕で確保。おかげで帰省のピークなのにスムースかつ快適に帰京する事が出来ました。(^^)

高いところは木曽駒以来丸4年ぶりでしたが、やはり高いところには高いところの良さがありますね。今回歩いてみてそれを久しぶりに思い出させてくれた、そんな思いです。とにかく天候に恵まれた事が一番。そして今年の大雪に恵まれた??事。あと急遽実行した山行きだったけど、今年はどこへでも行けるように前もっていろいろ調べておいたのが結果、大吉と出ました。

ここまでうまく行く事は滅多にないけど、高いところも年に一度くらいは行ってもいいかな、今回歩いてからそう思うようになりました。

・・・・・☆

◆ 2006.08.16 (Wed)  晴 一時 霧
天狗山荘 05:30- 天狗ノ頭 05:50- 不帰キレット 06:50- 不帰一峰 07:15- 不帰二峰 07:55- 不帰三峰 08:10/08:20- 唐松岳 08:40/09:10- 丸山ケルン 09:55- 八方池 10:50- 八方池山荘 11:25→ 八方 12:00

八方リフト通し券 ¥1400
第二湯の郷 ¥500
第二湯の郷~白馬駅 タクシー(迎車) ¥1090
 

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2006.08.19

不帰岳から不帰嶮へ 2

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(チングルマの道・避難小屋と清水岳の中間点あたり)

さて、二日目は今回の山行き最大の目的でもあった清水(しょうず)尾根の核心部でもある尾根上部のお花畑にようやく逢える日。と噂に聞いていからこそお花をのんびりと愛でたかったので、ただでさえしんどい尾根をわざわざ登りにとったのです。

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(振り返れば清水尾根の先には劔岳と猫又山・毛勝山)

この日も朝から快晴で、猫又峠に向かえばさっそく立派な劔岳のお出迎え。そして道ばたの花もツマトリソウ、タテヤマウツボグサ、ミヤマママコナ、ミヤマトウキ、エゾシオガマ、ヤマハハコ、ミヤマホツツジ・・・と徐々に増え始めてイヤが上にも期待が高まってきます。

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(清水尾根のお花のごく一部・その1)

しばらく行って周囲の高木がなくなると行く先に清水岳へのなだらかな稜線が見えてきて、ここからがお花畑のはじまり。ニッコウキスゲが斜面を埋め、道の両側にはヨツバシオガマにハクサンフウロも加わります。

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(にっこうきすげも盛り)

徐々に尾根が広がり雪田を見るようになるとここからが本番。チングルマにハクサンコザクラ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、イワイチョウ、イワカガミなどが「ここいらはオイラの領分よ」って感じで入れ替わり立ち替わりで周囲を埋める様子は圧巻の一言。

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(はくさんこざくらと劔岳)

そんなお花畑を愛でつつ、見え見えな周囲の展望を望みつつ、誰もいない、行く先のなんともいえない丸みを帯びた稜線を一歩一歩確かめながらゆるゆる歩く・・・それは夢心地というより、あまりに久しぶりで忘れかけていた光景でした。

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(はくさんいちげも花盛り)

そんな様子に「これでもう充分よ」と思っても、それを無視するかのようにハクサンシャジン、タカネヨモギ、ミヤマコゴメグサ、イブキジャコウソウ、ミヤマリンドウ、カライトソウ、シモツケソウ、イブキトラノオなどなど次から次へと新たな花が出てきます。

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(清水岳より旭岳・小旭岳方面。右手は杓子に白馬鑓)

そして新たな雪田を見ると今度は一面ハクサンイチゲのお花畑。オタカラコウにタカネマツムシソウ、ヤチトリカブトやウメバチソウといった秋の花も現れて、リンドウ(オノエかも)の蕾も目につくようになると、ようやく清水岳の広い山頂に導かれます。ここへ着くまでですでにエアリアのコースタイムをかなりオーバーしていました。(^^ゞ

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(旭岳の登りしなより清水尾根を振り返る)

清水平の大きな雪田(融雪水とれます)を横切ると、砂礫状の中を行くようになり高山らしい雰囲気がより漂ってきます。コマクサもまだまだセーフで、タカネツメクサ、チシマにイワギキョウ、タカネシオガマ、ミヤマクワガタ、タカネヤハズハハコ、ミヤマアズマギク、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ。しかしココまで来ても一番逢いたかったミヤマハナシノブの姿はイッコも見つけられない。もうダメだろうけど、これでガックリするのは贅沢というもの。んなら北岳へ行きなさい、ですね。

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(清水尾根のお花のごく一部・その2)

小旭を南に捲いて裏旭の登りに差し掛かってもお花畑は途切れず(ここいらはハクサンイチゲがメイン)、旭岳をまたまた南に捲くと、巨大な雪田を介してようやく白馬とご対面。要塞のような白馬山荘の姿に驚きつつ、チングルマやハクサンコザクラで埋まる鞍部から稜線に這い上がれば、そこは人の多いというイメージ通りな白馬の姿。

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(旭岳を捲くとようやく白馬とご対面)

ここからは完全なおのぼりさんで、山頂に上がり朝日(小屋が目立ちますね)や大池方面の稜線を眺めて、白馬山荘のきれいな展望レストランでお食事という暴挙・・・もう完全にたがが外れていますネ(笑)。しかしここはレストランや売店の施設だけでなくウエアやら靴まで売ってあるのには驚きました。これが「白馬」なのか。。。

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(カール状になった清水谷。右は旭岳)

んで、あとは天狗山荘まで快適な稜線歩き・・・といいたいところですが、ここから風が吹き出しガスってきた上に、途中でサングラスを置いてきて引き返したりと杓子岳へ登り返す前にもうヘロヘロ。杓子も白馬鑓も白いガレの山という感じで白馬とちょっと違う雰囲気でまた良かったです。

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(左から旭岳・白馬岳・杓子岳・・・白馬鑓ヶ岳より)

それでも白馬鑓に着く頃には再び晴れてきて、天狗山荘の手前ではまず無理だろうと思っていたウルップソウを見つけて大興奮(初めてだったのです)。そおいえば白馬からの向かいしな、稜線の脇に巨大化したオオバコのような植物が沢山あって何か気味悪かったのですが、アレは花を咲かした後のウルップソウだったのですね。

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(正面に白馬鑓ヶ岳・本日のお宿天狗山荘より)

そして下り着いた本日のお宿天狗山荘は、ロケーション宜しく水も豊富で大変良いところでした。しかも生ビールは売ってるし、前もって予約したせいか??6人部屋独り占めだったし、話には聞いていましたが完全な穴場ですね。ここは。テンバでちょこまか動く学生パーティは見ていて微笑ましく、夕焼けを眺めたり、夜にはお盆の彗星を眺めたりと大変快適な一夜でした。


・・・つづく。(^^)

 
・・・・・☆

◆ 2006.08.15 (Teu)  晴 時々 霧
不帰岳避難小屋 05:30- 清水岳 08:30/08:45- 稜線合流 10:45- 白馬岳 11:05/11:50- 杓子岳 13:20- 白馬鑓ヶ岳 14:10/14:30- 天狗山荘 15:10

白馬スカイプラザ(カレー&ジュース&コーヒー) ¥2000
天狗山荘 一泊二食 ¥8900
生ビール ¥800

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2006.08.17

不帰岳から不帰嶮へ 1

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(祖母谷温泉と いかにも急峻な清水尾根末端部)

かえらずから帰らず・・・いささか物騒な題ですけど無事に帰ってきましたよ~。(^^ゞ

お盆の休みといえどもここ数年は近場のお花見が続いていましたが、今年のお盆はなんとなく遠出したい気分になっていたので、7月に入ってから飯豊に北ア南アに西の方と天気次第で動けるようにいろいろ計画を練っていました。

んでいろいろあって実はこの山行き自体急遽だったのですが、天気の様子から北アの北部なら天気も安定していそうだったので今回は7年ぶりの北アルプスに決定! 初めての白馬岳を黒部側の清水(しょうず)尾根から上がり、後立山の稜線を唐松岳まで行き八方へ降りるというコースだったので、不帰から不帰へと云う訳です。

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(名剣沢の様子)

13日の夜の急行「能登」で魚津に出て、富山電鉄に乗り換え宇奈月へ。予約なしに現地入りしたため、半分バクチだった欅平へ行く黒部峡谷鉄道(全便定員制のため)の一番列車の切符も難なく取れました。¥600なりのボッ○クリ立ち食い天ぷらそばで軽く朝食を取り、ずらずら並んだ小さい客車に乗り込みます。

まもなく列車が動き出し、まず驚いたのが噂に違わぬ本当に急峻だった黒部の姿。よくこんな所を開発したな~、と半ば呆れながら周囲の様子を見つつ、うつらうつら。再び目が覚めたらもう終点の欅平に着いていました(笑)。

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(百貫ノ大下リはブナが美しい)

慌てて客車から飛び出すと、なんとここで

「遊歩道は名剣温泉より先は通行止めになっておりますので祖母谷(ばばだに)温泉へは行けませーん。ご了承ください。」

といったアナウンスが流れて茫然自失。ババダニ行けなきゃ山行きが丸つぶれじゃねーか(゚Д゚)ゴルァ!って感じで一瞬パニくりましたが、どんな事があっても強行突破しよう(笑)と腹をくくって、ロープの張られた水平歩道の入口を一瞥。祖母谷方面へ向かいます。

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(白い撫子・・・せんじゅがんぴ)

舗装された遊歩道というか林道を行くと10分程で名剣温泉を通り過ぎ、まもなくゲートだったのですが、偶然にもここで祖母谷温泉スタッフの方の車が通りがかり、様子を聞いたらなんと問題なしのこと。どうやら祖母谷へ向かう途中で工事箇所があるらしく、観光客は入れたくない為の措置のようです。この話を聞いて本当にホッとしました。

例の工事箇所らしき場所を過ぎると間もなく長いトンネルに入り、それを抜けると行く先に祖母谷温泉の建物が見えてきます。そして唐松岳の登山口を一瞥し、立派な橋梁で祖父谷・祖母谷を渡ってなおも10分程行くと名剣沢のロックシェッドがあり、その手前が清水尾根の登山口でした。

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(清水尾根上に上がるとオオシラビソ林が続く)

登山口からひと登りでガレた名剣沢を渡り、枝尾根に取り付くと百貫ノ大下リと呼ばれるつづら折れの登りが始まります。道は細いながらも刈り払われており、意外に歩きやすかったのには驚きました。しかし暑い上に夜行明けで重荷のせいか、頭がボーっとしているし汗のかきかたが普段よりかなり多い。

これは軽い熱中症だな、と思いつつなおも先を行くと運の良い事に再び沢に出たので、ここで頭とクビを沢に突っ込み、痛さで我慢できなくなるまで冷やして休んでいたら、うまい事体調を取り戻せました。

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(おおばみぞほおずき と おおれいじんそう)

あとはもう快調で、ブナ林を愛でながら、久しぶりだったセンジュガンピを愛でながらスイスイ登っていく感じ。道は依然としてしっかりしており、沢を渡るところが崩れたりしているもののさほどの難なく渡れます。そして1548mの尾根に上がる前の沢を渡る箇所も新しめのロープや梯子がつけられており、その様子からこの登山道はどうやら去年辺りに改修された模様です。

そんな道の意外な歩きやすさにも驚きましたが、白馬から下ってくる人の多さも意外でした。日曜絡みだったせいもあるのでしょうが、祖母谷の登りだしから不帰岳小屋泊まり白馬泊まり合わせて20人近くとすれ違ったと思います。

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(小屋手前の水場附近にて)

そして百貫山の東鞍部で清水尾根上に上がると今まで続いた百貫ノ大下リもおしまい。あとはオオシラビソなどの黒木の許の緩い登りで、ゴゼンタチバナにカンチコウゾリナ、シロバナクモマニガナ、コガネギク、トリアシショウマ?などなど・・・とお花も増えてきます。

エアリアには載っていない水場(ココはちょろちょろ)を過ぎるとまもなく「小屋まで30分」と書かれた立木を見て、ちょっとしたお花畑になっていた沢(エアリアの水場)を横切ると、本日のお宿不帰岳避難小屋に着きました。

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(本日のお宿・不帰岳避難小屋)

小屋は鉄骨コンクリートの立派な建物で内トイレ付き。中は小ぎれいに整理されており、水場も至近で宿泊に問題はありません。南側は開けているので展望も良さそうです。(当日はガスっていた)

最後の最後で追い抜いたご夫婦と話しながら小屋で過ごしていると、夕方になって白馬から単独の方が降りてきて、小屋泊まりは計四名。こんな所を歩く方たちですから会話も弾んで楽しい一夜をすごせました。(^^)(^^)


・・・つづく。(^^)

 
・・・・・☆

◆ 2006.08.14 (Mon)  晴
欅平駅 08:45- 祖母谷温泉 09:20/09:35- 百貫山東鞍部(1681m点) 12:40/12:55- 不帰岳避難小屋 14:25

新魚津~宇奈月温泉(富山地方鉄道) ¥900
宇奈月~欅平 リラックス車(黒部峡谷鉄道) ¥1960
 

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2006.08.02

金山・・・静かなる花の山

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(金山うっすらと現る・天狗原山より)

久しぶりに青春18きっぷなんて買っちゃったので、これまた久しぶりのアウェイで頸城の金山(2245m)へ遠征してきました。ということで土曜(07/29)はホリデー快速から鈍行を乗り継ぎ南小谷へ出、貸し切りバスに揺られて小谷温泉へ。

バスの終点に建つ渋い山田旅館にもかなり惹かれるものがあるのですが、すぐ上で起きた県道崩落のため、妙高廻りでない限り登山口まで車で行けない状況(少なくともく8月半ばまでは)ではその行程を考えるともうチト上で泊まりたい。泣く泣く急遽造られた泥濘の道をひと登りで村営の雨飾荘に投宿。かけ流しの温泉で英気を養います。

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(きぬがさそう・・・かなりご無沙汰)

翌日(07/30)は明るいながらも雲の広がる中、5時ジャストのスタート。十数年ぶりだった妙高小谷林道はすっかり舗装されて以前のワイルドな感じは全くなくなっていました。金山の登山口までは雨飾荘からぴったり一時間。車は一台だけでおふたりさんが準備中。

さっそく山道に入ると、先週に刈り払いが入ったらしくスッキリ歩きやすくなっている。期待に反してまもなく雨が降り出し、ガスに煙るブナ林の中を淡々と登ります。しかしこのブナ林・・・かなりのものです。

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(中腹の沢道の8割方はまだ雪渓)

水場を過ぎるとすでに巨大化したミズバショウとオタカラコウの出迎えを受け、これまたブナの美しい痩せた尾根上に上がると、ミヤマママコナ、ハクサンオミナエシにソバナが現れて「らしく」なってきました。

登山道はここから尾根の左側を通っているのでわかりづらいんですけど実はその尾根の右側がすでにお花畑で、遠目から見てもクルマユリにニッコウキスゲ、おそらくイブキボウフウ?などのセリ科の類にナデシコの類と思われる花々で埋もれています。尾根が急なのでアクセスできずに眺めるだけなのが惜しい。

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(みやまきんぽうげ咲く道)

再び尾根から外れて沢の中を行くようになるとシラネアオイにショウジョウバカマ、サンカヨウ(ToT)。沢はすぐに雪渓に変わって道を見落とさないように慎重に行きますが、雪渓は踏み抜きにさえ気をつければ涼しく、歩きやすくて快適ですね。

途中雪が切れると花のついたミズバショウに本当に久しぶりのキヌガサソウに涙涙。そして沢のツメはキヌガサソウにサンカヨウ、ニリンソウの咲く広場になっていました。

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(しらねあおいがわかるでしょうか?)

その広場から尾根に上がるとミヤマキンボウゲが現れ、急な登りながらも一面お花畑の中を登るようになります。イブキボウフウ?、オオハナウド、イブキジャコウソウ、白花のヤマホタルブクロ、タカネニガナ、エゾカワラにシナノナデシコ、クルマユりなどなどなどなど・・・あまたの花がなぐさめてくれます。

しかし刈り払われているのは歩きやすくていいのですが、道脇の花々も平気で刈られているのはやはりその多さゆえなのでしょうか。

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(黄色いスミレも久しぶり・おおばきすみれ)

急登をこなすと今度はこれまた立派な木の多いオオシラビソ林に変わり、林床にはマイヅルソウやゴゼンタチバナで一面埋まっています。金山はこのオオシラビソ林と登りだしのブナ林の様子も実は特筆ものでしょう。

下の様子が様子だったので上はどんな感じなのだろう と期待を膨らませつつ、オオシラビソ林を抜けるとそこはもう天狗原山(△2197.1m)の一角なのですが、なんと笹の被っていない斜面はどこも雪雪雪!!

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(金山の手前辺りか・雪は例年に比べるとかなり多いらしい)

しかも周囲はガスっているし、こりゃもう一仕事だな~・・・と思い始めた途端、周囲のガスが徐々に晴れて行く先の金山がうっすらと姿を見せてくれました。

おかげで行くルートも何とか把握でき、あとは金山までルートを探しながらの雪渓歩き。気温が高いのでサクサク歩けてこれはこれで気持ちがよいです。(^^) でもそんな状態なので頂稜のお花はショウジョウバカマにシラネアオイ、オオバキスミレがメインで、お目当てのハクサンコザクラやシナノキンバイはまだまだ一部で咲き始め。おそらく盛りはお盆頃になるのでしょう。

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(はくさんこざくらは咲き始め)

山頂につく頃には完全に晴れてくれたが、展望は裏金山が姿を現してくれたぐらいで今ひとつ。雨飾山方面の刈り払い道を一瞥して、山頂の少し下でのんびりランチ。久しぶりのアウェイのランチも貧しいながらも格別のものでした。

結局休憩中に通りがかったのは一人のみで、下山を始めたら朝の二人組と単独さんとすれ違い。この日あった人はこれで全てでした。あと地元の方だった単独氏からは雨飾山もいいよ~、と云われてしまったので(笑)次の機会は歩くことにしましょう。

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(中腹のお花畑はこんな感じ)

今回は本当に珍しく往復ルートなので、帰りはお気楽なもの。雪渓をゴロゴロ転がったり、これも目当てだった天狗原山のお地蔵さんを捜索したり(結局見つからず。雪に埋もれていたか)しながら降りていきます。

そして行きがけはガスっていたオオシラビソ林も帰りは晴れており、素敵な林の雰囲気に浸ることができました。

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(オオシラビソ林も凄い)

中腹のお花畑からは高妻山方面も見えましたが、やはり山頂部はガスで姿を現してくれなかったけど晴れただけでもう満足。キヌガサソウやサンカヨウには次は何年後に逢えるのだろうと思いながら、ちょっと後髪引かれる思いで下っていくと、あっけなくブナ林に出てしまいました。

こちらも日差しが入り、行きがけとは全く違う雰囲気。裏のお目当てを探しながら降りて行くもこれまた不発だったのは残念でしたが、とにかく林が良いので気分が悪いわけはありません。

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(これが こきんれいか=はくさんおみなえし)

やがて林道に降り立てば、小谷温泉まではもう一頑張り。強い日差しにじりじり照らされながら歩いていると、雨飾山が一瞬だけ姿を見せてくれて、それが妙に嬉しかった。

そして小谷温泉まで一気に降りて、山田旅館で一浴。中も外観同様、木造のシブい造りで今度はここに泊まってみたいと思わせる雰囲気でした。

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(下部のブナ林もこれまた凄い)

REPはないのでコースタイムなどなど。(^^;;;

◆ 2006.07.30 (Sun)  曇 のち 晴
雨飾荘 05:00- 金山登山口 06:00/06:10- 水場 07:00- 天狗原山 09:20- 金山 10:00/11:10-天狗原山 11:30- 金山登山口 13:40/13:50- 小谷温泉BS 15:20

雨飾荘 一泊三食一人割増 ¥9675
山田旅館入浴料 ¥500
小谷温泉~南小谷駅 タクシー(迎車) ¥5200弱

でした~。
やっぱり雪の多い山は自然が豊かでたのしいわぁ。また行きたいな。(^^)
 

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