2012.02.01

大棚沢の源流域をぐるり ひとめぐり

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(橡ノ丸<△1007.4m>北尾根のひとコマ)

先週は天候イマイチだったので山はお休みでしたが、まとまった降雪後初となる週刊「世附の山歩き」はまたまた大棚沢周辺に舞い戻り~。(^^ゞ

ということで今回(01/28)は吉政から高指山に上がり、甲相国境稜線を北へしばらく辿ったら月初め登った佐久間東幹線の送電線巡視路を今度は下ってバラジマ林道に降り、それから林道を切通沢橋まで辿って、大棚沢に降り、橡ノ丸(とちのまる・△1007.4m)北尾根を登り返して、あとは丸尾山~切通峠経由で吉政に戻るコースで歩いてきました。

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(高指山直下より)

この日は珍しく車で吉政まで出たのですが、土曜早朝の郡内震源の地震には驚きました。ちょうど平野の交叉点に止まっている時で最初はエンスト?と思ったら地震で、どうやらこの辺りでは震度5弱とか。

その割に地震の後でも周囲は平穏至極で、吉政に着いた時点で外はマイナス15℃。さすがに山中湖は寒いわ~と思いつつも綺麗に晴れているし、周囲は霧氷が美しいし、歩き出せばキュッキュッとなる雪の感触が心地よくて、上々のスタートです。

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(甲相国境稜線・トレースなし、積雪は20~50cm)

そんな訳で高指山まではかなり気持ちの良い歩きが出来たのですが・・・げげ。山頂から先のトレースがないっ。みなさん山頂で写真だけ撮られて戻られているのですね~。(ToT)

しょうがないのでここからラッセルしつつ国境稜線を北へ行きます。ラッセルは意外に楽しいんだけどやっぱりしんどいわ。しかもスズタケが被る箇所はそのスズタケが雪の重みで全て倒れているので、ルート判断にはくれぐれもご注意の程を。雪が深くて鹿がもがいている跡もありましたし。。。

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(大ミズナラにまた逢ってきました ^^)

そんな訳で普段なら一時間かからないはずの佐久間東幹線の巡視路分岐まで二時間近くかかる始末。妙なトレースつけちゃってちょっとマズイかなぁ・・・と思いつつ巡視路に入って、まずは雪の被った大ミズナラにご対面。

それから巡視路をひたすらに下ったのですが、下っても下っても意外に雪が減りません。

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(佐久間東幹線巡視路のひとコマ)

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(バラシマ林道・バラジマ橋より下はかなり荒れている)

沢に降り立ち、尾根をトラばり、結局バラシマ林道に降り立っても結構な積雪だし、それよりなりよりこの時点でもう11時近くになっており、コレでは予定の西丸東丸なんて登った日には帰りがエラい事になってしまいます。

コレは困ったなと思いつつ、これからどうしましょうかと相談したところ、丸尾山の尾根へ登り返そうというグッドアイデア(!)が飛び出して、それはイイね~と即決。とりあえずランチ場探しつつ林道をなおも下ったんですけど、バラジマ橋より下が道の洗掘が激しくかなり荒れています。

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(橡ノ丸北尾根を望む・切通沢橋より)

そうこうしているうちに大棚沢林道の通る切通沢橋に出てしまったのですが、ちょうど金山歩道の取付となっている辺りが日当たりも良く、雪も溶けていたので、この辺りでランチ。休憩中に日差しが減って寒くなってきたものの、ふと対岸の方を見上げるとをを!これから歩くであろう橡ノ丸の北尾根が見えてちょっとワクワクしてきます。

そんな訳でランチを終えたら腰を上げて先を行きます。北尾根の取付へはそのままバラジマ沢に降りて沢沿いに・・・とも思ったんですけどそれは念のためにやめて、大棚沢林道を下り、次の沢を越えたところで適当に大棚沢へ降りました。

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(大棚沢に降り立ちました)

途中明瞭な径が横切っていることに驚きつつじきに大棚沢に降り立つも、予想通りに水量が多いです。結局飛び石で対岸ヘ渡れる箇所をさがしてウロウロする羽目になり、20分ほど探してようやく見つけてなんとか飛び石で徒渉。

こんなことならさっさと靴を脱いで徒渉すれば良いんでしょうけど、暖かい時期ならともかく今の時期はそれもしんどくて往生してしまいましたが、ここは暖かくなったら徒涉は避けられないと思います。おそらく。

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(橡ノ丸北尾根・藪はほとんどない)

さっそく橡ノ丸北尾根に取り付くと取付附近こそ枯れたスズタケが被ってましたが、それも間もなく抜けるとあとは素敵な林のもと快適な尾根歩きが待っていました。


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(こちらはミズナラ)

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(隣の尾根群も良い感じだ ^^)

尾根は立派なイヌブナも目立つ二次林の許、所々モミやブナ、ミズナラなどの大木が残されており、そんな木々を愛でつつ歩くのも良いし、急ながらも尾根が広がったり痩せたりするところも良いアクセント。

そしてこれは前にも触れましたが、丸尾山の尾根の北面って黒木の植林が本当に少ないから、左右を見ても↑↑こんな感じで美味しそうな尾根が沿うように延びていてなんともそそられます。(^^)

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(橡ノ丸山頂)

そんな様子に一気に登り詰めてしまうのがなんかもったいなくて、「まだ着くな、まだ着くな」と思いつつゆるゆる登っていきましたが、それでもさほどの時間もかからずに橡ノ丸の山頂に登り着いてしまいました。

ちなみに橡ノ丸は名称図(西丹沢頂稜河川土地名称図)に依るもので、施業図(第3次国有林野施業実施計画図)だとここが丸尾山。名称図やエアリアだと丸尾山は西隣の1050m圏峰になっていて、どれが正しい丸尾山かは丹沢初心者のボクには判りかねます。ちなみに三角点は登り着いたピークから少し東へ行った所でなんとか見つかりました。

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(鉄砲木ノ頭の辺りも真っ白・297号鉄塔より)

ここまで来れば後は丸尾山を越えて帰るだけ~なんですけど、この雪ですから(笑)実はここからがなかなか大変で、橡ノ丸からは再びラッセルの始まり。しかも尾根が緩いだけに却ってしんどいのが難で、結局丸尾山は廃林道の方を辿って捲いてしまいましたが、却って尾根伝いに歩いた方が楽だったかも。

それでも名称図で「火燃峠」という些か物騒な名前のついた297号鉄塔の辺りからは↑↑土沢を繞る山稜を久しぶりに一望しましが、こうやって改めて眺めてみると思ったよりも植林だらけな感じではないんですね。それが改めてわかったのが収穫だったかも。

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(国境稜線の縦走路が近づくにつれ雪が深くなる)

ラッセル続きでなんとか辿り着いた国境稜線も地震のせいなのか何なのか?意外やトレースがなく、あとは雪をズブズブ分けながら帰路についたのでした。

今回雪のお陰で思いもかけず丸尾山の北面を歩く機会に恵まれましたが、想像通りなかなか良いところですね。おかげで北面に延びるいくつかの尾根群もくまなく歩きたくなってしまいました。大棚沢を挟んだだけで藪はなくなるし、ここは新緑や紅葉の時期でもダニを気にせず歩けそうですネ。(^^)
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.01.28 (Sat)   晴 後 曇 一時 雪
吉政 08:00- 高指山 08:45- 富士岬平 09:10- 佐久間東幹線巡視路分岐 09:50- バラジマ橋 11:00- 切通沢橋 11:25/12:25- 大棚沢に降りる 12:35/12:55- 880m圏峰 13:40- 橡ノ丸(△1007.4m)14:25/14:35- 佐久間東幹線297号鉄塔 15:40- 切通峠 16:20- 吉政 16:45
 

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2012.01.24

バリエーションハイキング

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新ハイキング社刊  ISBN:9784915184383  ¥1,995

改めて思いかえしてみると松浦さんの本って4年ぶりだったんですね。正直そんなに経っていたとは思ってもいませんでした。(^^ゞ

ということでこちらでは説明不要でしょうけど、新ハイキング誌での記事でもお馴染みな松浦隆康さんの三冊目となる「一般登山道では得られない 山の楽しみ、心の安らぎ バリエーションハイキング 100コース・266ルート」が01/20にようやく発売されました。

おそらく訪れた事のある人なら一発でわかるであろう王岳南尾根の岩峰である吉澤巖(吉沢岩)からの表紙写真が象徴するように、今回は奥多摩・丹沢・中央線沿線など首都圏の西側の山域にほぼ集中しており、それ故に前の二冊よりもより深く掘り下げられている印象。個人的には例えば峰谷川左岸の径路などは全く頭になかったもので、読んでいてハッとさせられることも今回はかなり多かったです。(^^ゞ

そして4年空いたせいでしょうか今回驚いたのがそのボリューム。その分値段も少々上がっていますが、三冊目という事もあって松浦さんの本の一つの持ち味??でもあるガイドとしても読み物としても読めるという一種アンビバレントな完成度(結果としてそうなったのでしょうけど)もより上がっていて、ある程度経験を積んだハイカーの皆様には読んでいるだけでワクワクする本になっています。(^^)

・・・・・☆

近年は情報化が進んだ事もあって本当にバリエーションをするハイカーが増えて、バリエーションハイキングという言葉も完全に定着した感じですね。それはそれで本当に素晴らしいことですし、長年FYAMAで孤独な作業を続けてきた(笑)ボクにとっては感慨も一入なんですけど、先にも挙げた情報化やGPSなどの普及によって以前だったらバリエーションをできない技量レベル(心身共に)のハイカーがなんとなくできてしまう環境になってしまった昨今、それに伴って遭難事故が徐々に増えているような気がしています。

もちろん人口が増えればそれに伴って一定の割合で遭難・事故も増えるものなのでしょうけど、果たしてそれだけなのでしょうか・・・と。毎年毎年しつこいぐらいに記事上でも注意を喚起していた秩父の熊倉山では残念ながら昨年も起きてしまいましたし、それよりなにより昨年は丹沢方面でバリエーション絡みの遭難が続出した大変痛ましい一年でもありました。今後は絶対にこんな事があってはならないし、自分自身も例年にも増して心して山歩きをしていこうと思っております。

すべての土地には所有者や管理者がおられますので、私たちは歩かせていただくといった謙虚な気持ちを持ち続けることが大切です。(この本を読んで歩かれる方へ、より) 

この一文を読んで「何かが違うんだけど、その<何か>がアホな私には皆目見当がつかない」といった長年悩みまくっていた個人的な疑問が少しだけ解けたような気がしました。詳しくは言えませんけど(笑)例えれば同じ所を歩いてもほんとうに危なっかしく見える人と、そうでない人の差はどこにあるのか、とかね。う~む。。。
 

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