雪の酉谷山・青空と風と共に

(日向谷右岸尾根・中部まではミズナラが美しい)
いや~二月に入ったらいきなり雪が降っちゃいましたねぇ。今シーズンもほとんど降らないんじゃないかと思っていただけに、普通に考えればごくごく当たり前の事なんですけど、少々意外でありました。
これでは世附の尾根・沢ならともかく廃道探訪となるともう無理なので、まっさらな雪面にトレースをつけるスノーハイクならやっぱり日原かなぁ、ということで今回(02/07)は久しぶりに雪の酉谷山。東日原から酉谷を上がり、懸案となっていた日向谷右岸尾根を辿って長沢背稜/都県界尾根の1702m峰に上がったら酉谷山、そしてタワ尾根を下降するコースを歩いてきました。

(朝の三又)
しかしのっけからアレですが(笑)E233系は本当に素晴らしい車両です!つい二年程前までは通気性の良い201系の上に、交換の度に扉全開の長時間停車を繰り返されて、体感的には山より寒く、個人的に人権問題とまで思っていた早朝の青梅線がチョー快適になっていて、奥多摩までの車中はもはや感動的ですらありました。
そのせいかどうかわかりませんが、日原行きの一番バスも真冬にしてハイカーが多い印象。朝も想像よりは暖かく、ストレッチを終えたらさっそく歩き出します。

(酉谷・トレースはあったが半分以上は埋もれていた)
小川谷林道の方は圧雪4割、地肌が出ているのが6割といった感じで至って歩きやすく、一面の雪景色にワクワクしたせいか、ボクにしてはかなり早いペースで林道の終点まで行ってしまいました。
そして酉谷の登山道に入ると降雪直後に入ったと思しきトレースがありましたが、急斜面をトラばる箇所をはじめ、道中の半分以上は乾雪のおかげで道が完全に埋もれている状態。今しばらくは夏道を熟知した人向けでしょうね。でも積雪自体は深くても膝下ぐらいで、酉谷の雰囲気の良さと相まってトレースをつける作業が本当に楽しいです。

(旧酉谷小屋附近)
そんな中、せっせとトレースをつけながら歩いた割には一時間ほどで旧酉谷小屋跡に到着。その左岸側に延びている尾根が目的の日向谷右岸尾根で、一息ついたらさっそく尾根に取り付きました。
登りだしこそ尾根が急で雪にずるずる滑りながら登る感じでしたが、それを登り切るとその先は思ったよりは緩やかで、ふと見上げると若いミズナラたちが青い空一面に枝を伸ばしていて、それは見事な光景でした。

(日向谷右岸尾根・ここまで来ると縦走路は近い)
やがて尾根上に枯れたスズタケが現れると、それと同時に尾根を通る風がかなり強くなり、強風がゴウゴウ鳴っている中をひたすらに登っていく感じになります。
尾根の中間を過ぎると、素敵なミズナラ林から徐々にカラマツ植林が混ざるようになり、全面カラマツ林に変わったところであっけなく尾根を横切る縦走路に飛び出しました。んが、驚いたことに縦走路の方はトレースがありません。

(矢岳と秩父市街を見下ろす・1702m峰附近より)
晴れてはいるものの風が強くて寒いし、もうお昼も近いのでこのまま避難小屋へ逃げ込みたかったのですが、やっぱり尾根を登りだしたら最後まで、ということでもうひと頑張りして1702m峰へ。しかし稜線は氷点下の北風がマトモに吹き付ける状態で、ほうほうの体で西の避難小屋へ逃げ込みました。
酉谷山の避難小屋は改修完了後初めての訪問。南向きの小屋には日が燦々と降り注ぎ、中は2℃でも体感的にはぽっかぽか。小屋からは富士も望めて、相変わらず素晴らし過ぎる小屋ですネ。

(酉谷山避難小屋・改修完了しました)
おかげでこんな荒天にもかかわらず、展望を楽しみつつのんびりランチに休憩ができて、この日ほど避難小屋のありがたさを感じた事はありません。<(_ _)> <(_ _)>
休憩を終えたら酉谷山を目指しますが、縦走路にトレースがないのですから当然稜線にもトレースはなく、稜線へ上がる所からしていきなり膝上の吹きだまりを乗り越える展開。

(酉谷山山頂より)
それでも強風のお陰か雪が風で飛ばされている箇所もあって、できるだけ雪の浅い所を選びつついきましたが、それでも普段の倍はかかってようやく酉谷山の山頂に辿り着きました。
山頂も当然寒いので、南側で展望を楽しみつつ少し日向ぼっこをしたら、そのまま西へ下り始めます。

(行福ノタオ附近・膝上ぐらいの吹きだまり)
雪を蹴散らしつつ、そして乗り越えつつ下っていき、縦走路と合流する辺りは↑↑こんな感じになってました。それでも縦走路は基本、稜線の南側を捲くので積雪は平均すると20cmぐらいでしょうか。
それに一旦南へ捲き出すと風が来なくなるのもホッとする所。あとは周囲の自然林を愛でつつヘロヘロ西へ行き、タワ尾根を乗越す所まで来たら、一息ついて下降に移ります。

(タワ尾根上部・雪はあまり多くない)
タワ尾根もトレースこそなかったものの、上部は黒木が多いせいか積雪は少なめ。ただ露岩と絡んで滑りやすく、モノレールの軌道も邪魔でこれはこれで歩きづらいかも(笑)。そして大京谷ノクビレからウトウノ頭への登り返しは、急な上に滑りまくってこの日一番しんどい所でした。
昨秋以来となるウトウノ頭では新しいプレートとようやくご対面。実際見てみると至ってシンプルなデザインでこれはこれで良いですね。

(日向谷右岸尾根と石楠花尾根・ウトウノ頭附近より)
ウトウノ頭からもう一コブ越えれば、この先はほぼ下りオンリーで、素敵な自然林の広がる尾根上に好き勝手にトレースをつけつつすいすい行けます。
そして緩く登り返して篶坂ノ丸に着くと、ここで下からのトレースが来ていました。あとは傾きはじめた西日を浴びつつ下って行き、大ミズナラに寄って、そして鍾乳洞へ向かったのでした。

(篶坂ノ丸山頂附近)
しかし積雪の方は今後はどうなるんでしょうねぇ。スノーシュー使うんだったらあと二降りぐらいは欲しいけど、この先の予報を見ているとさすがにそれは無理そうな予感。となるとあとは花粉が飛んでも良いから(笑)、雪が溶けてくれることを願うしかないのかなぁ。。。
それでも久しぶりの雪歩きは、普段使わない筋肉を久しぶりに使えて、そのお陰で忘れかけていたその感覚を思い出す事ができたのが、実は一番楽しかったことなのかもしれません。(^^)
・・・・・☆
◆ 2010.02.07 (Sun) 快晴
奥多摩駅 06:25→ 東日原 06:55- かろう橋 07:35- 滝上谷橋 08:05- 林道終点 08:50- 三又 09:10/09:15- 旧酉谷小屋 10:15- 縦走路 11:25- 1702m峰 11:40- 酉谷山避難小屋 11:55/12:45- 酉谷山 13:10- タワ尾根乗越 14:10- ウトウノ頭 14:50- 金袋山 15:35- 日原鍾乳洞 16:30- 東日原 16:55
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)































